京都パープルサンガ VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第42節 〜



日   時 2001年11月6日 19:04
試合会場 西京極陸上競技場兼球技場 (京都府京都市)
天   候 曇り一時雨
観 客 数 4,072人
試  合  結  果
京   都 前  半 川   
後  半
延長前半
     
     
得   点   者
松井 大輔 25分   66分 箕輪 義信
黒部 光昭 40分   89分 盛田 剛平
野口 裕司 100分      






リーグ戦も残り3試合。フロンターレは、J1昇格争いを演じる京都パープルサンガとの対決を迎える。
5月の西京極での決戦は、完璧かつ屈辱なる敗戦。大雨の中、僅かなサポーターが雨に濡れながら、声を枯らしつつ懸命な応援をするも、願い通じず4−0と歴史的な大敗を喫している。
このまま一方的展開なままで、やすやすとJ1昇格を許してなるものか。昨年J1で戦ったもの同士、同じ降格組としての意地と誇りは廃れていない。
そのためにも勝利あるのみ。全力で京都に立ち向かい、是が非でも一矢報いるのみだ。

ゴミ箱とポリタンク

立冬前夜、小雨交じりの西京極・・・
名物?のゴミ箱と不思議と灯油のポリタンク
どうして観客席にポリタンクが??



コールリーダーの手にかかると・・・

このポリタンクは私が用意したもの
打楽器が用意不能との事前情報から
叩けば音が出るだろうと
急きょ京都市内で揃えたもの
早速コールリーダーのN崎君に手渡す
彼の手に掛かると・・・



何て書いてあるの?

黒のビニールテープで何やら文字が
う〜ん、何て書いてあるのか良く分からない(笑)
ちなみにN崎君曰く、ポリタンクの応援は
昔東京ガス(現FC東京)サポーターが
やっていたとかいないとか



パーサ君とチアガール

西京極名物と言えばこれ
試合開始直前に場内を一周する
京都のマスコット「パーサ君」とチアガール



フロンターレサポーターも盛り上がる

フロンターレサポーターのリクエストに応え
見事なダンスを披露
今日のサポーターは異様なノリだ・・・


京都の応援は小気味よい。J1昇格最前線を争うだけに、サポーターの意識も相当なものだ。
さて、フロンターレサポーターの方は・・・、試合開始直前になるや、サポーターの輪にとある一団が加わる。
どこかで見覚えが有るような無いような。彼らは昨年ご一緒した、関西人の一団のようだ(詳細はここ)。
人数も増え、応援もグッと厚みを増すのか。さてまた関西特有のキャラが加わり、妙な方向に脱線するのか??
異質な雰囲気が観客席に混ざり込む。気持ちを整理する暇すら無く、試合は早々に始まってしまう。
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


西京極もピッチと観客席が異様に遠い。小雨の影響もあってか、ピッチ上でのプレーがどうも把握し難い。
序盤は京都が自力に勝る展開。左サイドから低い重心で攻撃を組み立て、中央にぐっと回りこむ。
フロンターレディフェンスのもたつきを尻目に、するすると前線へ駆け上がる。このスピードは京都の持ち味だ。
対するフロンターレは、トップ下の今野選手(背番号18:MF)が積極果敢に飛び出す狙い。左サイドに放たれたボールに足を急ぐも、ここは京都の手島選手(背番号5:DF)が余裕を持ってクリア。
更に左サイドからロングクロス。前線の選手に狙いを定めるも、これはGKの中河選手(背番号12)が冷静にキャッチ。
そして互いにカウンターの応酬。冷え込んだピッチとは裏腹に、試合は序盤からまずまずの動きを見せる。

阿部選手のカウンター

フロンターレは阿部選手(背番号16:FW)が
フリーのスペースをドリブルで前進
ゴール前にクロスを放ったが
京都もヘッドでクリアする


序盤にも関わらず、フロンターレの守備もそこそこ安定している。京都がスピードを生かしてサイド突破を図るものの、無難にタッチラインに逃がすなど、手堅いプレーで守り抜く。
京都のセンタリングをフロンターレもヘッドでクリア。だがここはファウルの判定を下され、ゴール斜め前方から嫌な位置でのフリーキックを迎える。
京都の選手もぎりぎりまでじらすのか、中々キックの素振りを見せない。と、主審が笛を吹いた瞬間、熱田選手(背番号8:MF)が素早いキックを放って来た。
低いボールはフロンターレの選手に接触したのか、続けてコーナーキックのピンチ。蹴り出されたボールに京都の選手が合わせたのか、フロンターレゴール裏では京都のサポーターが絶叫を上げる。
しまった、いきなりの失点か・・・。一瞬覚悟をしたものの、これはフロンターレが抑えたようだ。
小雨と寒さの影響で、どうもピッチに集中しきれない。選手の動きが脳裏に焼きつかず、今ひとつ落ち着けぬ雰囲気だ。

鬼木選手の守備

京都の松井選手
(背番号10:MF)にロングパスが
フロンターレも中盤のダイナモ?
鬼木選手(背番号7:MF)が回り込み
簡単にチャンスを与えない


フロンターレは典型的なカウンター狙い。素早いパスで中盤以降の突破を仕掛けるも、京都のパスカットに苦しめられ、攻撃の組み立てが図れない。
折り返して前線へ繰り出すも、その前にあっさりとオフサイド。それでもサイドチェンジが成功し、右から左へボールが渡る。
そして中央にラストパス。前線の選手がパスを受けるや、すかさずシュートを放って来たぞ。
だが、これは京都の選手にぶつかってしまう。寒さの影響なのか、フロンターレの攻撃はどうもぎこちなく、狭い空間で迷い込む悪い癖が目立つ。

貧弱な試合内容がフロンターレサポーターにも伝播したのか、単調な応援の繰り返し。熱狂的な京都サポーターとは似て非なる状況で、ピッチ同様お寒い限り。
ああ、どうもノッてこないな〜。

手島選手の守備

阿部選手に縦パスを繰り出すも
京都も手島選手が先回り
単調な縦パスなど、京都には通用しない


今ひとつ劣勢なフロンターレ。だが、フロンターレの選手が前に飛び出すところを、京都の選手が引っ掛けた。
主審が京都の選手の下へ近づき、イエローカードを堂々と掲げる。よし!絶好のチャンスが巡って来た。
キックは阿部選手がヘッドで落とす。しかし誰も蹴り込む選手がおらず、京都がクリアしてしまうのか・・・。
いや、こぼれ球を高田選手?(背番号2:MF)がお得意のループシュート。ダイレクトに放たれたボールは、京都ゴールにすっと吸い込まれる。

・・・と期待を抱いたが、あっさりと外れてしまった。それどころか逆に、京都の急襲を浴びる始末。
手薄なフロンターレの守備をあざ笑うが如く、左サイドから鋭いセンタリングが放たれた。
フロンターレゴール前に低いボールが突き刺さるも、何とかコーナーキックに逃れたようだった。
京都のコーナーキックは浦上選手(背番号1:GK)がパンチング。フロンターレは最後の最後で、危うくも失点を免れる状況だ。

塩川選手を軸に攻撃

フロンターレも塩川選手(背番号24:MF)
を軸に、右サイドを細かく繋ぐ
最後は伊藤彰選手(背番号19:FW)の
足元にパスを託すも
シュートを打ち切れなかった


一度は京都にクリアされかけるも、フロンターレはなおも右サイドを粘る。が、最後は選手がばったりと倒れ、この攻撃は呆気なく潰えてしまった。
フロンターレの応援は普段と様相が異なる。普段の応援は影を潜め、新たな応援が飛び出した。
レッツ、ゴー、レッツゴー(パンパン)
レッツ、ゴー、レッツゴー(パンパン)
両手を左右に突き上げ、拍手で締める。サポーターも来季を睨んでか、新たな応援に活路を見出そうとしているのだろうか。

だが、ピッチ上はサポーターの応援とまるで同期しない。京都のスピードが勢いを増す一方で、石丸選手(背番号11:MF)らも積極果敢に突破を仕掛ける。
フロンターレのカウンター狙いは功を奏さず。塩川選手のクロスに阿部選手が突っ込むも届かない。
そんな間に京都の逆襲が・・・。ああ、ゴール前の混戦から、最後は松井選手に押し込まれてしまった。

京都が先制点

応援も軌道に乗らぬまま
京都に先制ゴールを献上


まずい、そろそろいつもの応援を。これではピッチの選手たちも乗ってこないぞ!
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜〜!
かわさ〜〜〜、かわさ〜〜〜、
バモかわさ〜〜〜!!

「かわさき」と発音しないで、「かわさ」で切るのが正解らしい。何で「き」が不要なのかは未だ知る由も無いのだが、一応これが正確なのだろう。
フロンターレも直ちに反撃開始。リスタート直後に左サイドを突っ切り、すかさずスルーパスを放って来た。
前線には伊藤彰選手が、しかしここは呼吸が合わず。
京都のゴール前では、フロンターレがなおも押し込みを図る。だがどうした事か、同点に追い付くどころか、最後は京都のゴールキックとなってしまう。
う〜ん、一体どうしたのか。まだ焦るには早い時間帯だと思うのだが。

フロンターレが猛然と攻撃するも

フロンターレが猛然と攻撃を仕掛ける
なのに最後は京都のゴールキックへ
これだけ見ると、絶好のチャンスなのに
(当の私は興奮しており
何が何だか分からなかった)


私が用意したポリタンクであるが、依然応援には登場せず。私自らコールリーダーに差し出し、「そろそろ使おうぜ〜」と促す。
N崎君曰く、もう少々後で取り出すつもりだったようだ。バチ代わりのすりこ木(ポリタンクと一緒にスーパーの家庭用品コーナーで買ったもの)を手にし。早々にポリタンクを叩き始める。
いつもと異なるぼこぼことした打音に、サポーターからは笑い声。まあ、私なりに真剣に選んだつもりなので、大事に使って下れされや。
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜〜!
かわさ〜〜〜、かわさ〜〜〜、
バモかわさ〜〜〜!!


フロンターレも再び京都ゴール前へ。ペナルティエリア内で散々粘るものの、京都の厚い守りが立ちはだかる。
圧力に耐え切れず、一度バックに戻す。しかしこれは裏目に出たのか、逆に京都の速攻を食らう始末。
石丸選手が鮮やかなドリブルで攻め立てる。フロンターレもスライディングで対抗するも、あっさりとかわされてしまった。
フロンターレの攻撃は中盤止まり。前線にロングパスを繰り出しても、手島選手の読みが一歩早く、ことごとくクリアされるばかりである。

ポリタンクが応援に登場

ようやくポリタンクが応援に登場
私が試しに叩いた限りでは
もっとまともな音がした気もするが
ドラムなどと比較すると、ちょっと迫力不足
まぁ、他のサポーターにはそこそこ
ウケていたようだったが



中村選手の攻撃

笑ってばかりいられない
京都の攻撃は厳しさを増す一方だ
「ミニラ」こと中村選手(背番号3:MF)も
ニックネームに似合わぬ攻撃ぶりだ


フロンターレは左サイド、阿部選手が浮かしたパス。伊藤彰選手を狙ったつもりが、痛恨のオフサイド。
今野選手に縦パスを繰り出せど、京都の選手が一気に寄って来た。これではトリッキーな今野選手であれど、とても太刀打ちは不能だ。
ボールは敢え無く奪取され、京都の流れは強まる一方。フロンターレの攻撃は単発で終始し、それに呼応してかサポーターの応援も途切れてしまう。
フロンターレは今野選手に苦肉の縦パスを放つも、これも手島選手が先回り。更にサイドチェンジを交えるも、これも京都に読まれてしまう。

せめてもの救いは、京都のロングパスの精度が低いだけ・・・。いや、そんな事を論ずる暇も無く、京都の勢いは強まる一方だ。
上野選手(背番号18:FW)にゴールを奪われそうになる。もう何が何だか訳が分からない。
そんな間に京都に2点目を奪われてしまった。度重なる失点劇に、フロンターレサポーターも沈黙してしまう。

黒部選手のゴール

黒部選手(背番号9:FW)に
2点目を決められてしまった
もう何が起きたのか、さっぱりだ〜


奈落の底に突き落とされたフロンターレサポーター。だが、立ち直るのも妙に早い。
関西特有のパワーが伝播しているのか、早々に応援を再開する。
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜〜!
かわさ〜〜〜、かわさ〜〜〜、
バモかわさ〜〜〜!!

それでも試合は京都の一方的展開。守備も崩壊寸前で、京都の攻撃を辛うじて防ぐ始末。
フロンターレのパスは左右が精一杯。前にボールを出さなければ、ゴールは奪えないぞ〜。
無理やり突破を図ろうとしたが、オフサイドに沈む。ロスタイムも1分前後しか無く、厳しい状況だ。
僅かなロスタイムもこれと見せ場が無く、前半を2点のビハインド。う〜む、力の差は歴然だなぁ。
この時点で既に敗色濃厚。ああ、どうもやるせない・・・。

他試合会場の途中経過

ハーフタイム中は電光掲示板で
他会場の途中経過をチェック
あれれ?山形はともかく
仙台が甲府にリードを許している
終盤戦特有の荒れた展開なのか


さて、間もなく後半のキックオフ。何じゃ?またまた新バージョンでのお出ましだ。
レッツ、ゴー、レッツゴー(パンパン)
レッツ、ゴー、レッツゴー(パンパン)
京都に駆けつけなかった皆様のために、これをご覧になって練習してください(笑)。
更に即席の応援が飛び出す(はっきりと覚えていないが)。先行きの不透明さからか、それとも関西の強烈なキャラクターも加わってか、皆さん自由奔放に応援している。
・・・、応援に気を取られていたら、とっくに後半が始まっていた。前半と変わらず、京都が猛攻を仕掛けているぞ〜。

箕輪選手のスライディング

ミノ!(箕輪選手 背番号5:DF)
よく分からんが
取り敢えずナイススライディング!


だが、場面は京都のコーナーキック。ここでサポーターから、ゴールを死守する浦上選手へ対し、Newバージョンの応援歌が飛び出す。
左右に腕を上げるリズムに合わせ、セーブ!ガミ!・・・、あらら?一体どんな応援なんだぁ?!?!?!?!。
普段と異なる応援のリズムが、選手にも微妙に影響したのか。反撃どころか再び京都のコーナーキックを迎えてしまう。
そしてゴール前のこぼれ球を、松井選手がシュート。やばい・・・と一瞬覚悟したが、運良くゴール枠から外れてくれた。
悪ふざけ?もそこそこに、そろそろ普段の応援に戻るか。
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー


・・・だが、フロンターレのピンチは止まらない。それどころかおNewな応援だ。
燃えろ!決めろ!フロンターレ!
燃えろ!決めろ!フロンターレ!

今度は久野選手(背番号23:MF)がコーナーキック。これまた新応援が飛び出した。
ゲットゴ〜ルフロンタ〜レ!
ゲットゴ〜ルフロンタ〜レ!!

もう完全に意味不明。バリエーションが増える一方で、試合はそっちのけで応援に必死だ。
(と書きながら、私も応援に加わっていたりして・・・)

セットプレーのチャンスは・・・

フロンターレのコーナーキックは
惜しくもチャンスならず
応援に付いて行くのが精一杯で
試合内容は半ばそっちのけ(失礼)


京都の厳しさは依然変化無し。ファウルと隣り合わせの厳しいプレーも多く、フロンターレの選手がピッチに倒れるシーンも目立つ。
だが、ピッチと観客席の乖離は拡大するのか縮小するのか。応援はめまぐるしく変化するばかりだ。
オオーオオオオオーオ
フーロンターレー
(カワサキ)
オオーオオオオオーオ
フ〜ロンターレー
(カワサキ)
押され放題のフロンターレであったが、ようやく流れを掴み始めた。飯島選手(背番号31:DF)が京都の攻撃を防ぐや、一気に前線にフィード。
高田選手(背番号2:MF)もパスを受けるや、積極果敢な突破からセンタリング。さあ、再びコーナーキックの場面を迎えたぞ。
久野選手の放ったボールは、京都ゴール前でヘッドで競り合う。冷え切ったフロンターレの攻撃だったが、ここにきてエンジン全開だ。
京都もカウンターを仕掛けるが、前線へのパスは鬼木選手が先回り。フロンターレの選手も遅かれど、まっとうな勝負を挑める気配だ。

飯島選手のパス

飯島選手が守備から素早く前へ
彼も年齢を考慮すると、来年の状況は不透明
彼自身の生き残りを賭け
必死なプレーが続く



高田選手のクロス

高田選手の京都の選手を振り切り
鋭いクロスを放つ
高田選手は数少なき
富士通の社員選手
来年、状況次第では
「社業専念」が待ち受けるかも知れない
選手生命を賭け、懸命のプレー


だが、フロンターレの攻撃は再びペースダウン。京都のポジショニングは非常に良く、攻撃の糸口が見出せず。
フロンターレの一瞬の隙を突き、松井選手が飛び出した。完全なるフリーの体勢で、ヘディングシュートが炸裂だ。
天国から地獄へ絶体絶命のピンチ。が、フロンターレも浦上選手が見事なパンチで対抗し、ボールを前へ叩き落す。
京都は左サイドを上野選手がボールキープ。フロンターレも3人がかりで対抗するも、ボールを奪い切れない。
上野選手の巧みな足技から、最後は京都のスローインになってしまう。

上野選手に対抗

フロンターレは鬼木・今野・塩川選手が守備に入る
この3人じゃ上野選手は止められないか
鬼木選手はともかく、残りの2名は
守備が得意とは思えない


フロンターレも鬼木選手を基点に、京都に猛攻撃を仕掛ける。京都ゴール前で混戦にもつれるも、どうしてもゴールが奪えない。
コーナーキックの場面を迎えたが、これも駄目なのか・・・。サポーターの応援はヤケクソ同然で、試合と全く同期していない。
レッツ、ゴー、レッツゴー(パンパン)
レッツ、ゴー、レッツゴー(パンパン)
が、諦めかけたその瞬間、誰かが強烈な右足を振り抜いた。強烈なシュートは狭い角度ながらも、京都のゴールに突き刺さる。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
誰だ!誰がゴールを決めたのか。
奇跡か現実か。まさかまさかのゴールだぞ!

ゴールを喜ぶサポーター

ゴールを決めたのは箕輪選手
ゴールが決まった瞬間
サポーターは観客席を駆け下り
フェンスに横一列に
この喜びようも、普段とはまた
趣が異なる


サポーターも一気に大爆発。踊れど叫べど、もうめちゃくちゃな喜びようだ〜。
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

だが、歓喜に浸る間にも京都のぶ厚い攻撃が。リスタート後の僅かな隙を狙い、フロンターレのペナルティエリアに侵入を図って来た。
フロンターレもクリアするも、京都にこぼれ球を拾われる。すかさずシュートをお見舞いする。
ここは浦上選手がセーブ。さあ、フロンターレも一気に大反撃だ!!
・・・と思いきや、あっさりと京都に奪われ、すかさずスルーパスを放ってきた。
黒部選手が体勢を崩しながらも、厳しいシュートを浴びせかける。だが!浦上選手が素晴らしいパンチング。
京都のコーナーキックを迎えるも、フロンターレも最後はヘッドでクリア。京都はセットプレーも絡め、攻撃の手を一切緩めない。
フロンターレもぎりぎりの守備で対抗。京都にゴールを絶対許さない。

飯島選手の守備が光る

飯島選手の守備が冴え渡る
京都のボールを立て続けにクリアし
決定的なピンチを生み出さない



京都のコーナーキックをクリア

コーナーキックもヘッドでクリア
これもひょっとしたら飯島選手?
他のDFよ、もっとしっかりせいや


京都の攻撃が長々と続いたが、フロンターレもようやく反撃に転ずる。中央左寄りから速攻を仕掛け、右サイドに軽快なボール回し。
浦上選手の気合も十分。ペナルティエリア外に積極的に飛び出し、ボールをヘッドでクリアする場面も。
左サイドからは塩川選手がボールを受ける。そのままぐんぐんと駆け上がり、最後はセンタリング。
さあ、このままどんどん押しまくれ!・・・が、サポーターは至ってマイペース。コールリーダーはオーバーなリアクションから、相変わらずのレッツ、ゴー、レッツゴーの応援を繰り返す。
関西組は関西組で、上半身を裸にする者まで。おいおい、パンツまで脱ぐのはよせや。
これ以上脱ぐと、TVKでも放送禁止だぞ〜(笑)。

上半身を裸に

こんな寒い中、上半身を裸にする者まで
関西人のノリには、もうついてゆけませ〜ん


フロンターレはフリースペースの阿部選手にパス。十分余裕があったかに思えたが、ここ数試合いまひとつ元気がない為か、これと言ったチャンスを導けない。
フロンターレは今野選手を下げて、盛田選手(背番号9:FW)を投入。残り時間も少なく、石崎監督も最後の賭けに出たのだろうか。
ここでフロンターレにコーナーキックのチャンス。あ、またまた即席の応援が飛び出した。
オレーオレオレオレー、フロンタ〜フロンタ〜
オレーオレオレオレー、フロンタ〜フロンタ〜

数多の応援をよそに、京都ゴール前で激しい接触プレーの応酬が。
京都サポーターの悲鳴があがる。やったぞ、同点に追い付いたのか??。
が、これもゴールにならず。同点への夢は脆くも崩れ去る。
京都もショックの素振りすら見せず、熱田選手が前線に詰め寄り、足元にボールが渡りそうになる。
フロンターレも伊藤宏樹選手(背番号25:DF)が冷静にクリア。が、残り時間も7分前後だろうか。嫌な時間帯で京都にコーナーキックを与えてしまう。
試合の主導権は微妙なところだけに、ここは絶対に集中せねば。キックのこぼれ球は京都が拾い、斜めに向ってドリブル攻撃。

フロンターレも右サイドの塩川選手が。中央を経由し左サイドへボールを回す。
最前線には箕輪選手の姿が。この攻撃も功を奏さず、京都も懸命なる反撃に転じる。
上野選手が執拗に左サイドを攻める。フロンターレも鬼木選手が対抗するも、痛恨のファウルを犯してしまう。
セットプレーからフロンターレゴール前で危険なプレーが。試合時間も減少の一途なのに、フロンターレは依然ピンチの連続である。

鬼木選手のファウル

鬼木選手は運動量が多い故に
ファウルが多いもの悩みの種
ここも上野選手を倒してしまい
悔しそうに頭を抱え込む



フロンターレのピンチは続く

京都のセットプレーは実にしつこい
一瞬でも油断するものなら
せっかくのゴールも水の泡となりかねない


京都のフリーキックはゴールラインに逃すも、コーナーキックのピンチが待ち受ける。跳ね返りを京都の選手が拾うや、強烈なシュートを浴びせて来たぞ。
シュートはフロンターレの選手に当たり、再び京都のシュート。残り時間が僅かにも関わらず、京都は守りに入るどころか、攻撃の手を全く緩めない。
フロンターレのサポーターも酷く興奮しているのか、意味不明な応援のオンパレード。直後ロスタイムに突入すれど、残り時間は2分のみ。
もう駄目か・・・、観念しかけたその時、京都ゴール裏から悲鳴が上がる。
何だナンダナンダなんだなんだ?????さっぱり意味不明だが、フロンターレの選手が喜んでいるぞ。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!訳が分からん。訳が分からないが、劇的同点ゴールだ!!。
そのまま延長に突入だ。もうこうなったら、絶対に京都に勝ってやるぞ!!

誰が同点ゴール?

京都ゴール前の混戦から
一体誰がゴールを決めたのか?
公式記録では盛田選手だが
実際に応援していた立場からすると
もうさっぱり分からない



異様な盛り上がり

サポーターは異様な盛り上がり
誰もが信じられなかった同点ゴール
超ハイテンションの中、延長戦に突入だ!


延長開始を前に、サポーターは興奮の一途。コールリーダーが何故か胴上げされる場面まで。
ピッチに視線を向けると、試合は既に再開されていた。真っ先に目に飛び込んだのは、京都の速攻に対抗する箕輪選手のスライディング。
遂に関西組からも新応援歌が飛び出す始末。もうお好きにやってちょうだいな〜。
かわさき・かわさき・かわさき・フロンターレ!
かわさき・かわさき・かわさき・フロンターレ!


京都も安選手(背番号20:FW)を投入。左サイドから鋭い突破を仕掛け、箕輪選手を振り切った。
更に飯島選手も振り切りセンタリング。冷や汗の場面を迎えるも、センタリングの前にボールはゴールラインを割っていた。

安選手の攻撃

京都のスーパーサブ(だったか?)
安選手が鋭い突破
スピードに乗せたら、恐ろしい選手だ



またまた新たな応援

応援は新バージョンが飛び出し放題
この日だけで、何種類バリエーションが増えたか
(動画バージョンはここ


・・・が、楽園はここまで。最後は京都のVゴールを喫してしまいTHE END。
試合内容云々よりも、結局応援に終始した一日であった。関西人の濃いキャラクターには、とてもかまいまヘンな。
スタンドの雰囲気とは裏腹に、挨拶に来た選手の表情は実に冴えなかった。浦上選手など頭を下げると同時に、むっつりとした表情でメインスタンド側へ去ってしまった。
試合内容が不満なのだろうか。それとも好き放題に騒ぐサポーターにも立腹してしまったのだろうか。
後者は有り得ないと思うのだが、もしそうだったらごめんなさい。半ば試合は放棄してしまい、応援ばかりを楽しんだ一日でありました(反省)。

善戦?を喜ぶサポーター

サポーターは同点に追い付いただけで満足?
かどうかは不明ですが
殆どの方は笑顔でお出迎え



冴えない選手たち

反面選手たちは冴えない表情
まあ、京都には今季1勝もならず
プロとして悔しいのは当然ですなぁ



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