ベガルタ仙台 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第7節 〜



日   時 2001年4月22日 13:04
試合会場 仙台スタジアム (宮城県仙台市)
天   候 晴れ
観 客 数 11,754人(熱意が違うなぁ)
試  合  結  果
仙   台 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
マルコス 22分   49分 リカルジーニョ
財前 宣之 30分   66分 エメルソン
岩本 輝雄 83分      
大友 慧 89分      



スピードが全然違った。昨年までの仙台とは信じ難い進化だった。


開幕6連戦、開幕の予想とは裏腹に、3勝3敗と勝利に恵まれないフロンターレ。
この日の対戦相手は仙台。冷静に考えたら・・・前節終了時まで首位じゃないか!
かつては強豪と言い難かった仙台だが、J2も3年目。他のチーム同様、節目の年を意識してか、J1昇格を目標に堂々たる戦い振り。
未だ足元がおぼつかぬフロンターレ。仙台を埋め尽くす地元観客を前に、どう立ち向かうか。
再び負けが先行するようでは、悲願のJ1復帰に黄信号。
先ずは結果が第一。是が非でも負けられない一戦だ。

仙台スタジアム入口


仙台スタジアムは初訪問
駅に近く、沢山の観客が駆けつけるとは聞いていたが
実際に足を向けると、実感



サッカー専用スタジアム

おまけにサッカー専用スタジアム
収容観客数も2万人弱、視界も申し分なく
素晴らしいばかり
こんな環境、実に羨ましい



ベガッタ君

これはおまけ、仙台のマスコット
鷹のベガッタ君
どう見てもふろん太君の
二番煎じにしか思えないが・・・
まあ、彼には罪は無いけれど


試合開始前、仙台サポーターから強烈なブーイングが。特に安部選手(背番号16:FW)に対するブーイングは、容赦ない。
それならばと、フロンターレのサポーターも反撃。かつて在籍した岩本選手(背番号14:MF)がコールされるや否や、激しいブーイングで応酬。
そんな中勝負の火蓋は切られる。相手に不足は無い、J1昇格戦線に残るため、絶対に負けられない!
身を切る寒さに負けず、懸命のコールだ!
フローンターレ!フローンターレ!

仙台がいきなり序盤からチャンス、右サイドをえぐり、フリーキックのチャンス。
鋭いボールがフロンターレゴールを襲う。これは笹原選手(背番号21:GK)が辛うじてパンチング。
その後も両者激しいつば競り合い。フロンターレも仙台ゴール右よりで、フリーキックを得る。
久野選手(背番号23:DF)が鋭いキック。これを誰かがヘッドで合わせ、痛快な一撃が炸裂!
だがシュートは枠を捉えず。いきなり先制点とはならず。

笹原選手のパンチング

序盤のピンチは、笹原選手のパンチングで逃れる
しかし、浦上選手(背番号1:GK)は
一体どうしたのだ?



我那覇選手

我那覇選手(背番号17:FW)は
やや引き気味のプレー
前線にロングパスを送るなど
アシスト役に徹しているのか


スタジアムは一面、仙台サポーターで埋め尽くす。その影響からか、判定もフロンターレに味方せず。
いきなり伊藤彰選手(背番号19:MF)がイエローカード。仙台はそれに乗じてか、早くもエンジン全開。
右サイドを藤吉選手(背番号11:FW)がドリブル突破。フロンターレも伊藤宏樹(背番号25:DF)が反則すれすれのプレーで食い止める。
仙台は続けて鋭いクロス。フロンターレも空中戦で耐え凌ぎ、ここは難を逃れる。
フロンターレ右サイドのフリースペースにパスを送り、そこにエメルソン選手(背番号9:FW)が。
しかし、意外なオフサイド。まさかの判定に、エメルソン選手も悔しがり、ボールを叩き蹴る。
仙台もすかさず反撃。岩本選手を基点に、スピードを生かした攻撃を披露。
危ないシーンもあったが、仙台もオフサイドの判定。ここは逆に判定に助けられた。

岩本選手の攻撃

岩本選手が得意の足技で突破
フロンターレも懸命なスライディングで
ここはタッチラインに逃れた



仙台は岩本選手が絶好調。対するフロンターレは、飯島選手(背番号31:DF)が、ボールが岩本選手と離れた隙を見逃さず、うまく回り込んでクリア。
それでも岩本選手の勢いは止まらず、左タッチライン際を鋭く切れ込むが、ここは鬼木選手(背番号7:MF)が体を張り、何とか食い止めた。
お・お・おおお川崎、フロンターレをオウオウ〜
お・お・おおお川崎、フロンターレをオウオウ〜

サポーターも寒さに負けず、タオルをぶん回し、声を枯らしながらも懸命の応援。
そんな間に、フロンターレが右サイドを駆け上がる。そこから仙台ゴール正面に、絶好のフリーキック。
リカルジーニョ選手(背番号10:MF)とエメルソン選手が身構える。さて、どちらが蹴るのか・・・。
エメルソン選手が右足を振り抜き、豪快な一発・・・。あらら?キックはボールの芯を全然捕らえず、転々とゴール左側に転がってゆくなんて・・・。
フロンターレの攻撃はなお続くも、最後は仙台が大きくクリア。詰めの甘さは、依然解消されていないのか。

フリーキックは大外れ

ボールは大きく外れた
サポーターからも、溜息がこぼれる


前半は15分余り経過。試合の流れは仙台に押し戻され、ロングパスを多用してくる。
前線の藤吉・マルコス(背番号9:FW)両選手にボールを集中。フロンターレもDFのマークが途切れず、一足早く回り込んで、ピンチの芽を摘む。
フロンターレも反撃開始。左サイドを速攻で駆け上がり、中央に鋭いクロスを放る。
エメルソン選手が突進し、シュート!・・・と思いきや、仙台の選手と接触し、大きく回転。
だが、PKは程遠し。エメルソン選手の威厳も、なかなか通用しない。

集中した守り

仙台マルコス選手(右)と
フロンターレ伊藤宏樹選手(中央)が
ペナルティエリア内で、ボールを競い合う


フロンターレはリズムが崩れがち。審判の判断で試合が止まるシーンが続発し、チャンスを持続出来ない。
特に副審の執拗なまでのオフサイド攻勢に苦しむ。ボールが前線に転がるや否や、オフサイドの判定が続出。
何でだよ・・・、おやおや、仙台のコーナーキックだ。キッカーは・・・岩本選手!
フロンターレサポーターから、容赦ないブーイング&野次の嵐。岩本選手も興奮してか、サポーターを睨み付け、激しいリアクション。
それに呼応してか、直後から仙台の猛攻が。再びコーナーキックを得、岩本選手は打って変わり、冷静にキック。
直後悲劇が。岩本選手のフリーキックを、マルコス選手がヘッドで叩き込む。
ああ!ボールがフロンターレゴールに押し込まれる!!。フロンターレサポーターのブーイングが、逆に仙台を奮い立たせてしまうなんて・・・。

サポーターを見つめる岩本選手

フロンターレサポーターのブーイングを
受けるや否や
岩本選手は一転し、厳しいリアクション
(この写真なんて比じゃない)



マルコス選手のヘッド

だが、続けてのコーナーキックは
マルコス選手にドンピシャリ
あっさりと先制点を献上


おおーおおおおおー
フォルツァーフローンタレー!

リスタート後はフロンターレも激しい反撃。両サイドを盛んにえぐり、前線にパスを送る。
だが、ゴール前の選手も少ない為か、どうしても得点の形に至らない。
続けて右サイドに、滑らかなパスが。だがこれも、理解不能なオフサイドの判定。
それでも諦めず、右サイドを再攻撃。中央にセンタリングを送り込み、シュートの体制にこぎつけるも、仙台の選手が密着し、フリーでシュートならず。
フロンターレの攻撃は途切れない。だがオフサイドの判定が異常に多く、折角のリズムも途切れがちである。

エメルソン選手のセンタリング

少ないチャンスを見逃さず
エメルソン選手がゴールライン際で
センタリング
だが、反対側に味方はおらず


理不尽な判定と、拙攻続きのフロンターレ。徐々に攻撃のテンポが崩れ、中盤からの勢いが失速。
守りも消極的。仙台の圧力は確かに凄いが、わざわざバックパスしなくて良い場面ですら、後ろに戻す始末。
何か嫌な予感が・・・。フロンターレが攻め返すが、またもや無情のオフサイド。
回顧する間も無く、仙台の速攻。状況をのみこむ間もないまま、仙台のシュートが炸裂。
ボールはフロンターレゴールに吸い込まれる。後半30分、この時間帯の失点は、極めて痛し。

得意満面の財前選手

シュートを決めた財前選手(背番号10:MF)は
得意満面の笑み
ああ、本当に悔しいな・・・


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

サポーターの応援も自暴気味。仙台の選手は小気味よく、フロンターレサイドをガンガン攻める。
そしてシュートの雨あられ。挙句の果てに、オーバーヘッドシュートまで放たれる。
フロンターレの守備は、仙台の速攻に対応出来ず。かつ足も止まりがちで、面白い様に攻められ放題。
ああ、またデジカメの調子がおかしくなった。何とか復旧したぞ・・・お〜〜〜い!!
岩本選手が怒涛の突破から、低いクロス。それに藤吉選手がスライディング気味で合わせて来る。
九死に一生の大ピンチが続く。もうこうなったら、応援に託すほか無い。
フローンターレ!フローンターレ!
必死の応援をよそに、仙台はフロンターレのクリアボールをすかさず拾い、更にシュートを浴びせて来る。
この窮地を脱せ無いのか、歯痒いばかしだ。

賀谷選手も攻撃参加

多少場面は前後しますが
仙台は賀谷選手(背番号4:DF)まで
攻撃に絡む
こんなのまだマシな方で
撮影不能中に、危険な場面が続出
冷や汗かきまくりだ・・・


フローンターレ!フローンターレ!
応援も悲愴感が漂い始める。それでフロンターレは左サイドを基点に反撃し、フリーキックのチャンス。
お〜れ!お〜れ!フロンターレオ〜レ!!!
フリーキックは左に反れてしまう。得点を願うサポーターの気持ちは、中々通じない。
方や仙台の速攻は健在。瞬く間にゴール前に迫り、最後は振り向き様のシュートを浴びる。
フロンターレも中盤右サイド、仙台との混戦を競り勝ち、前線の我那覇選手へ。
だが、最後は仙台の守備に阻まれる。ああぁ・・・。

前線突破を阻止される

我那覇選手のライン際突破も
2人掛りで止められる
その後も攻撃は続いたが
最後は仙台にクリアされた


フロンターレのその後は、シュートが一本あったきり?結局良いところ無く、前半を無得点で終える。
サポーターの間には呆れ気味の空気が。はるばる仙台まで駆けつけたサポーターに、勝利の味を与えてくれ!
・・・駄目だ。余りの不甲斐なさに、もう現実逃避しよう・・・。

元気ないサポーター

サポーターも元気が全く無い
後半頑張ろうよ・・・て
フォローする気すら湧かない



七北田川の流れ

そんな貴方に、この風景を
ゴール裏を流れる、七北田川のせせらぎで
傷ついた心を癒してください
・・・じゃ、何の慰めにもならない



ピッチに表れないフロンターレの選手たち

心配の種がひとつ
後半開始が迫りながら
フロンターレの選手は全然ピッチに登場せず
監督と選手の間で
激しいやり取りでもあったのだろうか
勿論、あくまで推測の域だが


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

後半開始早々、フロンターレにピンチが。GK笹原選手が接触プレーで倒れこむ。
サポーター一同心配したが、程なく復帰。大きな「笹原」コールで出迎える。
フロンターレは、両外国人選手の強硬な攻めに転ず。リカルジーニョ選手が得意(問題?)のドリブルで持ち込み、最後は自らシュートを放つ。
跳ね返りをエメルソン選手が続けざまにシュート。だがこれもボールの芯を捕らえず、絶好のチャンスを逃してしまう。

エメルソン選手のシュート

頼みの綱、エメルソン選手のシュートも
ここでは空振り気味


直後仙台のカウンター。スピードを生かしたドリブルで前線に迫る。
ここはは笹原選手が抑えるものの、仙台は続けて右サイドを飛ばす。
最後はマルコス選手がクロス。フロンターレの守備は隙間が目立ち。仙台は面白いように突いてくる。
うぬぬ・・・、そう思った矢先、フロンターレにビッグなプレゼントが舞い込む。
ボールは右サイドのリカルジーニョ選手に渡る。仙台の執拗な守備を懸命に掻い潜り、角度の無い位置から渾身の一撃!
ボールは仙台のネットを揺らす!さあ、1点を返したぞ!!

リカルジーニョ選手が迫る

リカルジーニョ選手が右サイドを支配
仙台のDFに囲まれるものの・・・



得点を喜ぶサポーター

一瞬の判断が功を奏した
素晴らしいシュートだった
これも撮り損ねたので
喜ぶサポーターの姿を代わりにどうぞ


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

この得点で、フロンターレは甦る。続けて久野選手が俊足を飛ばし、仙台ゴールに迫る。
一度は仙台のフリーキックの場になるが、岩本選手のキックは大外れ。運も味方についてきた。
今度は我那覇選手が振り向き様のシュート。ボールは枠を完全に反れたが、久々のシュートに、サポーターも拍手で応対。

・・・もつかの間。あれれぇ?仙台も突き放しに掛かっている。
仙台の鋭いシュートが、フロンターレゴールの至近距離から炸裂。
シュートは笹原選手の腹元を直撃。ボールをしっかりと抱え込み、仙台の攻撃を食い止める。

林選手の守備

岩本選手の突破を
険しい表情で止めるのは
後半から交代の林選手(背番号33:MF)



シュートは笹原選手の腹に

これは本当に良く止めた
一般人がこのボールを腹に受けたら
絶対無事じゃ済まないな


仙台の猛攻を耐え忍ぶフロンターレ。ここで(この前から?)応援団から、新応援歌が飛び出す。
お・お・おおーおおーフロンターレ〜
お・お・おおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜

(何の替え歌か忘れた。間違えたらごめんなさい)
逆風に苦しみながら、フロンターレは中盤で粘りの応酬。応援歌を繰り返し覚える。
一方、仙台の波状攻撃は止む気配が無い。仙台の選手がスピードを生かしたドリブルで切れ込み、低いセンタリングがフロンターレゴールを横切る。
これも笹原選手が落ち着いてセーブ。ゴールを割らせない決意が、みなぎっている。

看板を倒したエメルソン選手

タッチラインを割ったボールを拾いに
エメルソン選手が急行
勢いのあまり、看板が倒れてしまった


後半も20分以上経過。仙台のクリアボールを渡辺選手(背番号30:MF)が拾う。
ボールをタッチラインに逃し、スローイン。ボールは安部選手に渡り、足元で粘り鋭いクロス。
これをエメルソン選手が合わせるも、タイミングがずれた。続けて久野選手が拾い、仙台の選手に当てて、コーナーキック。
直後の安部選手のクロスが、ゴールラインを割り込み、仙台のサポーターからは「下手くそ」コールが。
ヤカマシイ。そんなの東京サポだけで十分だ・・・、と思った矢先、エメルソン選手がフリーで一撃。
これは仙台ゴールを的確に捉えた。訳が分からないが、遂に同点だ!!

得点を喜ぶエメルソン選手

これまたゴール後の場面
この喜び加減
見ている方も、本当に気持ちよい


さあ、ここからだ。今までの鬱憤を振り払い、一気に逆転だ!
リスタート直後。右サイドでエメルソン選手が倒される。フリーキックの大チャンス。
リカルジーニョ選手が蹴ったボールは、鋭く右回転。仙台ゴールをかすめる。
仙台のDFは足がおぼつかない。今度は逆サイドの久野選手にボールが渡り、一瞬間を置き、前方を見計らい、豪快なミドルシュートを放つ。
ボールは仙台GK高橋選手(背番号1)がジャンピングキャッチ。見違えるような選手の動きに、フロンターレサポーターも俄然勢いづく。

仙台も反撃。高いセンタリングをヘッドで合わせるも、前線の選手のバランスが崩れ、完全なシュートにまで至らない。
フロンターレも左サイド、エメルソン・リカルジーニョ両外国人選手のコンビネーションで、仙台の守備を翻弄する。

俄然盛り上がるフロンターレサポーター

サポーターも息を吹き返し
腕を突き上げての応援


フロンターレは怒涛の攻撃。ボールは前線右サイド、エメルソン選手の足元へ。
角度の無い位置からシュートが炸裂!ボールは仙台ゴールに転がり込む・・・だが、痛恨のサイドバー。
ボールは転々と跳ね返る。フロンターレの選手は詰めておらず、仙台の選手は、バランスを崩している。
誰がこのボールを支配するか・・・。リカルジーニョ選手が真っ先に追い付き、シュートの体制。
ペナルティエリア内で、仙台の選手に倒されるものの、主審は試合を続行。PKを奪えず、リカルジーニョ選手は両膝を地面に付け、しきりに悔しがる。

悔しがるリカルジーニョ選手

まだチャンスはあるぞ!リカルド


仙台も決して食い下がらず、度重なる速攻。だがフロンターレの優位に変動は無し。
お・お・おおーおおーフロンターレ〜
お・お・おおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜

フロンターレは長いサイドチェンジが通る。タッチライン付近で安部選手が粘り、執念を絶やさない。
そしてサポーターからは、拍手のみの「フロンターレ」が、シンプルな響きが、また新鮮だ。

良し!行けるぞ!!だが、その直後、信じ難い悪夢がフロンターレを襲う。
岩本選手のドリブルが炸裂し、瞬く間に抜け出す。フロンターレの守備は不意を突かれ、最後は黄金の左足が振りぬかれる。
ボールは静かにフロンターレゴールへ。まさかの失点に、サポーター一同沈黙に包まれる。

岩本選手のシュート

一番シビアな時間帯に
仙台の速攻を食らってしまった
しかも岩本選手なんて・・・


お・お・おおーおおーフロンターレ〜
お・お・おおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜

声援に悲愴感が漂う。それに呼応するが如く、リスタート後も仙台の猛攻に押され放題。
仙台のコーナーキック。跳ね返りがピッチを転々とするが、フロンターレのDFは誰もクリアせず。
笹原選手が慌てて飛び出し、懸命に蹴り返す。
攻撃面でも奮わない。安部選手が相手選手にボールを当て、コーナーキックのチャンスを得たのは良いが、久野選手のキックはGKが飛び出し、見事なセーブに阻まれた。

試合も残り僅か、仙台の速攻に苦しみ続けるフロンターレに、最後の時が。
仙台の選手がするりと抜け出す。一度は笹原選手が食い止めたと思いきや、続けて中央、フリーの突破を許してしまう。
副審の旗も揚がらず、そのまま前線へ一直線。最後は笹原選手も体勢が崩され、とどめの一撃を浴びてしまった・・・。

仙台の4点目

フロンターレのDFラインは上がっており
もはやがら空き同然だった


サポーターは最後まで応援した。最後の最後まで、逆転を信じ。
だが、願い通じず試合終了。仙台の速攻に最後まで苦しみ、沈んでしまった。
それと同時に、仙台の清水監督に通産100勝目を献上。屈辱さだけが、後に残った。

選手が一人、足を伸ばしている

サポーターに挨拶に訪れる選手達
その最後方で
誰か地面にうずくまり、足を伸ばしている



エメルソン選手

それはエメルソン選手
前線の激しいマークが負担となり
足がつってしまったのか



必死に顔を上げるエメルソン選手

それでも必死に顔を上げる
この気持ち・・・心に響くものがある



トレーナーに沿われピッチを後にする

トレーナーに付き添われて、足を引きずりながら
ピッチを後にする
もしエメルソン選手が長期離脱になったら
今シーズンはもう終焉だ


劇的な同点劇も願いむなしく、仙台の速攻に沈んでしまった。
今思うと、岩本選手へのブーイングは、彼・・・そしてチームの闘志に火を点けただけだった。
悔恨の念で、目頭が熱くなった。J1復帰を焦るチームと、先を急がず、着実に力をつけたチームの違いが、ただただ対照的だった。

これで3勝4敗と、リーグ戦開幕以来、遂に負けが先行した。大分・大宮と言った強豪の対戦を控えるだけに、気が気でならない。
頭の中には、悔しさと余計な心配ばかりが交錯する。悲願のJ1復帰は、遠き夢と化してしまうのだろうか・・・。


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