サガン鳥栖 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第29節 〜



日   時 2002年9月7日 19:01
試合会場 鳥栖スタジアム (佐賀県鳥栖市)
天   候 晴れ
観 客 数 2,930人 (寂しい数だ)
試  合  結  果
鳥   栖 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
      46分 マーロン
      74分 ベンチーニョ


アウェイでは勝利から見放されたフロンターレ。過密な9月の初戦は、サガン鳥栖が相手のアウェイ戦。
J1昇格が絶対目標ならば、アウェイの勝率が鍵を握る。鳥栖の戦力を考慮しても、この試合は勝利が絶対条件。
鳥栖も目立った戦力は乏しい。ただ、福岡から移籍のビスコンティ選手(背番号29:MF)が、チームの牽引役であり、いわばキーマンであろう。
Jリーグの在籍も長いベテランが、鳥栖に活力を注いでいる。以前と比較すれば、全体の破壊力が増したのは、疑いの無いところであろう。
攻撃力の甘い印象はなぐり捨て、緊迫の勝負を挑むべきだ。

謎のサポーター

今回は少々気色を変更
ゴール裏に一番乗り
独特のキャラを持つ彼をご紹介



突如チアホーンを吹く

突如、チアホーンを手にし
バックスタンドに向け吹き乱す
??、まだ試合開始まで
1時間以上もあるのに



棒を取り付ける

・・・と今度は棒を取り出し
丹念に位置調整
ここに旗でも取り付ける公算か



???

だが、棒の周囲をぐるぐる回り
旗を装着する気配も無し
???、謎の棒は一体、何の役割を果たすのか



応援開始

彼の性格を把握出来ぬまま
キックオフの時間を迎えてしまう
ちなみに、謎の棒は一旦外され
彼らの最前列の手すりに再装着
う〜む、謎が深まるばかりだ


私自身、久々の応援。ここ最近はイベント活動に専念しており、スタジアムに足を運びながらも、試合観戦は半ばお預けであった。
ゴール裏に立つだけで鳥肌が立ち、深い感動がこみ上げる。
さあ、応援開始だ!絶対に鳥栖を撃退するぞ!!
お〜〜〜、フロンターレ〜〜〜
お〜〜〜、川崎オーオ〜〜〜


長らく声援を送っていなかったので、少々喉が痛い。それでも徐々にではあるが、応援の感覚が戻って来た。
珍しく?フロンターレが序盤から押す形。鬼木選手(背番号7:MF)とアレックス選手(背番号4:MF)の前後のパスワークから、直線的な突破を図って来る。
幸先の良いフリーキックが早速到来。ベンチーニョ選手(背番号9:FW)が放ったボールは、鳥栖ゴールポスト上方めがけて飛んでゆく。
突如、ゴール直前で急降下。鳥栖のGK山口選手(背番号1)慌てて手を伸ばしる。
鳥栖を驚かせるのには十分過ぎる、見事な先制パンチだ。

山口選手の反応

ベンチーニョ選手のフリーキックは、絶妙なラインを描く
危険を察知した山口選手が、思わず反応


快調な前線とは裏腹に、ディフェンス陣の立ち上がりはぱっとしない。
動きも散漫で、中途半端なバックパス。伊藤宏樹選手(背番号2:DF)がふと油断をしたのか、あわや田村選手(背番号17:FW)にボールを奪取されかける。
浦上選手(背番号1:GK)が最後は蹴り返すも、再び鳥栖にボールが渡る。右サイドから鳥栖のロングクロスが炸裂するが、ここは浦上選手が落ち着いてキャッチ。
そして再び前線へフィード。フロンターレが混戦からファウルを犯したに見えたが、逆にフリーキックを頂戴する。
チャンスはこれに留まらず、コーナーキックの場面が続く。度重なるチャンスの連続に、サポーターの応援にも力が入る。
レッツゴー、レッツゴー(どんどん)
レッツゴー、レッツゴー(どんどん)

ゴール裏のコンクリートの空間に、応援が小気味よく響く。心地良い反響に、サポーターもゴキゲンだ。

茂原選手がかわされる

フロンターレの猛攻を凌いだ鳥栖が、逆襲に転じ
右サイドのフリースペース、鋭いパスが渡る
茂原選手(背番号14:MF)が守備に入るが
鳥栖のフェイントにかわされてしまう


茂原選手を巧みに振り切り、鳥栖の選手が右サイドを突破。一気に緊迫の度合いが高まり、危険な気配が周囲を覆う。
だが、鬼木選手が果敢なスライディングで食い止めた。鳥栖の積極性は光るものの、全体的にミスが多く、たいした驚異には映らない。
フロンターレもすかさず逆襲へ。最前線ではマーロン選手(背番号33:FW)が一人火を吐き、中盤では鬼木選手がしつこいマークで鳥栖を翻弄。
鳥栖も何とかスルーパスを繰り出すが、その実は乱れている。鬼木選手のプレッシャーが功を奏した格好だ。

鬼木選手のプレッシャー

鳥栖の森田選手(背番号22:FW)に
鬼木選手がしつこく絡む
これでは鳥栖も、思った形にならない


だが、流れは徐々に鳥栖に傾く。力強いパスを左右に繰り出し、フロンターレの守備を崩しに掛かる。
ボールをセンター寄りに戻し、田村選手が強引なオーバーヘッド。鳥栖の連携も整理されぬままぬも、フロンターレの守備も呼吸が合わない。
高く弾んだボールが、フロンターレゴールへひた迫る。ディフェンスの選手がお見合いをするが、鳥栖も呼吸が合わずに助かった。

試合は徐々に小康状態へ。フロンターレがゆっくりとボールを回し、しばしの休息の間を迎える。
それでも選手の緊張感は途絶えていない。突如スピードが一気に急上昇し、前線左側から鮮やかなサイドチェンジを試みる。
一旦鳥栖の選手にボールが渡るも、フロンターレが直ぐに奪い戻す。すかさず鋭いクロスが炸裂し、鳥栖ゴール正面から豪快なヘディングシュートが炸裂だ!
更に混戦にもつれこむも、最後は山口選手が必死に抑える。もう少し、後少しで、鳥栖から先制点が奪えそうな気配である。

塩川選手が荒っぽい

塩川選手(背番号15:MF)が
鳥栖に激しい守備で対抗
これが後に訪れるトンでも事態の前兆だとは
誰もが予想もしなかったのだが・・・


お〜〜〜、バモかわさ〜〜〜
かわさ〜〜、かわさ〜〜、
バモかわさ〜〜〜
サポーターも鳥栖のリズムに合わせ、負けじと絶叫。しかし、サポーターの熱意とは裏腹に、フロンターレは不覚のペースダウン。
鳥栖の積極的なパス回しに対し、フロンターレの守備もかき乱される。佐原選手(背番号3:DF)のクリアも中途半端で、クリアボールは鳥栖に敢え無く奪取される。
中央の密集地帯を、鳥栖に盛んに攻め込まれる。ビスコンティ選手を中心とした密度の高い攻撃に対し、フロンターレも懸命の守備で対抗。
中盤付近では塩川選手が不覚のイエローカード。反撃の気配も空回りに終わり、再び鳥栖の猛攻が襲う。

ビスコンティ選手が積極的にボールをコントロール。ゴールを背に鮮やかなポストプレーから、ボールは左サイドへ叩く。
最後は鋭いクロスから、鳥栖のヘディングシュートが襲う。ドンピシャのタイミングに背筋が寒くなるも、シュートはゴール枠をとらえず、幸運にも命拾いであった。

鳥栖の時間帯

鳥栖の積極性が光る時間帯
右端のビスコンティ選手が
ほぼ全ての攻撃の基点に
彼を自由にさせた瞬間、フロンターレに危機が迫る


鳥栖の猛攻を必死に凌ぐ。フロンターレも遅ればせながら、猛然と反撃開始だ。
前線では3人のブラジル人が、巧みなパスワークを演出。強引とも思える繋ぎから、鳥栖ゴールへと一気に攻め立てる。
サポーターもチャンスとばかりに、盛大な応援でバックアップ。ピッチをぐっと凝視しつつも、力強く腕を振りまくる。
オーオー、フロンタ〜〜レ
フロンタ〜〜レ、オオオオオー!

だが、大半の選手はまだ鈍い。無謀な攻撃も破綻をきたし、呆気無く鳥栖の反撃を許す。
ロングクロスから鳥栖がシュートを演出。中盤付近のボール支配率も、明らかに鳥栖が一歩上手。
フロンターレもボールを奪い取り、前線へと攻め立てる。鳥栖の積極性に苦しみつつも、低いパスで掻い潜る。
一旦中盤に戻し、右サイド。しかし鳥栖のチェックも非常に厳しく、再び逆襲を受ける始末。
ビスコンティ選手の司令塔ぶりは見事の一言。ダイレクトで左右にボールを散らし、フロンターレ弱点であるサイドにパスを供給。
これではフロンターレも、満足な反撃には至らない。アレックス選手も渾身的な守備で鳥栖からボールを奪うものの、すかさず奪い戻されてしまう。

前半も半分以上を経過したが、ビスコンティ選手の脅威も衰えを知らない。彼の非凡なセンスは、鳥栖に移籍しても何ら変化は見受けられない。
鳥栖の選手も彼に牽引され、きびきびとしたプレーで場内を沸かす。



ビスコンティ選手のパスに合わせ
鳥栖の選手がサイドを駆け上がる
フロンターレの守備はゴール前は固めるも
やや嫌な流れである



鳥栖の守備

フロンターレもその後攻め戻し
コーナーキックから鳥栖ゴール前で緊迫の攻防
鳥栖は必死の守備で耐え凌ぎ・・・



ビスコンティ選手が攻める

すかさずビスコンティ選手へパス
最盛期を過ぎたとは言え
鳥栖では図抜けた存在だけに
彼を自由にしてはならない


フロンターレの選手がチェックに入る。ビスコンティ選手は左サイドにパスを繰り出し、サイドの急所を突く狙いか。
そこにも鳥栖の田村選手の姿が。フロンターレも何度も同じ手を食らうものかと、鬼木選手が必死にまとわりつく。
だが、不覚にもファウルの判定。鳥栖は素早いリスタートから、最後はシュートで締めくくる。
フロンターレも連続してのコーナーキック。ニヤーサイドに鋭いボールを放ち、ヘッドで鳥栖ゴールに押し込みを図る。
ボールは一旦中盤へ戻る。フロンターレはゆっくりとボールキープに見せかけ、右サイドに鮮やかなロングパス。
長橋選手(背番号20:MF)がぐいぐい駆け上がる。コーナーエリア付近から刃のようなパスを放ち、鳥栖のゴールに揺さぶりをかけている。

それでも鳥栖は必死に抵抗。フロンターレの攻撃が途切れるや、ビスコンティ選手を基点に、激しい攻撃を展開する。
隙間だらけのサイドを見逃さない。右サイドから森田選手が切り返し、それにつられて浦上選手が引き出された。
箕輪選手(背番号5:DF)との呼吸が合わず、浦上選手が呆気なく振り切られた。まずい!ゴールががら空き同然では無いか。
ここは幸運にも失点を免れるも、直後クロスから鳥栖のヘディングシュート。集中度の高い鳥栖の攻撃に、フロンターレのゴール裏は緊張感が高まるばかりだ。

浦上選手が振り切られる

これは浦上選手の判断ミス?
ボールコントロールが乱れ
致命的な危機には至らぬも
最後のヘディングシュートは
鳥栖の選手を完全にフリーにさせてしまった


前半も残すは僅かである。フロンターレの攻撃は悪くは無いが、どうもぎこちないままである。
中盤で鬼木選手とアレックス選手の連携が乱れ、反撃の機運も高まらない。ここは一旦呼吸を整え、中盤からじっくり機会を伺う。
対する鳥栖はサイド攻撃に変化は無く、ミドルレンジから豪快なクロスを繰り出す。
フロンターレの選手も動きを止める。残り時間を計算すれば、後半に勝負を託す計算か。

いや、突如スピードを増し、鳥栖に不意打ちを仕掛ける。鳥栖の守備も困惑し、フロンターレのスピードについて行けない。
鋭いパスから最後は前線の選手が飛び込み、鳥栖のゴールを脅かす。惜しくも得点に至らぬも、良い形で後半を迎えられそうだ。



これは得点に至らぬも、絶好のチャンスであった


・・・と思うのは甘かった。最後の最後で、とんでもない事態が待ち受けていた。
塩川選手のスライディングが、古川選手(背番号25:MF)を襲う。古川選手を直撃したのか、膝を抱えてピッチに倒れる。
そこに主審が立ち寄り、塩川選手にイエローカード。先程も警告を受けており・・・、何と!退場ではあるまいか!!
塩川選手も怒り心頭。逆上と同時にユニフォームを脱ぎ捨て、上半身裸でピッチを立ち去る。

唖然とした空気の中、程なく前半が終了。主審の長い笛と同時に、フロンターレゴール裏からはブーイングの後に、怒りに満ち溢れた「ちゃんとやれ!」コールが盛大に響き渡る。
後半は10人での戦いを強いられる。ビスコンティ選手の調子が優れるだけに、憂鬱な気分である。

塩川選手が退場

塩川選手のスライディングが
古川選手を直撃
塩川選手は懸命にアピールするも
主審の手は胸のカードへ



怒りのままピッチを去る

まさかの退場に、怒り心頭の塩川選手
ユニフォームを脱ぎ、歩いてピッチから退出
コーチがなだめるも、逆に八つ当たり



塩川選手の名前が消える

塩川選手の名が、無残にも消えうせてしまう
鳥栖の調子からすれば、後半の苦戦は免れない


間もなく後半開始のホイッスル。数的不利のフロンターレであるが、この試合は是が非でも落とせない。
さあ、応援するぞ・・・。サポーターの掛け声と同時に、フロンターレが早速期待に応えてくれた。
鳥栖の選手がボールをコントロールミス。付近に構えるマーロン選手が奪い取り、ためらいも無くシュートを繰り出した!
厳しい角度ももろともせず、ボールはゴールに吸い込まれる。サイドネットが大きく揺れ、待望の先制ゴールだ!!
早々の吉報にサポーターも大喜び。先程までの欺瞞ムードはどこへやら、皆大はしゃぎである。
オーオオオー、LOVEかわさきー、
俺たちと共に行こうぜ〜
オーオオオー、LOVEかわさきー、
ラーララーラララララーラララ・・・
俺たちの想いは〜、誰よりも熱く〜
に、光ると共に〜、
Football Together かわさきー

マーロン選手のシュート

これしか写真が無くてすいません、ですが
ボールはサイドネットに鮮やかに突き刺さる
角度が厳しい位置から放たれた
芸術的シュートであった



歓喜のサポーター

サポーターも喜びの余り、フェンス際に駆け寄る
元の位置に戻った後も、改めて歓喜の渦に浸る


サポーターが興奮する間にも、鳥栖が懸命の反撃だ。一気にフロンターレサイドに詰め寄り、ゴール付近で激しい空中戦。
だが、サポーターは意にも介さない。コールリーダ自らが絶叫し、全体を意欲的に引っ張る。
「さあ、やろうぜ〜!大きい声出してやろうぜ!!
選手のやる気を引き出そうぜ!!」


その想いが選手達に伝わったのか、フロンターレが反撃へと転じる。そしてベンチーニョ選手がタイミングの良いシュートを繰り出す。
GKの動きを見計らい、浮かしたボールが鳥栖ゴールへと迫る。惜しくも枠には入らなかったが、サポーターも大喜び。
一人少ないとは思えぬ戦いぶりだ。おお、ベンチーニョダンスが飛び出した。
ベンチーニョ、ゲットゴール、ベンチーニョ〜!
ベンチーニョ、ゲットゴール、ベンチーニョ〜!

ベンチーニョダンス

肩を組んでのダンスが
気持ち良さそうに左右に動きを繰り返す
鳥栖のゴール裏ならば等々力とは異なり
椅子破壊の心配もゼロ(笑)


しかし、数的不利は否めない。フロンターレの攻撃も短命で潰え、鳥栖が再び反撃に転ずる。
立て続けに鳥栖のコーナーキックが襲い掛かる。サポーターも気持ちを引き締め、懸命の声援を選手に送る。
こぼれ球をフロンターレが拾い、カウンターを試みる。鳥栖の選手もしつこくまとわりつき、フロンターレに自由な攻撃を許さない。
フロンターレはブラジル人トリオを中心に、低いダイレクトのパスワーク。鳥栖のチェックも何とか外すものの、中々前線に進むには至らない。

ここでフロンターレはアレックス選手を下げ、岡山選手(背番号32:DF)を投入。選手交代直後特有の隙から、鳥栖にフリーキックを与えてしまう。
鋭いボールが、フロンターレゴールを横切る。鳥栖のゴール裏からは、盛んに悲鳴が交錯する。
それでもフロンターレのサポーターは、決して動じない。岡山選手のコールが、悠然とゴール裏から響き渡る。
あれよ〜、岡山。アレヨお・か・や・ま〜
あれよ〜、岡山。アレヨお・か・や・ま〜

鳥栖の反撃

鳥栖も同点に追い付くべき、必死の抵抗
ただ、ビスコンティ選手の影が薄く
中軸のブレが顕著である


鳥栖も懸命の攻撃だ。ガムシャラにクロスを繰り出し、厳しいシュート盛んに放つ。
だが前半とは異なり、ビスコンティ選手の影響力はどこへやら。高齢故体力面の不安からか、彼の存在感が乏しくなる一方だ。
鳥栖の中盤は相当乱れている。その影響からか、フロンターレも決定的危機には陥らない。
鳥栖のボールを奪い取り、フロンターレもすかさず猛攻に転ずる。

鳥栖ゴール前は、両者が激しい接触プレー。茂原選手が後頭部を抱え、ピッチに崩れ落ちている。
しかし、試合は何故か中断しない。鳥栖も攻撃を止めず、非情の時間が延々と過ぎる。
いや、誰も気づいていないのか?山口選手はボールを外に出すように指示をするも、鳥栖の選手は誰一人と応じない。
この展開に、フロンターレのサポーターは怒り心頭。フロンターレの選手も中断を促しているようだが、鳥栖の攻撃は沈静化の気配すら感じない。

最後は鳥栖のミドルシュートが炸裂。浦上選手も中断を期待し油断したのか、慌ててボールを弾き返す。
ようやくプレーがストップする。茂原選手のダメージからして、何故プレーを止めなかったのか。
後味の悪いレフェリングに、私でなくとも疑問が残るところだ。

茂原選手が倒れる

鳥栖ゴール前の激しい攻防から
茂原選手がピッチにうずくまる



鳥栖の攻撃は止まらない

だが、鳥栖の攻撃は一向に止まらない
GKの指示も届いていないのか
無情な時間が流れ去る



主審が副審に確認

プレー中断まで、相当の時間を要する結果に
主審が副審に何か確認を取っているが
どうも状況が理解不能だ


後半も開始から20分は経過したのか。ボールの支配率は鳥栖が上回るが、中盤不在は顕著の一途。
ビスコンティ選手が機能しなければ、鳥栖も決して怖くない。おお!フロンターレが鮮やかな右サイドの速攻だ。
伊藤宏樹選手が、積極的なオーバーラップ。森選手(背番号6:DF)を鮮やかに振り切り、鋭いセンタリング。
そしてマーロン選手が、至近距離から強烈なヘディングシュート!入ったか?いや鳥栖の選手に当たり、惜しくも追加点には届かなかった。

鳥栖のDFも乱れを隠せない。連携ミスをベンチーニョ選手に狙われ、失点すれすれのピンチに陥る。
裏返せばフロンターレに、絶好のチャンスが到来。一人少ないハンデなど、この時点で微塵も感じられない。

伊藤宏樹選手のオーバーラップ

伊藤宏樹選手が、得意のオーバーラップ
疲れを隠せない鳥栖の選手には、効果てきめんだ



ベンチーニョ選手がボールを狙う

鳥栖の守備は、もはや崩壊寸前
連携の乱れをベンチーニョ選手が見逃さず
あわやボールを奪われかかる
フロンターレの追加点も、間近な気配だ


鳥栖も負けじと執拗に反撃。左寄りの位置をカウンターで駆け上がり、最後はビスコンティ選手がミドルシュート。
だが、これは大きくふかす。勢い余ったボールは鳥栖ゴール裏を陣取る、ビッグフラグに吸収される。
鳥栖の逆襲も短命に終わる。タイミングの良い右サイドのパスから、フロンターレの鋭いクロスが炸裂するぞ。
最後はマーロン選手シュートで締めくくる。鳥栖の選手も動きが鈍く、防戦一方の気配が強い。

そしてボールは中盤へ・・・、んん??何処からとも無く放たれたボールが、正面で大きく浮いている。
そのボールは一直線に鳥栖ゴールへと迫る。ボールはぐいぐいと接近し、徐々に落下を開始する。
山口選手も慌てて戻っている。懸命に拳を伸ばすものの、僅かに届かない。
山口選手の転倒と同時に、ボールは鳥栖ゴールへと吸い込まれた。何だ??一体何が起きたのか???。

センターサークルの反対側では、フロンターレの選手が円陣を組み、喜びを分かち合っている。
そう、ベンチーニョ選手が繰り出したボールは、神業的超ロングシュートとして結実したのだ。
サポーターもようやく事情を察知。これほどまでに素晴らしきロングシュート、滅多にお目にかかれない。

ボールはゴールに入ってしまった

鳥栖のゴール裏はがら空きであり
ベンチーニョ選手は、遠方でも見逃さなかった
何も変哲の無いパスと思いきや・・・
ボールはゴールに吸い込まれ、大きく弾む



はるか彼方で選手が喜ぶ

一体何処から、シュートが繰り出されたのか
私自身今もってよく分からない
それ程までに遠くから繰り出された
芸術的シュートであった



サポーターも喜ぶ

突然の出来事に、サポーターも仰天
だが、直ぐに喜びに浸り
大きな声援をピッチに送る


これで俄然有利になった。鳥栖も必死に反撃するが、乱れは顕著になるばかり。
焦りの色は隠せない。山口選手が前方に出るや、サポーターからは「キーパー出過ぎだ!」と野次が飛び交う。
それでも懸命にパスを繋ぎ、ヘディングシュートを繰り出す。直後コーナーキックのピンチを迎えるも、最後は浦上選手が抑える。
これで鳥栖も戦意が尽きたか。フロンターレの選手も勝利を計算し始めたのか、落ち着き払い余裕の試合運びである。
サポーターの応援にもゆとりが感じられる。時間も刻一刻と過ぎ去り、終了のホイッスルが待ち遠しい。

上半身裸で応援

「あの」彼も上半身裸で応援
ちなみにベンチーニョ選手のゴールが決まった際
私の元に近づいてきたので
思わず抱き合ったりして(笑)


鳥栖の抵抗はなおも続く。しかし、焦燥感は高まるばかりで、選手の連帯感は完全に失せている。
それでも最後にフリーキックのチャンスが。全身全霊のシュートも僅かに外れ、完全に命運が尽きてしまった。
サポーターも程なく勝利を確信。歓喜のコールが響き渡る中、主審の長い笛がピッチに反響。
いやぁ、本当に気持ち良い。久々の応援が快勝に結びつくとは、これ以上の幸せが何処にあろうか。
これだから遠征は止められないなぁ。お金がどんどん無くなるのが、頭では理解出来ても(爆)。

笑顔の選手達

快勝に選手達の表情も和らぐ
おお、岡山選手が両手を振っているぞ



サポーターも満足

この結果には、サポーターも大満足
メインスタンド下に戻った岡山選手にコールをしたら
これまた応えてくれました
ううむ、何て素敵なキャラなのかぁ





最後におまけの画像を2枚
謎の棒の利用方法はこれ
応援で手すりに立つ際、バランスを崩さぬよう
握って応援するのが正しい利用法





これは半ばボツ画像
反対側ゴール裏からサポーターを撮影するも
夜間の露出不足で雰囲気はイマイチ
ちなみにこのゲームが
鳥栖スタジアム今年の最後のナイトゲーム
もう一週間後であれば、昼間でしっかり撮れたのに



<フロンターレの出場メンバー>
GK:浦上
DF:佐原・箕輪・伊藤(宏)
MF:鬼木・茂原・塩川・アレックス・長橋
FW:マーロン・ベンチーニョ
SUB:吉原・岡山・黒津・加賀見・林
<フロンターレの選手交代>
アレックス>岡山(55分)
マーロン>加賀見(82分)
ベンチーニョ>黒津(89分)



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