元祖珍辨たこめし


鉄道の旅は駅弁の旅。今回のお題目は広島県三原駅の駅弁「元祖珍辨たこめし」です。
三原と言えば瀬戸内地方有数のマダコの産地・・・らしいのですが、昭和と平成をまたぐロングセラーな駅弁のお味に、興味深いものがあります。


写真

2011年6月の広島遠征(サンフレッチェ広島VS川崎フロンターレ)の傍ら、三原を初訪問
駅周辺の至る所にタコの絵や石像が並ぶ




写真

タコ料理を堪能しようと目算したが、午前中で食堂が準備中
代わりに入手したのがこちらのたこめし駅弁
1953年販売開始、日本の駅弁史(?)を飾る逸品
ちなみに「珍辨」は「めずらか」と読む模様




写真

早速中身を確認、大ぶりのタコの煮物が目立つ
駅弁に使われるタコの産地は・・・、不明です(きりっ)


山陽本線の列車内で待望の駅弁タイム。最初にタコの煮付けかぶりつく。
しっかりとした歯ごたえで中々の美味。弾力感豊かな身にしょうゆベースの汁が深く染みこみ、満足の行くお味です。
その他のおかずもチェック。たけのこはシャッキリ感に長けて、しいたけも肉厚でこれまたうまい。

続けてご飯を口にします。ところがここで予想外の展開。
ご飯のベトベト感に愕然。プリプリとした食感のタコと比べ食感も乏しく、炊き込みご飯にしては味も薄い。
タコと比べ余りの落差に呆然自失、思わず唸ってしまった。

このように書くと大げさに思われますが、この駅弁の最大の弱点は「ご飯」。かつての米どころの旅館のご飯のまずさを思い出すようなガッカリな出来栄え。
「ご飯」が全てを台無しにしているので、早急な見直しを求めたいところ。もっともネット上でこの駅弁の評価を探ると「ご飯がおいしい」との意見が大半。
確かにこれだけの長寿駅弁なのに、ご飯がまずいとは信じ難い。ひょっとして私の味覚が変なのかなぁ?


写真

弾力感あふれるタコの煮付けは満足のお味
いつの日か三原を再訪したら、タコ料理を堪能したいです



評価:2点

自分の味覚に疑念を抱くも、残念ながら個人的には不合格。
とにもかくにもご飯のベトつきが致命傷。
普通の炊き加減で大幅に改善されると思う。


元祖珍辨たこめし 1,030円(税込)で購入


食ったもの・飲んだものに戻る

トップページに戻る