ベガルタ仙台 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第28節 〜



日   時 2001年8月25日 19:00
試合会場 仙台スタジアム (宮城県仙台市)
天   候 晴れ
観 客 数 14,531人 (相変わらず熱が高い)
試  合  結  果
仙   台 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
藤吉 信次 35分   42分 今野 章
      70分 阿部 良則



祝!3連勝!! ’99年の再来なるか


夏休み末の敵地での試合。この日のフロンターレの対戦相手は、J1昇格争いの最前線に立つベガルタ仙台。
仙台はホームにめっぽう強い。仙台スタジアムを埋め尽くす、圧倒的な仙台サポーターの応援を一身に受け、優位かつ果敢な勝負を挑んでくる。
アウェイのフロンターレに、勝機は訪れないのか・・・。いや、勝利を生むも殺すも、サポーターの応援ひとつなのだ。
確かに人数では負けるかも知れない。だが、チームを愛する気持ち、仙台サポーターに劣る等と誰が言えようか。
前回対戦時の屈辱的敗戦の借りを、意地でも果たしたい。大宮戦に引き続き、上位いじめを敢行したい。

仙台スタジアム近辺

仙台スタジアムは地下鉄の駅を下車してすぐに位置する
しかもサッカー専用スタジアム
文句なしに最高のロケーションだ



行列

で、地元のサッカー熱も極めて高い
開場前に到着したが、余りの行列なので
しばらく時間をつぶす
再度訪れてもご覧の状態
入場まで、相当な時間が掛かってしまう



ふろん太君とりんご

遠征のお供のふろん太君も、何故か釜をかぶれど
一応はスタンバイ完了
ん??、そのりんごは何じゃ?



ベガルタ仙台りんご

正体はベガルタ仙台のロゴ入りりんご
100袋(3個入り)限定との事で
面白半分に買ってみた



チームロゴだけ残す

チームロゴを残して丸かじり
う〜ん、やっぱり仙台のロゴはかじれない
でも最後は、ロゴも含めて全部食べちゃいましたが
お味に関しては、結構上等だった


試合に先立ち、フロンターレの選手紹介。安部選手(背番号16:FW 以前仙台に所属)と石崎監督のアナウンスと同時に、仙台サポーターから盛大なブーイングが飛び交い、手荒い歓迎がもてなされる。
フロンターレのサポーターも手馴れたもので、余裕しゃくしゃくの拍手で応対。仙台の挨拶に慣れたのか、多くのサポーターは頭に血が上ること無く、逆にあざ笑いがこぼれるぐらいだ。

が、笑ってばかりもいられない。観客席は地元の観客でびっしりと埋まり、徐々にアウェイ特有の威圧感が漂ってくる。
仙台サポーターの声援も凄く、既に圧倒されそうだ。だが、この歓声が悲鳴に変わった瞬間、フロンターレの勝利を意味するのだ。
夏カゼで体調も最悪だが、観客席に立つ以上、全力の応援だ!!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
ヴァモス!ヴァモス!カ・ワ・サキ!

ヴァモス!ヴァモス!カ・ワ・サキ!

「J1」ののぼり

サポーターの手に、「J1」ののぼりが
このところの好成績で
J1復帰がちらつくようになった?
(まだ負け越している現実が重いが)


開始早々はフロンターレの流れ。異常とも思える仙台サポーターの熱気を跳ね返すような攻撃を披露し、早速コーナーキックのチャンスを掴む。
キックからのこぼれ球を仙台ゴールに押し込もうとするが、逆に仙台の速攻を食らってしまう。
仙台サポーターの盛大な声援の後押しを受け、仙台の選手がドリブルで迫る。フロンターレの選手たちは超アウェイの現実に戻った如く、急に受身の試合運びに変わってしまう。
直後フロンターレはファウルを犯し、仙台にフリーキックを与えてしまう。フロンターレのゴールを守るのは、久々の笹原選手(背番号21:GK)だ。
このところ公式戦から遠ざかっていただけに、多少心配な場面であったが、仙台の鋭いフリーキックを、特段慌てる様子も見せずに弾き返す。
こぼれ球をフロンターレディフェンスがクリア。だが、調子に火が付いた仙台の選手たちは、攻撃の手を緩める訳も無い。
ディフェンスの村田選手(背番号30:DF)までもが、ドリブルでペナルティエリアに迫ろうな勢いだ。

その後はずっと、仙台の攻撃が続く。だが、仙台の前線も多少眠っているのか、フロンターレは不安定ながらも、何とか失点の危機を免れる。

序盤のフロンターレの守備

仙台は両サイドからクロスを放る
フロンターレはゴール前をしっかり固める戦術で
仙台に最終的な形を作らせない


「今日の塩川(背番号24:MF)は右か」、「いや、両方出来る選手だから」、「でも左の方が上手なんだよね」、「そうだねぇ」
自称、山形時代から塩川選手のファンであるサポーターの方と、こんな会話を交わしつつ、ピッチに向かって大声を上げる私である。
だが、風邪の影響からか、思ったような声が出ない。それでも気持ちだけでは負けないようにと、喉を振り絞り、懸命の応援を繰り広げる。
しかし、そんなの焼け石に水なのか、圧倒的多数の仙台サポーターに、かき消されてしまう。
・・・いや、そう思ったら最後。応援を諦めた事を意味してしまう。
気持ちだけでも絶対に負けたくない。たとえ体調が悪くとも、チームを愛する心に、なんら変化は無いのだから。

仙台のサイド攻撃に対し、フロンターレは2人で止めに掛かる。仙台の選手を取り囲み、最後はエジミウソン選手(背番号8:MF)が切り返す。
それでも仙台の優位は揺るぎようも無い。フロンターレサポーターも対抗意識に燃えるべく、仙台のコーナーキックが目の前で行われるや、強烈なブーイングを浴びせかける。
何故か・・・、それはキッカーがかつてフロンターレに在籍した、岩本選手(背番号14:MF)だったから。
岩本選手も観客席に向かい、手を掲げてアピール。フロンターレ・・・そして松本育夫(現顧問:岩本選手がフロンターレに在籍した年は監督)氏への敵対意識を、まざまざと感じさせた場面であった。

サポーターを凝視する岩本選手

岩本選手が厳しい表情で
フロンターレサポーターを睨み付ける


岩本選手のコーナーキックは、フロンターレがクリア。こぼれ球を仙台の選手にシュートされたが、ボールはゴールラインを勢い良く割り込む。
フロンターレも中盤まで切り返し、盛んにゴール前に高めのパスを送る。しかしパスが中途半端なのか、仙台のDFに軒並みカットされてしまう。
競技場内は仙台サポーターの声援と拍手で包まれ、依然として異様な雰囲気だ。フロンターレの選手たちは完全にのまれてしまったのか、逆襲に転じる気配が全くとして感じられない。
仙台の攻撃は素早い反面、パスミスも多く映る。だが、フロンターレの選手たちには相当なプレッシャーと感じるのか、ファウルの場面も続出し、流れは仙台に傾くばかりだ。

ハイペースな試合

とは言え、油断は禁物だ
時には素早いパスから、ドリブルで切れ込む
場面を許してしまう場面も


前半も15分を過ぎたのだろうか。仙台の切れは鋭くなるばかりで、左サイドから鋭いクロスを許してしまう。
フロンターレゴールの正面には、仙台の選手が身構える。フロンターレもPK覚悟の背後からのスライディングで、ぎりぎりの箇所で失点を免れた。
フロンターレも中盤に戻し、ヘッドの応酬。最後は仙台ゴール前にヘディングするも、仙台の高橋選手(背番号1:GK)が余裕のキャッチ。
仙台もマルコス選手(背番号9:FW)に鋭いパスが。体を回転させ、フロンターレゴールに向かうものの、飯島選手(背番号31:DF)が食い止める。
ならばと仙台は、右サイドからセンタリングを放つ。フロンターレの守備も不安を残しつつ、この場面は守りに専念。
それなら中盤から藤吉選手(背番号11:FW)へパスが。これは勢い余ってタッチラインを割り込んで、フロンターレは敵失に救われた格好だ。

マルコス選手を止める飯島選手

飯島選手(中央)も、以前はDFのくせに
守備が悪いと感じたものだが
石崎監督が就任後、守備を建て直した影響なのか
この場面は見事にマルコス選手(左)を止めた



箕輪選手の守備

箕輪選手(背番号5:DF)の守りも悪くない
ハイボールをマルコス選手と競り合い
長身を生かして、ヘッドで対抗
ボールはタッチラインを割ったが
フロンターレのスローインで試合再開



岩本選手のフリーキック

が、フロンターレの問題点はファウルの多さ
ここでもファウルを与え、岩本選手が
フリーキックに立つ



強烈なボールがゴールを襲う

岩本選手の左足が炸裂!
笹原選手が懸命のジャンプで
ボールを地面に叩き落す
ボールの主導権によっては危うい場面も
フロンターレは落ち着いて大きくクリア


オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

仙台の勢いは衰えるどころか、じりじりと厳しくなる一方。仙台サポーターの大音量な声援にかき消されながらも、フロンターレサポーターも負けじと応援。
が、サポーターの願いはピッチに届かない。仙台の熱気に圧倒されるばかりで、反撃の糸口が全く見出せない。
この境遇では、選手間の連携も整わない。闇雲にパスを放ってばかりで、効果的な攻撃の組み立ては、微塵とも感じられない。
まごまごしていると、仙台のカウンターが襲う。右サイドのカウンターを基点に、再びシュートを放ってくるぞ。

劣勢を強いられるフロンターレだが、数少ないチャンスが到来。仙台ゴールの左位置から(私が見て)、フリーキックの場面を迎える。
仙台ゴール前では、両チームの選手が激しい駆け引き。余りの状況に主審も笛を吹くのを躊躇したのか、中々プレーが再開しない。
さあ、ベティ(久野選手 背番号23:MF)よ頼んだぞ。サポーターも新応援歌で、熱い魂をピッチに届けるぞ!
かーわー
さき!かーわーさき
この応援は多少難しく、「さき」を丸めるのがポイント・・・。なんて論評する暇があったら、もっと応援に精を出さねば。
絶好のこの場面も、結局は得点ならず。一度はコーナーキックまで持ち込み、フリーの選手がヘディングシュートにこぎ着けるも、仙台ゴール枠から外れてしまった。

これが入ってくれたら

数少ない絶好のゴールシーン
が、仙台ゴール枠をとらえることなく
ボールは無常にゴールラインを割った


前半は30分過ぎれど、フロンターレの劣勢には変わりない。仙台は右サイドにボールを集中させ、フロンターレのエリアで優位にボールを回す。
フロンターレも必死に対抗。コーナーエリア付近で、久野選手とエジミウソン選手が、仙台の財前選手(背番号10:MF)を取り囲み、行く手を遮る作戦だ。
が、財前選手も予想外に粘る。最後は久野選手の胸元にボールをぶつけたのか、久野選手が珍しいトラップミスでゴールラインを割ってしまい、やすやすとコーナーキックを与えてしまう。
仙台はここぞとばかりに、攻撃を休めない。スローインからのボールを藤吉選手がオーバーヘッドでセンタリングするなど、魅せる意味でも仙台が勝っている。

フロンターレも一度は中盤から左右にボールを繋ぎ、反撃の機会が訪れた。しかし攻撃は短命で終わり、再び仙台の猛攻を浴びてしまう。
仙台のフリーキックから、鋭いシュートがフロンターレゴールを襲う。これは笹原選手が横っ飛びでコーナーキックに逃れるのが精一杯だった。
続けてのコーナーキックを藤吉選手が頭で押し込み、遂に先制点を喫してしまった・・・。

藤吉選手のゴールが決まる

仙台の猛攻を何とか凌ぎ続けたが
この場面は耐え切れず
藤吉選手のヘッドが決まってしまう



先制点を喜ぶ仙台サポーター

バックスタンドを埋め尽くす仙台サポーター
藤吉選手がゴールを決めた瞬間
盛大な喜びに包まれる
写真では伝えきれない程、圧倒されてしまう


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

リスタートと同時に、フロンターレが速攻を仕掛ける。しかし攻撃は長続きせず、再び仙台のペースに逆戻り。
仙台は前半は1点と計算したのか、中盤でゆったりとパス回し。前半はまだ5分はあると思われるのに、控えめなペース配分へと切り替えたのか。
フロンターレも中盤から鋭いパスが繰り出され、阿部選手が仙台ゴールに迫る。だが、これはオフサイドの判定を受けてしまう。
続けての伊藤彰(背番号19:FW)・安部選手のコンビネーションも、仙台ディフェンスに先を阻まれ、これも失敗に終わる。

仙台の守備も堅く、前半は期待薄か・・・。諦めかけたその矢先、予想外の展開が訪れた。
フロンターレが右サイドからセンタリング。ボールは逆サイドに流れてしまい、続けて久野選手が折り返す。
ふと仙台ゴール前には、今野選手(背番号18:MF)の姿が。彼の頭にボールが当たるや、仙台ゴールにボールは吸い込まれた。
一瞬狐につままれた感じを受けたが、紛れも無い同点打。よし!試合は振り出しだ!!

今野選手のゴール

仙台のDFも油断をしたのか
堅かった守りが突然崩れてしまい
今野選手が同点ゴールを叩き込む



同点に追いつき、気勢をあげるサポーター

サポーターも一瞬反応が遅れたが
直ぐに大喜びだ!
さあ、元気に応援するぜ!


前半で同点に追いつくなんて、嬉しい誤算だ。さあ、気力も復活したので、ガンガン応援するぞ!!
オオーオオオオオーオ
フーロンターレー
(カワサキ)
オオーオオオオオーオ
フ〜ロンターレー
(カワサキ)
風邪の悪影響で、声が全然出ない。ならばといすの上に上がり、ジャンプで応援だ。
仙台スタジアムの座席はばねが利いて、トランポリンに乗った気分。これならジャンプし易いぞ。
興奮の渦の中、前半を終了。あれだけ劣勢に立たされながらも、良くぞ同点に追い付いた。
これなら絶対に行ける!後半の逆転を信じているぞ。

りんごをかじりつく

後半に向かい、気合を充電だ!
りんごを取り出し、仙台のロゴから
思いっきり噛み付く
りんごばかりじゃ無くて、チームも食っちゃうぞ〜


りんごをかじってビタミン補給。よ〜し、不思議と気力が沸いて来たぞ。
ここまで来たら、風邪で調子が悪いなど言い訳に過ぎない。
フロンターレの勝利に全てを託し、死力を尽くして応援だ!!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


おっ、開始早々大チャンスだ。阿部選手がパスを受けるや、軽快にミドルシュート(実際は今野選手らしいが)を放ってくる。
逆サイドには伊藤彰選手が詰めていた。もし高橋選手がファンブルしていたら、彰が絶対にゴールをゲットしたのは疑いようも無い。
一度は勢いが失せつつも、再び中盤からキラーパスが。これは惜しくも、合わせる選手がいない。
パスを受ける選手が不在なのに、何がキラーパスか??。そんなツッコミを受ける間もなく、フロンターレは右サイドを果敢に突いてくる。
最後は今野選手(林選手だったかも)がフリーで抜け出し、強烈なシュートを披露。仙台も高橋選手が決死の飛び出しで、何とか体にボールを当てるのが精一杯。
仙台もお返しとカウンターに転じ、最後はシュートまで持ち込む。ただ、フィニッシュの精度の低さは否めず、フロンターレの守備は慌てる素振りも無い。

林選手のプレー

後半から塩川選手に代わり
林選手(背番号33:MF)を投入
鋭い動きで、仙台の選手を幻惑させる


その後も仙台の小規模な反撃を受けるが、風はフロンターレに吹いている。おお!阿部選手にフリーのボールが渡ったぞ!
胸でトラップし、振り向きざまのシュート・・・の筈が、ここは思い切りが足らずに、最後は仙台の懸命な守りに阻まれ、サポーターも嘆きの声を上げる。
仙台もフリーキックのチャンスを掴み、鋭いシュートを浴びせ掛ける。だが、フロンターレの守りはひるむ事無く、仙台の攻撃をあっさり断ち切った。
直後フロンターレが、左サイドにロングパスを放つ。選手が俊足を飛ばし、タッチライン付近でボールをキープ。
そして逆サイドの林選手へ。これはファウルでチャンスが断ち切られるも、試合のリズムがフロンターレである事実を物語るプレーだった。
サポーターの気持ちも高揚の一途。太鼓の打音は鋭くなり、サポーターの動きはより激しくなる。
圧倒的多数の地元ファンに囲まれながらも、渾身の応援を繰り広げるぞ!
俺たちのフロンターレ、今ここに〜
仙台を倒すんだ、さあ〜行こう〜

ピッチに戻るエジミウソン選手

仙台の悪質なファウルを受け
ピッチ外に搬出されたエジミウソン選手
だが、勝負に対する意気込みの高さ故か
足を引きずりながらも、程なくピッチに復帰し
サポーターから盛大な拍手が沸き起こる


仙台サポーターのブーイングも依然として激しい。だが、前半とは全く異なり、フロンターレの選手はひるむ事無く、堂々たるプレーを見せている。
だが、後半も15分辺りから、徐々に仙台のスピードが復活してきた模様だ。
両サイドにボールを自在に繋ぎ、鋭いセンタリングを放なってくる。フロンターレは守勢に立たせるものの、特に慌てる事無く守備に集中している。
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー


中盤では阿部選手が暴れまくっている。短い身長をもろともせずに、堂々とヘッドでボールを競い合う。
続けて林選手が怒涛の突破。よしっつ、ペナルティエリア内で倒されたぞ!
が、残念ながらPKとは行かず。それでもフロンターレの勢いはすさまじく、誰にも止められない。

ヘッドでの競り合い

笹原選手のゴールキックを
懸命に競り合う安部選手
ボールはタッチラインを割ってしまったが
阿部選手の好調さを物語るプレー



林選手も突進

仙台のパスミスを奪い
最後は林選手が突破を図る
仙台の守りも多少疲れがあるのか
若干ポイントがずれつつあるようだ




仙台のセットプレーのピンチを凌ぎ、左サイドにパスが。伊藤彰選手がボールに追い付き、一旦中央に戻す。
最後はエジミウソン選手の足元へ。巧みな足技でボールを保ち、仙台のファウルを誘い出した。
セットプレーは一度ボールを戻すも、後方から箕輪選手がロングパス。ボールは仙台ゴールに向けて一直線。
これは残念ながら、高橋選手がキャッチ。フロンターレの選手は攻撃意識は極めて高く、ゴールの期待は大きくなる一方だ。

仙台も決勝点を狙うべく、懸命にフロンターレサイドに切れ込むものの、無理なドリブルや低い精度のロングパスなど、プレーに荒さが目立って来たようだ。
仙台の速攻も脅威だが、フロンターレの守備だって負けていない・・・と思った矢先、試合は突然急展開を迎える。
一瞬の間に決定的な場面を迎え(興奮で詳細は忘れた)、阿部選手が強烈な一撃!仙台の守備は完全に崩れてしまい、仙台ゴールを盛大に揺らす。
おおおおおおおおーーーーーーーー
あべ!あべ!あべ!あべ!あべ!あべ!あべ!あべ!
よしのり!よしのり!よりのり!よしのり!

サポーターの興奮も最高潮。観客席のほんの一角だが、はちきれんばかりの喜びに包まれる。
やったぞ!阿部選手の一撃で、仙台を突き放したぞ!!
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!

阿部選手のゴール

ほんの一瞬の得点劇だった
ふとしたきっかけで仙台の守備は崩壊し
阿部選手が見逃すはずは無いぞ!



ゴールを喜ぶ安部選手

阿部選手自ら興奮し
観客席に向かって何度もガッツポーズ



ゴールを喜ぶサポーター

サポーターの喜びようも凄いの一言
多くの地元サポーターの沈黙をよそに
絶叫の渦に包まれる


サポーターは俄然盛り上がる。強敵仙台に、リードを奪ったぞ。
さあ、もう応援だ!試合内容よりも、応援に専念するぞ!!
オオオー、オオオオオ〜
フォルツァ〜フローンタレー!

オオオー、オオオオオ〜
フォルツァ〜フローンタレー!

ピッチの撮影はそっちのけで、ジャンプを繰り返す私。元々調子が悪い喉もつぶれ、殆どかすれ声に近い。
それでも応援は止めてなるものか。フロンターレの勝利が確実になるその時まで、一切の油断はなるものか
サポーターに出来るのは唯一つ、全力の応援だ。体調が悪いのなんて、もう気にならない。
さあ、応援だ!応援して応援して応援して応援し尽すぞ!!
レッツゴー、レッツゴー、あーべ!
レッツゴー、レッツゴー、あーべ!


阿部選手がこぼれ球を拾って、強烈な一撃!くそぉ〜、これは高橋選手のパンチングに阻まれたか〜。
後が無い仙台も必死の反撃。だが焦りが先立つのか、目に見えてプレーの精度が落ちているようだ。
サイドから鋭いセンタリングを放てど、ゴール前の選手とタイミングが合わない。ならばと強引なドリブルに切り替えれど、フロンターレの守りにあっさり阻まれる。
仙台の攻撃は容赦ない。それでも時間が経過するのと比例してか、徐々に精細さを欠きつつあるようだ。
疲労と焦りの影響からか、ミスも続出し、シュートの力強さも影を潜めた。
よし!これなら絶対に行けるぞ!!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

阿部選手の攻撃

更なる得点を目指し、阿部選手がゴールに迫る
その表情は精悍で、野獣の瞳を併せ持つ
かつての「問題児」は、完全に更生した



長橋選手

途中交代の長橋選手(背番号20:MF 左)も
切れのあるプレーで、仙台を苦しめる
仙台の選手に囲まれながらも
足元で粘りに粘る
完全復活まで、もう僅かなようだ



渾身の応援をするフロンターレサポーター

フロンターレサポーターも最後まで油断せず
激しい応援を繰り広げる
この気持ち、仙台サポーターにも
決して引けを取らない


仙台も右サイドのセンタリングから、執念のボレーシュート。海老ぞりの体勢から放たれたシュートは、ゴールポストの上方を通過。
更に低い素早いパスを繰り出し、セットプレーも絡めて最後まで執念を燃やす。だが焦燥感は誰の目にも明らかで、ロスタイム突入前後から、あからさまなラフプレーが増えるばかり。
フロンターレの選手が続々倒される。フロンターレの選手も痛いだろうが、仙台も精神的な痛みが増すばかりで、攻撃パターンは崩壊の一途。
私の喉が殆ど潰れてしまい、もう声も出ない。かすれ声での応援と大きなジャンプで、最後まで油断せずに応援だ!

さすがに最後の最後はばててしまったが、程なく試合は終了。J1昇格争いの最前線に立つ仙台相手に、堂々たる勝利をゲットしたぞ〜。

勝利を喜ぶフロンターレサポーター

勝利のその瞬間、サポーターは喜びを大爆発
盛大に腕を振り付け、勝利を分かち合う



挨拶に訪れた選手たち

3連勝に選手たちの表情も明るい
エジミウソン選手は最後まで残り
得意満面のポーズを決める


久々の3連勝。今まで下位相手の連勝はあれど、上位相手に堂々たる勝利。
フロンターレは真に蘇った。石崎監督の確固たる方針の下、荒廃しかけた選手たちは再生し、見事なる復活を遂げた。
実力だけならば、フロンターレも上位の仲間入りを遂げたと言っても過言じゃ無い。いや、遜色ないどころか、上回ったと錯覚しそうな程だ。
これでJ2も面白くなるぞ。フロンターレが徹底的に上位を潰し、J1昇格争いを混沌とさせて頂きます。
これから対戦する上位チームの皆様、最後の最後まで徹底的に抵抗し、そうやすやすとJ1に昇格させませんよ。
J1に上がる苦しみ、たっぷりとご賞味あれ(笑)。

では最後にフロンターレサポーターから、試合後に飛び出した岩本輝雄氏に贈るメッセージを。
さよならさよなら岩本!さよならさよなら岩本!
さようならテルさん。今後のご健勝を、陰ながら見守っております。


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