ベルマーレ平塚 VS アビスパ福岡
J1 2st 第7節
日 時 | 1999年9月11日 18:30 | |||
試合会場 | 平塚競技場 (神奈川県平塚市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 4853人 | |||
試 合 結 果 | ||||
平 塚 | 0 | 前 半 | 1 | 福 岡 |
0 | 後 半 | 2 | ||
得点者 | 森(27分) フェルナンド (75分) 石丸(86分) |
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0 | 計 | 3 |
セカンドステージでまだ1勝同士で苦戦が続く、ベルマーレとアビスパの一戦。
ベルマーレは最近接戦をものにできず、勝ち点を増えずJ1残留に危険信号がともる。
試合の立ち上り、両者とも様子を伺い、静かな展開となる。
そんな中ベルマーレが徐々にペースをつかみ、アビスパサイドでのプレーがしばらく続く。
前半7分辺りから、ベルマーレは波状攻撃を仕掛け、アビスパゴールを狙いにかかる。
アビスパもフリーキックのチャンスを得るなどし、ベルマーレゴールを狙うが、シュートがゴール枠をそれ、嫌な試合運び。
ベルマーレは引き続きアビスパサイドに攻め込む。
オーストラリア代表合宿から復帰したレイバット選手(背番号4:DF)が盛んに攻めあがり、押し捲る流れに。
しかしそれは長く続かない。2本のコーナーキックからの攻撃は昨年までベルマーレに在籍した「いいひと」こと小島伸選手(背番号30:GK)にがっちりセーブされ、徐々にセンタリングが単調となり、運動量もだんだん少なくなる。
DFのマークも甘くなり、空きスペースがだんだん多くなる。
すると流れはアビスパに。マスロバル選手(背番号11:MF)を中心とした組み立てで、盛んに攻めあがる。
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アビスパのフリーキックは、運良くゴールからそれる
アビスパの選手は中盤の調子がよく、ベルマーレのコーナーキックをクリアするや、カウンターを仕掛けマスロバル選手が豪快に蹴りこむもこれまた枠をそれ、ベルマーレは助けられる。
だがベルマーレ選手の運動量は前半でありながら、ますます低下する。
ディフェンダーからのパスは、アビスパのプレッシャーに押され、前にボールを出すことがままならなくなる。
見ているサポータもイライラの連続で、野次が盛んに飛び交う。
そんな中アビスパはベルマーレゴール左脇で選手が倒され、フリーキックのチャンスに。
そのセンタリングを森選手(背番号2:DF)がヘッドでまず1点を決める。
こうなるとますますアビスパのペースに。
ベルマーレ選手の足が動かないので、思うがままにゴール付近まで攻めこむ。
ベルマーレも何とか反撃するも、アビスパのオフサイドトラップにはまるなど、冷静な試合運びができない。
また高めのセンタリングを幾本もあげるものの、選手間との呼吸が合わず、誰もいないところにボールが飛んでしまう。
アビスパは前半終了直前、フェルナンド選手(背番号5:MF)が50メートルはあろうかというドリブルの独走をみせるなど、完全に主導権を握る。
そしてホイッスル。アビスパの確実でスピード感あふれるプレーと、ベルマーレの不正確なプレーがあまりにも対照的であった。
小島伸選手がベルマーレサポータ席に手を振り、後半開始のホイッスル。
アビスパの選手もやや疲れたせいか、立ち辺り10分くらいは、ベルマーレがやや優勢な試合運び。
だが3回のフリーキックのチャンスも、連携が取れないプレーが続き、ことごとくチャンスを潰してしまう。
折角のチャンスもご覧の有様
選手間の連携が全く希薄である
それに対し、アビスパは絶妙のタイミングでシュートを放つ。
シュートの精度が徐々に高まり、本田選手(背番号16:GK)の運動量が増加の一途。
ベルマーレも不調のヒューズ選手(背番号8:MF)に代えて、俊足の和波選手(背番号22:DF)を投入し、ゴール付近までドリブルで持ちこむものの、ベルマーレの選手は誰もボールを取りに来ず、孤立する場面に。
あまりのふがいないプレーに、観客席からは怒りの声援がひっきりなしとなる。
ベルマーレ堀選手(背番号6:MF)のボールキープが落ち着かず
フェルナンド選手にたやすく奪われる
そして後半30分、アビスパはファールから得たフリーキックより、ベルマーレゴール前で混戦に持ちこむ。
そのボールを、フェルナンド選手が押し込み、2点目をゲット。
小島伸選手もベルマーレサポータの面前で、余裕のガッツポーズを見せ付ける。
上記のシーンとはちょっと違いますが
ベルマーレの戦力を冷静に判断したのか
試合中でも余裕でボトルに向う小島伸選手
この日はアビスパの反則が多く、イエローカードが多く出たものの、ディフェンダーの調子はなかなかのもの。
藤崎選手(背番号12:DF)は鋭いタックルを連続して見せつけ、中払選手(背番号10:MF)もうまく体をいれ、ベルマーレをあざ笑うかの如しらくらくクリア。
またもう一人の小島光選手(背番号4:DF)も、ベルマーレがスペースを作ってくれるので、苦もなくボールを蹴り出す。
ディフェンスが固いアビスパは、猛然と波状攻撃を始め、ベルマーレの息の根を止めにかかる。
そして後半41分、アビスパ石丸選手(背番号8:MF)がとどめのゴールを決め、ベルマーレ選手の戦意は完全に喪失。
サポーターの声援も怒りの叫びから、諦めの嘆きになる。
そして終了のホイッスル。小島伸選手がベルマーレサポータに向い、再度挨拶をして試合は幕を閉じた。
試合後のアビスパサポータから沸き起こるベルマーレコールを、ベルマーレサポータが返すことができないほどの惨敗となった。
試合後にベルマーレサポータ席に手を振る小島伸選手
この姿が象徴するように、アビスパのプレーには余裕がありました
それにしても、この日のベルマーレの試合運びは、あまりにもふがいなく、言葉にもなりません。
方や昨年、J1残留を掛けて死闘を繰り広げたチームと、方や苦もせず残留したチームの意識の違いは、これほどまでに差があるのでしょうか?
こんなプレーでは、ベルマーレはJ1残留がもはや失格とさえ言わざる得ません。
いや、J2に陥落しても、この意識では再び這い上がれないと断言したいほどです。
今のベルマーレはレベルはJ2中位程度で、意識がそれ以下の険しい状況です。
それを打破するには・・・第一に死にもの狂いのプレーです。もう後は完全になくなりました。
それと、選手が多数入れ替わっているので、まとめ役がいないのが気がかりです。
その役を松川選手(背番号7:MF)あたりに期待するのは、無理な注文なんでしょうか?
ベルマーレは湘南の大波にのまれ、J1から消え去ってしまうのでしょうか?
いろいろ考えさせられた、本当に寂しい試合となってしまいました。
選手のボードにはなぜかビニールがかけられる
雨が降るならまだしも、これがあると凄く見にくいのですが・・・
試合後に外した状態を撮影
誰が見てもこの方がいいのに???
負けたためか、試合後の選手の表情はさえない
だが、この程度の悔しさで本当にいいの?
試合前、キングベルI世のおなじみのガッツポーズ
この後幼児の近くに寄り、やさしい視線を注ぐ
でも愛嬌は、ふろん太君のほうが上かなぁ
PS.
試合を見ていると、私の近くにはいつも子供がたかってきます。
等々力の場合は、ふろん太君が出入りする個所に近いので理由ははっきりしていますが。平塚では何故なんでしょうか?
デジカメを不思議そうに見るわ、ノートを突っつくはで結構気を使います。
そんな子供ウケをするようなことはしてないつもりなんですが・・・
それとベルマーレ弁当を買い忘れました。どうもすいません。