ヴィッセル神戸 VS 川崎フロンターレ

J1 ファーストステージ 第4節



日   時 2000年4月1日 19:0?
試合会場 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
 (兵庫県神戸市)
天   候 晴れ
観 客 数 4543人(野球の土地柄じゃしょうがない?)
試  合  結  果
神   戸 前 半 川   崎
後 半
     
     
得   点   者
川崎:今野 章(81分)



本日はエイプリルフールにつき、内容はいつもに増してうそつきです。(+_+)


ファーストステージもはや4節。今回の相手は負けなしの絶好調ヴィッセル神戸。
神戸の強さは半端ではなさそうだ。強力な韓国人トリオと前節ハットトリックを決めたベテラン黒崎選手(背番号9:FW)の爆発力は侮れない。
今までのイメージで戦えば、返り討ちは避けられない。ましてや我がフロンターレは悪夢の開幕3連敗。戦況的には有利とはとても言い難い。
むむむ・・・これは苦しい、だが弱気になってどうするのか。
勝負は勝利を奪うもの。戦う前から負けることを考えてはいけない。
頼むぞフロンターレの戦士達よ。いい加減に目覚めておくれ。
そして、J2降格の悪夢を振り払ってくれ〜。

サポータの姿は?

競技場の近くでもフロンターレはおろか
ヴィッセルを含めサポータの数が異様に少ない
100万都市のこの街で、この活気のなさ。
本当にサッカーの試合はあるのか?



松本球団社長

その心配はご無用
熱心なサポータを松本球団社長自ら迎える



ゴール裏でうろちょろしていると、名物サポータの吉野君から声をかけられる。
今日は、座っての応援なの?そんなはずない訳じゃないですか。
ここまで来て、応援しなくてどうする。ましてはチームは危機的状況なのだ。
応援の輪に加わり、臨戦態勢完了。試合開始をそのときとばかりに待つ。

吉野君の背中

吉野君のハッピーはっぴはすでにずたずた
応援の勢いを物語る




フロンターレのスタメン

スタメンはご覧のとおり
この試合出場停止の寺田選手(背番号6:DF)に代わり
森川選手(背番号29:DF)を投入
目立った点は、アルバレンガ選手(背番号18:MF)を控えに回し
今野選手(背番号28:MF)を配す点




フロンターレの控え

控えとはいえ
中西選手(背番号14:MF)が神戸に来たのは
ファンとしては嬉しい限り
ゼッカ監督のコールにサポータが応じないのは
期待のなさを物語る?




仕切り布が用意される

白い布が手すりに括り付けられる
引っ張り過ぎて手すりを曲げないように(笑)



さあ、試合開始だ!神戸の杜でヴィッセルを沈黙させるぞ。

またまたお断り:サポータの数が少なく、大声専門に徹していたため、試合の内容は半ばそっちのけです。
しょっぱらから、ピンぼけの写真中心でごめんなさい。

序盤

序盤はヴィッセルの攻勢
左右の空間を有効に使い、フロンターレサイドを攻め立てる
ディフェンス陣の動きはまずまずか




浦上選手のパンチング

ヴィッセルのセンタリングを
浦上選手(背番号1:GK)がパンチングで防ぐ
穴が多いディフェンスの最後の砦




森川選手の守備

この日目を見張ったのは森川選手
豊富な運動量と的確なマンマークで
ヴィッセルの好調な攻撃陣を封じ込む




ファウルは減ったものの・・・

懸案だったファウルが減ったのもポイント
だが、ヴィッセルのフリーキックで、森川選手の動きが早く
イエローカードを受けてしまう



まだバラツキが多いかな。連係も完璧とは言えない。
が、前の試合と比較すれば段違い。お互い競い合う良い展開の試合である。
攻撃陣では久野選手(背番号23:MF)が好調。切れのとスピードで相手ディフェンスを翻弄する。
焦りもなく、じっくりと攻撃を組み立てている。できればもう少しスペースを広く使い、思い切りと敏速な攻守の切り替えが欲しいが・・・。
マジーニョ選手(背番号10:FW)も直向さが感じとれる。チャンスメークを殺さぬよう、ボールを大事に扱っている。
が、見ている者は得点を期待している。その結果か新手の応援が自然発生。
フォルツァーマジーニョ!フォルツァーマジーニョ!!

やはりフォワードなら、得点が欲しいなぁ。だがかなりフロンターレの攻撃リズムを飲み込みつつあるようで、もうしばしの辛抱か。
ん??相川七瀬さんの「コスミックラブ」の替え歌を、ヴィッセルも使っているぞ。
フロンターレのサポータは意外と捉えたのか、「はもるもんだなぁ」と呟いている。
でも、彼女は関西出身なので、関東よりも知名度は高い(その前に全国区ですが)。よって替え歌にしていても不思議じゃないですが。
それにしても、皆さん良くまあ速攻で応援を考えだすな。私じゃとてもじゃないですが無理です。

申し訳ないほど試合を覚えていませんが、両者無得点のまま前半終了。フロンターレはやや押され気味ながらも、互角の展開。
好調ヴィッセル相手に、良く踏ん張っている。これなら後半も期待できそうだ。
さあ、勝利に飢えたサポーターに感動と幸せを与えてくれ〜。

旗を振るサポーター

数が少なくとも、全力で旗を振るぞ!


寒さが一段と厳しくなる中、後半のホイッスル。
頼むぞフロンターレ。ここまで追いかけた&川崎に留まるサポーターに勝利の味を思い出させてくれ。
うーん、期待とは裏腹に、ヴィッセルの攻勢は変化ないな。
サイドを有効に切り崩し、鋭いセンタリング。好調の黒崎選手が、タイミング良く飛び込んでくる。
あ、やばいぞ、やられるぞ。
至近距離からシュート。しまった!!ガミさんも届かない。
殺られたか・・・いやバーに救われた。

フロンターレも反撃するも・・・ちょっと詰めが甘いかな。
相手の猛攻を盛んに食い止め、カウンターを展開。でもやはりスピードが足りないおかげで、相手ディフェンスに潰されてしまう。
マジーニョ選手も空間をうまく利用し、再三ゴールを狙いにかかる。でもチーム独特のリズム感に多少違和感があるのか、ゴール枠にボールが届かない。

頼む、お願いだ。マジーニョ選手でなくても構わない。
残るプレーヤーは10人。誰でもいいからヴィッセルゴールを突き破ってくれぃ
誰でもいい!誰でもいい!

・・・違う違う、いきなり東京の応援してどうするんだ。
口直しだ、川崎コールをお見舞いするぞ。
お・お・お・おおおおおーおおおおおおー、そーれ川崎
お・お・お・おおおおおーおおおおおおー、そーれ川崎
川崎!川崎!川崎〜ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ

マジーニョ選手

マジーニョ選手も自らの役割が理解できたようだ
中盤後方から、盛んにボールに絡み付く
あまりこのようなプレースタイルは得意そうじゃないですが
でも直向さは評価できます



試合の流れは一進一退。どちらにどう転がってもおかしくない。
ヴィッセルは盛んに選手交代を試み、フロンターレの息の根を潰しにかかる。
ゼッカ監督よ、うちもリズムを変えるために誰か投入したらどうだい?
試合も残りわずか、運命の女神はどちらに微笑みかけるのか。

惜しいシュート

得点まで後一歩なのに・・・
負けが込むと永遠にまで感じられる



だが、思わぬ存在が膠着状態を打ち破る。
その名は今野章(背番号28:MF)、今期ジュビロ磐田から移籍の男が悪夢を振り払う。
フロンターレの激しい追い上げから、ゴール前の混戦に突入。
選手が烈しくぶつかり合う。わずかにできた隙間から無我夢中でシュート!!
ボールは豪快にゴールネットを揺らす、やった、待望の先制点だ!!

ボールが突き刺さる

今野選手のシュートがネットを揺らす



喜びが沸き起こる観客席

この喜びをどれだけ待ちわびたことか・・・
大騒ぎ、そして盛大な「今野」コールが



残り時間は極めて少ない。ヴィッセルが果敢に攻めあがり、最後の攻撃を繰り広げる。
フロンターレは守備固めを図り、決死の逃げ切りを図る。
あと少し、あと少し・・・時間よ早く流れてくれ。
フロンターレの守備のわずかな隙を突き、ヴィッセルが前方へフィード。
それを受けた選手がシュート。しまった、追いつかれたか。
いや、線審がフラグを水平に挙げている。助かった・・・。

固唾をのむサポーター

サポーターも固唾をのんで、タイムアップを待つ


それにしても・・・時というものはこんなに長く感じるものか。
誰もがそう思い、かつ早く流れるように祈りを捧げる。
終われ・・・早くホイッスルよ鳴ってくれ・・・そして主審が静かに片手を上げる。
やった!勝った!!俺達は勝ったんだ!!!

勝利の瞬間

長く待ちわびた勝利の瞬間が
喜びを全身で表現しきれないほどの歓喜が




挨拶する選手達

選手達もそろって挨拶
疲労からも、安堵の息が感じられる




満面の笑みのサポーター

サポーターも満面の笑みで応える
長き封印がようやく解かれた瞬間



サポータも喜び合い、叫び合い、抱き合い、歓喜の世界に浸りきる。
長かった・・・本当に長かった。勝利の味がこれだけ貴重だったとは。
ようやく奪い取ったJ1初勝利。サポーターの記憶に深く残る試合となりました。
ここまで追いかけて本当に良かった。久方ぶりに悔いの残らぬゲームとなりました。
いや、まだ1勝。勝ち点はまだまだ3である。
厳しいJ1残留レース(もちろん優勝もそうですが)はまだ始まったばかり。連戦が続くこの月、本当の試練はこれからです。
気を引き締めて、過酷なサバイバルレースに立ち向かいたいところです。

この日のラッキーボーイは、ずばり今野選手です。
アルバレンガ選手の代役以上の、素晴らしい役目を果たしてくれたと言えるでしょう。
多くの選手入れ替えが不安視される中、彼の活躍は光明をもたらしてくれました。
この調子でどんどん活躍してください。我々も全力の応援で応えます。


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