サガン鳥栖 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第2節 〜



日   時 2001年3月17日 19:00
試合会場 鳥栖スタジアム (佐賀県鳥栖市)
天   候 小雨
観 客 数 2,714人(少ない・・・)
試  合  結  果
鳥   栖 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
      37分  箕輪 義信



今年も進化無きサッカー記。単に私の頭が悪いだけ・・・。


1年でJ1復帰を目指すフロンターレ。開幕戦は甲府を3−1で撃破し、幸先のよい滑り出し。
新世紀初のアウェイでの戦い。相手は開幕戦を引き分け、ホーム2連戦のサガン鳥栖。
実力差を考慮すれば、フロンターレの快勝は疑う余地も無い。ただ、サガンも2年余りのJ2生活の中、有望な若手も頭角をあらわし、着実に力をつけており、決して侮れない相手ではある。
過去の対戦結果も拮抗している。過酷な戦いが予想されるが、開幕戦2連勝を飾り、J1復帰に弾みをつけたいところだ。

お断り:現在サガン鳥栖オフィシャルページ(http:/www.sagantosu.co.jp/)が、ウイルスの被害により一部コンテンツが閉鎖されています。
選手情報が不十分のため、一部選手名・ポジションに誤りが生じる可能性があります。ご容赦願います。

鳥栖スタジアム

鳥栖スタジアムは1年前のJ2開幕戦以来
フロンターレの応援目的では初訪問です
図々しくも、ホームの鳥栖側から入場
ボランティアスタッフの対応に手間取り
開場が30分あまり遅れてしまった



少ないスポンサー

入場待ちの際に撮影した
鳥栖のスポンサー一覧
J2、特に鳥栖程度の規模では
スポンサー集めが課題と再認識


リーグ2戦目ではあるが、開幕戦を休んだ私の立場からは、今シーズンの初観戦に該当。
しかもリーグ開幕前に選手をチェックする暇も無く、いわばぶっつけ本番。
ゴール裏は何時もの面々。新世紀に入り何か変化したとも勘ぐったが、それは単なる思い違い。
試合前には「サポートするなら手を叩こう!」と替え歌が飛び出す。何はともあれ、リラックスして応援に挑めそうだ。
さてはともあれ、今年の初応援、精一杯頑張るぞ!

鳥栖のチームマスコット

今年から、鳥栖にチームマスコットが誕生したようだ
不勉強な私は、全く知らなかった



フロンターレのゴール裏

フロンターレのゴール裏
全人数は写真内の3倍程度と思ってください


おおーおおおおおー、フォルツァーフローンタレー!
試合は無難な立ち上がり。右サイドに先発出場の飯島選手(背番号31:DF)も無難に守備をこなす。
いきなりコーナーキックのチャンスが訪れる。続けてスローインから攻撃を組み立てるが、鳥栖の守りも堅く、攻撃の手を封じ込まれる。
試合は徐々に鳥栖のペースに。フロンターレは鳥栖のパスをインターセプトし、一気の反撃を狙っているらしいが、連携が乱れがちだ。

ダニエル選手

「新」ダニエル選手(背番号8:MF)が
積極的にボールに絡むも
中盤以降の連携がもうひとつ


ピッチが湿っている影響か、フロンターレのパスは全般的に勢いに欠け、鳥栖に奪われがち。
そんな折、フロンターレは右サイドでフリーキックのチャンス。久野選手(背番号23:MF)とダニエル選手が静かにボールを見据えている。
どちらが蹴るのか・・・久野選手のキックが炸裂し、ボールは鳥栖ゴールへ。
鳥栖のGK、前田選手(背番号1)が必死にパンチング。跳ね返りをシュートするが、ゴール枠をとらえない。

うかうかしていると、鳥栖も黙っていない。コーナーキックから、鋭いボールがフロンターレゴールを襲う。
フロンターレはヘッドでクリアするも、こぼれ玉を鳥栖に拾われ、最後は富永選手(背番号11:FW)がシュートを放つ。
これは箕輪選手(背番号5:DF)が何とか足に当て、失点を免れた。

もうひとつのフロンターレの守備

心配の種は守備
特に小島選手(背番号29:DF)に関しては
厳しい評価が目立った


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーレー!
(間違えていたらすいません)
初めて耳にする応援。これが2001年度のニューカマーなのだろう。
試合は10分余り経過。鳥栖の攻めは単純で、フロンターレのDF陣が上がった背後に、ロビング気味のボールを放ってくる。
対するフロンターレも誉めたものではない。選手の能力では鳥栖の比ではないが、選手間の呼吸が合っておらず、いささか強引さが目立つ。
ボールを繋ぎに繋ぐが、ゆとりが喪失している。鳥栖は矢野マイケル選手(背番号32:FW)が意表を突いたロングシュートを放ち、観客席を沸き立たせる。

ダニエル選手のプレー

鳥栖のゴールキックを、ダニエル選手が
頭で後ろに回す


フロンターレの守備は不安が一掃されず。小島選手が不用意なバックパスを、浦上選手(背番号1:GK)に渡してしまい、あわや鳥栖の富永選手に奪われかねない始末。
フロンターレも時折カウンターを披露。ただ鳥栖も守りを固めており、たやすく突破はならず。
それでも混戦を経て、鳥栖のGKが飛び出し、ゴールがら空きの場面も訪れたが、ゴール前で痛恨のファウル。
これにはサポーターもブーイングの嵐。惜しいチャンスを逃して本当に残念だが、その後はなかなかチャンスが巡って来ない。

一見すると中盤で滑らかにパスを回すフロンターレ、ただ前線との連携が今一で、縦方向のパスは潰えてしまう。
ならばと、リカルジーニョ選手(背番号10:MF)が得意の(問題の?)ドリブル突破・・・を図るも、ボールが高く浮いてしまい、まるでコントロール出来ていない。

鬼木選手のパス

鬼木選手が鳥栖の選手の隙間を狙い
柔らかなパスを送るが
ここから先が駄目である



飯島選手の守備

飯島選手の守備は
派手さはないが、そつなくこなす
これは矢野マイケル選手との競り合いで
倒れこむ前のシーン



箕輪選手の守備

個人的に気がかりだったのは
箕輪選手が守備で消極的にならないか
ライン際のボールを鳥栖のプレッシャーもものとせず
冷静に対処しているので
さほど心配する必要はないかも


試合も20分以上経過。流れそのものに両者大きな変化は見られない。
ディフェンスの裏とフロンターレの右サイドをえぐる鳥栖。フロンターレは選手の能力差を生かし、ボールを支配的に扱っている。
流れは徐々に鳥栖へ。フリーキックのセットプレーを機に、ボールを扱う時間帯が長くなる。
フロンターレのいささか強引なプレーに変化は起きず。中盤と前線の連携がなかなか密にならず、悪い癖を引きずっている。
それでも小島選手の守備に光明が。徐々頭の高さを生かし、ヘッドで効果的な守りを演じる。
・・・て言っても、見ているサポーターの立場としては、まだ安心出来ないようだ。

リカルジーニョ選手

フロンターレの攻撃面の戦犯は
リカルジーニョ選手か?
彼と他の選手の連携は
誰の目からしても良いとは言い難い
この日はボールコントロールも悪かった


試合は35分近くになったのだろうか。フロンターレの攻撃はちまちまし、煮え切らない状態が続く。
いささか退屈なので、この日開設されていた、FSN(フロンターレサポーターズネットワーク)の試合速報掲示板に「変化が無い試合」と書き込んだ。
応援しながらの書き込みを多数確認。皆声援を送りながら、起用にやっているな・・・。
何て思っていたら、フロンターレにセットプレーのチャンスが。最後は箕輪選手が、コーナーキックを頭であわせ、先制点を叩き出していた。
折角の場面を写真に収めきれず、残念無念。

得点を喜んだサポーター

慌ててシャッターを切ったので
喜びのシーンを逃してしまった
でも、いささか意外性高い得点だった関係か
多少喜びようが足りなかった?


おーおおー、レッツゴー川崎!
おーおおー、フローンターレー!!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーレー!

待望の得点後、サポーターの応援は蘇る。反面、ピッチ上ではフロンターレの選手たちが、鳥栖の急襲に苦しんでいる。
それも直ぐに脱し、選手たちも蘇る。個人能力に頼りすぎる嫌いは変化無いが、プレーそのものに躍動感が生まれ、鳥栖のゴール前でのセットプレーでは、的確にヘッドで繋げるプレーが。
しかし、それも長続きしない。選手の動きが、徐々に重くなって来ているようだ。

程なく前半終了。ピッチから引き上げる箕輪選手に対し、サポーターからは、「ミノ!ミノ!・・・」コールが沸き起こる。
箕輪選手もそれに応じ(私はカメラを構えて視線から外れていたが)、ゴール裏から暖かい拍手が。
ゲーム展開そのものは煮え切れず、満足とは言い難いが、リードして試合を折り返したのは、大きなポイントである。

ボールを見逃す小島選手

小島選手よ、おどおどせずに
積極的にボールを奪え
ただ、サポーターもいたずらにあおっては
決して彼の、そしてチームの利益にはならない


歌詞は忘れたが、後半開始直前に、再度「サポートするなら手を叩こう!」の替え歌が。
細かい理屈はさて置き、後半開始。前半の悪い流れを払拭し、更なる差を開きたい。
フロンターレの選手は、動きが機敏で生き生きしている。だが、リカルジーニョ選手の孤立無援は依然気になるし、エメルソン選手(背番号9:FW)もいささか空回りした攻撃。

後半開始から数分経過。フロンターレは中盤から縦の強引な突破を図るが、その先は鳥栖の包囲網。
鳥栖はお返しとばかり、素早いサイドチェンジから鋭いカウンター攻撃を展開。
最後はロングクロスから、ヘディングで得点を狙う。ラッキーなことにハンドを犯したらしく、ほっと胸を撫で下ろす。

得点を狙う鳥栖の選手

鳥栖も決してへこたれない
スキあらば思い切って反撃を試みる



このスローインは失敗

この時間帯、フロンターレに
スリッピーなプレーが続出
リカルジーニョ選手のこのスローインは
手がすべり、ボールが無意味に高く舞う
その後もピッチに足を奪われる場面が多かった


その後はフロンターレにすれば、悪い流れが連続。滑るピッチに気をとられた訳ではなかろうが、(飯島選手が)無意味なイエローカードを受けてしまう。
フロンターレのギクシャクさに乗じ、鳥栖も果敢に反撃。最後はフロンターレのクリアボールを、鈴木選手(背番号10:MF)が強烈なミドルシュート。
直後フロンターレも速攻に転じ、前線に待ち構える伊藤彰選手(背番号19:FW)の元へ。
鳥栖のマークはずれている。すかさず強烈な一撃をお見舞い・・・のはずが、迷いからかスルーパスを送り出す。
鳥栖の森選手(背番号6:DF)が体制を崩しながらも、必死に片足を伸ばし、ボールのパスコースを変更。
中途半端なプレーに、サポーターからは「アキラァ〜」と悔恨の叫びが漏れる。
サポーターも責めるばかりでなく、続けて彼の応援コール。サポートも決して怠らない。

フロンターレのピンチ

個人的な話で恐縮ですが、応援の最中
地元の観客が、私のページアドレスを知りたいと
話し掛けてきた
どうやら、私のノートパソコンに関心があった模様
彼にアドレスを教えるなどし
応対後、ピッチを振り返ると・・・
フロンターレの大ピンチと化していた


フロンターレもピンチだが、私も大ピンチ。応援はするし、デジタルカメラで撮影はするし、同時に試合状況を声で随時記録し、更にFSNの掲示板をチェックし、ふろん太君を可愛がるし?・・・。
久々の応援がこんなに忙しいとは。遠征と応援の悦びより、混乱が先走る。
試合状況の把握が徐々に困難に。混乱の最中にも、フロンターレのクリアを、鳥栖の矢野マイケル選手がミドルシュート(上の写真)。
ボールはゴール枠をとらえず、またもや敵失に救われた。

フロンターレも反撃を試み、センターサークルやや前方で、左右にボールを揺らす。
これには「あの」リカルジーニョ選手も同調。鳥栖の選手を引き寄せ、最後は久野選手が左サイドを突破するつもりだったが、これは失敗に終わった。

矢野マイケル選手の守備

鳥栖の矢野マイケル選手は、守りも積極的
創造性豊かなプレーも面白く
近い将来、必ずや伸びてきそうな選手だ


後半も15分以上経過。ここにきて、フロンターレの選手の運動量に陰りが見えるように。
特にディフェンスの応答が鈍い。ボールに対する追随性が低下し、そこを鳥栖に狙われるように。
前線の呼吸もいまいち。前線に残る伊藤彰選手に鋭い縦パスが送られるが、飛び出しが早く痛恨のオフサイド。
嫌なムードが続くが、鬼木選手(背番号7:MF)が断ち切る。
久々のコーナーキックを、フリーの体制でシュート。サポーターもどっと沸き返る。

誰?

こんなシーンもあったが
ボールを持っているのは・・・鬼木選手じゃない
これって、誰でしたっけ(サポーター失格)



鬼木選手のシュート?

それとも、このシーンだったか・・・
自分でも忘れてしまった
いや、エメルソン選手のシュートだった気が・・・


これを機会に、一気に追加点・・・としたいフロンターレだが、更にピンチが襲い掛かる。
鳥栖が鋭いカウンター。左サイドを一気に駆け上がり、中央にクロスを折り返す。
そこからシュートの嵐が。フロンターレも懸命にこらえ、同点だけにさせじと食い下がる。
ここでフロンターレは浅野選手(背番号4:MF)を投入。ほころびが目立つ守備固めと判断すれば良いのか。

折角の投入も鳥栖の優位に変化なし。ワンツーを用いて、突破を図ろうと試みる。
矢野マイケル選手の突破力にも陰りは感じられず。時間を経過するにつれ、フロンターレの守備は後手後手になってゆく。

攻める鳥栖、守るフロンターレ

鳥栖のクロスに、懸命に対抗するフロンターレ
限界付近のプレーが続く



単調なボールクリア

ボールクリアも工夫が見られず
単にボールを蹴り返すのみ
もっとも、エメルソン選手に、高度な守備を
要求する事自体がナンセンスだろうが


フロンターレは我那覇選手(背番号17:FW)を投入したが、他の選手は運動量がめっきり低下。
特にリカルジーニョ選手は深刻。前半までの動きは影を潜め、ボールコントロールすら苦労しているようだ。
対する鳥栖は頭脳作戦?へ。フロンターレの選手と競り合い際に、自ら倒れこむシーンが続出。
ファウルを誘い、チャンスを得ようとするのか。集中力が途切れがちのフロンターレからすれば、正念場での時間帯だ。

残り時間は10分を切った。後はどちらが我慢できるか、耐久戦の様相を帯びてきた。
鳥栖も最後の波状攻撃。フロンターレも重い足を引きずるように、懸命に守り抜く。

鳥栖のダイイング

もちろんこれも、鳥栖の選手がダイイング
箕輪選手は引っ張っていません



エメルソン選手が不発

この日はエメルソン選手が封じ込まれた
鳥栖の守備は、かなり研究したと推測される
彼が得点を稼がないと、勝利は遠のく心配も


試合時間も残り僅か。便りのエメルソン選手は完璧にマークされ、自在にボールを持てない。
更にオフサイドも頻発。これでは驚異的な突破力を発揮する術が無い。
ボールを背面で受け取り、振り向きざまのシュートも外れる。もはやフロンターレは防戦一方なのか・・・。
いや、鳥栖の選手も力尽きた。小雨交じりのピッチは、選手の体力を過酷なまでに奪い続けた。
最後は両者動きが止まり、試合終了の笛が響く。何はともあれ、開幕2連勝を飾りました。

勝利を喜ぶサポーター

はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは
喜びの表情で選手を出迎える
一方、選手の方は・・・



疲労困憊の選手達

笑顔は控えめで、疲労困憊の面持ち
過酷な環境を90分間戦い抜いた選手達に
心から拍手を贈りたい


J1復帰に向け、開幕2連勝と先ずは順調。ただ、今日の試合は内容的には不満足。
チーム全体の連帯感が乏しく、選手個々の能力で逃げ切った感じが強い。
そして、エメルソン選手がマークされた際の課題も。彼が封じ込められた場合、どうやって得点を稼ぐのか、今後の改善を期待したい。
J1復帰は悲願。ただ、この内容でJ1に戻っても・・・他のチームに太刀打ちできないだろうなぁ。

最後に私事ですが、とにかくてんてこ舞いの90分間だった。
とにかく余裕が無く、試合を楽しむ暇が少なかった。それともう少し試合数を重ねるなどして、本来の調子・・・いやもっともっと力強くチームをサポートせねば。
今後の遠征の際にも、FSNの試合速報掲示板で、やるべき事はたくさんあるはずだから。

ちなみに、パソコンを使用していたので、他のサポーターからチーム関係者と勘違いされた。
私は単なる無能な、パソコンオタクサポーターです(笑)。


試合結果一覧に戻る