<2000/12/29日の日誌で書いたこと>
J2の甲府が経営ピンチ。だが多かれ少なかれ、他のJ2も赤字覚悟の経営(だと思う)。
が、表面的には慌てていない。内情は楽とは言い難い筈ではあるが、地道に地域密着を目指し、腰を据えて頑張っていると感ずる。
今回の甲府の騒動は、どうも腑に落ちない。チームの発表によれば、「J1早期昇格を目指すべく、選手の費用が高騰した」旨の記載があったと記憶するが、感覚としては信じ難い。
戦力的には、他のチームに圧倒的に劣っているし、現在の甲府の立場からすれば、「身の丈の経営」とあるとおり、まず地域の知名度を上げるのが優先じゃなかろうか。
スポンサー不足を嘆いていたが、地元の企業はそんなに冷酷なのか。札幌・浦和はもとより、水戸ですら地元企業(ネッツ茨城・ケーズデンキ)がサポートしている。
今がだめなら、自治体がバックアップするのも一案。山形みたいに社団法人化も一案だ。
甲府には現在の苦境を、意地でも乗り越えて欲しい。鳥栖や横浜FCも、消滅の危機を乗り越え、何とか生き延びてきた。
残念なのは、地元全体が長期的戦略が乏しい点。知事のコメントもいささか寂しい内容だ。
私の意見ですが、慌てて募金を募るなどしても、結局は焼け石に水じゃなかろうか。
単にサッカーだけで議論せず、ヴァンフォーレを山梨のアピールに結びつける方向で、チームの存続を主眼に置いて欲しい。
現在のチームカラーじゃ、一見して何処のチームかまるで分からない(フロンターレも同じですが)。山梨色を前面に出し、結果山梨を売り込むやり方も一案じゃなかろうか。
どうせならチーム名も変更すべきだ。「ヴァンフォーレやまなし」何てのも面白いんじゃないでしょうか。
甲府・韮崎両市の域に留まらず、県全体でより明確なバックアップ&盛り立てる体勢を、切に希望したいです。
来年山梨に行けないなんて・・・寂しいよぉ。
<2001/01/09日の日誌で書いたこと>
(前略)
それに甲府が心配だ。何とか生き延びでくれれば良いのだが。
取り敢えず郵便局の振込口座が開設されたら、多少なりとも寄付するつもりだ。
資金不足は明白なので、先ずは目先の金から。そして甲府がJリーグのみならず、地域にとって貴重である認識を多少とも広げたい。
<2001/01/11のFSNメーリングリストでの意見>
清水と申します。遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
昨今サッカー界を賑わしている、ヴァンフォーレ甲府存続問題について、少々意見を述べさせてください。
砂田さんの指摘(筆者補足:甲府の努力不足を指摘したメール)はすべて同感です。甲府に関しては地元の盛り上がりも最低だし、スタジアムのアクセス性も劣悪そのもの。
特に韮崎など、公共交通機関で到達不能(乗合タクシーしかない)な僻地での試合。
こんな発想、観客を第一に捉えた運営とはとても思えない。
経営を甘く捉えた、甲府の経営陣は猛反省すべきだし、この状況に追い込まれるまで半ば放任した自治体にも、一定の責任は避けられない。
逆に開き直れば、これだけ育て甲斐のあるチームは珍しい。欠点だらけで、これ以上の衰退は見込めないから。
ただ、Jリーグの球団は、(社団法人の山形を除外すれば)自治体から独立した団体。その性格上無尽蔵に自治体の支援を頼る訳にはならないでしょうし、万年赤字経営が許される理由にもならない。
個人的にはJリーグに加入した以上、地域密着の理念を貫き、チームの存続を願って止みません。
それでも最終的には地元の判断に委ねたい。仮に存続不能と地域で決断するに至れば、本当に悔しいですが尊重せざる得ないでしょう。