ヴェルディ川崎 VS 川崎フロンターレ
ナビスコカップ 準々決勝 第1回戦
日 時 | 2000年8月30日 19:03 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 2,911人 | |||
試 合 結 果 | ||||
V 川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 川 崎 F |
0 | 後 半 | 0 | ||
0 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
(なし) |
今日も写真は白飛びしている、勉強不足で反省・・・
今年限りの川崎ダービー。地域密着を目指すフロンターレは、来期から東京に本拠地を移すヴェルディに対し、一矢報いることなく寂しく幕を閉じた。
・・・の筈であったが、勝負はまだ終焉を迎えず。ナビスコカップで共に勝ち進み、今ここに両者の対戦が再び実現した。
フロンターレよ、ヴェルディに負けて悔しくないのか?川崎の維持と誇りは失せてしまったのか?
ヴェルディに借りを返す、本当に最後で最後のチャンス、川崎のプライドと誇りにかけて、死に物狂いで勝利を奪いたい。
(でも、移籍選手中心のメンバーに「川崎」と言っても、ねぇ・・・)
アウェイ側はいいぞ、オーロラビジョンもバッチリ
・・・単純に喜んではいけない
真の川崎のチームである我々が、何故アウェイ??
納得いかない、でもこの試合限りか
サポーターの心境はどうにせよ
全力で応援する気持ちは揺るぎない
最後のダービー、絶対に負けは許されない
おお伊藤彰、ゴールね・ら・え、シュートは・は・て!!
おお、昨年のJ1昇格の立役者、伊藤彰選手(背番号19:FW)が、待望のスタメン出場だ。
メンバーと舞台は整った、唸り声と共に、キックオフだ!!
ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ・・・・・
お〜〜〜・・・・・・・・・・・・・ヘイ!!
ピッチには、塩川選手(背番号24:MF)の姿が
調子が優れる選手を選んだのか
果てまたナビスコ杯固有の選出なのか
序盤はヴェルディの攻勢、右サイドを低く突き、いきなり得点のチャンスを迎える。
フロンターレの序盤が優れないのは毎度の事。ヴェルディの攻撃を断ち切り、とっさに反撃としたいのだが、直ぐに途切れてしまう。
フロンターレの攻撃に切り替わると、サポーターも「ヘイ!ヘイ!・・・」と後押しするのだが、攻撃が切れると同時に、声援も潰えてしまう。
なんて間に、リカルジーニョ選手(背番号37:FW)がヴェルディの選手を倒してしまい、嫌な位置でのフリーキックを与えてしまう。
鋭いシュートはゴール一直線、これは浦上選手(背番号1:GK)のファインプレーでゴールラインに逃れる。
続けてのコーナーキックも、浦上選手がパンチング。序盤の危機を何とか乗り切る。
この時間帯は嫌な思い出ばかりだが
ここは浦上選手がナイスプレー
フロンターレは守備が今ひとつ。バックラインでのパス回しが、ヴェルディの選手に奪われかけるなど、この日も不安を覗かせる。
だが、攻撃面は上昇気流。リカルジーニョ選手(だったっけ?)のフリーキックも、あわやゴールに突き刺さりそうになるなど、早くも調子が上向き気味である。
なかなかの展開。サポーターもますます意気盛ん。
おおおーおお、おーおおーおおおおおおー、そーれ川崎
おおおーおお、おーおおーおおおおおおー、そーれ川崎
川崎!川崎!川崎・・・ヘイ!ヘイヘイヘイヘイ!!
フロンターレの大石選手(背番号25:MF)
の豊富な運動量は、貴重な戦力
しかし、それも長続きはしない。ボールは奪ってもヴェルディにあっさりと略奪されるケースも目立ち、呼吸が今ひとつ合わないのも、毎度のパターン。
ん??、呼吸で思い出した。ピッチがやたら煙っぽく、異様なゴム臭が漂っているぞ。
背後を振り向くと、盛大に煙が吹き出ている。火事かぼやなのだろうか。
火事?の規模は不明
後にサイレンの音が響き渡っていた
ピッチ上の選手も呼吸困難に陥ったか(おおげさ)、両者運動量が低下し、緊迫感が一気に薄れてしまう。
試合そのものの見所が散漫で、面白くない展開。これ如きの煙でやられるようじゃ、少々頂けない。
サポーターも同様だ。火の中水の中煙の中、如何なる場面でも全力で応援するのが、真の姿勢である。
フローンターレ!フローンターレ!
・・・て、煙ったいのはフロンターレの方か。ぼやぼやしていると、ヴェルディの山田選手(背番号2:MF)やキム・ヒョンソク選手(背番号10:FW)が黙って見逃す訳ないぞ。
キム・ヒョンソク選手が右サイドを直線的に突進。彼のスピードに、フロンターレの守備陣は手を焼いているようだ。
ヴェルディの山田選手が
豪快にミドルシュートを放つ
フロンターレのダニエル選手(背番号36:DF)は
キャラクターとしては面白いが
守備力が弱いのは玉にキズ
でも、彼ならば許せる?
フロンターレも反撃。大きなサイドチェンジが成功し、最後は大石選手が得意のミドルシュートを放つ。
ボールはゴールポストを直撃した様子。惜しくも枠には収まらず。
だが、流れはまたヴェルディへ。バックラインを一気に押し上げ、フロンターレに執拗なプレッシャーを浴びせ掛ける。
押され続けながらも、フロンターレはボールを一気に繋ぎ、最後はリカルジーニョ選手が一人火を吐きシュート。
だが、周囲にフォローする選手は誰もおらず。連携の悪さは改善されていない・・・。
というよりは、むしろ要求するほうが酷なのかと勘ぐるほど、プレーに緻密さが見受けられない。
時間は経過すれど、守りはちぐはぐなまま。守備の乱れから、ヴェルディの石塚選手(背番号13:MF)にボールが渡ってしまい、フリーでシュートを放たれてしまう。
シュートに勢いはなく、浦上選手が防いだものの、守りの不安定さに冷や汗がぞっと流れる。
石塚選手にまんまとボールが渡ってしまう
これが強豪チームの選手だったら・・・
絶対に失点ものですなぁ
フロンターレの選手は動きが鈍い。右サイドをパスで繋ぎ、ヴェルディの守備が手薄な間に、センタリングを送るシーンも、前線に走りこむ選手が誰もおらず、少ないチャンスを逃してしまう。
鮮やかなサイドチェンジは見事に決まるものの、中盤以降の連携はまるでなく、ゴール付近に迫るとヴェルディの守備陣に阻まれてしまう。
やがて、ボールを受けた選手の動きが止まるようになる。ヴェルディの守りに威圧感は感じられないが、何故かボールを前に送らず、無駄にキープするのが関の山。
それでも塩川選手がひとり前線に迫り、右側にボールを叩きセンタリング。
もちろんお決まりのパターンで、誰も選手がおらず、チャンスは消え去るのです(泣)。
更には運まで味方しない。フロンターレの選手がヴェルディの乱れに乗じ、ドリブルでゴールに迫り、GK小針選手(背番号12)がペナルティエリア内でフロンターレの選手を引きずり倒す。
PKだ!誰もがそう信じた。だが判定は、フロンターレのファウル。
判定に不満のサポーターからは、強烈な野次とブーイング。しかし、フロンターレのファウルは最近になって、また増加傾向だぞぉ・・・。
要因は何なのか?連携の乱れなのか、果ては集中力の欠如なのか・・・、何れにしろありがたくない傾向ではある。
攻撃面での連携の悪さが、守備陣にも波及?
・・・て今に始まったことではないですが
この後も塩川選手の切れ込みを除外すれば、両者平凡な試合運び。そして前半が終了。
しかし、何てシケた試合なのか。リーグ戦も中断し、ナビスコ杯に集中できる環境が整備されながらも、どうして中途半端なプレーばかりなのだ?
流れが単調で、激しいプレーが殆ど見受けられない。これでは興奮も感動もしない。
不満は鬱積する一方。プロとしての真剣勝負を、もっともっと期待したいものだ。
観客席は空席だらけ
「川崎ダービー」の神髄力はまるでなし(涙)
前半は空腹で、声も出ず。ハーフタイム中に焼きそばをほおばり、元気復活。
そこそこ声の調子も戻ったようだ。文句を述べるばかりじゃ頂けない。
より一層声援を送り、ピッチの選手に後押しせねば。
一時ピッチを覆った煙は、跡形もない。これで試合に集中出来るぞ!
フローンターレ!フローンターレ!
おーおおー、レッツゴー川崎
おーおおー、フローンターレ-!!
平日に懸け付けたサポーターも沢山
この願いが、ピッチに届く事を祈り
ひたすら応援に励むのです
(右側のダンボール?に何が書いてあったか
結局分からずじまい)
立ち上がりはフロンターレがチャンスを掴む。大塚選手(背番号16:MF)が前線で盛んに粘り、貴重なコーナーキックを得る。
キッカーは久野選手(背番号23:DF)。サポーターの期待が否応なく高まるが、得点の形に持ち込めず。
目立ったのはその程度。また平凡な試合運びに逆戻りし、スピード感や緊迫感が失せてしまう。
掴み所がなくて面白くない。単なるサポーターのわがままかも知れないが、リーグ戦・・・いや今までのナビスコカップと比較しても、全然イケてない。
ましては川崎ダービー。意地と意地の激突は、夢か幻なのだろうか・・・。
ボールをフリーでキープする
センタリングか、もしくは直接ゴールを狙うか
右足を振りぬき、ボールを蹴り抜く
・・・はフェイントだったらしいが
その後のドリブルが中途半端で
結局はヴェルディのボールに早変わり
今ひとつ理解に苦しむシーン
その後もフロンターレの悪い流れ。前線へと走りこむ選手に縦パスをふわりと浮かすも、あっさりオフサイド。
ファウルも頻発。ヴェルディの杉山選手(背番号15:DF)をゴール前で倒してしまい。またもや危険なシーンを迎えてしまう。
フロンターレも少ないチャンスをカウンターで反撃。大石選手が中盤過ぎから、パスの出し先に迷いながらも、思い切って前線に一気にパスを送る。
これは小針選手がキャッチ。ようやく前線にパスが通り、サポーターからは盛大な拍手が。
でも、素直には喜べない。ファウルやオフサイドがやたら目立ち、自ら墓穴を掘りかねない側面も。
未だ不安定な状況から脱出する気配見受けられない。
ヴェルディのワンツーからドリブルの
一気の攻めを、決死のタックルで防御
このような守備には拍手を送りたいが・・・
方やこんなシーンも頻発
どうもダニ●ル選手が
事の発端になっているケースが多いようだ
(でも面白いから許す???)
後半は20分を過ぎる。フロンターレの相変わらずのファウルとオフサイドの多さに、いい加減に滅入って来る。
対するヴェルディも、どうもやる気が感じ取れない。リーグ戦が中断しているのに、体力温存ばかりを考えているようで、プレーにメリハリが欠けている。
この展開に呆れるばかり。試合を重ねるごとに、川崎ダービーがつまらなく感じるのは、私だけなのか?
確かに、個々のプレーでは、フロンターレに随所に惜しいチャンスはあった。
しかし、試合をトータルで換算すると、不思議と面白みが伝わらないのだ。
これは、単なる私の戯言なのか? それとも私が川崎市民でないので、試合の捉え方が単に奇異なだけなのだろうか?
イジドーロ選手(背番号35:FW)の
ステップが効かせた独特のドリブルは健在
しかし、フォローする選手がまるでなし
伊藤彰選手に代わり、鬼木選手(背番号7)が投入
中盤は補強されたが、試合の流れの中での
攻撃力低下は大丈夫なのか
もう一人の頼りの綱が、リカルジーニョ選手
イジドーロ選手を含め、シーズン途中で補強した選手が
今のフロンターレを何とか維持している
元来の選手(今期からの選手も多いですが)にも
より一層の奮起を促したい
試合は30分を経過し、フロンターレにいくつかのチャンスが訪れる。
久野選手も盛んにキックを放ち、ヴェルディのゴールを脅かす。
しかし、どれもこれも印象に残らない。試合全体が余りに単調すぎて、もはや興味は失せていた。
フロンターレの頑張りは、全て「個」の賜物。「和」・「密」などからのチャンスは最後まで訪れず、良くも悪くも今期を象徴する試合内容であった。
そして試合は幕を閉じる。川崎ダービー最終節第1ラウンドは、両者痛み分けと言ったところでしょうか。
試合は素っ気無く終焉を迎える
こんなんじゃ、客こねえぞ!!
試合の粗雑さに怒り爆発、一人罵声をピッチに浴びせ掛ける。
選手が挨拶に訪れると、サポーターからは暖かい拍手が。だが私は付き合い半分の拍手が精一杯。
情けなさや悔しさ以上に、激しい虚脱感が私の心を支配する。
他人に笑われながら(時には危険すら顧みることも)、ユニフォームを着てアウェイの街を歩き、応援と同時にデジタルカメラのシャッターを切り、酒を一切呑まずに夜を徹してホームページを仕上げ、果てまたふろん太君の人形までを持ち込んで応援に励む。
それは何故か?プロとしての真剣勝負から生まれるドラマを目の当たりにし、自然に沸き起こる感動や喜びを選手と共に分かち会いたい一心。純粋にそれだけなのだ。
それなのに、今日の試合は緊迫感がまるでなく、茶番劇を見ているようで、表現の余地すらなかった。
フロンターレ、ヴェルディ共に裏切られたようだ。失望と同時に無性に怒りがわき上がる。
私にとって、今季最悪の内容。こんな試合を続けるようでは、川崎ダービーはおそか、プロの試合としても失格同然。
最後の川崎決戦でありながら、多くの川崎市民やメディアが関心を示さないもの、当然ですよ、これでは。
この人数をどう解釈するか?
平日のナビスコ杯だから当然と解釈するか
あれだけキャンペーンをしながら
この数値と判断するか