FC東京 VS 川崎フロンターレ
J2 第24節
日 時 | 1999年9月5日 16:00 | |||
試合会場 | 国立西が丘競技場 (東京都北区) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 4844人 | |||
試 合 結 果 | ||||
東 京 | 0 | 前 半 | 0 | 川 崎 |
0 | 後 半 | 0 | ||
0 | 延長前半 | 0 | ||
0 | 延長後半 | 0 | ||
得点者 | |
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0 | 計 | 0 |
のっけから恐縮ですが、FC東京の応援は本当に独特のものがあります。
不思議な替え歌のオンパレードや、得体の知れない生き物のような踊りと、はてまた調子に乗ると敵の応援まで平気でこなすなど、本当に独自の世界で包まれています。
その応援をひとたび聞くと、顔をしかめて嫌いになるか、麻薬の如しとりこになるかのどちらかでしょう。
しかし私は聞いてしまいました。都営三田線の本蓮沼のホームで、FC東京のレプリカをきたサポーターの声を。
「あの応援は奇妙だ」
FC東京の横断幕その1
青い舌が何とも不気味である
それでも浦和レッズに比べれば、まだ甘い?
FC東京の横断幕その2
ナビスコ杯で4強になるぐらいなので、決してなめてるつもりはないんですが・・・
何故か試合前に、撤去されてしまいました。
初秋の風が吹き、赤とんぼが目の前を飛び交う中でキックオフ。
フロンターレは怪我人が多く、また前節で浦上選手(背番号1:GK)が退場で出場できないため、やや苦しい布陣。
対する東京も、前節札幌に大敗し、これ以上勝ち点が離されてはならないという、厳しい状況。
立ち上りはJ2のトップ同士らしく、双方の選手ともシャープな動きで攻めたてる。
初めは東京がやや優位な展開となるが、前半10分過ぎあたりからフロンターレがペースをつかみ始める。
中盤から森川選手(背番号28:DF)がボールを奪い、ツゥット選手(背番号9:FW)とつなぎゴール前に鋭いセンタリングを転がすが、相手GK鈴木選手(背番号22)に阻まれ、惜しくも先制点はならず。
それでもフロンターレの選手は動きが大変によく、中盤が充分に機能され、またディフェンスも佐原選手(背番号3:DF)がたびたびヘッドでクリアするなど、小気味のよい展開が続く。
ツゥット選手の素早いドリブル
本当に動きは最高だったのだが・・・
久野選手(背番号23)の動きはまずまず
フリーキックの精度が低かったのは残念
更に30分過ぎになると、フロンターレの猛攻が始まる。
ツゥット選手が真中からミドルシュートを放つも、惜しくもキーパー正面。
東京もフリーキックなどのチャンスを再三得るものの、今一つ生かしきれない。
だが35分ごろに、動きの良いツゥット選手が反則。
アウェイらしく、フロンターレ再度に厳しい判定が連続する。
その辺りから東京のペースに持ち込まれる。
しかし、フロンターレのディフェンスは本当に固く、決定的なボールを絶対に上げさせない。
前半終了直前に、再度フロンターレのペースとなり、良い形で終える。
後半は一転して、東京の猛攻からスタートする。
審判の判定もフロンターレに厳しく、5分ごろにはツゥット選手がイエローカードを課せられる。
けれども前半と同様、10分過ぎからフロンターレペース。何度も東京ゴールに襲いかかる。
ティンガ選手(背番号10:FW)がゴール前フリーになるも、またもや相手GKに阻まれてしまう。
また伊藤彰選手(背番号19:MF)からのショートコーナーをつなぎ、ゴール前のセンタリングを中西選手(背番号14:MF)がヘッドで合わせるも、これまたGKにクリアされる。
すると徐々に東京側に流れが。ツゥット選手がゴール付近までドリブルで持ちこむも、藤山選手(背番号8:DF)にうまく体を入れられ、まんまとクリアされてしまう。
更に東京のゴール前のフリーキック・コーナーが連続して続く。それでもこの日浦上選手にかわって出場の笹原選手(背番号14:GK)の安定した守備に助けられ、点を与えない。
中盤での激しいボールの競り合い
ボールをキープしているのはティンガ選手
そんな中、モンテディオ戦に続いてまたもや悪夢が。
後半25分ごろ、ゴール付近に高めのドリブルで飛び出したツゥット選手が、相手選手にファウルの判定となり、2枚目のイエローカードでまたもや退場。
前節に続き、10人での戦いとなってしまう。
ジャッジはフロンターレに厳しく、他の選手もイエローカードを続々とられてしまう。
これがアウェイの洗礼というものなのだろうか。
この日2枚目のイエローカードとなり、がっかりして退場するツゥット選手
退場後は東京のペース・・・と思いきや、互角の展開となる。
そして後半40分近く、左からのフリーキックを中西選手がヘッドで押し込み決勝点!!!!・・・と思いきや、オフサイドの判定。
バックスタンド裏のフロンターレサポーターから、怒りの叫びとと嘆きのため息が交錯する。
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中西選手の得意のヘッドも、無情にオフサイド
後半はこの展開で終了。
フロンターレ選手が少ないながらも、それを感じさせない戦いで延長に持ちこむ。
延長になると両チームの選手とも足が止まり、試合開始に見られた素早い玉回しから程遠い展開となる。
どの選手も疲労がたまり、足が地についた如く鈍くなる。
選手の交代枠を使い果たし、ティンガ選手は足を引きつりながらプレー
そのひたむきさに、観客からは熱い拍手が
試合後は、抱えられてピッチを後にしたほどでした
延長前半終了近くになると、東京が最後の力を振り絞り、フロンターレゴールを襲いかかる。
対するフロンターレも、笹原選手を中心とした決死の守りで、ゴールを割らせない。
延長後半も両者譲らず、そのままタイムアップ。
フロンターレ、引き分けながらも勝ち点差2でトップを死守した。
試合後はグランドの片隅で体をほぐす
120分間本当にごくろうさま
試合後に談笑する中西選手とFC東京の選手
戦いはピッチの上だけ
それが過ぎれば、仲間同士です
FC東京の 冠スポンサーのひとつであるampmは、ライト付きの看板
私も試合前に、近くのampmに立ち寄りました
軽い挨拶代わりです(笑)