横浜FC VS 横浜F・マリノス ユース

第79回天皇杯 神奈川県代表決定戦

日   時 1999年9月12日 10:00
試合会場 大和スポーツセンター競技場 (神奈川県大和市)
天   候 晴れ
観 客 数 1615人
試  合  結  果
横浜FC 前 半 マリノス
ユース
後 半
小野(45分)
小野(49分)
小野(79分)
得点者 坂田(89分)



総合得点の表示に誤りがありました。ごめんなさい。


まず冒頭からお詫びを。
筆者は横浜FCの応援にはまってしまうタイプなので、これといった分析は本日行っていません。
たいしたコメントにはなりそうではありません。どうもスンマセン。

異色の横浜ダービーマッチは、大和の競技場でキックオフ。
試合開始から横浜FCが貫禄を見せ付け、試合の主導を握る。
ゴール前に盛んに攻めあがり、薮田選手(背番号13:FW)がシュートを連発する。
この日スタメンの小野選手(背番号18:MF)の切れがよく、左サイドからマリノスユースを巧みにかわし、再三攻めあがる。
更にシュートを自ら放ち、マリノスゴールを脅かす。
同じくMFの根子選手(背番号17:MF)も個人技で、マリノスユースをかきまわす。
ディフェンスも安定しており、真中(背番号4:DF)・幸田選手(背番号5:DF)の金髪トリオもマリノスユースを寄せ付けない。
体格と体力の差か、横浜FCの一方的な展開がしばらく続く。

攻める小野選手

小野選手のこの角度のプレーは、マリノスユースを相手にせず


しかし暑さのためか、横浜FCの選手がのぼせ気味となり、30分ごろからマリノスユースが徐々に反撃する。
スピード感あふれるドリブルで持ちこみ、最終ラインにパスを出してくる。
だが、攻撃に上がる選手が少なく、横浜ディフェンスは助けられる。

マリノスユースのスライディング

マリノスユースも何とかスライディングで止める


横浜FCも攻撃の手を緩めず、マリノスゴール前に絶妙のパスを出すが、増田選手(背番号11:FW)はゴール至近距離から無理な態勢でボレーを放ち、大きく枠をそれてしまう。
また後藤選手(背番号7:MF)も正面から蹴りこむも、これまたゴール枠に収まらず。
マリノスユースの選手が退場で一人少なくなったところで、前半終了。横浜FCは圧倒的に攻めながらも、シュートミスが多い。

後半はどうなるかと思ったその矢先、小野選手がマリノスゴール前にセンタリングを上げ、そのボールが相手GKと横浜FCの選手がもつれている間にゴールに吸い込まれ、先取点を得る。
更にその数分後、小野選手(見ていたほうは薮田選手だと思うが、公式記録では小野選手らしい)が続けて得点を叩き出す。
試合は、完全に横浜FCの流れに。マリノスユースも何とか攻めあがるものの、横浜FCの安定した守備にはじき返され。手も足も出ない。
高めのボールは、真中選手が高いジャンプを見せ、確実にヘッドでクリアする。
また中盤は攻撃だけでなく、守備でもマリノスユースを圧倒し、前線へのボールを許さない。
そして後半30分過ぎ、小野選手がミドル気味のシュートを放ち、3点目をゲット。マリノスユースを完全に突き放す。
終了直前にはマリノスユースが反撃し、1点は取られたものの、ここで終了のホイッスル。
横浜FC、天皇杯神奈川県代表の座を手に収めた。

前回の天皇杯は横浜フリューゲルスが優勝して、その後チームがなくなってしまったのは記憶に残るところですが、その意思を継いだこのチームがどこまで勝ち進むことができるのか、本当に楽しみです。
それにしても久しぶりの応援だったので、右腕がつりそうになりました(応援のひとつに右手でタオルを振るというのがあり、なれない人がやると結構負担がきます)。
更に久しぶりのデーゲームのおかげで、肌が真っ赤になってしまいました。あまり肌には良くないのですが・・・。

最後に苦言を。
横浜FCの多くのサポーターは、マリノスを相当憎んでいるらしく、いつもの試合開始前の相手サポーターへのエールがないばかりか、試合中もユース選手に向い野次と罵声の嵐と、応援しているほうからしても恥ずかしいばかりでした。
マリノスが別にフリューゲルスを潰したわけではないし、そのユース選手には何も罪はないのに、やや度が過ぎています。
もちろん全部がそうだとは言うつもりは毛頭ないのですが、応援の質の悪さは何とかしてもらいたいものです。
相変わらず審判への野次も多いのも気になります。
あまりにこの調子だと、他の層のサポーターを開拓できず、市民のチームより特定の人達のチームになりかねませんよ。


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