京都パープルサンガ VS 川崎フロンターレ
〜 2004 J2 第22節 〜
日 時 | 2004年7月10日 18:05 | |||
試合会場 | 春野総合運動公園陸上競技場 (高知県吾川郡春野町) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 3,767人(この人数にして、どうしてロッピーが完売?) | |||
試 合 結 果 | ||||
京 都 | 0 | 前 半 | 2 | 川 崎 |
1 | 後 半 | 1 | ||
1 | 計 | 3 | ||
得 点 者 | ||||
中払 大介 | 47分 | 11分 | ジュニーニョ | |
14分 | アウグスト | |||
64分 | ジュニーニョ |
高知は歳30にして、初訪問の地
春野総合運動公園陸上競技場も
地方の競技場の例に漏れず
市街地から延々とタクシーを飛ばし
田園風景と山道を越え、ようやく到着
サイド〜バックスタンドは1階が芝生席の
ごくありふれた競技場
冒頭は某ページをちょっぴりまねる
テレビ局の取材を受け、ポーズを決めるサポーター
その後は、応援歌詞カードをゴール裏で配布
高知の観客の協力を得るべく
一緒に応援を促すようにアピール
空はどんよりと濁ると同時に、勝負の時が到来
相手は柱谷監督へとスイッチし、変貌を遂げた京都
当初の予想とは裏腹に、未だ低迷はしているが
自力があるだけに、絶対に侮れない相手である
サポーターも気合を充満し、熱い応援がスタート
京都がホームではあるが、不慣れな地方の競技場
共にアウェイの格好だけに
京都は地の利を生かせない
フロンターレはそれを早くから付け込み
当初から優位に試合を運ぶ
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)も積極的にボールを支配
京都は守勢を強いられる
京都のファウルで、フロンターレにフリーキックのチャンス到来
マルクス選手(背番号11:MF)の一撃は
惜しくも相手GKの正面
だが、京都の潜在能力は侮れない
不利な状況と思いきや
素早く効率的なパスワークで対抗
美尾選手(背番号19:MF)のロングパスが
フロンターレDFの背後を突き
オーバーラップした三上選手(背番号35:DF)へと繋がり
うかつにもシュートを許してしまう
だが、京都の反撃も短命で途切れた
フロンターレは即座に攻め戻し
ジュニーニョ選手におあつらえのパスが渡る
京都の守備を冷静に見据えての一撃は
京都ゴールを揺らし、待望の先制ゴール!
相手が京都なだけに、接戦を予想したサポーターは
早々のゴールに当初は拍子抜けするも
直ぐに喜びをあらわにする
蒸し暑い陽気もなんのその
応援に一層力がみなぎる
キックオフ直前で到着の応援家N崎氏も
ようやく調子に乗ってきた
使い込まれたメガホンを片手に
積極的に応援をリード
熱気あふれる応援に乗り
ピッチ上の選手も上昇気流
おっ、今度はアウグスト選手が斜め角度からの一撃!
京都DFの抵抗は無意味と化し、続けて2点目をゲット!!
またとない連続ゴールに、サポーターも大興奮
これで試合の主導権は完全に掌握
さあ、ガンガン攻めて攻め立てろ!!
京都は松井選手が五輪の代表で
抜けた影響が大きいのか、流れを覆す力に乏しい
ボールを持つ美尾選手を囲むフロンターレに
孤立の末、成す術も無く反撃の力は尽きる
それでも京都は徐々にではあるが反撃に転じ
フロンターレゴールをじわりと脅かす
ゴール裏の芝生席では、本数が少ないものの
大旗を水平に揺らし、視覚効果で京都の攻撃を妨害
2階席のサポーターも盛大な応援で
京都の反撃に対抗
どんよりとした厚雲が、猛烈な直射日光を遮り
サポーターの体力も保たれる
撮影の舞台を芝生席に変更
当然だが、ピッチに近い方が臨場感溢れる
試合の主導権はフロンターレが掌握し続け
臨場感をさらに豊かにする
前線の選手もボールのキープ力が強く
中村選手(背番号14:MF)が
得意のミドルレンジからクロスを放つ
それをマルクス選手(背番号11:MF)がシュート
昨年は宿敵新潟に在籍、散々苦しめられた過去は去り
今ではチームに欠かせない存在
サポーターからの信頼感もきわめて厚く
ゴールを期待すべく、マルクスコールが頻繁に響く
京都はグラインダーから、不意を突いたシュート
吉原選手(背番号17:GK)のセーブも届かないが
ボールはポストに弾かれた
フロンターレは、運も味方に付けた
前半も終了に近づくにつれ
京都も徐々に本領発揮
だが、サポーターはこの程度では怖気づかない
信念を持って、整然と応援をこなす
その信念は、選手と固く共有
京都の強烈なフリーキックも
吉原選手が正確なパンチで防御
そして、その信念は佐原選手(背番号3:DF)にも伝播
黒部選手(背番号9:FW)を背後からつかみ掛けるも
フェアな演技?でファウルを免れ
危険な場面を断ち切った
そのシーンに、サポーターから
「ミラクル佐原」コールが飛び出す
箕輪選手(背番号5:DF)も固い守備で守り立てる
一対一の強さはフロンターレが勝り
京都に決定的な場面を与えない
2点のリードを保ち、優位な状況で前半を終了
後半開始前に、サポーターが芝生席に大移動
選手との距離はより縮まり
勝利の執念を強く共有する狙いか
残り45分、共に戦おう!
・・・あら?、京都がいきなり反撃弾
中払選手(背番号14:MF)の強烈な一撃が
フロンターレゴールに重く突き刺さる
芝生席に移動する前に、こんな場面を迎えるとは・・・
何はともあれ応援再開
芝生席のサポーターは整然と腕を掲げ
ピッチ上の選手たちに願いを託す
再び芝生席に舞い戻るが
京都が主導権を握り、フロンターレは劣勢を強いられたまま
連携面では差ほど長けているとは思えぬが
個人能力の高さとスピードを武器に
フロンターレを再三脅かす
前半と同じく、熱い声援が響く
ふと、空を見上げると不穏な厚雲はそのままだが
そんな程度で影響を受けるサポーターでは無い
劣勢を覆せないフロンターレの選手に
徐々に焦りと苛立ちがつのる
アウグスト選手の警告で、主審と衝突
これ以上警告を受けぬよう
ここは素直に引き下がって欲しい
依然として厳しい状況のフロンターレだが
守備は辛うじて踏み留まる
京都が攻撃疲れを見せるか
あるいはフロンターレの忍耐力が途切れるか
お互い我慢比べの局面に突入
上空はすっかりと闇に覆われる
シャッタースピードも稼げず、写真のぶれも目立つが
裏返せばサポーターが躍動感溢れる証
ピッチ上の選手もぶれを生かして撮影してみる
我那覇選手をしっかりととらえ・・・
そして、体をひねらせ強烈な一撃
・・・と、何だか素人写真教室みたいだが
28-300mm F3.5-5.6L IS USMの威力は絶大
最新の技術が、写真べたな私でも
これだけまともに撮れてしまう
まぁ、くだらないレンズネタはともかく
京都の猛攻を耐え抜いたフロンターレが
今度は逆襲に転じている
ジュニーニョ選手の高速ドリブルに
京都の選手も振り切られ
懸命に追いかけるが、どうしても追いつけない
これは完全にフロンターレの形
京都のクリアも即座にカット、更に激しく攻め立て
ジュニーニョ選手が再度斜め角度から侵入
京都の平井選手(背番号1:GK)の
動きを冷静に見計らい、脇下をすり抜ける一撃!
ゴールを決めたジュニーニョ選手は
貫禄のポーズで喜びを表現
京都を再び突き離す一撃
これで勝利の確率は、飛躍的にアップ!
耐え抜いたサポーターも、開放された如く爆発
・・・と、歓喜の渦を見渡すと
いつの間にか、地元の高校生が
一緒に応援に加わっていた
彼らは最後まで元気に跳躍し続けた
頼もしい味方に、深く感謝したい
このゴールで、京都の勢いは断ち切られた
後はフロンターレの攻撃ラッシュ
ジュニーニョ選手はハットトリックを狙うべく
限りない得点意欲を見せ付ける
コーナーエリアに向かうマルクス選手
サポーターから熱い声援が飛び
それに応えるのも勝利の方程式
アウグスト選手も続けと渾身の一撃
意気消沈した京都は、散発的な反撃が精一杯
フロンターレが攻め立てる構図に揺るぎは見えない
応援の勢いも高度に保たれる
第2クールも最終ゲーム
1週間の中断期間を惜しむように
真摯ながらも、応援を満喫しているかのようだ
試合終了間際に、町田選手(背番号19:FW)を投入
古巣相手に、遠慮を無しの真剣勝負を挑む
4分と長いロスタイムも無失点で過ぎ去り
京都から貴重な勝点3をゲット
第2クール終了時点で、勝点は驚愕の57
(54と間違えていた、スマン)
留まるところを知らぬ強さに、サポーターにも笑みがこぼれる
だが、長いシーズンはまだ半分を折り返しただけ
ぶっちぎりの独走にもおごりは禁物
気持ちを一切緩めず、残り22試合に挑み
勝点100とJ1昇格を実現したい
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:吉原 DF:佐原・寺田・箕輪 MF:アウグスト・鬼木・長橋・マルクス・中村 FW:我那覇・ジュニーニョ SUB:浦上・渡辺・木村・今野・町田 |
<フロンターレの選手交代> |
我那覇>木村(69分) 鬼木>渡辺(87分) アウグスト>町田(89分) |