川崎フロンターレ VS ベガルタ仙台

〜 J2 第35節 〜



日   時 2001年9月30日 15:03
試合会場 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市)
天   候 曇りのち雨
観 客 数 8,126人 (ウチにしては健闘したか)
試  合  結  果
川    前  半 仙   台
後  半
     
     
     
得   点   者
箕輪 義信 52分      
今野 章 65分      



頭痛につき、観戦中も集中力が途切れがち。いい加減ですいません


秋風も深くなるこの頃、等々力競技場は改修工事のため、フロンターレは早々に、地元での最終節を迎えてしまう。
対戦相手はベガルタ仙台。混戦を極めるJ1昇格争いの最中、フロンターレとは比較にならぬモチベーションで、下位のフロンターレを叩きに来るのは、誰もが疑う余地も無い。
等々力競技場での今季最終決戦、フロンターレは地元の観客に、堂々たるゲームを披露なるのか。
低迷に喘ぎ続ける今、皆が勝利に飢えている。せめて最後だけでも、勝利の歓喜に浸りたい。

鴨ともお別れ

競技場脇の池を、悠々と泳ぐ鴨
君ともしばしのお別れだ
さようなら、また来年会おう



中西哲生氏発見

場内ではミニサッカー大会の決勝戦が
表彰式には、中西哲生氏の姿
(茶色の背広を着用)を確認
ご多忙の中、来訪に感謝



パフォーマーのダンス

試合開始直前、数多のパフォーマーが
トラックになだれ込む
あの元気が羨ましい
私など、9月は3度も遠征したので
もうへとへとじゃ・・・


2階席はいつも以上のサポーターが集結。周囲の席もぎっしり埋まり、一角は熱気がほとばしる。
・・・が不覚な事に、私は風邪をひいてしまったのか、応援を前にして、酷い頭痛に悩まされる。
しかし、この試合の重要性は認識している。多少の無理は承知で、気迫の応援で乗り切る他、何があろうと言うのだろうか。
苦境は否めないが、もう後戻りは許されない。力の限り、気迫の応援だ〜。
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

多くの小旗がひしめく

最後の等々力決戦
サポーターも必然的に熱くなる
試合開始直前に小旗が配られ
気合を込めて振りまくる


フロンターレは、仙台のクリアボールを中盤でカット。仙台の不安定さを狙うかの如く、一気に前線に切れ込みを図る。
だが、そう簡単にはゴールは奪えない。逆に仙台が中盤まで戻し、前線のマルコス選手(背番号9:FW)へ縦パスを放つ。
マルコス選手がフリーでパスを受けたと思いきや、不思議とトラップミス。ボールは転々と前線に転がり、笹原選手(背番号21:GK)が難なく抑える。
仙台は続けてマルコス選手へ。右サイドのフリースペースにパスを転がし、大友選手(背番号29:FW)がボールに合わせてダッシュで迫る。
フロンターレも伊藤宏樹選手(背番号25:DF)が対抗。大友選手は無理な体勢ながらもセンタリングを放ったが、伊藤選手のプレッシャーが効いたのか、これも笹原選手が冷静にキャッチ。

マルコス選手に注意だ

仙台の得点源は
お馴染みのマルコス選手(中央)
フロンターレも危険を十分把握し
彼に対し徹底マーク


フロンターレもバックラインから縦パスを放ち、前線にフィード。選手が一人ボールに合わせたものの、これは仙台のGK、高橋選手(背番号1)が冷静に抑えた。
ならばと右サイドに攻撃を転じる。仙台の守りも応対が鈍く、フリースペースにパスが放たれる。
これは高橋選手が慌てて飛び出し、辛くもタッチラインに蹴り出した。
フロンターレのスローインでプレーが再開。仙台の守備に苦しむものの、盛んに足元で粘り続ける。
仙台の一瞬の隙を突き、鋭いセンタリングが放たれた。ボールは仙台ゴールを横切るものの、誰も対応出来ぬまま、逆サイドに流れてしまい、最後は仙台に抑えられてしまった。
サポーターに目を向けると、応援は既に爆発状態。仙台のファウルに対し、のっけから容赦ないブーイングを浴びせかける。

仙台のファウル

仙台は序盤からファウルが多し
フロンターレの選手が倒れるや
2階席からは激しいブーイングの嵐


俺たちのフロンターレ、今ここに〜
仙台を倒すんだ、さあ〜行こう〜!

仙台のファウルから、フロンターレが素早いリスタート。仙台の不意を狙いゴール前に迫るものの、これは主審に止められる。
だが、フロンターレの勢いは揺ぎ無い。続けて仙台ゴールに迫り、シュートをお見舞いだ。
仙台も高橋選手が懸命に弾き、ボールはゴールラインへ。押せ押せムードの中、コーナーキックが巡って来た。
この場面はチャンスを逃すも、場内は完全なるフロンターレムード。仙台の攻撃も中盤で食い止め、今野選手(背番号18:MF)が斜めにパス。
ボールは前線の塩川選手(背番号24:MF)に渡り、バランスを崩しつつもシュート!ボールは仙台ゴール枠を大きく外すも、サポーターからは塩川!コールが巻き起こる。

塩川選手の攻撃

塩川選手も盛んに前線へ
仙台のサイドの守りが甘く
フロンターレもそこを見逃さない


フロンターレの攻撃は快調そのもの。パスも左右に鮮やかに渡り、まれに見る好調ぶりだ。
中盤の選手も動きが良く、今野選手もパスカットを狙ってくる。だが、仙台も決して怯んでいない。
ボールを中盤に戻すや否や、意表を突いたミドルシュートが炸裂。フロンターレの攻撃意識の高さ故か、守りの手薄さを突かれた格好だ。
仙台は攻撃の手を緩めず、右サイドへフィード。山田選手(背番号32:MF)がゴールライン付近から、クロスボールを放って来る。

フロンターレもお返しとばかりに、中盤から右サイドへ展開。久野選手(背番号23:MF)も、前線に狙いを定めて、精度の高いパスを繰り出す。
サポーターの応援も衰えを知らない。拍手と声援が延々と鳴り止まず、ピッチ上の選手を後押しする。
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

久野選手

久野選手は自ら突破を図らず
アシスト役に徹している感じを受ける


中盤では選手間で激しい競り合いが。フロンターレは接触プレーから、仙台にフリーキックを与えてしまう。
仙台のキックは微妙な弧を描き、フロンターレゴール正面へ。フロンターレは伊藤選手が仙台の前線の選手を封じ込め、地面すれすれの位置で、笹原選手がボールを抑える。
さあ、ここから一気に逆襲だ・・・あれ?笹原選手からのボールは、塩川選手とタイミングが合わず、敢え無くタッチラインを割ってしまい、せっかくの逆襲ムードも、立ち消えてしまった。

中盤では相変わらずラフプレーの応酬が。仙台はマルコス選手にボールを集中させるも、以外に調子が悪いのか、再びトラップミスを犯し、伊藤選手が難なくボールをクリア。
フロンターレもじりじりと反撃し、右寄りに展開。仙台の選手に足を引っ掛けられ、フリーキックのチャンスを得た。
久野選手が放ったボールは、仙台の壁の側面を通過。そのままゴールに迫ったものの、これは高橋選手に抑えられてしまった。

フロンターレが押し込む場面

しかし、直後フロンターレが猛攻へ
長橋選手(背番号20:MF)のクロスが発端に
何度もシュートを浴びせかける


何度も何度もフロンターレが押し込む。頭痛の影響で詳細は忘れるも、フロンターレの攻撃が一気に大爆発。
この場面は押し切れず、ボールは中盤まで戻された。フロンターレは立て続けにファウルを犯し、ペナルティエリア付近の危険な位置から、仙台にフリーキックを与えてしまう。
サポーターは極度に興奮し、ブーイングが鳴り止まない。前半も20分を経過し、ここは集中しどころだ。
緊迫した空気の中、仙台のフリーキックが放たれる。フロンターレは笹原選手が果敢なパンチングで対抗するも、クリアボールは仙台に拾われた。
ボールはマルコス選手に渡り、豪快なミドルシュートが炸裂。笹原選手が懸命にダイブするも、僅かに届かない。
低いボールはフロンターレゴールに一気に迫る・・・。が、ボールはポストを直撃し、辛くも命拾いだ。
マルコス選手の野生勘が冴えたプレーには、敵ながら驚嘆するばかりである。

笹原選手のセーブ

笹原選手が仙台のフリーキックを
決死のパンチングで弾き返す
だが、その直後にマルコス選手が牙をむいた


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

仙台の攻撃もひと段落し、試合はしばし小康状態。両者共に落ち着かず、主導権の探りあい。
仙台は右サイドを大友選手が攻める。フロンターレも伊藤選手と長橋選手がマークに入り、大友選手の進路を阻む。
ボールはタッチラインを割ったのか、副審が旗を揚げる。それでもプレーは続行したが、最後は長橋選手がクリアして、仙台に主導権を与えない。
フロンターレも瞬く間に反撃し(頭痛の影響でそう感じた)、コーナーキックへ。仙台ゴール正面へ鋭いボールが放たれるものの、仙台DFにヘッドでクリアされる。
フロンターレはなおも押し戻し、左から右へ。大きなサイドチェンジを狙ったものの、右サイドの長橋選手が追いつけず、敢え無くタッチラインを割ってしまった。

仙台の攻撃もちぐはぐ

仙台も右サイドを盛んに攻め立てる
だが、連携は乱れがちで
縦パスもうまく渡らず、久野選手が
着実にゴールラインへ逃した


ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜

いつもは劣勢の場面に登場する応援も、場面が違うと凛々しく感じる。仙台がドリブル突破を盛んに仕掛けるも、フロンターレの守備は決して崩れない。
フロンターレも逆襲に転じ、仙台ゴールの左側に迫る。もう何でもいい、とにかく押し込んでくれ!
ゴールの夢は叶わぬものの、コーナーキックが転がり込む。一度は高橋選手にセーブされるも、フロンターレは仙台の反撃を中盤でカット。
そのまま右サイドに展開する。フリーキックなども交えつつ、長橋選手が得意のドリブルで、仙台ゴールに果敢に詰め寄るも、最後はバランスを崩してしまい、ボールはゴールラインへ流れてしまう。

伊藤彰選手の守備

攻撃はいまいちなれど
守備面では充実のフロンターレ
全体的に安定度が高く
伊藤彰選手(背番号19:FW)ですら
余裕の守りっぷり
テル(岩本選手 背番号14:MF)が欠場して
仙台も軸が手薄なのか


ぱっとしない展開が支配するも、徐々に中盤以降が騒がしくなって来た。フロンターレのボール支配率が高くなり、じわじわと攻撃に転じつつあるようだ。
サポーターも気配を察したか、応援が更にヒートアップ。ピッチに熱気を送り込み、選手たちを後押しするぞ!
オオオーオオ、オーオオーオオ、オオオオ〜、そーれ川崎!
オオオーオオ、オーオオーオオ、オオオオ〜、そーれ川崎!
川崎!川崎!川崎!・・・ヘイヘイヘイヘイ!!


だが、勢いに水を差すように、仙台のフリーキックへ。前半の残り時間も5分かそこそこで、微妙な時間帯だ。
今が一番の集中し時だ。多くのサポーターも同感なのか、盛んに集中!の声が響き渡る。
仙台のフリーキックは無難に止めたと思いきや、嫌な予感が当たってしまう。フロンターレは一瞬油断したのか、仙台の浮かしたパスが前線に通ってしまう。
ゴールラインを割ったと思いきや、マルコス選手が追いついた。その後は・・・頭痛と興奮で、何も覚えていないっ!(失礼)。

それでも正気に戻ると、フロンターレが逆襲に転じていた。仙台ゴールに詰め寄るや否やクロスを浴びせ、幾度もシュートを畳み掛ける。
プレーのスピードは然程とも思わないが、フロンターレの攻撃陣は頑張っている。上位の仙台に対し、互角以上の堂々たる戦い振りだ。

今野選手がゴールに迫る

今野選手がゴールに迫る
・・・すいません、頭がぼっとして
プレーの前後が覚えていません



守備にも活躍

今野選手は守備にも大活躍
仙台のドリブルもなんのその


ん??トラックが湿っている。知らぬ間に雨が降り出していたなんて。
頭がぼっとしていたので、雨にすら気が付かなかった。こんな体調で状態で応援する身が、我ながら恐れを感じてきた。
しかし、まだ勝負は前半すら終えていない。残す時間も僅かであるが、力を込めて応援するぞ!

・・・何だ?仙台のサイド攻撃が火を噴いている。スルーパスから選手が飛び出し、クロスボールが放たれた。
一度は止めたと思いきや、更なる攻撃が。仙台のスローインから、高いボールを目掛け、マルコス選手と笹原選手が激しく交錯だ!
ボールはフロンターレゴールに転がり込む。しまった、まさかの失点か・・・。

あわや失点?

マルコス選手がヘッドでせり勝ち
気迫のゴールが決まってしまったか・・・


が、これはマルコス選手のキーパーチャージだった模様。中々立ち上がらない笹原選手を憂慮し、サポーターからは盛大なササ!コールが。
前半最大のピンチを切り抜り、程なく前半を終了。笹原選手はコーチに支えられるように、痛みを抑えながらピッチを去る。
とにかく笹原選手が心配だ。彼までも怪我をしたら、フロンターレの守護神は誰が担うのか。
勿論吉原選手(背番号34:GK)が備えるものの、彼一人では心もとない。笹原選手の無事を、ひたすら祈るのみである。

痛みをこらえる笹原選手

痛々しい姿で、ピッチを後にする笹原選手
頼む!後半もゴールを守ってくれ
浦上選手(背番号1:GK)の復帰が
間近と伝えられるが
彼までも戦線離脱したら、莫大な損失だ


後半を前にして、照明に火がともる。肌寒さを身で受けると、もはや晩秋の趣。
等々力で戦うのも、残り45分。悔いが微塵とも残さぬ、燃え尽きるまで応援だ!
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

開始直後、仙台が電光石火の突破。鋭い縦パスを巧みに繋ぎ、一瞬にしてフロンターレゴールに迫る。
一瞬失点を覚悟したが、フロンターレの守備も堅い。ゴール直前で攻撃を断ち切り、逆襲へ転じる。
フロンターレゴールの付近では、マルコス選手が倒れている。そんな状況もお構い無しに、プレーは激しく続行される。
ようやくプレーも中断し、マルコス選手も何とか立ち上がる。だが、まだピッチには戻らず、仙台の選手が一人少ない。
そんな隙を狙ってか、フロンターレの速攻が。左サイドに鋭い縦パスを放ち、久野選手が前線に繰り出す。
パスが通ればと思ったが、この場目は仙台もリカルド選手(背番号6:DF)が守り抜く。

倒れこむマルコス選手

序盤の速攻から、マルコス選手がピッチに崩れる
本来早くプレーを中断すべきが
場内の熱気がプレーを遮断させぬ



久野選手の飛び出しも

久野選手も積極的に
サイドラインの突破を図る
このパスは、リカルド選手に阻まれた


仙台の中盤から、大友選手がパスを繰り出す。ボールを受けた選手が突破を図る。
フロンターレの守備は落ち着き払い、仙台の攻撃を食い止める。フロンターレも休む間も無く、一気の反撃だ。
左サイドから右サイドへ。ボールを受けた長橋選手がゴールライン付近に迫り、仙台ゴール前を確認し、冷静にセンタリング。
ボールは仙台の選手に当たり、コーナーキックのチャンスだ。このキックは高橋選手に叩き出されるも、長橋選手がこぼれ球をキープ。
すかさずセンタリングを放ち、再びコーナーキックだ!。同じ位置でのセットプレーが続き、今度こそは・・・の期待が高まる。
久野選手の鋭いキックが、仙台ゴール前に迫る。ふと見れば、ゴール正面には箕輪選手の姿が!
周囲の圧力にも屈さず、強烈なヘディングシュート!!ボールは豪快に、仙台ゴールを突き刺さる!!
WoWoWoWoWoWoWoWoWoWo
WoWoWoWoWoWoWoWoWoWo
WoWoWoWoWoWoWoWoWoWo
WoWoWoWoWoWoWoWoWoWo
WoWoWo・・・・・・・・
場内は一瞬にして、歓喜の渦に包まれる。やったぞ、箕輪選手の先制ゴールだ!!!

箕輪選手のヘッドが炸裂

フロンターレが誇る、箕輪選手のヘッドだ
仙台の高橋選手も
全く身に寄せ付けない
※等々力最終節記念として
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ガッツポーズを決める箕輪選手

会心の一撃が決まった箕輪選手が
得意満面のガッツポーズを決める
さすが!川崎魂


さあ、行くぞ!このまま仙台を突き放し、等々力最終戦を絶対にモノにするぞ!!
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

リードを得たフロンターレが、先程までと見違えるようなプレーを披露。中盤から優位にパスを繰り出し、仙台に容赦ないプレッシャーを与える。
右コーナーを狙い鋭いパスが。仙台の守りは完全に手薄で、今野選手がボールにぐんぐん迫る。
ボールの勢いは強すぎて、惜しくもタッチラインを割ってしまう。しかしフロンターレの勢いが、完全にピッチを支配している。
仙台も必死に反撃を試みるのだが、フロンターレも勢いでボールを奪取し、すかさずサイドにボールを流す。
ゴールライン付近から、クロスボールが放たれる。逆サイドの選手がヘディングシュート!
流れるような攻撃ではあったが、これは高橋選手に阻まれた。

だが、フロンターレの勢いは一方的だ。中盤から縦パスが繰り出され、伊藤彰選手が得意の飛び出しだ!
高橋選手とペナルティエリア付近で激突。こぼれ球を長橋選手が追き、殆ど無人のゴールに、強烈なシュートをお見舞いだ!
入ったか・・・いや、ボールはジャストミートしなかったのか、僅かに浮いてしまった。
ここぞと決めて欲しかったが、もはやワンサイドゲームだ。このままガンガン押しまくり、必ずや追加点をゲットするぞ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

長橋選手のシュート

長橋選手も久々に?シュート
ここは多少遅れても
落ち着いて放って欲しかった


仙台も左右にボールを揺らしならがも、必死にフロンターレゴールに迫る。最後は右サイドからセンタリングを放つも、フロンターレはゴール前をしっかりガード。
仙台はなおも食い下がるが、フロンターレの守備も集中力を絶やさない。笹原選手も完全に傷が癒え、完全復活をアピール。
仙台のシュート攻勢も、安定したセーブで守り抜く。後半も20分を経過し、オーロラビジョンには観客数の表示が。
その数・・・8,126名。天候が劣悪ながらも、多くの観客が、等々力での最後の勇士を見届けて来たのだ。

8126名の観客が

等々力競技場の最後の一戦に、これだけの観客が
冷静に考えれば、仙台・新潟・大分
等には劣るものの
今季最高の大入りに感謝
(新潟はこの前日に37,000名超も
入ったなんて・・・ゲェ)


観客数の多さに、サポーターもどっと沸き、応援にも更に熱がこもる。ピッチ上では仙台が執念の反撃を試みるも、フロンターレも箕輪選手を中心に、体を張った守備で対抗だ。
仙台が間接フリーキックから、弾丸シュートが炸裂だ。フロンターレの壁は抜かれてしまうも、笹原選手が堂々と立ちはだかり、この場も失点を許さない。
仙台もがむしゃらに攻め立てる。しかしその代償はとてつもなく、守備は脆くも崩れ去さった。
フロンターレが一瞬の隙をぬい、一気に中盤へ。阿部選手(背番号16:FW)から今野選手へと繋ぎ、豪快なボレーシュートが炸裂だ!
高橋選手のダイブも及ばず、仙台ゴールを大きく揺らす。決まったぞ!待望の追加点だ!!

阿部選手にパスが渡る

仙台の猛攻のなんのその
一瞬の隙をうかがい、中盤の阿部選手へ



今野選手の追加点

今野選手にパスが渡り
そのまま豪快に右足を振り抜いた
今野選手らしい、芸術的シュートだ


2点リードで優位のフロンターレ。サポーターも余裕が生まれたのか、歯切れの良い応援が。
オオーオオオオオーオ
フーロンターレー
(カワサキ)
オオーオオオオオーオ
フ〜ロンターレー
(カワサキ)
しかし、ピッチ上では多少緩みも。仙台ゴール斜め位置からのフリーキックを迎えるが、ゴール前での競り合いも緊迫感に失せ、更なる得点への意欲が、多少物足りない。
守備面もいまいちで、クリアボールを盛んに仙台にカットされる。J1昇格へ取りこぼしの許されぬ仙台は、決死の攻撃をたたみかけ、盛んにフロンターレゴールに迫って来る。
ゴール前で左サイドにボールを叩き、山田選手がセンタリング。更に右サイドを怒涛のカウンターから、鋭いクロスがフロンターレゴール前を交錯する。
仙台の捨て身の猛攻に、フロンターレの守備も崩れがちだ。しかし笹原選手が立ちはだかり、仙台のシュートに絶対怯まない。

山田選手の攻撃

仙台の山田選手がゴール前へ
彼もJ1の在籍期間が長かっただけに
昇格に対する執念は
誰にも負けないだろう


フロンターレも攻撃に疲れたのか、次第に精彩を失せてきた。中盤の切れも多少甘く、攻撃は控えめに、後は失点を防ぐのみ・・・。
が、油断は禁物だ。仙台もフリーキックを得て、ここぞとばかりにセットプレーを仕掛けてきた。
が、仙台も疲れが隠せない。これは連携が崩れたのか、ボールはゴールラインを割り込んだ。
フロンターレのゴールキックからプレーが再開。フロンターレも我に戻ったのか。再び攻撃の意欲が高まる。
右サイドにボールがすっと渡り、長橋選手からセンタリングが放たれた。仙台ゴール前でヘッドで競り合い、足元に落ちたボールを阿部選手が冷静にシュートだ!
やったぞ!とどめの3点目だ・・・も結局はオフサイドだったらしく、このゴールは幻に終わる。

阿部選手のシュートは幻と

阿部選手のゴールは幻へ
ここはオフサイドでは無くて
その前にファウルがあったのかも



今野選手のドリブル

だが、攻撃の意識は衰えず
今野選手も歯を食いしばり
懸命のドリブルで観客を沸き立たせる


勝ち点3が譲れない仙台は、最後まで攻撃の手を緩めず。フロンターレも必死に食い下がり、目が離せない展開が最後まで続く。
サポーターに出来ること・・・それは気迫溢れる応援のみ。ピッチ上の選手同様、最後の最後まで気を緩めず、声援と拍手を絶やしてなるものか!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


時間は刻一刻と減少し、場内は盛大な拍手で包まれる。2階席を筆頭に、ピッチ全体がフロンターレの勝利のみを信じて。
ロスタイム突入すれど、ピッチ上は更に燃え盛る。フロンターレは怒涛のカウンターを仕掛け、仙台はセットプレーから、最後のチャンスを託す。
仙台のフリーキックは、フロンターレの壁をすり抜けた。仙台の選手がボールを目掛けて一気に駆け寄るも、笹原選手がボールを抱え、地面にしっかりと抑え付ける。
その直後・・・歓喜の瞬間が。等々力最終決戦、フロンターレは仙台を零封し、堂々たる完全勝利を飾ったのでありました。

笹原選手が最後を抑えた

ロスタイム直後の仙台のフリーキック
ボールに合わせて3名もの選手が
突進を図るが
笹原選手も危険を顧みぬセーブで
仙台の息の根を止めた



勝利の瞬間

場内は歓喜の輪に包まれる
等々力競技場最後の一戦を
完璧な勝利で飾る



喜び合う選手とサポーター

久々の快勝に、選手・サポーター
一体となって喜びに浸る
ホーム最後の試合を
勝利で締めくくり、本当に良かったぁ


強豪仙台に今季勝ち越し。最後の最後を快勝で締めるなんて、もう幸せのだけだぁ〜。
J1昇格も絶望的で、目標が希薄なフロンターレ。だが、上位との対決も相当残っている。
上位を叩きまくり、J1昇格争いに、ひと波乱もふた波乱もおこしましょー(イジワル)。

そして、最後にお礼と感謝の気持ちを。さようなら、愛しき等々力よ。
そして来年、新生等々力競技場の完成まで、長き放浪の旅に出掛けます。
この姿を見るのも、今日が最後です。この光景を脳裏に焼きつかせ、一生の記憶として大事にします。
しばらくは等々力競技場とはお別れだけれども、いつの日か絶対に戻ってきます。
本当にありがとう、川崎の誇り等々力競技場よ。
(PS.私は川崎市民ではありませんので、あしからず・・・)

場内

改修後、等々力競技場は
どんな姿に変貌を遂げるのか
ことサッカー観戦に関すれば
不満も多い等々力競技場ですが
やっぱりお別れは辛く、悲しいものです
けれども、新たな姿を胸に秘め
再び合うその日まで、さようなら



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