大宮アルディージャ VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第26節 〜



日   時 2001年8月14日 19:01
試合会場 埼玉県営大宮公園サッカー場 (埼玉県さいたま市)
天   候 曇り
観 客 数 4,231人
試  合  結  果
大   宮 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
      53分 塩川 岳人






未だ勝ち星が2桁に届かず、苦境続きのフロンターレ。この日は敵地で、首位の大宮に勝負を挑む。
石崎監督就任で大胆なてこ入れを図るも、思ったように勝利に恵まれない。ただ、課題の守備も徐々に安定し、大量失点は免れるようになりつつある。
相手の大宮は強敵であるが、常に全力で戦うのみ。ここは劇的勝利を飾り、上位いじめでJ2の盛り上げ役に徹したい

違和感があるもの1

違和感があるものその1
氷川神社近くの、「さいたま市立大宮図書館」
頭では理解しているが、いざ大宮が市でなく
一地名とは、どうも馴染めない。



違和感があるもの2

違和感があるものその2
サッカー場脇、工事用車両出入口の看板に
どうしてか子犬の写真が
サッカーボールを手に、可愛いのだけれども



アルディ君

可愛いキャラと言えば
忘れてならぬ、大宮のマスコットこと
リスのアルディ君
仮に大宮がJ1に昇格したら
しばしのお別れかも知れないなぁ
アルディ君よ、最後のご挨拶・・・したいにも
サッカー場に到着したら
既にピッチの中だったりして
J1に昇格しても、その笑顔を絶やさずに(笑)


平日にも関わらず、観客席はそれなりに埋まっている。特に反対側の大宮ゴール裏は、オレンジ一色だ。
フロンターレの声出し部隊はいささか寂しいが、そんなこと構っていられない。
さあ、応援開始だ。応援団から「大声を出す人は前へ」と言われても、マイペースで後ろから応援だ(笑)!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


大宮の攻撃は、相当のスピードだ。開始から30秒もするかしないか、大宮は小阪選手(背番号16:FW)がヘッドでシュート。
フロンターレも若き守護神の相澤選手(背番号28:GK)が冷静にキャッチ。だが大宮のパス回しは実に早く、フロンターレの選手たちも困惑しているかのようだ。
右から左へ、ピッチを広大に用いたパスが。続けざまに小刻みなパスワークで、フロンターレにプレッシャーを与える。
それでも大宮は、最前線で連携ミス。バルデス選手(背番号9:FW)の不在の影響は大きいのか、いささか迫力に欠けるFW陣だ。

磯山選手にスライディング

大宮は磯山選手(背番号11:FW)が
ワントップ気味のフォーメーション
フロンターレもスライディングで、懸命に対抗


フロンターレも中盤から、浮かしたパスを前線に繰り出す。だが、FWの攻撃参加が遅く、ボールは大宮の元へ。
すると大宮も素早く反撃。小阪選手がフロンターレゴールに背を向けつつ、パスを受けるや振り向きざまのシュートを放つ。
ボールはゴール枠に収まらず、ゴールラインを割り込む。その前にフロンターレの選手に触れたらしく、大宮のコーナーキックを迎えてしまう。
フロンターレは阿部選手(背番号16:FW)を下げるなど、ゴール前をがっしりと固める。その甲斐あって大宮の攻撃をクリアするも、こぼれ球を奪うに至らない。
前後左右にパスを回し、センタリング。後方から抜け出たトニーニョ選手(背番号4:DF)の頭を狙うも、ボールはゴールラインを転々と割り込み、大宮のミスに救われた格好だ。

安藤選手のパス

大宮の安藤選手(背番号29:MF 左)が
小阪選手にパスを送る
フロンターレも飯島選手(背番号31:DF)が
カットを狙うものの
パスのスピードが速く、追いつけない


ちょっと押され気味ではあるが、まずまずのスタート。もっと大声を上げて、選手たちに気合を送るぞ!
アーレー、アーレー、アーレーフロンターレー!
アーレー、アレアレー、アレーフロンターレー!!

コールリーダーが困った表情で、手元のメガホンを見回す。突然音が出なくなったので、壊れてしまったのか。
それはともあれ、ピッチを集中。大宮の攻撃も小休止と見せかけるや、攻撃に対する意欲は衰えない。
けれども、前線で連携ミスが目立つのも事実。ボールがラインを割ってしまうシーンも珍しくない。
ならば、ここはフロンターレが逆襲へ・・・としたくとも、パスが中途半端で、大宮の選手にボールを取られる場面が後を絶たない。

大宮のスローインからプレーが再開。フロンターレは箕輪選手(背番号5:DF)がヘッドでクリアするも、これまたボールが小さく、大宮の選手に渡ってしまう。
そして豪快なシュートが炸裂・・・したかに見えたが、バルデス選手が不在では、シュートの破壊力も乏しく、かつ精度も低い。
フロンターレのゴールキックからプレーが再開。フロンターレもそれなりに速攻を仕掛けるも、大宮同様、最前線の思い切りに欠けるのか、どうも決定的な場面が訪れない。

大宮の突破を止めるが・・・

大宮のドリブルを、フロンターレも
2人で懸命に食い止める
最後は久野選手(背番号23:MF)が
クリアでピンチを逃れたかに見えたが・・・



大塚選手も積極的に攻撃

大宮も攻撃の手を緩めない
右サイドを軸に、波状攻撃を仕掛け
更にはミドルシュートも放ってくる
写真はサイドの切れ込みを図る
大塚選手(背番号14:MF)


前半も15分以上経過。大宮の優位に変動は無いが、フロンターレも時折反撃に転ずる。
カウンターから中央を突破し、安部選手が豪快な一撃。ボールは大宮ゴールに一直線に迫る!
大宮も白井選手(背番号1:GK)がパンチングでゴールラインに逃れた。久野選手がコーナーエリアに向かい、得意の左足が火を噴いた!
大宮ゴール前では、伊藤宏樹(背番号25:DF)がヘッドでゴールを狙う。だが、ボールの底を叩いてしまったようで、ボールは空高く浮いてしまった。
続けて大宮がパスミスを犯す。ボールは伊藤彰(背番号19:FW)の正面に渡り、得意のドリブルで一気に前線へ迫る。
大宮ゴールを斜めに横切り、ラストパスを放つ。後方からフロンターレの選手が飛び出たものの、大宮の選手と交錯し、惜しくも決定的な場面に持ち込めなかった。

おやおや?ここでフロンターレに新応援歌が。大宮サポーターの応援を真似し、即行で仕立てたぞ。
オオーオオオオオーオ
フーロンターレー
(カワサキ)
オオーオオオオオーオ
フ〜ロンターレー
(カワサキ)
感じとしては、柏の応援にそっくりだ。そう、これをイメージすればOKだ。
オオーオオオオオーオ、レイソルかしわ〜
パクリの前置きはあるものの、リズミカルな応援は実に楽しい。

ハイペースな試合

J2の首位らしく、大宮の攻撃はスピーディー
フロンターレも負けないスピードで
決して劣っている訳ではない


大宮の選手は実に軽快だ。フロンターレも決して負けてはいないが、気がかりなのはラフプレーの多さ。
エジミウソン選手(背番号8:MF)が大宮の選手を倒してしまい、フリーキックを与えてしまう。今シーズンはセットプレーの失点も目立つだけに、絶対集中の場面だ。
大宮の鋭いボールが、フロンターレゴール前に落ちる。後方から上村選手(背番号3:DF)が滑り込み、フロンターレゴールを狙いに掛かる。
一瞬危険を覚えたが、フロンターレも箕輪選手が渾身のスライディング。箕輪選手はの守備はいささか消極的との印象だったが、石崎監督就任以後、力強さが加わったようだ。

フロンターレはそのまま速攻に転じ、大宮ゴールに迫る。最前線の選手がヘッドでゴールを狙ったようだが、ちょっと中途半端に終わってしまったようだ。
大宮の圧力耐えながら、フロンターレも攻撃の機会を伺う。しかし、プレーに締りが無いらしく、途中でチャンスが立て続けに潰えてしまう。
対する大宮は、素早く正確なパスが身上。ただ、前線の破壊力不足からか、フロンターレも致命的なピンチを迎えるまでには至っていない。

磯山選手の服を引っ張る飯島選手

大宮は磯山選手のサイド攻撃が光る
フロンターレも飯島選手が服を引っ張り
ファウルすれすれの守備
最後は2人で取り囲み、この攻撃を断ち切った



久野選手のファウル

久野選手が大宮の選手を背後から倒し
フリーキック与えてしまう
決してほめられた守備でもないが
大宮もセットプレーをことごとく失敗し
フロンターレの失点は免れる


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

前半も35分付近に迫ろうも、試合内容にめぼしい変化は訪れない。散発的にフロンターレの反撃が訪れるも、大宮の守備も安定し、2列目からの飛び出しでゴールを狙えない。
対する大宮も攻撃力不足なのか、トニーニョ選手が積極的にゴール前へ。しかし然程攻撃は得意じゃないようで、足元へのパスもフロンターレがあっさりクリアに成功。
両チームの選手は闘志十分。大宮のスローインからのプレーでも、ボールが投げ込まれる前に磯山選手と飯島選手が激しく交錯し、勝負に対する意気込みを感じさせる。

フロンターレは鬼木選手(背番号7:MF)がドリブルで中盤から前へ。続けて前線の選手が左サイドからセンタリングを放ち、大宮ゴール正面の選手がルーズボールを頭でゴールを狙う。
これも入らない・・・、まずいぞ!大宮が磯山選手に、見事なスルーパスを送ってきた。
フロンターレは飯島選手がタックルで対抗。その際にボールが飯島選手に触れたのか、大宮のコーナーキックでプレーが再開。
ボールはファーサイドへ流れる。大宮はここでも詰めの甘さを露呈し、誰もボールに触れる事無く、ゴールラインを割ってしまった。

まだプレーは再開していない

これから大宮のスローインの場面で
磯山選手(左)と飯島選手(右)が
激しくぶつかり合い、ピッチに倒れる
並々ならぬ気合が、観客席にも伝わる



トニーニョ選手のセンタリング

大宮は攻撃の層の薄さを埋めるべく
トニーニョ選手がセンタリング
ただ、プレー内容からすると
決して攻撃向けの選手でもなさそう


前半も残り僅か。大宮が分厚い攻撃を展開し、フロンターレゴールを脅かす。
フロンターレもゴール前を固め、必死の守備。エジミウソン選手が片足で逃れるなど、危ない場面が連続する。
フロンターレも縦パス一本で、今野選手(背番号18:MF)へ。今野選手が懸命に追いかけるも、パスの勢いが強すぎたのか、ボールはゴールラインをあっさり割り込んだ。
前半はこのまま両者無得点で折り返す。フロンターレは予想意外に健闘しているが、大宮の決定力の無さにも、相当救われている印象だ。
後半戦はどんな展開が待ち受けるのか、楽しみになってきたぞ。

さようなら?アルディ君

今日でアルディ君とは
しばらくのお別れかも知れない
さようならアルディ君
J1に昇格しても、君のその笑顔なら
他チームのサポーターからも
人気沸騰だ!?


後半開始を前に、ぼつりと小雨が。何でも雷警報だか注意報だかが発令されているらしく、この後の天候が心配でならない。
今日は雨具も用意しなかったので、雨だけは勘弁願いたい。ここは気合を込めた応援で、雨雲も雷神様も一気に吹き飛ばすぞ!
さあ、後半開始のホイッスルだ〜!
オオオー、オオオオオー、フォルツァーフロンターレー
オオオー、オオオオオー、フォルツァーフロンターレー

伊藤彰選手が開始早々、オープニングシュートを披露。よし、この勢いで先制点をゲットだぁ!
おお、いとう〜あきら〜、ゴールね・ら・え、シュートは・な・て!
おお、いとう〜あきら〜、ゴールね・ら・え、シュートは・な・て!

伊藤選手にタックルを加える奥野選手

右サイドを駆け上がる伊藤彰選手に対し
大宮は奥野選手(背番号2:DF)が
強烈な体当たりで対抗
伊藤選手はボールをキープできず
大宮のゴールキックでプレー再開


大宮も直ぐに立て直し、左サイドからクロスが。前線の選手がヘディングシュートを放ったかにも見えたが、これは相澤選手が落ち着いてセーブ。
サポーターの熱烈な声援を武器に、大宮が優位に試合を運ぶ。ゴロのセンタリングがフロンターレゴール正面を横切り、その前には相澤選手ただ一人!
しまった・・・あわや失点かと覚悟はしたが、大宮の選手も詰めておらず、ほっと胸を撫で下ろす。

フロンターレも反撃の機会を伺うが、中盤から先に進まない。胸でトラップしたボールを、大宮の選手にすくわれてしまうなど、ちぐはぐさが目立つばかり。
が、ここでふとした転機が訪れる。大宮の斉藤選手(背番号15:MF)が今野選手を引っ張ってしまったらしく、その直後に主審が高々とイエローカードを掲げる。
久野選手がボール静かにセットし、自らフリーキックに向かう。左サイド45度・・・、久野選手が最も得意としている位置ではないか。
否応にもゴールの期待が高まる。久野選手がキックを放つと同時に、塩川選手がゴールに迫る。
ボールは鮮やかに塩川選手の頭をとらえ、強烈なボールがネットに突き刺さった(興奮の余り、記憶に無いのがホンネですが)。
決まったぞ!首位大宮に対し、先制点をゲットしたぜ!!

塩川選手のシュート

ボールが写っていないが
セットプレーから塩川選手のヘッドが炸裂
大宮の白井選手も、これには反応出来なかった



得意満面の塩川選手

得意満面に、ガッツポーズを決める
石崎監督の頼もしい愛弟子が決めた
素晴らしい一撃だった


この一発で、サポーターも大爆発。興奮が覚めやらぬ間も無いまま、リスタート直後に鬼木選手が大宮ゴールに迫る。
だが場面は一転し、大宮のコーナーキックを迎える。大宮もお返しとばかりに、セットプレーからヘディングシュートを披露する。
この一撃は左に曲がり、大宮の得点ならず。塩川選手の得点で大宮の緊張感も薄れたのか、突如パスミスが目立つようになる。
大宮の攻撃に精彩は失せ、選手間の連携も乱れがち。勢いに勝るフロンターレは、2点目を狙うべく、プレーに磨きが増しているかのようだ。
前線の阿部選手も、大宮ディフェンスに対し執拗なプレッシャー。もう勢いは、完全にフロンターレのものだ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレ〜!

阿部選手

阿部選手(左)に縦パスが
これはうまくコーナーキックに仕立て上げた
かつては泣かず飛ばずの阿部選手も
石崎監督がレギュラーに固定後数試合
ようやく結果を出しつつあるようだ


低いコーナーキックが、大宮ゴールを横切る。これを押し込めば、待望の2点目をゲットだ!
残念ながらこの場面はシュートに至らず。ボールはそのまま左サイドに流れ、大宮の選手の攻防を経て、フロンターレのスローインに切り替わる。
フロンターレは左コーナーエリアを軸に、盛んにセンタリングを放ってくる。直前に投入された林選手(背番号33:MF)もここぞとばかりに、積極的にボールに絡む。
フロンターレの怒涛の攻撃に対し、大宮は守備一辺倒に追い込まれる。事態を打開すべく、トニーニョ選手にパスを送るが、フロンターレも林選手が、渾身のスライディングパスを通させない。
だが、大宮の執念も半端ではない、諦めるどころか速攻に転じ、左サイドから大きなセンタリングを放つ。
これは相澤選手が難なくセーブ。・・・で終わる筈が、着地でバランスを崩してしまう。このままゴールの中に倒れないかと一瞬心配したが、ボールはしっかりと押さえ、大宮に得点を許さなかった。

フロンターレも今野選手が速攻から、再びコーナーキックへ。阿部選手がボールを頭で地面に叩き落したものの、ここは後に続く選手がおらず、ここは追加点はお預け。
更に久野選手から、前方でフリーの林選手へ縦パスが。これは呼吸が乱れたのか、オフサイドを恐れた林選手の勢いが失せてしまい、実に勢いの無いヘディングシュートになってしまった。
サポーターからも「勿体無い・・・」の声がこぼれる。フロンターレも多少ラフプレーが目立ち始め、そろそろ安泰とはすまなくなりそうな気配だ。
いや、1点リードなど、当初から安全と考えてはならない。サッカーというスポーツの性格上、最後の最後まで、何が起きても不思議ではないからだ。

大宮も懸命に反撃

大宮も安藤選手が懸命に切れ込む
フロンターレも林・鬼木選手がマークに入り
直後訪れた大宮の連携ミスを誘う



シートをマジックテープで固定

大宮公園サッカー場には
選手名を表示する電光掲示板が用意されていない
選手交代の際は係員がはしごを用意し
選手名のシートを張り替えて対処
ちなみにこのシートですが
マジックテープで固定されており
はがすと周囲に、盛大なバリバリ音が響きます


アーレー、アーレー、アーレーフロンターレー!
アーレー、アレアレー、アレーフロンターレー!!

後半も30分に迫りつつある。大宮の選手に焦りがあるのか、次第にオフサイドが目立ち始める。
フロンターレも一時の劣勢を跳ね返し、再び優位な時間帯。途中で投入された高田選手(背番号2:MF)の動きも好調で、中盤の抜け出しからコーナーキックを得た。
大宮もこの危機を凌ぎ、前線に大きなパス。これもタッチラインを割ってしまい、大宮の選手に疲労は隠せない。
対するフロンターレは、得点の意欲に衰えは見られない。林選手がヘディングシュートを放ち、サポーターをどっと沸き立たせる。
続けて今野選手にパスが通り、強烈な一撃が炸裂!大宮の疲れをよそに、フロンターレは完全に試合を支配し、「勝利」の二文字が徐々に現実味を帯びてきた。
後半も残りは僅か。首位相手に勝利を飾れるなんて・・・、試合中でありながらワクワクして来たぞ〜。

塩川選手がチャンスを作る

塩川選手の勢いは、衰えを知らない
動きの鈍い大宮ディフェンスをかいくぐり
更なるゴールを奪いにかかる



今野選手にパスが

上の場面から少々時間が経過
大宮のディフェンス陣の足が一瞬止まり
今野選手にパスが通る
多少距離はあれど、目の前はGKのみ



今野選手のシュート

躊躇せずに、豪快に右足を振りぬいた
鋭いシュートは、白井選手がファインセーブ
いや、実に惜しい場面だった


残り時間も刻一刻と減少。フロンターレは油断からか、大宮の選手にボールを奪われるシーンが多くなる。
しかし、攻撃力は衰えない。塩川選手の運動量も底知らずで、大宮のゴールを何度も脅かす。
フロンターレサポーターも勝利を見込んだのか、軽快な応援が続く。おお、またもや新応援歌が飛び出したぞ!
オオーオオオオオーオ
フーロンターレー
(カワサキ)
オオーオオオオオーオ
フ〜ロンターレー
(カワサキ)

大宮の焦りも隠せない。一度は収まっていたオフサイドも、時間の減少と共に繰り返すようになった。
ようし、勝利が見えて来た・・・。しかしフロンターレも気が緩んだのか、塩川選手のトリッキーなバックパスが、あっさりと大宮の選手に渡ってしまう。
直後、大宮が決死のカウンター。攻撃一辺倒のフロンターレも不意を突かれたのか、ここは何とか守り抜いた格好だ。
このプレーを発端に、フロンターレの勝利に雲行きが。大宮も最後の反撃に転じ、気迫でゴールを奪いに掛かる。
フロンターレも必死に守ってはいるが、大宮の圧力に屈しがち。たのむ、何とか逃げ切ってくれ・・・。

長橋選手を投入

試合はロスタイムへ
フロンターレも長橋選手(背番号20:MF)を投入し
時間稼ぎに入る
あとはしっかり守り抜き
久々の勝利を見せてくれ!


大宮のクロスを、相澤選手がパンチング。クリアボールを続けざまにシュートされたが、運良くゴールラインを割ってくれた。
なおも大宮は攻め続け、コーナーエリア付近でスローインへ。ボールを投げ込む選手が壁にまで迫り、大きな助走から渾身のスローイン。
これは相澤選手がキャッチ。後は主審が長い笛を吹くのを待つばかり。
もう勝利は目前だ・・・。しかし最後の最後で、フロンターレの選手に致命的なミスが。
心に隙が生まれたのか、中盤で不用意なバックパス。ボールはあっさりと、大宮の選手に奪われてしまう。
そして大宮が怒涛の突破。フロンターレゴール正面では、一転して混戦状態だ。
ああああああああっっつ!!!、大宮のサポーターが大声で叫び、応援旗を盛大に振り回す。
残り数秒としたところで、同点に追いつかれてしまったのか。・・・が、よくよく見ると、副審が旗を揚げていた。
幸運にもオフサイドに助けられた格好だ。大宮サポーターの盛大なブーイングがこだまする中、辛くも試合終了を迎える。
冷や汗をだらけではあったが、紛れも無い勝利。首位に対して、貴重な勝利を上げました。
緊張感から開放されたサポーターからは、狂喜の雄たけびが。相手が大宮でもあり、喜びはひとしおなのです。

あわや同点?

このシーンには、血が凍る思いが
だが、副審の判定はオフサイド
大宮の焦りに、最後まで救われた



喜び満面のサポーター

そして、程なく試合は終了
首位相手の貴重な勝ち星に
サポーターも狂喜乱舞



挨拶する選手たち

選手たちも安堵の表情を浮かべ
深々と一礼
サポーターも横一列に並び
選手たちを温かく出迎える


勝った、首位大宮に勝ったのだ!紛れも無い、真の勝利をあげたのだ。
最後の場面を除外すれば、高い緊張感が保たれた好ゲーム。それを勝利で飾れるなんて、これ以上の喜びが何処にあろうと言うのだろうか。
石崎監督就任から早一月。僅かな期間で、凋落一方のフロンターレを復活させた手腕は、やはり只者ではなかった。
選手たちも期待に応え、よくぞ盛り返したと思う。さあ、上位陣への反撃体勢が、今ここに整った。
戦国真っ只中のリーグ戦、上位陣に一泡吹かせ、J1昇格戦線を、とことんかき乱すぞお〜。



※対大宮勝利記念として、スペシャル動画を用意しました。
 これには新しい応援歌(今後も続けるのかは不明)が収録されております。是非ご覧ください。
 ご覧になりたい方は、ここをクリックしてください。
 (試合後、勝利を喜ぶサポーター MPEG1形式:485Kbyte) 


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