水戸ホーリーホック VS 川崎フロンターレ
〜 J2 第14節 〜
日 時 | 2002年5月6日 14:01 | |||
試合会場 | 笠松運動公園陸上競技場 (茨城県那珂郡那珂町) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 3,042人 (GWにしては少ない) | |||
試 合 結 果 | ||||
水 戸 | 0 | 前 半 | 1 | 川 崎 |
0 | 後 半 | 0 | ||
0 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
24分 |
小林 康剛
|
今回もダイジェスト形式となります。手短で恐縮ですが、最後までご覧くださいマセ。
<前半>
澄み渡る晴天の下、キックオフ。ゴールデンウイーク最終日にも関わらず、観客数が少ないなぁ。
立ち上がり早々、フロンターレにビッグチャンスが到来。水戸ゴール前に急迫し、至近距離からセンタリング。
最前線の選手が身を崩しながら、先制ゴールの体勢だ!だが、キックは空振りし、開始直後のゴールには及ばなかった。
直後水戸がコーナーキックを得る。序盤にも関わらず、フロンターレの守備も落ち着いてクリア。
水戸の右サイド攻撃に対し、フロンターレが鮮やかにパスカット。お返しとばかりに逆襲に転じ、水戸のファウルを誘い出す。
大きなフリーキックは、水戸のGK本間選手(背番号1)が飛び出しパンチでクリア。水戸のディフェンス陣は足が一瞬止まり、ゴールはがら空きだぞ!
ゴールはもらったぞ!シュートを放て!!しかし、ボールは宙を不安定にさ迷い、フロンターレの選手もシュートの体勢に惜しくも至らず。
水戸は直後カウンターで逆襲。それでもフロンターレゴール前でパスミスを犯し、決定的なピンチは訪れない。
水戸も早速セットプレーのチャンス
フリーキックは鋭く回転が加わる
フロンターレも無難に、タッチラインにボールを逃す
ピッチ内には強風が吹き荒れる。その影響からか、両者共にボールが安定せず。
そんな中、水戸は果敢にサイドチェンジを披露。鮮やかなパスは北島選手(背番号8:MF)に渡る。
北島選手が前進を図る。長橋選手(背番号20:MF)のチェックも外し、鋭い縦パスを繰り出した。
しかし、水戸の連携もいまいちだ。ロンターレゴール前には対応する選手が不在で、決定的なピンチには至らなかった。
それでもフロンターレの中盤も、多少動きが鈍い状況だ。
だが、水戸の守備のまずさに活路を見出す。特にサイドは手薄であるぞ。
右サイドにパスを繰り出し、後方から長橋選手が駆け上がる。このサイドアタックは失敗に終わるも、続けてマルキーニョ選手(背番号10:MF)が鮮やかなポストプレーで盛り立てる。
ボールを右サイドに叩くや、右サイドには鬼木選手(背番号7:MF)が。右サイドをぐいぐいと駆け上がり、鋭いクロスが炸裂だ!
しかし、ボールは風に流されてしまった。フロンターレと水戸の実力差は明白であるが、今一歩のところで押し切れない。
水戸のサイドはがら空きだ
マルキーニョ選手の鮮やかなパスを軸に
鬼木選手が一気に前進し、センタリング
だが、強風が災いしたのか
ボールは大きく流れてしまう
続けて、フリーキックのチャンスが到来
マルキーニョ選手のキックは
本間選手が直接キャッチ
これもゴールには直結せず
(ベンチーニョ選手のキックよりは
全然マシであるが)
メインスタンド側では塩川選手(背番号15:MF)が倒れている。誰か蹴りでも入れたのか、サポーターからは激しいブーイングが飛び交う。
が、水戸のボールでプレーが再開。判定に納得いかぬサポーターは、盛んにまくし立てている。
強烈な日差しも精神力に微妙な影響を及ぼすのか、フロンターレの選手も冷静さを欠いている。連続してファウルの判定を受け、じりじりと水戸の前進を許してしまう。
ここは焦りは禁物だ、冷静にならねば。実際のところはピッチ上の選手達は、冷静さを保っていたようだ。
水戸のセットプレーを一瞬にして防ぎ、フロンターレがカウンターに転ずる。フリーで待ち構えるマルキーニョ選手の元へ、スッとパスが繋がった。
水戸の守備を掻い潜り、華麗なドリブルで前進を図る。行けっ!水戸ゴールへ突き進め!
が、最後の最後で、水戸DFにボールを奪われてしまう。あああっ!絶対にゴールをゲットしたと思ったのに・・・。
水戸DFのもたつきをよそに
マルキーニョ選手がドリブルで迫る
だが、最後の最後で選手が立ちはだかり
ボールを奪取されてしまう
だが、このプレーを発端に、試合の主導権はフロンターレに傾く。
長橋選手の鋭いクロスに続き、コーナーキックのチャンスを掴む。鋭いキックからヘディングで圧力を加え、先制ゴールの期待は高まる一方だ。
前線の動きも活発になってきた。小林選手(背番号21:FW)も盛んにプレッシャーを与え、鬼木選手の積極的なサイド攻撃が光る。
しかし、チャンスは長続きしない。左サイドからスルーパスを繰り出すも、失敗に終わる。
駄目だなぁ・・・、チャンスが潰えたかに思えたその瞬間、マルキーニョ選手から鮮やかなスルーパスが放たれた。
小林選手が隙間から抜け出し、シュートが炸裂!ボールは鮮やかに、水戸ゴールに吸い込まれた。
絵に描いたようなゴールシーンだ。当初からハイテンションのサポーターも大爆発だ〜。
マルキーニョ選手が見事なスルーパス
小林選手がそのまま突っ走り、先制ゴールを叩き出す
ここ数試合の不調振りが
嘘のような時であった
サポーターも盛大な応援で応える
こーばーやーし、やすたか〜
ゲットゴール!ゲットゴール!
そしてすぐ暴れだす
この日はとにかくハイテンションで
コアなサポーターは暴れ放題
流血寸前の興奮状態だ〜
(実際には怪我人はいない模様)
だが、喜びも程々にせねば。プレーは既に再開しており、水戸がセットプレーから反撃を試みる。
水戸の圧力に対し、フロンターレも守勢を強いられる。立て続けに水戸のフリーキックが襲い掛かる。
跳ね返りの低いボールから、水戸のシュートが炸裂。ゴール前はかなりの混戦状態で、ボールは選手の影に隠れてしまう。
まずい・・・。一瞬危険を察知するも、ここは久野選手(背番号8:MF)が渾身のクリアで難を逃れた。
フロンターレは左サイドをカウンターで逆襲。水戸も気持ちが高揚しているのか、豪快なスライディングを披露。
ピッチには盛大に砂埃が舞い、芝生が剥がれ落ちる。
このスライディングは水戸のファウルの判定。フロンターレに再びゴールのチャンスが訪れた。
だが、ここは水戸に押し戻されてしまう。フロンターレも箕輪選手(背番号5:DF)が中盤で抵抗するも、水戸の反撃を止めるに至らない。
水戸が一気に迫ってきたぞ!中央突破からボールを低く細かく繋ぎ、シュートと見せ掛けフェイントで翻弄。
フロンターレの選手が崩れるや、水戸のシュートが炸裂。突然の猛攻に対し、フロンターレの守備は混迷の度合いを増し、一気に最大のピンチを迎えてしまう。
水戸の危険なパスが放たれた。パスのその先には・・・石山主審の姿が!
ボールは石山主審にぶつかり、パスコースが乱れた。主審のナイスアシスト(?)によって、一旦は失点の危機を免れる。
フロンターレは先制点で油断したのか
水戸の不意打ちを受けてしまう
巧みなボールコントロールに翻弄されてしまい
緊迫の攻防が繰り広げられる
だが、危機は完全に去ってはいない。水戸も執拗に圧力を加え、フロンターレも必死の守備で対抗。
サポーターも懸命に「川崎フロンターレ!」と絶叫。絶体絶命のピンチから逃れるべく、必死の応援を繰り広げる。
水戸の決定力の乏しさにも救われ、このピンチは無失点で切り抜けた。一難去ったフロンターレは、左サイドを基点に、鬼木選手が攻撃を組み立てる。
続けて前線にパスが繰り出される。ボールを受けた小林選手が粘り、ラストパスは塩川選手へ託される。
塩川選手のシュートが炸裂!これはゴール枠に収まらず。待望の追加点は奪えなかった。
フロンターレは更に左サイドを攻め立てる。それでもクロスボールに呼応する選手がおらず、追加点の機運は今ひとつだ。
水戸の中盤は乱れている
フロンターレは乱れに乗じ、マルキーニョ選手から
右サイドの長橋選手に滑らかなパスが
一気のサイド突破から、鋭いクロスが炸裂
水戸ゴール前には今野選手が待ち受けるが
ここは繋がらなかった
それでもフロンターレの優位に揺ぎ無し
マルキーニョ選手がヘディングシュートで
水戸ゴールを脅かすが
惜しくも枠に収まらず
更に、今野選手もシュートを放つが
水戸の選手に当たってしまった
ロスタイムに前後になると、水戸も時折反撃に転ずる。それでも最前線の決定力に乏しく、失点の危機には至らない。
このまま1点のリードで前半を折り返す。水戸相手に1点リードでは、とても満足には及ばない。
もっともっとゴールを見たい。後半の猛攻を期待するぞ!
退屈なハーフタイムも、一瞬にして過ぎ去る
さあ、気合を入れて応援再開だ!
が、あらぬ方向からコールリーダの声が
振り向けば・・・バックスタンド中央の
聖火台を占拠しているでは
こらこら、そこは立ち入り禁止じゃぞ
(一応目線入り:爆)
<後半>
開始直後はフロンターレが優位な流れ。この展開はやがて落ち着き、水戸が中盤付近で主導権を握る。
安選手(背番号7:MF)が渾身的な動きで、水戸の中盤を組み立てる。フロンターレの不意を見計らい、ミドルシュートお見舞いしてきたぞ。
フロンターレも反撃の機会をうかがうも、どうもリズムが悪い。水戸はディフェンスラインを積極的に押し上げ、小川選手(背番号4:DF)が右サイドにパスを繰り出す。
後方から選手が飛び出しを図る。これはパスが長く、ゴールラインを割り込み、相手のミスに救われる。
水戸は前線に盛んにパスを繰り出すが、ゴール前の決定力は乏しいまま。最後はゴールラインを割り込む場面も多く、相手のミスに救われている。
水戸の司令塔は安選手
ボールを素早く左右に散らし
フロンターレに主導権を与えない
フロンターレは岡山選手
(背番号32:DF)が、空中戦からゴールを狙う
更にマルキーニョ選手が後に続くが
やはり追加点には及ばず
フロンターレは中盤からロングパスを盛んに繰り出す。しかし発想が安直過ぎて、ゴールには遠く及ばない。
まずい、水戸にボールを奪われた。右サイドへ鮮やかなパスが渡り、前線をうかがっているぞ。
フロンターレも守備に入るものの、一瞬の隙からマークを外される。水戸がセンタリングを繰り出し、至近距離からシュートを許してしまう。
だが、幸運にも浦上選手(背番号1:GK)の正面。フロンターレも何とか反撃を試みるも、右サイドの攻撃は封じられる。
水戸が再度逆襲に転じる。山本選手(背番号26:MF)のパスは小野選手(背番号18:FW)に渡り、ドリブルで一直線に前進を図る。
センターラインを一気に突破し、フロンターレサイドに侵入。フロンターレも箕輪選手(背番号5:DF)らが体を張った守備で、ゴールライン付近で辛うじて食い止める。
致命的なピンチは迎えないものの、フロンターレはどうも劣勢から抜け出せない。
後半15分過ぎに、フロンターレは黄川田選手(背番号16:FW)を投入。だが、水戸の優位な状況には、目立った変化が訪れない。
木澤選手(背番号2:MF)が右サイドを駆け上がり、低いセンタリング。ゴール正面からシュートを許すなど、フロンターレに1点リードの余裕は、微塵も感じられない。
まったく、歯がゆい展開である。ムムムムム・・・。
水戸はバックパスを放ち
その付近には黄川田選手が
サポーターの「オオオ・・・」の掛け声に呼応するように
黄川田選手がダッシュを仕掛け
水戸にプレッシャーを与える
黄川田選手が前線をかき乱すが、水戸には然程影響しない。突如右サイドから猛攻を仕掛け、鋭いクロスを連発する。
フロンターレも必死の守備で対抗する。だが、水戸も最大のチャンスと判断したのか、右からの攻撃は一層厳しさを増して来た。
まずい!ゴール至近距離からシュートが放たれた!低いボールは浦上選手の下をすり抜け、フロンターレゴールにボールが転がり込む。
やられたぁぁぁぁ〜〜!誰もが失点を覚悟したその瞬間、伊藤宏樹選手(背番号2:DF)が執念のスライディングでクリアし、九死に一生を得た。
助かった・・・。大きく深呼吸し、思わず天を仰いでしまう。
水戸に完璧にやられたと思ったが・・・
伊藤宏樹選手が渾身のプレーで
絶体絶命のピンチを救った
だが、水戸の猛攻は止まらない。フロンターレは守備一辺倒の窮地に追い込まれ、弱々しいクリアが精一杯。
続けて右サイドの突破を図る。水戸の厳しい当たりに対し、フロンターレは黄川田・岡山選手が立て続けにピッチに崩れ落ち、苦悶の表情を浮かべる。
水戸の猛攻もようやく一段落。小川選手へのバックパスに対し、黄川田選手が猛然と接近する。
スライディングでボールを奪い取り、久野選手にパスを託す。柔らかなシュートを繰り出すものの、水戸のゴール枠に収まらない。
直後、フロンターレにピンチが舞い込む。水戸に速攻を許し、フリーキックを与えてしまう。
鋭いキックから弾丸シュートが放たれ、フロンターレゴール上方をぎりぎりでかすめる。
このままでは同点に追い付かれてしまう・・・。サポーターも気持ちを高め、両腕を懸命に突き上げ、盛大な応援を繰り広げる。
沈みがちな選手達に対し、気迫のコールだ!
アヴァンティ〜、おお川崎〜おお
ララーラララーララ〜ラ〜〜!
両腕をガンガン突き上げ
盛大な応援を披露する
この燃える思い、ピッチに届いてくれ!
サポーターの願いが通じたのか
久野選手からパスが繰り出され
塩川選手がドリブルでペナルティエリアへ
最後は水戸の選手にボールが当たり
コーナーキックのチャンスだ!
・・・が、判定は非情のゴールキック
塩川選手は頭を抱え
黄川田選手が異議を唱える
サポーターからも強烈なブーイングの嵐が
だが、この程度でへこたれてなるものか
塩川選手のセンタリングから
黄川田選手が豪快な一撃
追加点への執念をあらわにする
塩川・黄川田両選手のコンビネーションが火を噴く
縦の連携から左サイドを突破し
塩川選手がクロスを繰り出す
ドンピシャのタイミングでヘッドが炸裂!
だが、これも得点ならず
続けてコーナーキックを得たものの
ボールは大きくファーサイドに流れてしまい
絶好のチャンスは生かせなかった
後半も残り時間が減少の一途。だが、水戸も勝負を捨ててはいない。
左サイドをカウンターで逆襲に転じ、センタリングを繰り出した。角度が乏しいながらも、続けてお構い無しにシュートを放つ。
浦上選手がバランスを崩してしまう。それでも懸命のパンチングで、辛うじてコーナーキックに逃れた。
コーナーキックからのボールは、フロンターレゴール正面を鋭く通過する。フロンターレの守備は一瞬隙間が生じ、至近距離から水戸にシュートを許してしまう。
まずい!これは浦上選手が抑えたようで、このピンチを何とか断ち切った。
フロンターレも時折反撃するが、殆ど長続きしない。フロンターレの運動量は徐々に低下し、疲労の色は隠せない。
最初から飛ばし続けたサポーターの声量も落ちつつあるが、最後の最後まで応援を続けるぞ!
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜〜
かわさ〜〜〜、かわさ〜〜〜、
バモかわさ〜〜〜
黄川田選手がボールをキープし、久野選手へパス
久野選手は左足を振り抜き
ループ気味のシュートを狙ったようだが
ゴール枠には収まらなかった
水戸も執念を燃やし、厳しい攻撃が
フロンターレ守備を固め、猛攻を耐え凌ぐ
水戸の抵抗に最後まで苦しむも、フロンターレはこのまま逃げ切り、薄氷の勝利を手に入れた。
それにしても厳しい一線であった。水戸相手に一点差は、正直物足りない。
爆発的に盛り上がった応援とは対照的な試合内容。まあ楽しいことには変わりないので、試合についてはノーコメントと致しますかなぁ。
・・・と言うより応援で力を使い果たした。もうクタクタじゃぁ・・・。
<試合前の光景>
芝生席で取っ組み合いをするサポーター
その前に素っ裸になった人が
いたとかいないとか
選手紹介が始まり、応援開始
巨大旗もしっかりと用意されております
炎天下の影響からか
この日はやたらハイテンション
選手紹介が終わると同時に
押すわ引くわの大騒動
静止画ではその騒動振りが
完全に伝え切れないのが残念
「水戸のサポーターが少ない」と言うので
足を運んでみたら、たったこれだけ
理由を直接質問すると
「ビブス(ポリ袋を切り裂いたもの:
フロンターレが2000年のナビスコ杯決勝戦で
配布したのと同じ)配布中」で
応援の手数が少ないとの話
(試合中はそこそこの人数となった
水戸の皆様、お邪魔しました)
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:浦上 DF:岡山・伊藤(宏)・箕輪 MF:久野・鬼木・マルキーニョ・塩川・長橋 FW:今野・小林 SUB:吉原・佐原・伊藤(優)・黄川田・林 |
<フロンターレの選手交代> |
マルキーニョ>黄川田(61分) 小林>林(66分) 今野>伊藤(優)(89分) |