鹿島アントラーズ VS 川崎フロンターレ

〜 第84回天皇杯全日本サッカー選手権大会 5回戦 〜



日   時 2004年12月12日 12:59
試合会場 県立カシマサッカースタジアム (茨城県鹿嶋市)
天   候
観 客 数 10,297人
試  合  結  果
鹿   島 0 前  半 1 川   
2 後  半 1
1 延長前半  
     
     
3 2
得   点   者
ファビオ
ジュニオール
79分   6分 我那覇 和樹
野沢 拓也 86分   65分 久野 智昭
中田 浩二 105分      


カシマサッカースタジアム

バスに揺られ、カシマサッカースタジアムに到着
対戦相手の鹿島は、公式戦で過去3回対戦するも
3連敗&全試合無得点と惨めな結果
だが、J1昇格を決めた今であれば
勝機も過去の比ではあるまい
今日こそ勝つ!絶対に勝って鳥取へ行くぞ!!



もつ煮を求める行列

この行列は開門待ちでは無い
カシマ名物、もつ煮を求める列
震える寒さも影響してか、警備員が整列する程の大盛況



もつ煮

30分位待ち、ようやくもつ煮にありつけた
ほかほかのもつ煮は噂どおりの美味、冷えた体を心から温める
・・・やばい、そんな間に大粒の雨が
荷物の濡れが心配で、味わう暇も無く観客席へ舞い戻る



早くも応援するサポーター

厳しい寒さに関わらず、サポーターの気迫は早くも全開
選手がピッチに登場するや
ゴール裏は試合中さながらの雰囲気



鹿島サポーター

ホームゴール裏を赤く染める、鹿島サポーター
天皇杯のためか、迫力は想像より控えめではあるが
かつての覇者に相応しく、熱狂的な声援で出迎える



試合開始

キックオフの瞬間、サポーターは一気に気合を爆発
鳥取への切符を奪うべく、熱き90分が火蓋を切った!



序盤の守備

鹿島に対し、互角に勝負を挑むフロンターレ
中盤から的確なチェックで、鹿島の行く手を遮る
序盤の守備の不安さは、微塵も感じさせない



中村選手

鹿島は中盤から厳しいチャージ
フロンターレは屈することなく、前線を伺う
中村選手(背番号14:MF)も一歩も引けを見せず
堂々たる戦いだ



ゴールを喜ぶ我那覇選手

フロンターレがじわじわと前進を図る
ボールは右に展開、鹿島の守備が開いたところで
我那覇選手(背番号9:FW)のミドルシュートが炸裂!
・・・何と、最高の瞬間に20Dも恒例のフリーズが炸裂(爆)
シュートは撮り逃したが、辛うじてこのシーンは撮れた



ゴールを喜ぶサポーター

先制ゴールに大興奮のサポーター
鹿島の長き厚き壁を打ち破る、記念すべきゴール
もしや・・・、鹿島に勝ってしまうのか
もちろんだ、鹿島に絶対に勝つ!!



飛弾選手

先制点の勢いを武器に、フロンターレが更に攻め立てる
左サイドをマルクス選手(背番号11:MF)から
飛弾選手(背番号26:MF)にパスを託す
強敵鹿島に対し、緊張の素振りも見せず
果敢に鹿島ゴールを攻め立てる



鹿島のミドルシュート

だが、鹿島も黙ってはいない
瞬く間に左サイドを駆け上がるや
強烈なミドルシュートをお見舞いする
判断力の速さは、J2の比では無い



鈴木選手

鹿島の攻撃の要は、かつてフロンターレに
在籍した鈴木選手(背番号30:FW)
鈴木選手の個人技を封じ込めるべく
フロンターレは数人がかりで食い止める



鹿島の中盤

鹿島のコーナーキックをしのぎ
カウンターで突破を図るフロンターレ
だが、鹿島の中盤が固く立ちはだかる
中村選手の突破も、一瞬にして封印された



関塚監督

本領を発揮しつつある鹿島に対し
守勢を強いられるフロンターレ
関塚監督も激しいリアクションで、ピッチに指示を送る



鹿島のクロス

鹿島の深井選手(背番号11:FW)がクロスを放つ
直後、シュートを喫するなど
鹿島のスピードに対し、苦しい展開のフロンターレ



応援するサポーター

苦しい時だからこそ、全力で声を振り絞るサポーター
降りしきる雨、身震いする寒さにも打ち勝つべく
盛大に跳ね、そして歌う



フロンターレの反撃

鹿島のセットプレーの危機を耐え抜き
サポーターの声援に後押しされ、フロンターレが反撃開始
左サイドの飛弾選手のパスを基点に
数人がかりで鹿島ゴールに詰め寄る



フロンターレの守備

ディフェンス陣も密着マークで、鹿島の攻撃を封じる
スピードとトリッキーな動きでは劣るものの
徹底的に取り囲み、ピンチを抑える



寺田選手の守備

鹿島のセットプレーに対し、フロンターレは高さで対抗
熾烈な空中戦も、寺田選手(背番号13:DF)がクリア
緊迫の攻防も、互角たる戦い



いらいらのサポーター

直後、鹿島の選手がピッチに倒れる
接触プレーで、鹿島の選手の転倒が続出
幾度と試合を中断され、サポーターのいらいらも募る一方



谷口選手

鹿島のサイドアタックに、谷口選手
(背番号29:DF)が激しいチャージ
鹿島の選手をわしづかみにし
J1さながらの気迫でボールを奪取



両チームの選手がエキサイト

チャージの応酬に、両チームの選手が怒りを爆発
J1の意地と挑戦者の意地が、ピッチ上で激しく激突



鹿島がゴールに迫る

直後、鹿島がフロンターレゴールを攻め立てる
危険な状況が続くものの
フロンターレの守備の集中力は途切れず
鹿島にゴールを許さない



声援を送るサポーター

鹿島の前に、攻め手に乏しいフロンターレ
1点リードの余裕を封印し、寒さと劣勢を覆すべく
力強い声援を送るサポーター



フロンターレの守備

鈴木選手に対し、執拗に追い回すフロンターレ
さすがの鈴木選手も正面突破を断念
徹底マークが功を奏した格好



中田選手の守備

中村選手に対し、中田選手(背番号5:MF)が
厳しいスライディング
寒さを感じさせぬ攻防が続き、程なく前半が終了
フロンターレが1点リードを守り抜き、後半に挑む



揺れる大旗

雨で湿った大旗が、照明を浴びて盛大に揺れる
ピッチに現れた選手達を、ゴール裏から勇気づける



応援再開

後半開始と同時に、一斉に跳ねるサポーター
残り45分、勝利をひたすら信じ
渾身の応援が再開された



塩川選手

開始早々、塩川選手(背番号15:MF)が鹿島ゴールに迫る
巧みなステップで、強固な守備網の突破口を見出す



箕輪選手のヘディングシュート

塩川選手がゴールライン際で粘り、コーナーキックを得た
マルクス選手のファーサイドのキックを
箕輪選手がヘディングシュートでゴールを狙う



フェルナンド選手のシュート

鹿島も一気の逆襲を披露
フェルナンド選手(背番号16:MF)が至近距離から一撃
これはゴール正面、下川選手(背番号21:GK)がキャッチ



黒津選手

そして、フロンターレも即座に反撃開始
飛弾選手が左サイドより切れ込み
鹿島の守備を崩し、強烈なシュート!
低い一撃は、惜しくも曽ヶ端選手(背番号21:GK)が抑える



箕輪選手の守備

後半に入れど、フロンターレは守備の集中力は途切れない
鹿島のコーナーキックを、箕輪選手が強力なヘッドでクリア



下川選手のパンチング

鹿島も元王者の片鱗を見せつける
フロンターレゴールへと、立て続けに強烈なミドルシュート
下川選手も負けじと、豪快なセーブを披露
団結の守備で、ゴールを死守するフロンターレ



塩川選手が飛び出す

マルクス選手のパスを受け、塩川選手が飛び出す
懸命の形相でボールを追い、鹿島ゴールへ急接近
残念ながら一歩及ばず、ボールは曽ヶ端選手の手中



中村選手の守備

鹿島はフリーキックを基点に、フロンターレゴールを総攻撃
凄まじき圧力に絶体絶命のピンチを迎えるも
中村選手がゴール前に立ちはだかり、渾身のクリア



跳ぶサポーター

息詰まる熱戦に、サポーターの緊張感も途切れない
滑りやすい足元に恐れを見せず
サポーターは盛大に飛び跳ねる



久野選手

鹿島の猛攻を耐え抜き、フロンターレが中盤へ押し戻し
久野選手(背番号8:MF)がボールをキープ
この時点で芸術的ゴールが生まれようと
誰が予期したことであろうか



久野選手のループシュート

鹿島の一瞬の隙を突き、久野選手が技ありのループシュート!
ボールは曽ヶ端選手の頭上を抜け
急降下したボールが、鹿島ゴールを大きく揺らす



ゴールに興奮するサポーター

技ありの一撃に、サポーターも大興奮
強豪鹿島に、試合を優位づける2点リード
悲願の勝利、そして鳥取への進出を目指し
応援は一気に加速する



フロンターレのミドルシュート

このゴールを皮切りに、一気に攻勢を強めるフロンターレ
ミドルレンジから強烈なシュートを放ち
鹿島ゴールにプレッシャーを与える



下川選手のセーブ

鹿島も鈴木選手が、至近距離から一撃
だが、これも下川選手のファインセーブで死守
2点リードにも、守備の集中力は全く途切れない



曽ヶ端選手がファンブル

鹿島の猛攻を耐え、逆襲に転ずるフロンターレ
シュート性のボールは、曽ヶ端選手がファンブル



ボールに駆け寄るマルクス選手

マルクス選手がそれを見逃さず、一気に駆け寄る



我那覇選手も後を追う

更には、我那覇選手も猛然と駆け寄る
ゴールにかける凄まじき執念
結局は反則に終わるも、サポーターの心を動かすには十分



勝利を信じて応援

後半も残す時間は、刻一刻と減少
強豪鹿島に対し、悲願の勝利を挙げられるのか
勝利がにわかに、現実味を帯びてきた



鹿島の猛攻

だが、勝利を信じる空気とは裏腹に
鹿島が更に攻勢を強める
度重なる波状攻撃に、フロンターレの守備も懸命に耐えものの
運動量も落ち、守備も崩壊寸前
鹿島の猛攻を、精神力でひたすら耐え抜く



鹿島が1点取る

しかし、遂に鹿島にゴールを喫する
至近距離からファビオ ジュニオール選手(背番号9:FW)の
痛恨の一撃を食らってしまう



激しい応援

カシマスタジアムは盛大な歓声に包まれた
それでもゴール裏のサポーターは怯まない
悲願の勝利を誓い、応援の集中力を切らさず
激しいリズムで選手達にエールを送る
そして、この応援歌がスタジアムに響く
どんな時も俺達、そうさ心くじけない
青と黒の、誇り胸に
さあいこうぜ、KAWASAKI、いつも俺達と共に
ぶちかませよ、Just Going Now




激しい攻防

次の一点をめぐる攻防は、一層ヒートアップ
塩川選手のサイドアタックに対し
鹿島も激しいスライディングで行く手を遮る



野沢選手のシュート

食い下がるフロンターレに、鹿島が更なる一撃
野沢選手(背番号25:MF)のミドルシュートは
誰かに接触したのか、角度を急変
下川選手が懸命に反応するも、届かない!



ゴールを喜ぶ野沢選手

試合終了間近に、鹿島に痛恨の同点ゴール
歓喜に溢れる鹿島の選手
スタジアムを陣取る赤い集団も絶叫
土壇場にしてアウェイの、そしてJ1の洗礼を喫してしまった



鹿島の猛攻

一気に勝負を決めるべく、鹿島が容赦なく攻め立てる
同点で失意に突き落とされたフロンターレ
一方的に叩かれ、もはやこれまでなのか・・・



塩川選手のシュート

違う、フロンターレの闘志は潰えていない
我那覇選手から中盤でボールをキープ
塩川選手にボールが託された
鹿島のマークを振り切り、ミドルレンジから起死回生の一撃!



頭を抱える塩川選手

全身全霊の一撃も、鹿島ゴールをとらえない
頭を抱え、悔しさをにじませる塩川選手



後半終了

そして、程なく後半終了の時を迎えた
両者の意地をかけた激戦も
延長Vゴール戦へと突入



応援再開

90分間、全力の応援も実らず
勝利を直前で逃したサポーター
落胆の色は隠せぬも、まだ希望は捨てていない
希望を再び胸に、気迫の応援が再開された



我那覇選手

互いに早期決着を目指し、開始直後から激しい応酬
最前線の我那覇選手が、孤軍奮闘で競い合う



輝きを取り戻した守備

吹っ切れたのか、守備陣も輝きを取り戻す
鹿島のパスワークに素早く対応
徹底マークで、鹿島の突破を許さない



鹿島のファウルを誘う

そしてフロンターレが猛然と、鹿島ゴールに迫る
鹿島のファウルを誘い、絶好の位置でフリーキックのチャンス!



久野選手のフリーキック

これがフロンターレに残された、最後のチャンスか・・・
多くの願いをのせ、久野選手のフリーキックが炸裂!
鋭いボールは鹿島の壁をぬい
一直線に鹿島ゴールへと急接近!!



シュートは曽ヶ端選手の正面

しかし、シュートは曽ヶ端選手の正面
フロンターレの選手が詰め寄るものの
冷静なパンチで弾き返されてしまう



鹿島のVゴールが決まる

懸命に食い下がるフロンターレ
だが、もはや最後の時は迫っていた
延長前半終了間際、セットプレーから
中田選手のシュートが突き刺さる



崩れ落ちる選手たち

試合終了と同時に、大歓声に包まれるスタジアム
夢潰えたフロンターレの選手は、力なく崩れ落ちた
目前にした勝利は、願わぬ夢と化した・・・



挨拶に訪れた選手たち

一年間感動を与え続けたイレブン
ありがとう、来年も共に戦おう



塩川選手

5年間ありがとう、そしてさようなら、シオ
新天地での活躍を祈っているぞ



試合後のサポーター

試合後、鹿島の応援をじっと見詰めるサポーター
この悔しさ、必ずや来年こそ・・・



<フロンターレの出場メンバー>
GK:下川
DF:谷口・寺田・箕輪
MF:塩川・久野・中村・長橋・マルクス
FW:我那覇・飛弾
SUB:相澤・渡辺・佐原・木村・黒津
<フロンターレの選手交代>
飛弾>黒津(72分)
マルクス>渡辺(82分)



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