アルビレックス新潟 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第29節 〜



日   時 2001年9月1日 18:00
試合会場 新潟スタジアム (新潟県新潟市)
天   候 曇り
観 客 数 21,558人 (J2らしからぬ人数)
試  合  結  果
新   潟 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
黒崎 久志 43分      
セルジオ 68分      






9月最初の対戦、リーグ戦絶好調のフロンターレは、敵地でアルビレックス新潟との対戦。
上位陣を立て続けに破り、フロンターレに勝負強さが復活した。だが、新潟も粘り強さが身上で、決して侮れない相手である。
この勝負の結果次第で、今後のフロンターレが方向付けられる。更に勝利を積み重ねるか、さては待ったをかけられるか。
いや、もう頭の中は「勝利」の二文字のみ。復活を成し遂げたフロンターレには、「勝利」の言葉以外、何がふさわしのか。

ビッグスワン全景

ビッグスワンの全景
感想はとにかく「デカイ」の一言
幅がありすぎて、写真に納まらない程だ
この時ばかりは、広角レンズが欲しかった



ピッチ

ゴール裏からのピッチ風景
トラックの分だけピッチから離れるのは
ちょっと残念なところ
屋根は固定式で、ビッグアイのように
開閉式では無いが
雨でもそう簡単には濡れなさそう



せり出す座席

2階席が大きくせり出し
多少圧迫感を覚える
この辺りは、横浜国際競技場と大差無い
コンクリートの影響で
声援の反響が大きいのも同様
でも、横浜国際よりは品のある響きだ



オーロラビジョン

オーロラビジョンは2階席に阻まれ
全部が見えないのは惜しまれる
作り的には至って普通で
画像の鮮明さもまあまあか


場内は数多の観客で埋め尽くされている。新潟サポーターもゴール裏に集結し、気勢を上げている。
さあ、決戦の舞台は整った。アウェイは過酷であればこそ、勝負も燃えてくるのだ。
いくぞ!今シーズンの借りをここで晴らす!やすやすとJ1に昇格などさせてたまるか!!
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー


コンクリートの壁に声援が反射し、凄い反響を沸き起こす。よし!ますます気合が高揚してきたぞ。
・・・が、試合はサポーターの気合裏腹に、静かな立ち上がり。両者主導権を握れないのか、中盤を中心にぱっとしない試合展開。
フロンターレも右サイドからセンタリングを上げるも、新潟のGK野澤選手(背番号21)が楽々キャッチ。とてもチャンスとは言い難い攻撃だ。
新潟もファウルから素早いリスタート。一気呵成なドリブルで切れ込むが、フロンターレの守備も、特段慌てる素振りも見せず、落ち着いて防御。
フロンターレもファウルを受け、エジミウソン選手(背番号8:MF)が素っ気無いキック。新潟の隙を突き、一気にゴール前にボールを運ぶ公算だ。
が、肝心のキックが長過ぎた。新潟ゴール前で鬼木選手(背番号7:MF)が攻撃に絡むも、これといったチャンスは訪れなかった。

新潟のドリブルもしっかり対処

新潟の氏原選手(背番号24:FW)が
ドリブルで切れ込むも
フロンターレも一瞬にして囲い込み
ここは難なくボールを奪い取る


両者共に迷いがあるのか、攻撃の突破口を開けない。フロンターレはDFでパスを回した挙句、飯島選手(背番号31:DF)が前線にロングパスを送るも、新潟DFにあっさりカット。
新潟もサイドチェンジを組み合わせつつ、低いドリブルを主体とした攻撃。フロンターレのクリアボールを積極的に拾い、黒崎選手(背番号11:FW)にラストパス。
が、これは呼吸が合わなかったのか、パスはあっさりとゴールラインを割ってくれた。
新潟の立ち上がりが悪い今だからこそ、是が非でも先制点が欲しい。笹原選手(背番号21:GK)のゴールキックから、一気に前線にフィードだ。
・・・あれ?何故かボールが左に曲がり、呆気なくタッチラインを割っているではないか・・・。

その後もフロンターレは、ぱっとしない序盤が続く。新潟のサイドの速攻に対し、つまらないファウルで塩川選手(背番号24:MF)が余計なイエローカードを受けてしまう。
新潟のフリーキックをあっさりカットと思いきや、主審が蹴りなおしの判定。フロンターレサポーターのブーイングが飛び交う中、静かにプレーが再開する。
鋭いボールから、フロンターレゴール前で激しい攻防。笹原選手がパンチで凌いだ・・・の前にオフサイドの判定で、ここも新潟のミスに救われた格好だ。

ビッグスワンに照明がともる

写真では分かりにくいのですが
ゴール裏の夕日とビッグスワンの照明が
絶妙なコントラストを醸し出す
(試合がイマイチなので、気分転換に撮影)


前半を10分過ぎた辺りで、ようやくフロンターレが主導権を握りかける。低いパスを小刻みに繋ぎ、新潟サイドにじりじりと迫る。
が、阿部選手(背番号16)が怪我で不在の影響が大きく、前線の決定力が及ばない。新潟ゴール付近でゴールラインを割り込むシーンも少なくない。
続けて中央にボールを集め、ポストプレーを絡めた攻撃。これも新潟に対するプレシャーどころか、
直後逆襲を許してしまう。
右サイドに鋭いパスが繰り出され、黒崎選手の下へ。そこへフロンターレの選手が接触し、黒崎選手が転がってしまった。
まずい・・・フロンターレのファウルか。が、主審は黒崎選手のファウルのと判断した様子で、フロンターレのボールでプレーが再開。
フロンターレも中央のエジミウソン選手と、右サイドの塩川選手のコンビネーション。が、塩川選手も余り右が得意では無いのか、プレーに輝きが乏しいのが正直な感想だ。

黒崎選手のプレー

黒崎選手が、ポストプレーのお手本を披露
彼を自在にさせるとピンチだが
フロンターレも心得ているのか
常にマークを絶やさない



新潟のゴール前の動き

が、徐々に新潟の攻撃も厳しさを増す
黒崎選手のヘディングシュートに続き
更にシュートを狙ってくる


新潟の攻撃が過ぎると、両者共に決定力が欠く展開。中盤でのボール回しはそれなりに早いものの、いざゴールに迫った途端、中途半端なプレーで締めてしまう。
フロンターレもプレーは悪くない。新潟のちょっとしたトラップまで、見事見逃さずにボールを奪い取る程なので、決して調子が落ちている訳でもなさそうだ。
新潟は中盤以降の連携がいまひとつ。無理なドリブル突破に頼りがちなので、フロンターレの守りも、選手を的確にマークすれば、墓穴を掘るには至らない。

新潟の選手もスピードに乏しく。これと危険な場面も迎えない。だが、フロンターレもお付き合いしているかの如く、これとした攻撃のポイントが見出せない。
無理なドリブルが多いのは、新潟と一緒。はっきり述べれば、緊迫感が乏しい攻防のオンパレードには、ちょっと退屈しそうである。

黒崎選手とフロンターレDFの攻防

フロンターレの守りは黒崎選手を
かなり警戒しているようで
彼がボールを受けるや否や
2・3名がすっと囲みこむ


前半も20分を経過し、新潟も本領を発揮しつつある。
左右に大きくボールを振り、隙が生まれるや縦パスを繰り出す。右サイドからセンタリングを放ち、ボールは塩川選手に当たり、フロンターレゴールのサイドネットへ。
そして新潟のコーナーキックに切り替わる。ボールはファーサイドに放たれ、新潟のヘディングシュートがフロンターレゴールに一直線。
一瞬危険を覚えたが、これは笹原選手が、渾身のパンチでコーナーキックに逃げた。

そして、再び新潟のコーナーキックの場面。1本目とは逆から放たれたボールは、再びファーサイドに狙いを定める。
これも新潟の選手がヘディングシュートするも、1本目と異なり、体勢が崩れてジャストミートしない。
最後は笹原選手が抑え、このピンチを凌ぎ切った。フロンターレも素早く反撃に転じ、新潟ゴール前に素早くボールが交錯する。
ヴァモス!ヴァモス!ヴァモス!ヴァモス!
数少ないチャンスに、サポーターも大絶叫。でも、よくよく観れば、ゴール前の形が全然なっていない気も・・・。

マルキーニョ選手のドリブル

新潟は続けて、マルキーニョ選手(背番号8:MF)へ
一瞬危険を覚えたが
ここは久野選手(背番号23:MF)が
落ち着いて足元のボールを止めた


フロンターレの劣勢に変化は訪れない。新潟が右サイドからフリーキックの場面を迎える。
鋭いボールが、フロンターレゴールを襲う、守護神の笹原選手も、懸命のパンチで必死に逃れる。
新潟のコーナーキックから、両者の激しいヘッドでの競り合いが。ボールはタッチラインを割り込み、新潟のスローインからプレーが再開。
これもヘッドで競り合ったが、最後はボールがフロンターレの選手の足へ落ちた。ここは大きくクリアし、厳しい局面を何とか逃げ切った。

だが、新潟の圧力は更に続く。中盤から左サイドにボールが放たれ、マルキーニョ選手が凄い形相で迫ってくる。
鬼木選手(背番号7:MF)をも振り切り、ドリブルで中央に切り返す。更にスローインから、鋭いクロスを放ってくる。
フロンターレディフェンスも堂々と対抗し、ヘッドで競り勝つ。新潟の猛攻を相当受けつつ、ディフェンスの踏ん張りで、何とか無失点を保っている。
だが、攻撃面ではさっぱりだ。中盤以降の進展が少なく、攻め返している実感が余りに乏しい。
気分転換でミドルシュートを放つものの、野澤選手が冷静にキャッチ。新潟の守りも完成度が高く、ちょっとやそっとじゃ崩れる気配すら感じられない。

ボールを持つ鬼木選手

鬼木選手(中央)の運動量もいまひとつ
ナビスコ杯の疲れなのか


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

後半も残り10分を切ろうかとしたあたりで、ようやくフロンターレの調子も上向いてきた。
久野選手のコーナーキックは逆サイドに流れるも、ボールを拾い直してセンタリング。
野澤選手の堅守に手を焼きつつも、再びコーナーキックのチャンス。新潟はちょっと引き加減で、試合のリズムはフロンターレに傾いている。

だが、ゴール前の連携がとにかく悪い。林(背番号33:FW)・伊藤彰(背番号19:FW)両選手の存在が余りに薄く、本当にピッチにいるか疑問を覚えてしまう。
とにかく得点の形に持ち込めない。守備の健闘が光るだけに、実に惜しい展開だ。

箕輪選手のスライディング

箕輪選手(背番号5:DF)も
体を張った守備で健闘
前線の奮起を、とにかく促したい


前半も残り5分余り。フロンターレは速攻からコーナーキックのチャンスを掴み、先制点の期待も高まるばかり。
だが、これもチャンスとならず。ボールは左サイドに流れてしまい、折り返しのセンタリングするも、ヘッドでの競り合いは功を奏さず。
更にフロンターレの攻撃は続くも、功を奏さず。逆に新潟が中盤から振り向きざまのシュートを放ってくる有様だ。
これをきっかけに、再び新潟の攻勢へ。右サイドから鋭いセンタリングが放たれるも、箕輪選手がクリアする。
が、直後に悲劇が訪れる。新潟の素早いセンタリングから、黒崎選手がヘディングシュート。
笹原選手も前におびき出されてしまった!慌ててパンチを試みるも、ボールは無常にも、笹原選手の頭上を通過。
「ゴーーーーーール!!!」、場内は盛大なアナウンスが響き渡り、周囲一体がオレンジ一色。前半残り僅かな危険な時間帯に、黒崎選手のゴールが決まってしまった。
何とか反撃と思ったものの、前半はこのまま終了。ディフェンスの奮闘を考慮すれば、悔やんでも悔やみきれない失点劇だった。

黒崎選手の先制ゴール

笹原選手も判断を誤ったのか
黒崎選手のヘディングシュートに対し
中途半端な飛び出しをしてしまい
痛恨の失点を喫してしまう



得点を喜ぶ新潟の選手たち

警戒していた男にやられてしまった
くそぉ、後半こそ絶対に取り返す



応援するフロンターレサポーター

悔しい想い、ここにいるサポーターが
全て共有している
気持ちを高めて、後半の応援に挑むぞ!


後半開始を前に、フロンターレの選手が一足早くピッチに登場。センターサークル内で入念な打ち合わせをしているのか、選手たちの円陣は長く続いた。
よ〜し、1点差を取り戻すぞ!後半から我那覇選手(背番号17:FW)を投入し、絶対に同点に・・・そして逆転するぞ!

オオオーオオ川崎、フロンターレオウオウ!
オオオーオオ川崎、フロンターレオウオウ!

タオルを豪快にぶん回し、後半開始のホイッスル。だがフロンターレは、サポーターの気合とは裏腹に、開始早々コーナーキックのピンチを迎えてしまう。
低いボールがフロンターレゴールを横切る。これは誰にも合わなかったものの、片足一本でも出されていたら・・・と思うと、ぞっとする場面だった。
なおも新潟の攻勢は続き、氏原選手の素早い切れ込みなどで、フロンターレは劣勢の時間帯。
それでもフロンターレは中盤より前へ。伊藤彰・我那覇両選手がシュートを放ち、フロンターレサポーターもどっと沸く。

だがチャンスも継続しない。それが過ぎれば、途端に新潟のパターンに逆戻り。
左右に巧みにパスを繰り出し、絶妙のタイミングでドリブルを組み合わせる。フロンターレは新潟の術中にはまりつつあるのか、やや受動的なプレーが見受けられる。
そんな事を考える間に、新潟の選手がドリブルからシュート。どっと沸き立つ新潟の観客に、ただただ圧倒されそうだ。

ゴール裏の新潟サポーター

新潟のゴール裏には、黒山のサポーターが
いったいいつの間に、こんなに人数が増えたのか
下手なJ1チームのサポーター以上に
熱気溢れる空間を形成している
ウチももっと、沢山のサポーターが欲しい・・・



シュートミスを悔やむ林選手

フロンターレも林選手に縦パスが通る
彼得意の素早い切れ込みから
豪快な一撃を放つものの
新潟ゴールのサイドネットへ
林選手も天を仰ぎ、悔しがる



両チームのキャプテン

両チームのキャプテン同士で
激しい競り合いも
左がフロンターレの鬼木選手
右が新潟の秋葉選手(背番号6:MF)


フロンターレの選手に精彩は失せ、徐々にスピードが落ちつつあるようだ。ナビスコ杯の強行日程で、選手たちも疲れを隠せないのか。
それでも林選手が一人火を吐く。ライン際で粘りに粘り、鋭いセンタリングを放つ。
ボールは新潟の選手に接触し、ゴールラインを割り込んだ。貴重なセットプレーなだけに、このコーナーキックを大切にして欲しい。
新潟もゴール前を固めに固め、フロンターレにゴールを許さない。最後はGKの野澤選手の足元にボールが転がり、ボールをちょこちょこ蹴って、時間稼ぎに終始する。
フロンターレサポーターも盛大なブーイングで対処するも、とにかくボールを奪わねば。前線の選手が詰めに走るも、野澤選手はボールを手に抱える。
その瞬間、フロンターレの選手は引き下がってしまう。もっとプレッシャーを与えて欲しかったのが、偽らない本音ではある。

フロンターレも新潟のスローインからのボールを奪い取り、中央から縦パス。懸命にボールをキープするも、最後は新潟に潰されてしまった。
直後、新潟の逆襲を食らってしまう。右サイドのオープンスペースを縦パス1本で、瞬く間にフロンターレサイドに侵入を図る。
ちょっとでも隙を与えようなら、体力面で勝る新潟が優位か。フロンターレはナビスコ杯の影響もあるようなので、体力面では正直厳しいところだろうか。

久野選手がドリブルで迫る

新潟の連携ミスから、フロンターレにチャンスが
フリースペースを久野選手がドリブルで迫り
鋭いクロスボールが炸裂!



ピッチサイドに崩れる今野選手

今野選手(背番号18:MF)が渾身のヘッド!
が、シュートはジャストミートせず
ピッチサイドに崩れてしまう
足を引きずりながらも、プレーに復帰



時間が経過するにつれ、フロンターレの劣勢はより明確に。地を這ってシャープな動きの新潟に対し、フロンターレは明らかに細かいミスが多く、中々チャンスが長続きしない。
中盤で主導権を握っているかにも思えるが、そこから前に進まない。一か八かでセンターサークル付近からロングシュートを放つも、堅守を誇る野澤選手(個人的にJ2では、大分の前川選手に次いで、優れたGKと思う)には通用せず。
久野選手のセンタリングも、セルジオ選手(背番号3:DF)がヘッドでクリア。ボールは再び久野選手に渡り、再びセンタリングを放つ。
ボールは不規則に沈んだものの、またもやセルジオ選手が立ちはだかる。バランスを崩しながらもヘッドでクリアされ、このチャンスを逃してしまう。

フロンターレは林選手を下げ、長橋選手(背番号20:MF)を投入。続けて新潟も選手交代をし、プレーの中断が幾分長めとなる。
が、この間にフロンターレの集中力が途切れたのか、リスタートと同時に、新潟の速攻を許してしまい、コーナーキックのピンチを迎えてしまった。
こうなるとフロンターレに修正の余地は残っていなかった。コーナーから放たれたボールを、セルジオ選手が狙いすましたヘディングシュート。
フロンターレのディフェンスは棒立ち同然で、笹原選手も対応出来ようも無く、ボールはフロンターレゴールの中へ吸い込まれてしまった。
これで新潟相手に2点リードと。追いかけるフロンターレには、極めて厳しい境遇だ。

セルジオ選手のシュート

この1点は極めて重い
体力面で不利なフロンターレからすれば
かなり厳しい局面と言わざる得ない


もう後が無くなった。サポーターにも逼迫感と悲壮感が、徐々に漂い始める。
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜

フロンターレは右サイドでフリーキックのチャンス。大きく蹴りだされたボールが、新潟ゴール正面へ迫る。
だが、これもセルジオ選手にクリアされる。続けて我那覇選手にパスを送るも、何故かボールをキープし切れず、新潟の選手とボールの追いかけっこ。
それならばと左サイドの長橋選手が、鋭いクロスを放つ。新潟ゴールを背にしつつ、我那覇選手がボールを受け、汚名挽回の振り向きざまのシュートが炸裂!
・・・の期待が高まるも、両端を新潟の選手に挟まれ、振り向くことすらままならない。
更に別の選手がドリブルで切れ込むも、敢え無く食い止められる。逆に新潟に、怒涛のドリブルを浴びてしまう。
得点を果敢に狙った挙句、フロンターレの守備はがら空き。笹原選手がタイミング良く飛び出していなかったら、もう1点献上しても不思議では無かった場面だ。

サポーターの思いとは裏腹に、フロンターレのスピードは明らかに低下している。新潟の能動的なプレーに対し、守るのすらおぼつかない状況だ。
攻撃力も凋落の一途。迷ったように左右にパスを振るのが精一杯で、反撃の気迫は落ちるばかりである。

彰のシュートは野澤選手に阻まれた

フロンターレも伊藤彰選手が
中盤からのパスを受け、素早いシュート
だが、野澤選手のファインセーブが
フロンターレの反撃意欲を断ち切ってしまう


フロンターレも力を振り絞り、新潟ゴール前でヘッドの応酬。が、空中戦での弱みはやはり否めず、新潟の守りを崩せない。
サポーターも長旅の疲れで、正直疲れている。それでも懸命の応援を繰り広げ、ピッチの選手たちに気迫を注ぎ込む。
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


サポーターの願いが通じたのか、ボールは伊藤彰選手の下へ。新潟の選手にボールをぶつけ、コーナーキックのチャンスが来た。
久野選手がコーナーエリアに向かい、緊迫の表情でボールを蹴る。新潟ゴール正面で激しいボールの競り合いから、フロンターレのスローインに切り替わる。新潟の執拗なマークに合いながらも、渾身のクロスを放り込む。
ボールは逆サイドに流れてしまったが、セットプレーに加わっていた箕輪選手が追い付き、自らセンタリングを放つ。
フロンターレの選手が新潟ゴール前に集結。ヘッドでボールを叩き込み、こぼれ球が足元に転がった。
これを押し込めば1点差・・・。だが、ギリギリのところで野澤選手が押さえ込み、サポーターの願いは打ち砕かれる。
ロスタイムに突入後、フロンターレ渾身のシュートを放つ。しかしこれも野澤選手のファインセーブに阻まれてしまう。

野澤選手のファインセーブ

J2屈指のGK、野澤選手を崩せない
一見すると普通のセーブにも思えるが
一度地面に倒れ、その状態からダイビングキャッチに成功
この跳躍力、本当にたいしたもの



我那覇選手の最後の攻撃

我那覇選手も最後まで奮闘したが
高橋選手(背番号14:DF)に阻まれた


結局一矢報いる事無く、このまま試合を終了。大宮・仙台と強豪を打ち破ったものの、新潟の粘りと勝負強さに屈してしまった。
まぁ、冷静に振り返れば止むを得ないかも。今日のフロンターレは可も無ければ不可も無いような試合運びで、ちょっと頼れない感じだった。
新潟も撃破し、一気に五分に戻したかったが、真剣勝負は厳しいもの。J1昇格に執念を燃やす新潟に対し、今日ばかりは完敗と認めざるを得ない。
これ以上の感想は浮かばないけれど、負けるべきして負けた印象。悪い点を早く見直し、山形戦に備えて欲しいものです。
山形も新潟同様、極めて粘り強い相手だ。同じ轍を踏まぬよう、ベストを尽くすだけです。
※その前にカゼを治さねば、また欠席だ・・・。

バックスタンドから眺める

さて、最後におまけの画像を
バックスタンド最上段からピッチを撮影
首を振らずにフィールドが一望出来
広大さを強く印象付ける



競技場を覆う屋根

ビッグスワンの命名の由来である
競技場を覆う巨大な屋根
個人的には白鳥よりも
始祖鳥をイメージしたが



UFO?

こうみると、UFOにもハンバーガーにも
パンプキンのお化け?にも見える
見る角度により、様々な表情を持つ
情緒豊かなスタジアムとの感想だ
税金の無駄遣いにならぬよう
W杯終了後も有効活用してくれぇ



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