川崎フロンターレの2014シーズンについて何か書きましょう
for 川崎フロンターレ Advent Calendar 2014 (12/25)


という訳で、川崎フロンターレAdvent Calendar 2014の大トリ担当。
カレンダーの25日が空白だったので何気なく眺めていたら、マウスが滑り日付欄をクリックしておりました。
何を書くべきか散々悩みましたが、フロンターレの将来像や戦術論を語ったところで中身ゼロ。
10年以上フロンターレを惰性で追っかけておりますが、如何せん万年素人でございまして。
加えて文才もゼロ同然。歳は重ねれど文章力は全く向上しておりません。

なので、2014シーズンの個人的雑感/振り返りでも。
と、今年は清水の舞台から落下した気分で、コイツを導入して試合の撮影に挑みました。

Canon EF500mm F4L IS II USM(通称:バズーカー砲)

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詳細についてはこちらを参照。プロのカメラマンでも愛用者が多いモデル、安い軽自動車なら購入可能なお値段。
意を決して購入した経緯を簡単に書くと、我が人生も折り返し地点(多分)に到達。
体力の低下や先行きも考慮すれば、カメラマン(もどき)人生もさほど長くは無いのかなぁと勝手に悟り、
「お金を使うなら今でしょ?」のノリで消費増税前に思い切って手にした次第。
このレンズの耐用年数が到達したら、カメラマン(もどき)も同時に引退する流れなのかなぁ・・・と。




ちなみにこのレンズで撮影した今年のお気に入り写真のひとつはこちら。

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広大なピッチの背後に誰一人おらず、夕陽を浴びて前進を図るケンゴさん。
トリミング無しでここまで撮れてしまうのは凄い。コンデジやスマホのカメラでは絶対に味わえぬ領域です。
ただ、誰にでもオススメかと問われれば、それは10000000%以上有り得ない話。
お高いの加えデカくて重くてズーム機能も無いので(俗にいう「単焦点」です)、明らかにマニア向けのレンズです。




と、冒頭が長文になり過ぎたところで、今シーズンを適当に振り返ります。
リーグ開幕戦はJ1復帰のヴィッセル神戸との対戦。「行けるでしょ」と内心思ったもの、よもやのドロー出発。
ここで勝てなければタイトルなど程遠い。今振り返ると相手をナメていたのかなぁと反省する次第。

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次節のアウェイサンフレッチェ広島戦、佐藤寿人選手のスーパーボレーに加え、ジェシ選手がまさかの退場劇。
その時の写真を振り返ると退場の妥当性については疑問が残るものの、佐藤選手のシュートはまさに「神業」。
敗戦の悔しさを噛み締めながらも、敗戦自体は納得せざるを得なかった。あ、帰りの個室の夜行バスはなかなか快適でした。

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4月に入りアウェイの徳島戦。10年以上ぶりに訪れた鳴門は10年前の記憶と大差無し。
雨風に侵食されみずぼらしくなったすだちくんに、心のなかで涙目でした。

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と、鳴門駅の桜も美しかったなぁ。

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今シーズンは4年ぶりとなるACL参戦。3月のアウェイゲームは仕事の都合で参戦不能。
4月に入り中国の貴陽へ(貴州人和戦)。何となく世界史の授業で聞いたような地名ですが、どんな街なのか想像すら不能。
オフィシャルツアーに参加し飛行機に乗り継ぎ一日がかりで到着した貴陽の街は、思ったより発展した印象。
車も多くスマホを持つ人も結構多い。各所で工事が行われており、中国内陸部も都市化が進んでいるのだなぁと雑感。

下の写真は貴陽郊外の風景。ACLが無かったら一生足を運ばなかっただろう。

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下の写真は川魚の料理。当たり外れが激しい模様で、私が食べたのはなかなか美味。







4月末のアウェイのベガルタ仙台戦。ベガッ太君は相変わらずの役者ぶり。
来シーズンから角田選手が加入しますが、良好な関係がキープできれば嬉しいなぁ。






5月に入りACLのラウンド16。単独移動では初となる海外遠征、単身でソウル入り。
ソウルは日本語の案内が充実、地下鉄の車内放送も日本語の案内があり(雑音が多いのが難点ですが)、迷う可能性も低い。
両国間の関係は長年ギクシャクしておりますが、町中では日本人に対し案外フレンドリー。
スタジアムでは政治的表現には神経質を尖らせていましたが、それを除けば親切な人だらけ。
試合はフロンターレが勝利を収めましたが、ホーム戦での3失点が響きアウェイゴール差で敗退。
試合後は両チームの選手が沈痛な表情、珍しい雰囲気も味わいました。

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スタジアムで撮影したお気に入りの一枚。たとたどしいひらがなでの注意書きですが、一生懸命書いた心意気がうかがえます。






5月下旬からはW杯開催の中断期間、フロンターレU-18の応援に専念。
下の写真は志木で開催された大宮ユースとの試合後の記念撮影。
来シーズンからトップチームに加入する板倉選手のノリ具合は、他のユース選手より一枚上手ですねぇ。

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W杯終了後の7月は過密日程。平日のアウェイゲームが重なり過酷な日々。
アウェイのセレッソ大阪戦は柿谷選手のスイス移籍前のラストマッチ。
柿谷選手の最後の試合を見届けるべく、ビジター席にもセレッソ大阪サポーターが大挙。
この件に関し多くを語る気はありませんが、応援領域を侵された屈辱感が強く、今でも不快感しかありません。

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翌週アウェイの鳥栖戦は平日開催。遠隔地でもあるのでチケットの売り切れの心配は皆無。
そう考え試合前日にチケットを買おうとしたら・・・まさかのビジター席売り切れに訳が分からずただ呆然。
売り切れの原因は試合入場者全員に配布の「鷹の祭典2014」コラボユニフォーム。
これが目当てでチケットはほぼ完売。慌ててホーム側のチケットを購入し、ホームゾーンで肩身を狭くしながら撮影しました。



狭いビジター席に郷愁を感じつつ、背後から密かに撮影。






「鷹の祭典2014」コラボユニフォームを着用したサガン鳥栖のサポータで、赤く染まるベストアメニティスタジアム。
実際の光景は更に圧巻。平日のゲームにも関わらず、リーグ最多入場者数を更新。この熱気は正直予想だに出来なかった。






私以外のフロンターレサポーターにもビジター席のチケットを買わず、ホーム側のチケットでビジター席に入った方がいました。
私が何故にそれをしなかったかと問われれば、先に触れたセレッソ大阪サポーターの行為に批判的だからです。
ホーム側のチケットでビジター席に入る行為は、ビジター席に入り込んだセレッソ大阪サポーターの行為と同義。
批判的な行動と類似の行動を取るのは信念として許せない。あ、ちなみに当然の如くフロンターレのユニフォームは着ませんでした。



時は流れ8月。アウェイの柏戦は「お約束」の完敗。
ケンゴさんのゆりかごダンスだけが見ものでした、はぁ。

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そして三ツ沢開催となった横浜F・マリノス戦。ビジター席は500しか用意されず、まさに「四面楚歌」たる戦い。
試合に敗れたのは悔しいとしても、試合以前の問題としてあらゆる意味で不快な一日でした。
何故に日産スタジアムで試合が出来ぬのか?近場で大勢のサポーターが生観戦を切望しているし、
多大な入場料収入も期待出来るだけに、キャパが狭い三ツ沢開催が不可解過ぎる。
別のイベントが割り当てられたのは理解は出来る。けれどもマリノスは日産スタジアムの指定管理者でもある。
何故に融通がきかなかったのか?あるいはその考えすら皆無であったのだろうか?

率直に書けば、あの日の三ツ沢の雰囲気が日本中の試合会場で再現されるのであれば、
サッカー観戦は「危険行為」と判断、私自身のサポーター人生に区切りをつけるでしょう。
マリノスサポーターがバナナを振った行為が注目されましたが、フロンターレ側も試合後は混乱勃発。
某トラブルに巻き込まれ、私の顔に◯◯◯が飛んできましたが。

観客席の片隅に追いやられ、過酷な応援を強いられた三ツ沢での試合。
生涯の試合を通じ、ワーストクラスの危険さを感じた空間でもありました。






色々書きましたが時はさらに流れ、9月のホーム徳島ヴォルティス戦。
東急とのコラボ企画「川崎の車窓から」電車ツアーに参加。
元々は沿線から走行写真を撮影する気でしたが、諸々の事情がございまして。

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そして等々力での多摩川クラシコ。振り返ればこの辺りからフロンターレの調子は下降線。
ホーム側の入場者に配られたバナナに圧倒。Dole(様)には感謝の気持以外ありません。

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10月のビジターアルビレックス新潟戦。今年も敗れ「鬼門」に逆戻り。
個人的は弥彦線の撮影にハマった記憶しかございません(現実逃避)。
新潟地区にも新型車両の投入が進んでいるため、115系の姿が見れるのも長くは無いかも知れません。

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10月末のアウェイヴァンフォーレ甲府戦。この試合に敗れリーグ戦のタイトルはほぼ絶望的に。
J2時代にフロンターレに在籍した盛田選手の気迫に圧倒。13年の時を経て、まさかここまで苦しめられるとは。
山梨は隠れグルメの宝庫。途中で食べた吉田うどんは相変わらずのうまさ、ワインも絶品だったなぁ。

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11月に入ってもフロンターレは復調せず。ずるすると順位を下げ続け、ホーム等々力でも勝利を挙げられず。
ジェシ選手の退団は大きな衝撃。プレーでも人間性でも大きな存在、誰からも愛されたレジェンド。
怪我を繰り返しミスも増え、この時が来るのは覚悟はしましたが、いざ現実ともなると別れは辛いものがあります。

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リーグ最終戦はアウェイのヴィッセル神戸戦。試合終了間際に失点を犯すも久々の勝利。
リーグ戦で勝利を収めたのは10月のホームサガン鳥栖戦以来。
すっかりと勝利の味を忘れてしまい、久々となるアバンテの応援が妙な違和感を感じました。

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そんな訳で2014シーズンも終了。悲願のタイトルには届かず、個人的にも憔悴が激しかった1年。
来シーズンですか?ええ、気力・体力・財力がある限り、あらゆる角度からフロンターレのサポートを続けたい。
ここまで来ると半ば惰性だなぁ・・・と、疑心暗鬼に陥っておりますが、
我が人生にとってフロンターレは必要不可欠な存在、理屈でも無ければそれが本能だから。

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(witten by shimizu kan-ichiro @kanch_twit)


2014年12月25日のAdvent Calendarの記事は終了です。
明日(12月26日)は・・・、今日でおしまいでした(汗)。