ヴァンフォーレ甲府 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第24節 〜



日   時 2002年8月10日 18:30
試合会場 小瀬スポーツ公園陸上競技場 (山梨県甲府市)
天   候 晴れ
観 客 数 3,952人
試  合  結  果
甲   府 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
影山 由高 30分   58分 ベンチーニョ
松島 仁 78分   60分 ベンチーニョ


過密なリーグ戦。上位で粘るフロンターレを待ち受けるは、灼熱の甲州盆地。
対戦相手のヴァンフォーレ甲府は経営危機も耐え凌ぎ、戦力補強なども経て、万年最下位の印象は一掃された。
それでも、実力面ではフロンターレの優位は確実。だが、甲府の暑さは尋常以上で、何が起きようと不思議ではない。
厳しい自然も敵である。勝利に向け、一瞬たりとも油断は許されない。

バスツアー組が到着

・・・ったく、この時期の甲府はただ暑い
汗だらだらでバックスタンド裏の入口に向かうと
多くの人影と横断幕が
この日は別途バスツアーが企画され
先に競技場へ到着していた模様



代金を精算

その片隅では、怪しい面々が
単にバスツアーの費用精算をしていた模様



旗をポールに掲げる

アウェイ恒例?ポールに旗を勝手に装着
係員に注意され、渋々降ろすのが
毎度のパターンですが、今日はどうだったのかな?



フェンス際に人影

この人影は一体?
ゴール裏の僅かな日陰を求め
フェンス際に人が密集
そりゃ、この暑さは尋常じゃ無いですから



応援開始

暑いゴール裏には熱い応援
試合前には広大なゴール裏を利用した
派手なベンチーニョダンスが披露
(その模様:動画 はこちら


最近は仕事が忙しく、ほぼ一月ぶりのフル観戦。試合は90分間の観戦こそ、真の価値。
久々の感動はともあれ、激務?で疲労も蓄積気味。それでも最後まで、全力で戦うぞ!
お〜〜〜、フーロンターレ〜〜!
お〜〜〜、川崎おーおー〜〜!

・・・が、どうもしっくりしない。声量もイマイチなのは疲れとしても、試合の感覚が中々戻らない。
それもそのはず。新加入の選手があれば、怪我で戦線離脱の選手もありと、フロンターレの戦力図には相応の変動が。
私のイメージとは若干かけ離れてしまい、調子も下降線。今は無理矢理気合を高め、試合に集中せねば。

それはともあれ、序盤は甲府が若干優位。フロンターレも左サイドを直線的に攻め、逆サイドへ振るなど工夫を凝らす。
伊藤宏樹選手(背番号2:DF)も、前線に積極的に攻撃参加。ただ総合的には、甲府のスピードが優位である。
中央から右へと甲府が攻め立てる。フロンターレも果敢なスライディングで対抗するも、甲府の勢いは止まらない。
ゴール前の混戦からシュートを許す。フロンターレは選手間のばらつきが顕著で、連携の粗雑さが目立ってしまう。

集中していないフロンターレの攻撃

毎度のように、集中度に乏しい序盤戦
いや、私も実戦感覚が衰えてしまい
中々試合感覚が掴めないのが本音


過密日程の影響からか、フロンターレの動きは粗雑そのもの。対する甲府もピリッとせず、盛り上がり感は正直乏しい。
攻撃面を語る前に、フロンターレの守備も然り。選手間の役割分担が整理されていないのか、甲府に有効な対抗手段を見出せない。
守備のほころびからか、再び甲府にシュートを放たれる。岡山選手(背番号32:DF)が闘争心をむき出しにするも、やや孤軍奮闘の印象を覚える。
まだまだ実戦感覚が乏しい私。そんな言い訳は嫌いですが、やっぱりダメだなぁ。

岡山選手の守備

この時間帯は岡山選手の
体を生かした守備が目立つ


試合開始から10分近く経過するも、両者の集中力は低空飛行。それでも甲府の攻撃は時として牙をむき、油断を許せない状況だ。
対するフロンターレも、渡辺選手(背番号30:MF)が中盤からロングパス。ボールは勢い良くバウンドし、眠っている前線に渇を入れる。
しかし、結局は誰も応対せず。逆サイドから長橋選手(背番号20:MF)が懸命に追いかけるも、敢え無くラインを割ってしまう。
甲府も動きが鈍いものの、徐々にペースを掴みつつあるようだ。左右に小刻みにパスを繋ぎ、フロンターレの守備も崩れがち。
危険なパスが繰り出され、甲府に再度シュートを許してしまう。フロンターレもサイド攻撃から活路を見出すも、その反撃も短命で尽きてしまう。

そして甲府に決定的場面が。中盤でボールを巧みにキープし、右側にパスを繰り出す。
ボールを受けたアライール選手(背番号34:DF)が、すかさず最前線へ鋭いパス。鶴見選手(背番号17:MF)が果敢な飛び出しを図り、あわや失点の危機を迎える。
その後も甲府のペースが続く。セットプレーを交えた攻撃が光り、フロンターレはピンチの連鎖から抜け出せない。

アライール選手

甲府のパスの先には、フリーのアライール選手が
一瞬の迷いも見せず、最前線に鮮やかなパスを放つ



浦上選手がキャッチ

甲府は続けてのフリーキックから
空中戦を挑んで来た
フロンターレの守備は崩壊寸前なれど
浦上選手(背番号1:GK)が集中力を保ち
最後の砦でピンチを断ち切る


一難去ってもまた一難。長身の守備陣でありながら、今度は混戦から甲府にヘディングシュートを許す。
観る立場からすれば、納得し難い試合展開。攻撃面では依然としてぱっとせず、中盤から先はまるで面白みが欠ける。
サポーターも懸命に声援を送る。暑さも大分和らいだだけに、そろそろペースアップを図って欲しい。
レッツゴー、レッツゴー(どんどん)
レッツゴー、レッツゴー(どんどん)

サポーターの気持ちとは裏腹に、フロンターレは依然として低調のまま。選手の動きは不整脈の如く、活気に乏しい有様だ。
いや、失望するのは早過ぎた。突如スピード感溢れるパスワークを披露し、最後はベンチーニョ選手(背番号9:FW)が、起死回生の一撃。
不運にもシュートはGKの正面。それでも待ち侘びていた決定的場面が、ようやく訪れた瞬間だ。

応援する子どもたち

ピッチに真剣な眼差しを注ぐ子どもたち
声は控えめながらも、表情は精悍そのもの



マーロン選手が頭を抱える

反対側のゴール裏では
何か決定的場面があったのか
相手GK川北選手(背番号21)が転倒
その傍らには頭を抱える
マーロン選手(背番号33:FW)の姿が


両者にチャンスが交互に到来。ただ試合は全体的に、真夏の静寂さが支配している。
周囲からは盛大なせみの鳴き声が。バックスタンドからは淡々とした拍手が鳴り響き、一種の念仏みたいである。
その雰囲気にのまれたのか、フロンターレの攻撃力も本領からは遠い。一瞬油断が生じたのか、中盤で嫌なファウルを与えてしまう。
再び甲府に流れが傾くのか?甲府がゴールライン際でハンドを犯し、嫌な雰囲気は勝手に消え失せた。

おやおや、遂にフロンターレが反撃開始。最前線のマーロン選手にボールが渡るや、実に見事なボールキープ。
その粘り、その姿勢、どこかの選手とは大違い(笑)。最後は渡辺選手へと託され、豪快なシュートが炸裂する。
残念ながらシュートは大はずれ。渡辺選手よ、肩を落とさずに、次こそ決めてくれ。
今こそが結果を出す、絶好のチャンスだ。さもないと大石選手(背番号13:MF)のように、奉公に出されちゃうぞ(笑)。

岡山選手の守備

甲府のカウンターも、実に侮れない
岡山選手の守備も空しく
ここは甲府にコーナーキックを献上


チャンスの後にピンチあり。突如到来した危機だけに、嫌な予感が脳裏を過ぎる。
甲府のコーナーキックはファーサイドへ。そこで待ち受ける甲府の選手が、ヘディングシュートの体勢へ。
まずい・・・。だが、長橋選手(背番号20:MF)が間一髪で体を入れ、甲府の選手は姿勢が乱れる。
シュートは精度を欠き、ゴールラインを割り込む。フロンターレのゴールキックで、プレーが再開するぞ。

さあ、今までの鬱憤を晴らすべく反撃開始だ!・・・あれ?フロンターレが中盤で反則を犯したのか、折角の反撃ムードも気泡と化す。
流れは甲府に舞い戻る。じわじわと右サイドを攻略し、遂にはコーナーキックを献上してしまう。
鋭いボールに対し、フロンターレの守備陣は反応が遅い。ここは浦上選手が冷静に抑え、危険の芽を握り取る。

ゴール前は浦上選手頼り

長身揃いの守備陣なのに
空中戦で不利なのは何故?
ガミさんの素晴らしいセーブこそが
フロンターレのゴールを救う


危機は再び消滅。頼むぞ!今度こそ怒涛のカウンターで、甲府から先制点をゲットするぞ!
サポーターも絶叫で応える。攻めて攻めて、ガンガン攻めまくれ!!
フロンターレー!フロンターレー!
フロンターレー、オオ〜〜


しかし、その願いも結実しない。猛反撃どころか、逆に甲府がクロスの嵐。
執拗なパス攻勢に対し、フロンターレの守備は乱れの一途。まずい!ゴール正面で、甲府の選手がノーマーク。
景山選手(背番号29:FW)の足元に、見事なパスが渡る。体勢を整える隙も見せず、冷静なシュートを繰り出した。
浦上選手は視線が遮られたのか、一瞬反応が遅れる。懸命のダイビングも一歩及ばず、無情にもゴール右下にボールが吸い込まれてしまう。
何たる悲劇。下位の甲府に対し、まさかの先制点を許してしまうとは・・・。

甲府の先制点

景山選手がためらいも見せずに
冷静なミドルシュートを放つ
浦上選手も反応の遅れをカバーすべく
懸命に飛び込むも、一歩及ばなかった


だが、ここは一旦仕切り直し。まだまだ慌てるのは全然早い。
呼吸を整理し、気合を入れて応援再開!失われたゴールは、絶対に直ぐに奪い戻す!!
おおおーおおおおおー
フォルツァーフローンタレー!

おおおーおおおおおー
フォルツァーフローンタレー!


フロンターレは中盤付近でボールをキープ。甲府の隙を、虎視眈々と狙っている。
左サイド付近からクロスが繰り出され、ボールは絶妙のコースを描く。しかし、これも詰めが甘いのか、結局は誰にも合わなかった。
反撃の意思は感じられるが、依然として一体感に失せたまま。サポーターもタオルを取り出し、懸命に振り回す。
ピッチ上の選手達に、この気迫が届くように。
おおおーおお、川崎〜
フロンターレおうおう〜〜

力強い応援

サポーターの力強い叫びと拳が
ゴール裏から盛大に響く
後は選手たちが発奮するのみ



まだ甲府のペース

だが、フロンターレの選手は反応が鈍い
甲府もさして優れているとは思えないが
相手のペースに合わせる
フロンターレの短所が表面化


主審の判定も味方せず。タッチライン際でアレックス選手(背番号4:MF)に、不可解なファウルの判定が下される。
呆然とするアレックス選手をよそに、プレーは再開。甲府はフリーキックを皮切りに、一気に圧力を高めてきた。
甲府のシュートが幾度と無く、フロンターレゴールを襲い掛かる。フロンターレの守備は脆弱なのか、懸命にラインに逃れるのが精一杯。
スローインもセットプレーも、甲府に味方する。主審の判定に納得行かぬのか、サポーターからは不満の声が漏れる。
それでも甲府の猛攻を耐え凌ぎ、カウンターからコーナーキックのチャンスが到来。絶好のチャンスとばかりに、サポーターも一気にヒートアップだぁぁぁ。
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜〜
かわさ〜〜、かわさ〜〜
バモかわさ〜〜〜


しかし、得点は遠いまま。ゴールネットに遮られて詳細が不明なるも、結果的には同点ゴールを奪えず。
前半も残り時間は僅か。展開的には際立った変化も訪れず、フロンターレに流れは傾かない。
最後は甲府の猛攻に苦しみつつも、何とか我慢。甲府相手にビハインドで折り返すとは、全くの想定外。
違う、予想外と言えば簡単だが、どうも釈然としないのは何故だろうか?
気温も相当低下し、かなり凌ぎ易くなった。ならばもっと攻めて欲しいのは、サポーターの勝手な願いとしても。

芝生席に腰掛けるサポーター

サポーターも暑さで相当疲れたのか
芝生席にどっしりと腰を下ろす
過密日程で疲れがたまっているのは
選手もサポーターも同様ですが


試合も私も煮えきれない。僅か15分の猶予時間、瞬く間に過ぎ去ってしまう。
どうも闘志が空回り。それでも主審の笛が鳴れば、全力の応援が要求される。
試合がしっくりこないので、先ずは応援に集中。う〜ん、まだまだ本調子には遠く、駄目な私である。

応援再開

ややお疲れ気味のサポーター
暗闇に浮かぶ、いるかの風船が興味深い


おおおーおお、川崎〜
フロンターレおうおう〜〜

フロンターレは右サイドを軸に、甲府サイドを攻め立てる。中盤の執拗なチェックを外し、逆サイドへと活路を見出す。
最後はセンタリングを繰り出すも、案の定誰にもマッチせず。序盤の攻撃も短命で過ぎ去り、逆サイドでのプレーが延々と続く。
甲府の圧力が弱く、致命的なピンチには至らない。ただ、この状況が続くようでは、同点へのチャンスは遠のくばかり。
浦上選手がボールを持つと、甲府サポーターから強烈なブーイング。サポーターの勢いひとつでも、フロンターレの劣勢は明白なようだ。

ピッチに倒れる茂原選手

茂原選手(背番号14:MF)が深いダメージを受け
ピッチに崩れ落ちる


茂原選手は一向に微動だにしない。だが試合は中断されず、甲府の攻撃が着々と続行中。
何故だ!何故プレーを止めないのだ!サポーターの怒りの矛先は、主審に傾きかけている。
ようやく担架が搬入されるも、茂原選手はピクリとも動かぬまま。これ以上怪我人が増えてしまっては、今後の戦況に暗雲が立ち込めかねない。
相当の時間を要したが、茂原選手が立ち上がり戦線復帰。安堵の声が漏れ、暖かい拍手がゴール裏から沸き起こる。

サイドを突く伊藤宏樹選手

サイドを果敢に攻める、伊藤宏樹選手
甲府の選手がスライディングに入るも
鮮やかに振り切り前線へ迫る


フロンターレもようやく本領発揮。マーロン選手が高い位置からヘディングシュートを放ち、川北が慌ててパンチング。
さあ、コーナーキックから猛反撃だ・・・。あらら?判定は何故かゴールキックでは無いか。
サポーターからは怒りのブーイングが交錯。折角の反撃ムードに水を差す判定には、憤りの声が噴出する。
だが、チャンスは継続中。鮮やかな速攻からボールを低く回し、甲府に対する圧力を強める。
後は誰かがゴールを決めるのみ。その期待にマーロン選手が応え、ヘディングシュートでゴール裏も沸き立つ。
甲府の反撃も素早く断ち切り、カウンターで大逆襲。一直線に甲府サイドへと進入を図り、甲府のファウルを誘発する。

フロンターレのフリーキック

ベンチーニョ選手がフリーキックを担当
まあ、ここまでは毎度のパターンか


ベンチーニョ選手が冷静に身構える。甲府ゴールまでは多少距離があり、この時点では期待は半分以下。
だが!、良い意味で予想は裏切られる。ベンチーニョ選手の放つボールは、嘘のように甲府ゴールへと急接近。
川北選手が懸命のダイビング。まさか、まさか・・・フリーキックが鮮やかに決まってしまうのか??
期待が真実へと昇華した瞬間。ボールはゴール右隅へと豪快に吸い込まれ、待ち侘びた同点ゴール!
サポーターも一気に大興奮。ゴール裏は真夏のお祭りムードに包まれる
ベーンチーニョ、ゲットゴール、ベーンチーニョ!
ベーンチーニョ、ゲットゴール、ベーンチーニョ!

ベンチーニョ選手のゴールが決まる

ベンチーニョ選手が放ったシュートは
甲府ゴールを豪快に揺らす



同点ゴールを喜ぶサポーター

劇的なゴールに、サポーターも大興奮
さあ、お決まりのベソダンス
互いに肩を組み合い、左右に飛び跳ねる



転倒するサポーター

勢いの余り、転倒するサポーターまで
アスファルトに強く叩きつけられる



飛び跳ねるサポーター

ダンスの勢いは止まらない
反動の余り、メインスタンド付近まで到達


さあ、一気に大逆転を狙え!!サポーターの声援も俄然ヒートアップ。
直後、感動の場面が再来。ふわりと浮いたボールが、甲府のゴールへと吸い込まれた。
興奮して詳細は分からぬも、ベンチーニョ選手の連続ゴールが決まった瞬間。一瞬の間に試合をひっくり返したぞ!
サポーターの喜びも頂点へ。おお、ベソダンスが私の元へと迫り来るぞ〜。
ベーンチーニョ、ゲットゴール、ベーンチーニョ!
ベーンチーニョ、ゲットゴール、ベーンチーニョ!

興奮するサポーター

大興奮のサポーターが一気に迫る
逃げながらシャッターを切ったので
写真はぼけまくり



大仏様負傷退場

喜びの余り、大仏様が負傷
足に擦り傷を負ってしまい、赤く染まる
苦悶の表情を浮かべ、治療を受ける
大仏様:「俺のことは気にせず、応援を続けてくれ!」
サポーター「誰も気にしていないぞ〜(笑)」



オーオオオー、LOVEかわさきー、俺たちと共に行こうぜ〜
オーオオオー、LOVEかわさきー、
ラーララーラララララーラララ・・・
俺たちの想いは〜、誰よりも熱く〜
に、光ると共に〜、Football Together かわさきー
サポーターの口調も滑らかだ。治療に専念する大仏様をよそに、歓喜に満ちた応援だ。
ピッチ上の選手も盛んに攻め立てる。対する甲府も危機感が募ったのか、集中力を高めて反撃に転じて来る。
フロンターレの守備も綻びを見せない。甲府のミスにも後押しされ、ピンチの場面もぐっと堪える。
そして、反撃の機会を見逃さない。甲府に対し強い圧力を加え、追加点への期待は高まるばかり。
茂原選手も完全に蘇り、甲府ゴールへ最接近。興奮の度合い向上の一途で、後はゴールを決めるばかりだ。

フロンターレの猛攻

こうなったら3点目が是非とも欲しい
甲府の守備も冷静さを欠き
この時間帯はチャンスが続出する


フロンターレの前線は活気溢れる。マーロン選手も積極的にボールを奪いに入る。
甲府のカウンターも恐怖を感じない、押せ押せムードは上昇の一途。
甲府のコーナーキックも一瞬にして断ち切り、ボールは前線のベンチーニョ選手へ。豪快なシュートが炸裂し、3点目も俄然現実味を増す。
途中投入の黄川田選手(背番号16:FW)も、最前線で暴れ回る。電光掲示板には入場者数が表示され、そこそこの人数とほっと息をついたその瞬間・・・。

ささやかな油断に、とんだしっぺ返し。悪夢は突如として訪れた。
甲府が猛然と右サイドを攻略し、最後は松島選手(背番号16:FW)が右足を振り抜く。
浦上選手のダイビングも及ばず、甲府がまさかの同点ゴール。天国から地獄へと、一気に突き落とされた気分である。

ベンチーニョ選手のシュート

ベンチーニョ選手も
気持ち良さそうにシュートを放つ
3点目も間近と思ったその矢先・・・



まさかの同点ゴール

松島選手が角度の乏しい位置にも関わらず
クロスを豪快に振り抜く
浦上選手も意表を突かれたのか
まさかの同点ゴールを喫してしまう


このゴールは実に痛い。同点に追い付いた甲府の勢いは、完全に蘇る。
試合は一気に混迷の度合いを増してきた。フロンターレも両サイドにボールを散らし、甲府ゴール前にセンタリング。
空中戦に活路を見出すも、どうも闘志が空回り。皆疲労故か、跳躍力もいまひとつ。
甲府の時間帯が交互に到来。チャンスとピンチが複雑に絡み、目立った場面は遠のく一方。
マーロン選手もシュートを繰り出すも、その勢いは弱い。ピッチ上に林選手(背番号19:MF)が投入され、彼の突破力にチャンスを託す。

「ハイ残り5分、全部レッツゴーコールで行きま〜す!」
コールリーダーからこんな方針が打ち出され、レッツゴーの無限ループ。試合状況には変化も生じず、両者攻めあぐねる展開だ。
釈然とした思いはどうしても払拭されない。懸命に声を振り絞るも、3点目の期待が薄いのは何故だろうか。

最後の応援

サポーターも最後の力を振り絞り
力強い振りで応援に集中



攻撃も空回り

ピッチ上でも最後の攻防が繰り広げられる
だが、プレーの密度・精度は低下の一途で
正直、ゴールの気配は薄れるばかりだ


ロスタイムは2分とアナウンス。残された時間は僅かである。
ガムシャラに攻めろ!最後の力を振り絞ぼれ!
しかし、選手の勢いは衰えるばかり。細かいミスも続出し、挙句ベンチーニョ選手は、不可解な警告(異議らしいが)を受けてしまう。
消化不良が一掃されぬまま、試合終了を迎えてしまう。サポーターの表情も釈然とせず、ゴール裏には空しいムードが支配。
細かい点はともかく、勝点3を逃したのは実に痛い。深いため息ばかりが漏れ、満足に程遠い一戦でありました。

水鉄砲

水をさす試合には、水鉄砲で応酬?
着実に勝点3を期待しただけに
腑に落ちない結果でした


<フロンターレの出場メンバー>
GK:浦上
DF:伊藤(宏)・箕輪・岡山
MF:渡辺・久野・茂原・アレックス・長橋
FW:ベンチーニョ・マーロン
SUB:相澤・塩川・加賀見・黄川田・林
<フロンターレの選手交代>
アレックス>黄川田(58分)
久野>塩川(78分)
茂原>林(84分)



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