コンサドーレ札幌 VS 川崎フロンターレ

J2 第33節


日   時 1999年10月31日 12:31
試合会場 札幌市厚別公園陸上競技場 (北海道札幌市)
天   候 晴れ
観 客 数 13738人
試  合  結  果
札  幌 前 半 川  崎
後 半
延長前半
延長後半
村主(18分) 得点者 ツゥット(60分)
森川(116分)






はーるばるきたぜ札幌へ〜〜〜
あーなたと行きたいJ1へ〜〜〜


札幌は神奈川から遠く、冬間近ときて寒いときたもんだ。
でも戦闘態勢は完璧。羽田空港のトイレでレプリカに着替え、新千歳空港のJR線の地下駅でバンダナとリストバンドを装着。
周りにいる数少ないフロンターレサポータは、私の行動にまたまたビックリ仰天。
絶対に今日は90分間で勝って、J1昇格にケリをつけてやる!!
そういえば、札幌の出身母体は、川崎の東芝ではないですか。
さて、川崎から去った北のチームに、真の川崎の実力を目の前でご覧遊ばせよう。
予断ですが、もいわ山(札幌市内の山)ロープウェーのガイドさんにこの話をしたら、川崎出身ということは知らなかったようです。

競技場に到着すると、アウェイ側の入り口の通路が警備員にとうせんぼされ、わざわざ大回りする必要が。
途中でホーム側入り口に並ぶ数多くのコンサドーレサポータと遭遇。
脇を通り抜けようとしたら、目の前でサポーターが転びました。
オイオイ、大丈夫かいな。

おまけに、こんなに広い競技場なのに、我々アウェイのサポータは、ゴール裏のわずかな一角をロープでくくり、そこで観戦せよとの札が。
地の果てまで(こちらから見て)応援に来ている我々にとって、なんという失礼!こうなったら意地でも勝利を奪い、札幌サポーターの前でJ1昇格の喜びを焼きつかせてやらねば。

広い競技場

こんなに広々しているのに・・・



ロープで囲まれた一角

この一角がロープで囲まれ、「アウェイ専用エリア」とある
まったく我々も馬鹿にされたものだ
檻の中の動物みたいで、気分が悪い
おまけにアナウンサーは「フロンターレの皆さん、暑いとこからようこそ」とくる
川崎は南国ではないよーーんだ



試合開始から1時間30分前に、本日のスタメンが判明。
何故かと言えば、携帯電話でどこかに連絡していた人がいたので、脇耳を立てることでわかりました。

競技場は多くのコンサドーレサポーターに埋め尽くされ、数的に圧倒されかける。
そんな中突然、富士通札幌の方から、おにぎりと飲み物の差し入れがはいる。
長旅に疲れた我々にとって、思わぬ援軍が。早速頂き、腹ごしらえを済まし、応援対戦はより強固となる。
かばんからふろん太君人形を取り出し、いっしょに応援をすることを誓い合う。
行くぞ札幌!俺たちの強さを見せてやる!!
しかし、久方ぶりに応援すると、言葉が正確に覚えていなかった自分に気づく。
まったく恥ずかしい。しかもそれをそのままホームページに載せていたわけなんですから。
まだまだ未熟なフロンターレサポーターです。はい。

ふろん太君とともに応援するぞ

旅の荷物の半分近くを占めた,ふろん太君人形
着替を外して、バックに詰め込む
恥ずかしいなどとは言ってる暇はない
勝利のためならば、手段は選ばす
かばんから顔を出すふろん太君を見て、どこかの女の子が
「かわいい」と言ってくれたので、まあいいか



・・・のはずが、あれあれ?試合が始まると戦況はコンサドーレの圧倒的有利となる。
札幌の選手は、自在にボールを操り、フロンターレを翻弄しまくる。
いったいどういうことだ?いつもとはまるで逆の展開。
ホームの熱い声援にのせられ、コンサドーレはガンガン攻めまくる。
フロンターレは、マークが完全にずれて、完全に手玉にされてしまう。
そして前半半ば、コンサドーレの村主選手(背番号17:MF)に正面至近距離から蹴りこまれ、まさかの先制点。
な、なぜだぁ、本来なら我々が頂いているものを・・・。

その後もコンサドーレは思うように攻め込み、フロンターレは決定的なピンチを再三迎える。
ゴール前フリーの梶野選手(背番号4:DF)にシュートを放たれ、フロンターレGK浦上選手(背番号1)は反応するも届かず。
しかし、ボールはポスト左に外れ、相手に助けられる。
フロンターレの攻撃面は、どうしてかメロメロ状態。
中盤の小気味よいパスワークが、この日に限りまるで見られず。
J1昇格のプレッシャーか、特にツゥット選手(背番号9:FW)の動きが、いつも別人の如く悪い。
動きは固く、シュートはまるで枠に入らない。
ツゥット、いつもの伸びやかで陽気なプレーを心がければいいんだ!!、心の中で叫びつづける。
心の中だけでなく、後押しの声援だー!!!。
ツゥット・ツゥット・ツゥットゴール!!!
ツゥット・ツゥット・ツゥットゴール!!!
ついでに出場停止のティンガ選手(背番号10:FW)に変わってスタメンの向島選手(背番号11:FW)コールだ!!!
たつる・たつる・ゲェットゴーオールーーー
たつる・たつる・たつる・たつる・ゲットゴ・オ・ルーーーー!!!!
おまけに、寺田さーん(背番号6:DF)、久しぶりにスタメンなんで固くなるのはわかりますが、もっと和気藹々とやりましょう。はい。
フラストレーションが鬱積する展開の中、前半が終了。フロンターレはいつもの切れのよさは微塵も感じられず。

後半開始、フロンターレも徐々にペースをつかみ、相手ゴールをじりじりと脅かす。
しかし、総じてコンサドーレペース。純日本人で構成されたメンバーは、機械の如く精度の高いプレーを続ける。
ツゥット選手のプレーは、相変わらず精彩さを欠く。また何度かフリーキックのチャンスがあり、久野選手(背番号23:MF)が得意の位置から打つものの、相手DFに当たってばかり。
何も固くなる必要はないんだ、いつものプレーをすれば、絶対勝利は手に入るのに・・・。

だが、フロンターレの選手は諦めていなかった。
無我夢中で相手陣内にのし上がり、まるで駄目だったツゥット選手が遂にシュートを決める!!!!!
やっときた!フロンターレサポータは興奮の渦に巻き込まれ、皆荒れまくる。
あまりの乱舞に、サポータが雪崩状に倒れてしまう。
サポータ席の中央を区切っていた白い布が、あまりの力でちぎれてしまい、それを握っていたサポーターが倒れたのが原因です。

その後カウンター攻撃からツゥット選手が一人抜け出し、コンサドーレGK佐藤選手(背番号1)がペナルティエリア外で手を使う反則を犯し、レッドカードで即退場に。
よし行ける、どんどん攻めまくってJ1昇格まっしぐらだ。
残り時間も少ないぞ、最後の力を振り絞り、怒涛の応援だ〜〜〜。

俺たちの、フロンターレ、今ここに
札幌を、倒すんだ、さあいこう!!!!


フロンターレは、数的有利となり、再三決定的なチャンスを迎える。
そしてゴール前の混戦から、決定的シュートが突き刺さる。
オオオオー!!!サポーターはもはや騒乱状態。しかしよく見るとオフサイドの旗が。
惜しくもチャンスに点は奪えず。
そのまま後半は終了。延長になったが、これまで以上に声をあげるぞ!!!
力の限り、命が尽きようと、応援を続けるぞ!!!

延長前半は、札幌がまたもや怒涛の攻撃。
ゴール前、浦上選手がかわされ、深川選手(背番号13:MF)のオーバーヘッドが襲う。
やられた!誰もがそう観念した。しかしシュートはポスト上部にはじかれる。
なんと言う幸運か、何もがすべてフロンターレに味方している。
こちらも選手に負けず、もう荒れくり回るぞ〜〜〜

延長後半も、両者互いにがっぷり四つ。
もはや引き分けか・・・そう思った瞬間、フロンターレ森川選手(背番号29:DF)がさよならVゴールを決める!!!
オオオー、グオォー!!!私は周囲のサポーターと抱き合い、喜びを爆発させまくる。
フロンターレサポーターは歓喜の渦に巻き込まれ、みな叫び、体を躍らせる。
そして、選手たちが、記者の取材攻勢を受けながらこちらに寄ってくる、興奮冷め止まぬサポーターたちは、皆大声で「フロンターレ」コールを送る。

試合終了後は、途中まで引き分けの経過が伝えられた大分−仙台の試合結果を、サポーター一同固唾を飲んで待ち続ける。
しかし、早々に大分の延長勝ちが伝えられ、この日のJ1昇格は残念ながらお預け。
しかし、今度こそ本当の王手だ!!勝ち点があとあれば、J1昇格が完全に決まる。
それだけでなく、次節で90分勝ちすれば、優勝が決定する!!!
喜びは、11月5日の鳥栖戦まで、大事にしまっておこう。
興奮と感動を胸に、ピッチを後にするのでした。
いや、本当にいい試合だった。はるばる札幌まで来たかいがありました。
天気も崩れず、抜群の観戦日和。一説には雪が降るという話もあったんですから。
雪といっても、由姫さんの方ではないので、ワハハハハァ〜〜〜(寒いネタ)。

どうでもいいことなのですが、コンサドーレグッズは値段が高すぎるような・・・。
ミニフラグと形態ストラップ、そしてマウスパッドを3枚購入したのですが、あわせて5,000円弱。
それでも定価の2割引きらしい。チケット代もそうなのですが、地方の所得を考えても、値段設定がちょっと間違っている感覚を覚えます。

コンサドーレグッズの数々

明細は不明ですが、マウスパッドが結構お高いようです
3枚あるので、会社の女同僚にプレゼントしようかなぁ



それと、コンサドーレのサポータは、ちょっと怖い。
試合終了後、公園のモニュメント前でレプリカを脱いでいたら、2人組みに、「コノヤロー!覚えとけ!!」と野次をくらう。
視線をそらし、難を逃れる。もし目が合っていたら戦争勃発です。
おまけに電車に乗っていると、周囲から白い視線を盛んに浴びる。
気持ちは理解できますが、いい試合だったんだし、終了後は仲良くしたいものなのですが。
サポーターに罵声を浴びせるなど、FC東京でもありませんよ。


と、いつもとはまった違うレポートなっていますが。もうお察しのとおり、応援団の輪に混ざり、絶叫し踊りつづけて狂気の応援した結果がこの有様です。

熱きサポータの中に入る

サポータの中に突入して、力尽きるまで応援
夢中になりすぎ何度も失神しそうになったか・・・




冷静に撮影したつもりが・・・

ツゥット選手のゴールを喜ぶサポーターを冷静に撮影したはずが
ご覧の有様


最初は毎度の如く、コメントを仕上げるためのメモを広げていたのですが、試合開始直前となり、「レプリカを着ているんだから、真中に寄って応援してよ」と声を掛けられ、気が付いたら絶叫マシーンと化してました。
まともなコメントを期待していたのであれば、本当にごめんなさい。しかし最近応援を控え気味で、この差し迫った事態に、ついに私の正体をあらわした次第です。
そんな訳で、時節の鳥栖戦は、ほとんどコメントを作成できないくらい荒れ狂っています。
皆さん宜しく(いったい何が???)。

差し入れを配るスタッフ

富士通札幌からの差し入れを配るスタッフの皆様
孤独な環境の中、本当に頼りになりました




挨拶を交わすコンサドーレのマスコット

試合前にフロンターレのサポータ席に
コンサドーレのミミズクのマスコット「ドーレ君」が挨拶
フロンターレのサポータから「手品しろ!」の声が



取材をするTBSスタッフ

J1昇格の特集か、TBSのスタッフが取材に訪れていた
後でスポーツニュースを見たら、何も映っていませんでした




何かを書き始めるサポーター

TBSクルーが取材する中
サポーターが無地の横断幕に何か書き始める



まだ気をぬクな

書かれた文字は、「まだ気をぬクな」
ピッチに登場した選手に向けて大きく掲げる



コンサドーレの旗

どこからともなく、コンサドーレの旗が
心無いフロンターレサポータが、どこかの会社から取ってきたとの説が
試合前にぐちゃぐちゃとなってましたが
その後どうなったのか、まったく不明



週間フロンターレの取材?

川崎フロンターレのボランティアが作成する「週刊川崎フロンターレ」という
ミニコミ誌がありますが
その取材風景のようです



コンサドールズの踊り

選手がまったく写ってないのは申し訳ないので
お詫びにコンサドールズのチアリーディングをご覧ください


自作J1昇格ロゴ


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