水戸ホーリーホック VS 川崎フロンターレ
〜 2004 J2 第36節 〜
日 時 | 2004年9月26日 19:04 | |||
試合会場 | 笠松運動公園陸上競技場 (茨城県那珂郡那珂町) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 3,751人 | |||
試 合 結 果 | ||||
水 戸 | 0 | 前 半 | 1 | 川 崎 |
1 | 後 半 | 1 | ||
1 | 計 | 2 | ||
得 点 者 | ||||
関 隆倫 | 47分 | 26分 | マルクス | |
71分 | マルクス |
開門前の笠松運動公園陸上競技場
アウェイとは信じ難い、黒山の人だかり
バスツアーの8台を筆頭に、多くのサポーターが
フロンターレのJ1昇格を共に分かち合うべく
遠路那珂町まで駆けつけてくれた
開門と同時に、バックスタンドの一角はサポーターで埋まる
巨大横断幕も速やかに設置完了
大一番を前に、準備に手抜かりは無い
ホーム側には、水戸サポーターが場内で即席で作った
昇格を阻止すべき横断幕が登場
けれども、目標達成を間近に控えた今
殆どのサポーターは眼中にも入らない
・・・と、我らが中西哲生氏が突如登場
サポーターから差し出されたメガホンを片手に
期待と励ましの言葉を力強く述べた
空は闇に包まれ、決戦の時が迫り来る
熱気溢れる応援と同時に、等々力でお馴染みの横断幕も掲揚
勝利をあげ、自らの力でJ1昇格を掴みたい
サポーターの切なる願いが充満
選手がピッチに登場と同時に
アウェイ側バックスタンドは青新聞で一色に染まる
今度こそ、3度目の正直をかなうべく
試合開始のホイッスルが響く
開始直後からフロンターレが水戸を圧倒
左サイドをえぐり、低いクロスにマルクス選手(背番号11:MF)
ここ数試合、攻撃面でちぐはぐさが目立ったものの
迷いが吹っ切れた如く、意欲的に攻め立てる
これぞフロンターレの本領発揮
ピッチ上の選手にサポーターも呼応し
序盤からぐいぐい応援を飛ばす
等々力のGゾーンと、劣るとも勝らない迫力
サイドへのパスも正確、鮮やかに決まる
右サイドからは長橋選手(背番号20:MF)が駆け上がり
ゴールライン付近からクロスを連発
圧倒的な攻撃力で、早くも水戸を守勢に追い込む
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)の動きもまずまず
水戸は厳しいマークに入るものの
ファウルで止めざる得ないシーンも少なくない
水戸もドリブルから活路を探る
だが、箕輪選手(背番号5:DF)が行く手を遮り
フロンターレが攻撃体勢へ復帰
このまま一気に攻め立てた
最後はマルクス選手の一撃が炸裂
水戸ゴールを低く揺らし、待望のゴール!
鮮やかな得点劇に、サポーターも大興奮
応援家もヤクルトよろしく、傘を回してのパフォーマンス
リスタート後は水戸が攻勢を仕掛ける
フロンターレはゴール前をしっかり固め
水戸の選手に対し素早いチェック
水戸は執拗に攻め立て、フロンターレのファウルを誘う
フリーキックのピンチを迎えるや
サポーターは吉原選手(背番号17:GK)のコール
危機的な場面だけに、切迫感が伝わってくる
水戸のフリーキックはこぼれ球に
クリアに入った箕輪選手に、水戸の選手がのしかかる
お互いの意地をかけ、ピッチ上では激しい攻防が続く
なおも水戸の時間帯、クロスが襲い掛かる
フロンターレゴール付近でボールが激しく交錯
水戸は決定的な場面には至らぬも
フロンターレからすれば、一瞬たりとも油断が許されぬ時間帯
こんな時だからこそ、応援の力が欠かせない
軽快な打音にあわせ、跳躍を繰り返すサポーター
前へ、とにかく前へ攻めて欲しい
だが、試合の流れを変えるには至らない
この後も水戸が押し気味に試合を進め
そのまま前半終了を迎えた
1点リードで後半開始の時を迎える
数多のゲートフラグとプラカードが掲げられた
残り45分、勝利でJ1昇格の喜びを分かち合いたい
サポーターの切なる願いが肌に感じる
ピッチに現れた選手達も、円陣で気合を込める
もう足踏みは結構だ
伸びに伸びた昇格の夢、今日こそ絶対に手に入れる!
だが、水戸の奇襲にフロンターレは翻弄
開始間もなく関選手(背番号8:MF)の一撃で
まさかの同点を喫してしまう
観客席からは騒然の空気が流れる
また、昇格を逃してしまうのか・・・
そんな不安を一掃すべく、即座に応援再開
熱いサポートで、勝利を掴み取れ!
サポーターの声援の後押しを受け、フロンターレが逆襲に転じる
そんな中、ベテランの相馬選手(背番号23:MF)が
積極的に動き、試合をコントロール
水戸の選手と適度な距離を置き
冷静に前方を見据えセンタリング
高精度なパスが、水戸ゴール前にひた迫る
ジュニーニョ選手が呼応し、強烈なヘッド
アウグスト選手が不在なれど
元日本代表の片鱗を見せ付ける
試合の流れは、フロンターレに傾きつつある
チャンスを察知したサポーターは
応援の勢いを加速させる
コーナーキックから、箕輪選手が渾身のヘッド
同点でもJ1昇格は決定だが、欲しいのはあくまでも勝利
勝利への執念で、水戸ゴールを崩しにかかる
フロンターレの波状攻撃に、サポーターも盛り立てる
激しく体を躍動、選手たちの奮闘に応える
水戸はカウンターで逆襲に転じる
手薄なフロンターレゴールは危機を迎えるも
体を張った守備で失点を阻止
逆にフロンターレは、即座に反撃に打って出る
水戸のファウルを誘い、フリーキックのチャンス
さあ、一体誰が蹴るのであろうか?
マルクス選手の一撃が炸裂!
鋭いシュートは、武田選手(背番号31:GK)の指先をかすめるも
惜しくもゴールポストに激突
フロンターレの勢いは、もはや誰にも止められない
左サイドからは相馬選手がクロスを連発
右からはジュニーニョ選手が、鋭い突破で水戸を翻弄
ジュニーニョ選手の突破に、水戸はたまらずファウル
フロンターレに再び、セットプレーのチャンスが到来だ
絶好の場面に、マルクス選手の一撃が炸裂!
ボールは滑らかな弧をえがき、水戸のゴールに急接近
マルクス選手の一撃は、武田選手の逆を突き
水戸ゴールに深く突き刺さる
勝利へ向け、貴重な1点が決まったぞ!
ゴールを決めたマルクス選手は
一直線に関塚監督のもとへ駆け寄った
イレブンも続々集合、マルクス選手を祝福
勝ち越しゴールに、サポーターも一気にヒートアップ
試合再開と同時に更に激しく躍動
勝利を目指し、熱い応援
1点リードでは全く飽き足らない
我那覇選手(背番号9:FW)がサイドから
ゴール正面のジュニーニョ選手へパスを供給
フロンターレは若干運動量が低下するも、攻撃への積極性は十分
昇格を間近に、重圧の類も感じさせない
後半も残り時間は僅か
サポーターも気を緩めることなく、激しい応援を披露
箕輪選手が担架で搬出
その間、水分補給に訪れたマルクス選手が
サポーターに近づき、お馴染みのポーズで盛り立てる
最後の最後まで、フロンターレの攻撃は止まらない
ジュニーニョ選手が深く切れ込み、クロスを放つ
水戸の選手は、慌ててヘッドで逃げるのが精一杯
相手選手に囲まれつつも、相馬選手がボールをキープ
うまくボールをバックに逃し、時間を巧みに消費
後半もとうにロスタイムに突入、感動の瞬間まで・・・あと僅か
もう少し、もう少しで、悲願が達成される
水戸が深く攻め込み、ボールがラインを割った
と、主審の腕が伸び、試合終了のホイッスル
やったぞ!遂にJ1昇格を果たしたぞ!!
ピッチ上で歓喜に浸る選手たち
激闘を制して得た昇格に、笑顔が耐えない
選手たちを大歓声で歓迎するサポーター
長き足踏みから開放され、満面の笑みにあふれる
抱き合って、昇格を喜ぶ選手たち
ただ祝福の言葉以外、思い浮かばない
挨拶の後、関塚監督の胴上げ
就任初年にして、フロンターレを昇格に導いた手腕
長年の積み重ねを考慮しても、見事の一言
後は試合後の光景を何枚か紹介
ピッチに戻った選手たちは、ペットボトルの水かけで祝勝会
箕輪選手がサポーターのもとに戻り
メガホンを片手に謝意を述べる
その後も中西哲ちゃん、武田社長が挨拶
社長、これからもフロンターレを頼んだぞ!
トラメガを返す中西哲ちゃん(笑)
最後はサポーターから、現役時代の応援歌も飛び出した
観客席ではサポーターが続々と取材攻勢
その後も騒ぎは止まらず
選手バスの出発では、熱狂的なコールで出迎え
静寂なスタジアムはお祭り騒ぎ
余りに騒ぎ過ぎて、バスの出発が大遅れのハプニング
帰りのバスもご覧の状況(8台中1台だけですが)
テレビで昇格のニュースが流れるたびに
サポーターは拍手と大絶叫
川崎に到着するまで、車内は延々と宴会状態
みなさま本当におつかれさま
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:吉原 DF:伊藤(宏)・寺田・箕輪 MF:久野・中村・相馬・長橋・マルクス FW:我那覇・ジュニーニョ SUB:相澤・谷口・今野・木村・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
(なし) |