川崎フロンターレ VS サガン鳥栖
〜 2004 J2 第1節 〜
日 時 | 2004年3月13日 14:04 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 9,014人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 2 | 前 半 | 1 | 鳥 栖 |
1 | 後 半 | 1 | ||
3 | 計 | 2 | ||
得 点 者 | ||||
マルクス | 29分 | 2分 | 伊藤 彰 | |
ジュニーニョ | 44分 | 60分 | 佐藤 大実 | |
我那覇 和樹 | 57分 |
長く待ちわびた開幕戦
等々力陸上競技場に戦いの空気が舞い戻ってきた
長く厳しい一年が遂にスタート
間も無く、激戦の舞台が火蓋を切って落とされる
キックオフの時刻が刻一刻と迫る
選手紹介にあわせ、サポーターも一気にヒートアップ
ゴール裏には盛大に大旗が揺れ
これから訪れる厳しい戦いを予感させる
バックスタンドも青一色
選手入場にあわせ、その青さは一層増し
サポーターの声援も一気にアップ
さあ、ついに待望のキックオフだ!!
だが、開始直後に突如悪夢が
鳥栖が見違える速攻を披露
フロンターレの不安定な守備をつき
伊藤選手(背番号18:MF)が鋭い一撃
まさかの先制点を献上
かつての仲間に痛恨の一撃を受けたフロンターレ
不安な空気がスタジアムを過ぎる
ここから如何に仕切り直すのか?
逆境にもめげないフロンターレサポーター
この一撃で逆に目が覚めたのか
応援の声は力強く、より輝きを増してきた
場面はフロンターレのフリーキック
サポーターは2度、3度重いうなり声を上げ
スタジアムに地響きがこだまする
だが、サポーターの後押しも空しく
シュートはゴール枠をとらえなかった
加熱する応援とは裏腹に
フロンターレの選手は鳥栖の動きに苦しむ
昨年3勝のチームとは信じがたいシャープさに
スタジアムにはピリピリした空気が漂う
依然として守備が不安定なフロンターレ
ゴール前のボールも守備陣の積極性に欠け
ルーズボールを鳥栖の本橋選手(背番号10:MF)が狙う
辛くも吉原選手(背番号17:GK)がクリアするも
連携の悪さに背筋が凍りつく場面であった
この試合展開にサポーターも落ち着かないのか
ちらちらと電光掲示板を見つめる者が多し
流れを変えるには応援だが
サポーターのイライラ感は更に増し
声援も徐々に神経質になってきた
スタジアムの空気を察してか
両者の攻撃性は更に高まる
鳥栖の攻撃に続き、フロンターレも
速攻から波状攻撃を仕掛ける
鳥栖ゴール前で激しくたたみ掛け
流れたボールをアウグスト選手(背番号4:MF)が
オーバーヘッドでゴールへの執念を燃やす
続けてセットプレーから混戦へ
鳥栖も激しく抵抗するが
フロンターレの強力な攻撃陣が、鳥栖ゴールをこじ開けた
遠方から目視は困難であったが
2004年初ゴールは
マルクス選手(背番号11:FW)が決めた
サポーターの喜びも大爆発
もやもやとした空気も一層され
応援に一層熱が帯びる
さあ、逆転を目指し熱き魂を注げ!
攻撃陣に負けじと守備も奮闘
鳴尾選手(背番号9:FW)のサイドアタックに
伊藤宏樹選手(背番号2:DF)が対抗
鳴尾選手の抵抗に苦しむも
ここは何とか流れを断ち切った
フロンターレは逆転を狙い
我那覇選手(背番号9:FW)が一気に縦突破
鳥栖も挟み撃ちで激しく対抗
我那覇選手はピッチに倒れ
ラフプレーに対し、サポーターから激しいブーイング
前半も残すは後数分
サポーターは両腕を高く掲げ
逆転を信じて全力の応援
アヴァンテ〜おお、川崎〜おお
ララーラララーララーラ
その願いがピッチに届いた!
ロスタイム、ジュニーニョ選手
(背番号10:FW)が冷静な一撃
ほぼ無人の鳥栖ゴールにボールは吸い込まれ
遂に逆転に成功!!
ロスタイムの劇的ゴールに、サポーターも大興奮
さあ、後半も得点を重ね、開幕戦を勝利で飾れ
程なく後半がスタート
序盤よりフロンターレが優位な展開
中盤のボール回しも悪くなく、鳥栖にペースを渡さない
何度かチャンスの後、絶好のチャンスが到来
ジュニーニョ選手へのマークが外れ、フリーの状態
側面にはマルクス選手の姿
周囲の気配を察知しつつ、両者の呼吸をあわせ
ジュニーニョ選手は滑らかに右足を振り抜く
低いボールが鳥栖ゴールを襲う
マルクス選手が見事に呼応し、果敢に滑り込んだ
だが、ここは鳥栖のGKシュナイダー選手(背番号14)が
渾身のセーブでゴールを死守
僅かなところで、一歩及ばなかった
だが、流れは明らかにフロンターレ
素早い左右のパスワークが冴え、鳥栖を翻弄
そしてそこには我那覇選手が
背番号9を背負った男から、鮮烈な一撃!
我那覇選手のゴールが決まり、3点目をゲット
サポーターの興奮ぶりに、ゴールを喜ぶ
我那覇選手を写真にとらえられなかったが
それはサポーターが増えた証でもある
サポーターとしては嬉しい反面
撮影ポイントが限られるのは複雑な心境
・・・え?だったら望遠レンズでも買えって??
欲しいのは山々ですが、お金が無い
お金が無くとも、キヤノンの今度出る28-300mmが欲しい
でも400mm以上の単焦点が欲しい
出来ればボディも1台増やしたい
でもお金が無い、お金があっても混雑したスタジアムで
カメラ2台はちょっぴり危険
いや、一脚ですら危険、今後は手持ち撮影しかないのであろうか
ではどうするか??サポーターには近づけないので、この3本で十分だ
1.キヤノン28-300mm F3.5-5.6L IS USM
これでほぼ90%はカバー、レンズ交換が殆ど不要
問題は価格が30万円ぐらいしそう
F値から夜間はちょっぴり厳しい、でも・・・出たらやっぱり買うぞ!!
2.400mm以上の望遠レンズ
中古の400mm F5.6L USMでも狙うか
暗いけれど金欠にはこれでも贅沢
3.シグマ 20mm F1.8 DG
これは最近購入、スマ・スタなど暗所で最適
使いこなしは難しいが、はまったときのシャープさはさすが単焦点
ただし、AFが外れやすいのがたまにキズ
基本的にはMFで使った方が幸せかも
・・・と雑感していたら、あっけなく鳥栖が2点目を追加
いかん、余計なこと考えずに応援に戻らねば
おっ!ジュニーニョ選手がフリーで飛び出す
角度は厳しいが、絶好のゴールチャンス!!
鳥栖のゴールを凝視し、鋭い一撃が炸裂!
・・・のはずが、無情にも直前でコケた
ジュニーニョ選手は悔やみ、地面をこぶしで叩き付けた
それにもめげず、渾身の応援が続く
陽は傾きつつもサポーターの力は衰えない
これが開幕戦の魔法であろうか
数ヶ月の応援ブランクが信じ難い勢いである
フロンターレも徐々に流れを戻す
だが、鳥栖の守備も集中力を切らさない
アウグスト選手の左足も素早く封印
守備力も昨年とは見違える完成度
これが松本イズムの成果なのか
しかし、攻撃力はフロンターレが勝る
ジュニーニョ選手の突破に対し、鳥栖の選手が接触
ゴール正面、絶好の位置でフリーキックのチャンス!
・・・が、判定はジュニーニョ選手のシュミレーション
不可解な判定に、両腕を広げアピール
後ろからはマルクス選手も驚きの表情を浮かべる
サポーターのブーイングも半端では無い
長々と続き、怒りをあらわにする
だが、後半も残り少し
ここは応援に戻り、選手を確実にサポートしたい
初勝利の瞬間を目指し
サポーターは早々に応援に戻り、最後の力を振り絞る
さあ、初勝利まであと僅か
このまま最後まで逃げ切り、鳥栖に辛勝
「あんたが大賞」の賞品を目当てに
多くのサポーターが腕を伸ばす
しかし、初勝利は想像以上の難産であった
鳥栖は松本監督の下、戦う集団に見事復活
破竹の攻撃力を誇るフロンターレであれど
簡単には勝たせてもらえない
改めて勝負の厳しさを痛感した一戦であった
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:吉原 DF:伊藤(宏)・渡辺・箕輪 MF:アウグスト・山根・木村・ジュニーニョ・久野 FW:我那覇・マルクス SUB:下川・町田・中村・佐原・鬼木 |
<フロンターレの選手交代> |
我那覇>中村(67分) マルクス>町田(83分) |