川崎フロンターレ VS ベガルタ仙台
〜 J2 第35節 〜
日 時 | 2001年9月30日 15:03 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇りのち雨 | |||
観 客 数 | 8,126人 (ウチにしては健闘したか) | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 仙 台 |
2 | 後 半 | 0 | ||
2 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
箕輪 義信 | 52分 | |||
今野 章 | 65分 |
頭痛につき、観戦中も集中力が途切れがち。いい加減ですいません
秋風も深くなるこの頃、等々力競技場は改修工事のため、フロンターレは早々に、地元での最終節を迎えてしまう。
対戦相手はベガルタ仙台。混戦を極めるJ1昇格争いの最中、フロンターレとは比較にならぬモチベーションで、下位のフロンターレを叩きに来るのは、誰もが疑う余地も無い。
等々力競技場での今季最終決戦、フロンターレは地元の観客に、堂々たるゲームを披露なるのか。
低迷に喘ぎ続ける今、皆が勝利に飢えている。せめて最後だけでも、勝利の歓喜に浸りたい。
競技場脇の池を、悠々と泳ぐ鴨
君ともしばしのお別れだ
さようなら、また来年会おう
場内ではミニサッカー大会の決勝戦が
表彰式には、中西哲生氏の姿
(茶色の背広を着用)を確認
ご多忙の中、来訪に感謝
試合開始直前、数多のパフォーマーが
トラックになだれ込む
あの元気が羨ましい
私など、9月は3度も遠征したので
もうへとへとじゃ・・・
2階席はいつも以上のサポーターが集結。周囲の席もぎっしり埋まり、一角は熱気がほとばしる。
・・・が不覚な事に、私は風邪をひいてしまったのか、応援を前にして、酷い頭痛に悩まされる。
しかし、この試合の重要性は認識している。多少の無理は承知で、気迫の応援で乗り切る他、何があろうと言うのだろうか。
苦境は否めないが、もう後戻りは許されない。力の限り、気迫の応援だ〜。
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜
最後の等々力決戦
サポーターも必然的に熱くなる
試合開始直前に小旗が配られ
気合を込めて振りまくる
フロンターレは、仙台のクリアボールを中盤でカット。仙台の不安定さを狙うかの如く、一気に前線に切れ込みを図る。
だが、そう簡単にはゴールは奪えない。逆に仙台が中盤まで戻し、前線のマルコス選手(背番号9:FW)へ縦パスを放つ。
マルコス選手がフリーでパスを受けたと思いきや、不思議とトラップミス。ボールは転々と前線に転がり、笹原選手(背番号21:GK)が難なく抑える。
仙台は続けてマルコス選手へ。右サイドのフリースペースにパスを転がし、大友選手(背番号29:FW)がボールに合わせてダッシュで迫る。
フロンターレも伊藤宏樹選手(背番号25:DF)が対抗。大友選手は無理な体勢ながらもセンタリングを放ったが、伊藤選手のプレッシャーが効いたのか、これも笹原選手が冷静にキャッチ。
仙台の得点源は
お馴染みのマルコス選手(中央)
フロンターレも危険を十分把握し
彼に対し徹底マーク
フロンターレもバックラインから縦パスを放ち、前線にフィード。選手が一人ボールに合わせたものの、これは仙台のGK、高橋選手(背番号1)が冷静に抑えた。
ならばと右サイドに攻撃を転じる。仙台の守りも応対が鈍く、フリースペースにパスが放たれる。
これは高橋選手が慌てて飛び出し、辛くもタッチラインに蹴り出した。
フロンターレのスローインでプレーが再開。仙台の守備に苦しむものの、盛んに足元で粘り続ける。
仙台の一瞬の隙を突き、鋭いセンタリングが放たれた。ボールは仙台ゴールを横切るものの、誰も対応出来ぬまま、逆サイドに流れてしまい、最後は仙台に抑えられてしまった。
サポーターに目を向けると、応援は既に爆発状態。仙台のファウルに対し、のっけから容赦ないブーイングを浴びせかける。
仙台は序盤からファウルが多し
フロンターレの選手が倒れるや
2階席からは激しいブーイングの嵐
俺たちのフロンターレ、今ここに〜
仙台を倒すんだ、さあ〜行こう〜!
仙台のファウルから、フロンターレが素早いリスタート。仙台の不意を狙いゴール前に迫るものの、これは主審に止められる。
だが、フロンターレの勢いは揺ぎ無い。続けて仙台ゴールに迫り、シュートをお見舞いだ。
仙台も高橋選手が懸命に弾き、ボールはゴールラインへ。押せ押せムードの中、コーナーキックが巡って来た。
この場面はチャンスを逃すも、場内は完全なるフロンターレムード。仙台の攻撃も中盤で食い止め、今野選手(背番号18:MF)が斜めにパス。
ボールは前線の塩川選手(背番号24:MF)に渡り、バランスを崩しつつもシュート!ボールは仙台ゴール枠を大きく外すも、サポーターからは塩川!コールが巻き起こる。
塩川選手も盛んに前線へ
仙台のサイドの守りが甘く
フロンターレもそこを見逃さない
フロンターレの攻撃は快調そのもの。パスも左右に鮮やかに渡り、まれに見る好調ぶりだ。
中盤の選手も動きが良く、今野選手もパスカットを狙ってくる。だが、仙台も決して怯んでいない。
ボールを中盤に戻すや否や、意表を突いたミドルシュートが炸裂。フロンターレの攻撃意識の高さ故か、守りの手薄さを突かれた格好だ。
仙台は攻撃の手を緩めず、右サイドへフィード。山田選手(背番号32:MF)がゴールライン付近から、クロスボールを放って来る。
フロンターレもお返しとばかりに、中盤から右サイドへ展開。久野選手(背番号23:MF)も、前線に狙いを定めて、精度の高いパスを繰り出す。
サポーターの応援も衰えを知らない。拍手と声援が延々と鳴り止まず、ピッチ上の選手を後押しする。
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー
久野選手は自ら突破を図らず
アシスト役に徹している感じを受ける
中盤では選手間で激しい競り合いが。フロンターレは接触プレーから、仙台にフリーキックを与えてしまう。
仙台のキックは微妙な弧を描き、フロンターレゴール正面へ。フロンターレは伊藤選手が仙台の前線の選手を封じ込め、地面すれすれの位置で、笹原選手がボールを抑える。
さあ、ここから一気に逆襲だ・・・あれ?笹原選手からのボールは、塩川選手とタイミングが合わず、敢え無くタッチラインを割ってしまい、せっかくの逆襲ムードも、立ち消えてしまった。
中盤では相変わらずラフプレーの応酬が。仙台はマルコス選手にボールを集中させるも、以外に調子が悪いのか、再びトラップミスを犯し、伊藤選手が難なくボールをクリア。
フロンターレもじりじりと反撃し、右寄りに展開。仙台の選手に足を引っ掛けられ、フリーキックのチャンスを得た。
久野選手が放ったボールは、仙台の壁の側面を通過。そのままゴールに迫ったものの、これは高橋選手に抑えられてしまった。
しかし、直後フロンターレが猛攻へ
長橋選手(背番号20:MF)のクロスが発端に
何度もシュートを浴びせかける
何度も何度もフロンターレが押し込む。頭痛の影響で詳細は忘れるも、フロンターレの攻撃が一気に大爆発。
この場面は押し切れず、ボールは中盤まで戻された。フロンターレは立て続けにファウルを犯し、ペナルティエリア付近の危険な位置から、仙台にフリーキックを与えてしまう。
サポーターは極度に興奮し、ブーイングが鳴り止まない。前半も20分を経過し、ここは集中しどころだ。
緊迫した空気の中、仙台のフリーキックが放たれる。フロンターレは笹原選手が果敢なパンチングで対抗するも、クリアボールは仙台に拾われた。
ボールはマルコス選手に渡り、豪快なミドルシュートが炸裂。笹原選手が懸命にダイブするも、僅かに届かない。
低いボールはフロンターレゴールに一気に迫る・・・。が、ボールはポストを直撃し、辛くも命拾いだ。
マルコス選手の野生勘が冴えたプレーには、敵ながら驚嘆するばかりである。
笹原選手が仙台のフリーキックを
決死のパンチングで弾き返す
だが、その直後にマルコス選手が牙をむいた
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜
仙台の攻撃もひと段落し、試合はしばし小康状態。両者共に落ち着かず、主導権の探りあい。
仙台は右サイドを大友選手が攻める。フロンターレも伊藤選手と長橋選手がマークに入り、大友選手の進路を阻む。
ボールはタッチラインを割ったのか、副審が旗を揚げる。それでもプレーは続行したが、最後は長橋選手がクリアして、仙台に主導権を与えない。
フロンターレも瞬く間に反撃し(頭痛の影響でそう感じた)、コーナーキックへ。仙台ゴール正面へ鋭いボールが放たれるものの、仙台DFにヘッドでクリアされる。
フロンターレはなおも押し戻し、左から右へ。大きなサイドチェンジを狙ったものの、右サイドの長橋選手が追いつけず、敢え無くタッチラインを割ってしまった。
仙台も右サイドを盛んに攻め立てる
だが、連携は乱れがちで
縦パスもうまく渡らず、久野選手が
着実にゴールラインへ逃した
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜
いつもは劣勢の場面に登場する応援も、場面が違うと凛々しく感じる。仙台がドリブル突破を盛んに仕掛けるも、フロンターレの守備は決して崩れない。
フロンターレも逆襲に転じ、仙台ゴールの左側に迫る。もう何でもいい、とにかく押し込んでくれ!
ゴールの夢は叶わぬものの、コーナーキックが転がり込む。一度は高橋選手にセーブされるも、フロンターレは仙台の反撃を中盤でカット。
そのまま右サイドに展開する。フリーキックなども交えつつ、長橋選手が得意のドリブルで、仙台ゴールに果敢に詰め寄るも、最後はバランスを崩してしまい、ボールはゴールラインへ流れてしまう。
攻撃はいまいちなれど
守備面では充実のフロンターレ
全体的に安定度が高く
伊藤彰選手(背番号19:FW)ですら
余裕の守りっぷり
テル(岩本選手 背番号14:MF)が欠場して
仙台も軸が手薄なのか
ぱっとしない展開が支配するも、徐々に中盤以降が騒がしくなって来た。フロンターレのボール支配率が高くなり、じわじわと攻撃に転じつつあるようだ。
サポーターも気配を察したか、応援が更にヒートアップ。ピッチに熱気を送り込み、選手たちを後押しするぞ!
オオオーオオ、オーオオーオオ、オオオオ〜、そーれ川崎!
オオオーオオ、オーオオーオオ、オオオオ〜、そーれ川崎!
川崎!川崎!川崎!・・・ヘイヘイヘイヘイ!!
だが、勢いに水を差すように、仙台のフリーキックへ。前半の残り時間も5分かそこそこで、微妙な時間帯だ。
今が一番の集中し時だ。多くのサポーターも同感なのか、盛んに集中!の声が響き渡る。
仙台のフリーキックは無難に止めたと思いきや、嫌な予感が当たってしまう。フロンターレは一瞬油断したのか、仙台の浮かしたパスが前線に通ってしまう。
ゴールラインを割ったと思いきや、マルコス選手が追いついた。その後は・・・頭痛と興奮で、何も覚えていないっ!(失礼)。
それでも正気に戻ると、フロンターレが逆襲に転じていた。仙台ゴールに詰め寄るや否やクロスを浴びせ、幾度もシュートを畳み掛ける。
プレーのスピードは然程とも思わないが、フロンターレの攻撃陣は頑張っている。上位の仙台に対し、互角以上の堂々たる戦い振りだ。
今野選手がゴールに迫る
・・・すいません、頭がぼっとして
プレーの前後が覚えていません
今野選手は守備にも大活躍
仙台のドリブルもなんのその
ん??トラックが湿っている。知らぬ間に雨が降り出していたなんて。
頭がぼっとしていたので、雨にすら気が付かなかった。こんな体調で状態で応援する身が、我ながら恐れを感じてきた。
しかし、まだ勝負は前半すら終えていない。残す時間も僅かであるが、力を込めて応援するぞ!
・・・何だ?仙台のサイド攻撃が火を噴いている。スルーパスから選手が飛び出し、クロスボールが放たれた。
一度は止めたと思いきや、更なる攻撃が。仙台のスローインから、高いボールを目掛け、マルコス選手と笹原選手が激しく交錯だ!
ボールはフロンターレゴールに転がり込む。しまった、まさかの失点か・・・。
マルコス選手がヘッドでせり勝ち
気迫のゴールが決まってしまったか・・・
が、これはマルコス選手のキーパーチャージだった模様。中々立ち上がらない笹原選手を憂慮し、サポーターからは盛大なササ!コールが。
前半最大のピンチを切り抜り、程なく前半を終了。笹原選手はコーチに支えられるように、痛みを抑えながらピッチを去る。
とにかく笹原選手が心配だ。彼までも怪我をしたら、フロンターレの守護神は誰が担うのか。
勿論吉原選手(背番号34:GK)が備えるものの、彼一人では心もとない。笹原選手の無事を、ひたすら祈るのみである。
痛々しい姿で、ピッチを後にする笹原選手
頼む!後半もゴールを守ってくれ
浦上選手(背番号1:GK)の復帰が
間近と伝えられるが
彼までも戦線離脱したら、莫大な損失だ
後半を前にして、照明に火がともる。肌寒さを身で受けると、もはや晩秋の趣。
等々力で戦うのも、残り45分。悔いが微塵とも残さぬ、燃え尽きるまで応援だ!
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー
開始直後、仙台が電光石火の突破。鋭い縦パスを巧みに繋ぎ、一瞬にしてフロンターレゴールに迫る。
一瞬失点を覚悟したが、フロンターレの守備も堅い。ゴール直前で攻撃を断ち切り、逆襲へ転じる。
フロンターレゴールの付近では、マルコス選手が倒れている。そんな状況もお構い無しに、プレーは激しく続行される。
ようやくプレーも中断し、マルコス選手も何とか立ち上がる。だが、まだピッチには戻らず、仙台の選手が一人少ない。
そんな隙を狙ってか、フロンターレの速攻が。左サイドに鋭い縦パスを放ち、久野選手が前線に繰り出す。
パスが通ればと思ったが、この場目は仙台もリカルド選手(背番号6:DF)が守り抜く。
序盤の速攻から、マルコス選手がピッチに崩れる
本来早くプレーを中断すべきが
場内の熱気がプレーを遮断させぬ
久野選手も積極的に
サイドラインの突破を図る
このパスは、リカルド選手に阻まれた
仙台の中盤から、大友選手がパスを繰り出す。ボールを受けた選手が突破を図る。
フロンターレの守備は落ち着き払い、仙台の攻撃を食い止める。フロンターレも休む間も無く、一気の反撃だ。
左サイドから右サイドへ。ボールを受けた長橋選手がゴールライン付近に迫り、仙台ゴール前を確認し、冷静にセンタリング。
ボールは仙台の選手に当たり、コーナーキックのチャンスだ。このキックは高橋選手に叩き出されるも、長橋選手がこぼれ球をキープ。
すかさずセンタリングを放ち、再びコーナーキックだ!。同じ位置でのセットプレーが続き、今度こそは・・・の期待が高まる。
久野選手の鋭いキックが、仙台ゴール前に迫る。ふと見れば、ゴール正面には箕輪選手の姿が!
周囲の圧力にも屈さず、強烈なヘディングシュート!!ボールは豪快に、仙台ゴールを突き刺さる!!
WoWoWoWoWoWoWoWoWoWo
WoWoWoWoWoWoWoWoWoWo
WoWoWoWoWoWoWoWoWoWo
WoWoWoWoWoWoWoWoWoWo
WoWoWo・・・・・・・・
場内は一瞬にして、歓喜の渦に包まれる。やったぞ、箕輪選手の先制ゴールだ!!!
フロンターレが誇る、箕輪選手のヘッドだ
仙台の高橋選手も
全く身に寄せ付けない
※等々力最終節記念として
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会心の一撃が決まった箕輪選手が
得意満面のガッツポーズを決める
さすが!川崎魂
さあ、行くぞ!このまま仙台を突き放し、等々力最終戦を絶対にモノにするぞ!!
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー
リードを得たフロンターレが、先程までと見違えるようなプレーを披露。中盤から優位にパスを繰り出し、仙台に容赦ないプレッシャーを与える。
右コーナーを狙い鋭いパスが。仙台の守りは完全に手薄で、今野選手がボールにぐんぐん迫る。
ボールの勢いは強すぎて、惜しくもタッチラインを割ってしまう。しかしフロンターレの勢いが、完全にピッチを支配している。
仙台も必死に反撃を試みるのだが、フロンターレも勢いでボールを奪取し、すかさずサイドにボールを流す。
ゴールライン付近から、クロスボールが放たれる。逆サイドの選手がヘディングシュート!
流れるような攻撃ではあったが、これは高橋選手に阻まれた。
だが、フロンターレの勢いは一方的だ。中盤から縦パスが繰り出され、伊藤彰選手が得意の飛び出しだ!
高橋選手とペナルティエリア付近で激突。こぼれ球を長橋選手が追き、殆ど無人のゴールに、強烈なシュートをお見舞いだ!
入ったか・・・いや、ボールはジャストミートしなかったのか、僅かに浮いてしまった。
ここぞと決めて欲しかったが、もはやワンサイドゲームだ。このままガンガン押しまくり、必ずや追加点をゲットするぞ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜
長橋選手も久々に?シュート
ここは多少遅れても
落ち着いて放って欲しかった
仙台も左右にボールを揺らしならがも、必死にフロンターレゴールに迫る。最後は右サイドからセンタリングを放つも、フロンターレはゴール前をしっかりガード。
仙台はなおも食い下がるが、フロンターレの守備も集中力を絶やさない。笹原選手も完全に傷が癒え、完全復活をアピール。
仙台のシュート攻勢も、安定したセーブで守り抜く。後半も20分を経過し、オーロラビジョンには観客数の表示が。
その数・・・8,126名。天候が劣悪ながらも、多くの観客が、等々力での最後の勇士を見届けて来たのだ。
等々力競技場の最後の一戦に、これだけの観客が
冷静に考えれば、仙台・新潟・大分
等には劣るものの
今季最高の大入りに感謝
(新潟はこの前日に37,000名超も
入ったなんて・・・ゲェ)
観客数の多さに、サポーターもどっと沸き、応援にも更に熱がこもる。ピッチ上では仙台が執念の反撃を試みるも、フロンターレも箕輪選手を中心に、体を張った守備で対抗だ。
仙台が間接フリーキックから、弾丸シュートが炸裂だ。フロンターレの壁は抜かれてしまうも、笹原選手が堂々と立ちはだかり、この場も失点を許さない。
仙台もがむしゃらに攻め立てる。しかしその代償はとてつもなく、守備は脆くも崩れ去さった。
フロンターレが一瞬の隙をぬい、一気に中盤へ。阿部選手(背番号16:FW)から今野選手へと繋ぎ、豪快なボレーシュートが炸裂だ!
高橋選手のダイブも及ばず、仙台ゴールを大きく揺らす。決まったぞ!待望の追加点だ!!
仙台の猛攻のなんのその
一瞬の隙をうかがい、中盤の阿部選手へ
今野選手にパスが渡り
そのまま豪快に右足を振り抜いた
今野選手らしい、芸術的シュートだ
2点リードで優位のフロンターレ。サポーターも余裕が生まれたのか、歯切れの良い応援が。
オオーオオオオオーオ
フーロンターレー(カワサキ)!
オオーオオオオオーオ
フ〜ロンターレー(カワサキ)!
しかし、ピッチ上では多少緩みも。仙台ゴール斜め位置からのフリーキックを迎えるが、ゴール前での競り合いも緊迫感に失せ、更なる得点への意欲が、多少物足りない。
守備面もいまいちで、クリアボールを盛んに仙台にカットされる。J1昇格へ取りこぼしの許されぬ仙台は、決死の攻撃をたたみかけ、盛んにフロンターレゴールに迫って来る。
ゴール前で左サイドにボールを叩き、山田選手がセンタリング。更に右サイドを怒涛のカウンターから、鋭いクロスがフロンターレゴール前を交錯する。
仙台の捨て身の猛攻に、フロンターレの守備も崩れがちだ。しかし笹原選手が立ちはだかり、仙台のシュートに絶対怯まない。
仙台の山田選手がゴール前へ
彼もJ1の在籍期間が長かっただけに
昇格に対する執念は
誰にも負けないだろう
フロンターレも攻撃に疲れたのか、次第に精彩を失せてきた。中盤の切れも多少甘く、攻撃は控えめに、後は失点を防ぐのみ・・・。
が、油断は禁物だ。仙台もフリーキックを得て、ここぞとばかりにセットプレーを仕掛けてきた。
が、仙台も疲れが隠せない。これは連携が崩れたのか、ボールはゴールラインを割り込んだ。
フロンターレのゴールキックからプレーが再開。フロンターレも我に戻ったのか。再び攻撃の意欲が高まる。
右サイドにボールがすっと渡り、長橋選手からセンタリングが放たれた。仙台ゴール前でヘッドで競り合い、足元に落ちたボールを阿部選手が冷静にシュートだ!
やったぞ!とどめの3点目だ・・・も結局はオフサイドだったらしく、このゴールは幻に終わる。
阿部選手のゴールは幻へ
ここはオフサイドでは無くて
その前にファウルがあったのかも
だが、攻撃の意識は衰えず
今野選手も歯を食いしばり
懸命のドリブルで観客を沸き立たせる
勝ち点3が譲れない仙台は、最後まで攻撃の手を緩めず。フロンターレも必死に食い下がり、目が離せない展開が最後まで続く。
サポーターに出来ること・・・それは気迫溢れる応援のみ。ピッチ上の選手同様、最後の最後まで気を緩めず、声援と拍手を絶やしてなるものか!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜
時間は刻一刻と減少し、場内は盛大な拍手で包まれる。2階席を筆頭に、ピッチ全体がフロンターレの勝利のみを信じて。
ロスタイム突入すれど、ピッチ上は更に燃え盛る。フロンターレは怒涛のカウンターを仕掛け、仙台はセットプレーから、最後のチャンスを託す。
仙台のフリーキックは、フロンターレの壁をすり抜けた。仙台の選手がボールを目掛けて一気に駆け寄るも、笹原選手がボールを抱え、地面にしっかりと抑え付ける。
その直後・・・歓喜の瞬間が。等々力最終決戦、フロンターレは仙台を零封し、堂々たる完全勝利を飾ったのでありました。
ロスタイム直後の仙台のフリーキック
ボールに合わせて3名もの選手が
突進を図るが
笹原選手も危険を顧みぬセーブで
仙台の息の根を止めた
場内は歓喜の輪に包まれる
等々力競技場最後の一戦を
完璧な勝利で飾る
久々の快勝に、選手・サポーター
一体となって喜びに浸る
ホーム最後の試合を
勝利で締めくくり、本当に良かったぁ
強豪仙台に今季勝ち越し。最後の最後を快勝で締めるなんて、もう幸せのだけだぁ〜。
J1昇格も絶望的で、目標が希薄なフロンターレ。だが、上位との対決も相当残っている。
上位を叩きまくり、J1昇格争いに、ひと波乱もふた波乱もおこしましょー(イジワル)。
そして、最後にお礼と感謝の気持ちを。さようなら、愛しき等々力よ。
そして来年、新生等々力競技場の完成まで、長き放浪の旅に出掛けます。
この姿を見るのも、今日が最後です。この光景を脳裏に焼きつかせ、一生の記憶として大事にします。
しばらくは等々力競技場とはお別れだけれども、いつの日か絶対に戻ってきます。
本当にありがとう、川崎の誇り等々力競技場よ。
(PS.私は川崎市民ではありませんので、あしからず・・・)
改修後、等々力競技場は
どんな姿に変貌を遂げるのか
ことサッカー観戦に関すれば
不満も多い等々力競技場ですが
やっぱりお別れは辛く、悲しいものです
けれども、新たな姿を胸に秘め
再び合うその日まで、さようなら