アルビレックス新潟 VS 川崎フロンターレ

〜 2005 J1 第10節 〜



日   時 2005年5月4日 15:04
試合会場 新潟スタジアム (新潟県新潟市)
天   候 晴れ
観 客 数 41,422人
試  合  結  果
新   潟 0 前  半 1 川   
2 後  半 0
     
     
     
2 1
得   点   者
船越 優蔵 49分   36分 ジュニーニョ
アンデルソン
リマ
84分      


新潟スタジアム

新潟スタジアム(ビッグスワン)は、2001年9月以来の訪問
周囲の状況も目立った変化は無かったものの
久々で勝手が分からず、入口を迷いかけてしまう



開門

開門を前に、コールリーダーから
「俺たちのマルクス選手の応援をしながら入場しよう!」と促される
開門と同時に、サポーターの大絶叫が響き渡る
マ〜ルクス、マルクスゴールー
マ〜ルクス、マルクスゴールー
マ〜ルクス、マルクスゴールー
マ〜ルクス、マ・ル・ク・ス・ゴ・ル




アウェイ専用ゾーンに到着

マルクス選手(背番号11:MF)の応援を続けながら
サポーターの集団は、狭いアウェイ専用ゾーンに到着
反対側に待ち受ける新潟サポーターを
挑発するかの如く、マルクス選手の応援歌を盛大に歌う



新潟サポーター

ホームゴール裏を陣取る、オレンジ一色の新潟サポーター
前回の訪問時2001年のときと比較すると
その人数と迫力には、改めて圧倒されてしまいそうだ



フロンターレサポーター

だが、その程度で怖気づいては始まらない
マルクス選手のコールを切らさず、大絶叫のサポーター
最前列には、マルクス選手の写真のゲートフラッグが掲げられ
古巣への「恩返し」を強く期待させる



応援開始

選手入場と直前に、サポーターのボルテージも最高潮
3連勝を目指し、気迫の応援が開始された
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜
かわさ〜、かわさ〜、バモかわさ〜〜〜




新潟の攻撃

圧倒的なサポーターの声援を受け、新潟が早速攻撃を仕掛ける
寺川選手(背番号16:MF)のクロスを筆頭に
エジミウソン選手(背番号10:FW)が左右のドリブル
フロンターレは伊藤選手(背番号2:DF)が、スライディングで対抗



アウグスト選手の突破

フロンターレはスローインから、左サイドのアウグスト選手(背番号4:MF)
低い突破を仕掛けるものの、海本選手(背番号19:DF)が
上からのしかかり、アウグスト選手の行く手を阻む
厳しい守備が、この後の戦いを予感させる



フロンターレゴール前の攻防

新潟のクロスボールから、フロンターレゴール前での空中戦
鄭選手(背番号17:DF)のジャンプは中途半端
直後、新潟にコーナーキックのチャンスを与えてしまう



エジミウソン選手のシュート

新潟のコーナーキックは、左サイドに大きく流れたものの
エジミウソン選手がすかさずシュートを繰り出す
J1のシュートコースの広さを、改めて痛感させられた場面



寺田選手

ピッチ上には、怪我から復帰した寺田選手(背番号13:DF)の姿が
久々のJ1での舞台ではあるが
ここまでは特に不安要素も無く、無難に守備をこなしている



フロンターレの攻撃

フロンターレもじわじわと反撃に展じ、攻撃の形を組み立てる
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)が新潟のマークを振り切り
斜め角度から押し込みを図る
低い一撃は、野澤選手(背番号21:GK)が
ファンブルをしたものの、無理やり押さえ込んだ



アウグスト選手

ジュニーニョ選手から、アウグスト選手(背番号4:MF)にボールは託された
得意の左足を振り抜くものの、新潟のDFが密着し
シュートの精度は低下、新潟ゴールをとらえない



新潟の攻撃

試合は早い展開、中盤では激しくボールが行き交いする
それでも、両者共に決定的な場面は訪れない
・・・と、新潟が中盤から背後を狙ったパスを繰り出し
ぽっかりと空いたスペースに、岡山選手(背番号20:MF)が駆け上がる
緊迫の場面、吉原選手(背番号17:GK)が
低い体勢から果敢に飛び出しを図る



吉原選手が押さえ込む

吉原選手が危険をかえりみず、絶体絶命のピンチを勇敢なプレーで断ち切った
岡山選手と接触し、しばらく倒れ込んだものの
サポーターの熱い声援に支えられ、程なくプレーに復帰した



熱狂的なサポーター

吉原選手の勇気は、ゴール裏のサポーターも元気付ける
狭い一角に密集した12番目の熱き選手たちは
足場の不安定さももろともせず、盛大に跳びそして叫ぶ



寺田選手の守備

新潟の攻撃性には、攻撃的な守備で対抗
幾度と空中戦に挑む寺田選手
この長身はやはり強力そのもの、新潟の好機を見事に封印



谷口選手

中盤の攻防は活発さを増し、激しい主導権争いが演じられる
谷口選手(背番号29:MF)も攻守に多忙
早い試合の流れに、休息の間は一瞬たりとも訪れない



新潟のシュート

中盤の攻防に目を奪われたのか、サイドが手薄なフロンターレ
盲点を突いた新潟が、左サイドの無人空間からクロスを放つ
折り返したボールを至近距離から一撃
シュートの精度が悪く、運良くゴールラインを割り込んだものの
一瞬の隙が命を奪いかねない



フロンターレの守備

新潟の攻勢を前に、苦境が続くフロンターレ
ゴール前を固め、我慢の守備で我慢の時間帯



ジュニーニョ選手がパスを放つ

新潟の攻撃を断ち切り、前線へと繰り出すフロンターレ
ジュニーニョ選手は新潟の守備網に囲まれながらも
巧みなボールコントロールでパスを供給
機転を変えるべく、谷口選手がミドルシュートを繰り出したが
惜しくも野澤選手にセーブされてしまう



黒津選手のシュート

こうなると、黒津選手(背番号24:FW)も黙ってはいない
後方からパスを受けるや、軽くドリブルで駆け込み
真正面からシュートを繰り出した
だが、シュートの勢いは弱く、こちらも野澤選手がセーブ



ジュニーニョ選手のシュート

それでも、フロンターレの勢いは完全に新潟を圧倒
新潟のサイド攻撃を直ぐに断ち切り
最前線のフリースペースに、ジュニーニョ選手が飛び出した
得意の角度から、軽快な一撃が炸裂!



ジュニーニョ選手のシュートが決まる

一度は弾き返されたものの、こぼれ球を拾いすかさずシュート!
低いボールは新潟ゴールを揺らし、先制ゴールをゲット!!



ゴールを喜ぶサポーター

過密空間のサポーターも、喜びを大爆発
超満員の新潟サポーターを沈黙させるべく
熱き応援が再開された



新潟のフリーキック

だが、先制ゴールの喜びは一瞬にして潰える
試合再開直後、新潟がフリーキックのチャンスを掴む
選手とサポータからは笑顔が消え、緊迫の場面が到来する



マルクス選手の守備

こぼれ球に対し、エジミウソン選手とマルクス選手が競い合う
密着の攻防戦はフロンターレが制し、新潟に得点機を与えない





前半終了間際、新潟は激しく攻め立てるものの
フロンターレの守備も高い集中力を保ち、得点を許さない
前半はこのまま1点リードで終了



後半開始

1点リードでは、到底安心の範疇外
新潟の息の根を止めるべく、狭い空間にサポーターが再集結
最前席ではメガホンが林立
後半のキックオフと同時に、気迫の応援が再開された
アーレー、アーレー
アーレー、フロンターレー
アーレー、アレアレ〜
アーレー、フロンターレー




長橋選手

中盤のサイドの連携から、長橋選手(背番号20:MF)が縦に突破
ヤス、前節の勢いで新潟ゴールを突き崩せ!



攻めるフロンターレ

長橋選手の突破は食い止められるが
中村選手(背番号14:MF)が後に続く
立ち上がりの新潟を崩すべく、積極的に攻め立てるフロンターレ



新潟が同点ゴール

猛然と攻めるフロンターレに対し、新潟もカウンターで逆襲
フロンターレの守備が整わぬ間に、新潟は細かく繋ぎ前進を図る
最後は船越選手(背番号28:FW)が至近距離から
狭い空間をためらわずにボールを押し込む
ああっ!立ち上がりの数分で、同点ゴールを喫してしまうとは・・・



大絶叫の新潟スタジアム

同点ゴールと共に、新潟スタジアムは大絶叫に包まれる
アウェイの洗礼が厳しくのしかかる、圧倒的な雰囲気に飲まれてしまうのか・・・



応援続行

だが、失点を喫したにも関わらず
フロンターレサポーターは平常心を保っている
嫌な雰囲気に流される事なく、途切れる事無く応援を続行
この程度で屈するようでは、熱きサポーターの名が廃る
アーレー、アーレー
アーレー、フロンターレー
アーレー、アレアレ〜
アーレー、フロンターレー




同点後の攻防

熱狂的な渦の中、淡々と攻撃をうかがう新潟
対するフロンターレも、超アウェイの雰囲気に押し潰されず
冷静に新潟の攻撃を待ち受ける



ジュニーニョ選手

ジュニーニョ選手も平静さを保っている
強力な突破と巧みなパスを交え、新潟の守備を崩しにかかる



黒津選手

ジュニーニョ選手のパスを受け、黒津選手がペナルティエリア内へ
新潟の守備も固く、鈴木選手(背番号18:FW)が引いて守る



ジュニーニョ選手

スローインからジュニーニョ選手が個人技を披露
新潟の守備の迷いを誘い、この場面はフリーキックを演出



船越選手のシュート

アウグスト選手のフリーキックは、新潟の壁に激突してチャンスを生かせない
直後新潟が反撃開始、速攻から船越選手が豪快な一撃



岡山選手のシュート

船越選手のシュートは外れ、吉原選手のゴールキックでプレー再開
だが、ボールは新潟の選手の正面へ飛んでしまう
すかさず前線に戻され、船越選手がヘッドで落とし
岡山選手が貪欲にシュートを放つ
幸いにもシュートは外れるも、散漫なプレーが危機を生みかねない





アウグスト選手からのパスを受け、ポストを狙うフロンターレ
だが、新潟の執拗な守備に、攻撃の芽は封じ込まれてしまう





粘着質な新潟の守備、ジュニーニョ選手に対しては徹底的にマーク
主審が掲げるイエローカードは、新潟に対する警告
劣勢が続き、フラストレーションが蓄積したサポーターからは
激しいブーイングが飛び交う



ジュニーニョ選手のシュート

それでも、ジュニーニョ選手はこの程度でへこまない
側面から回り込み、新潟を再度突き放すべく
絶妙のタイミングでシュートを繰り出す



マルクス選手

マルクス選手も自らゴールを狙う
この日はフリーキックの悪さが目立ったものの
強力な突破でフォローを図る



両者決定力を欠く

場内の雰囲気も加わり、試合の緊迫感は十分
それでも両者共に決定力を欠き、得点機が乏しい時間が続く
全くの余談だが、フロンターレ側に陣取るカメラマンは
大堀さんただひとりとは、J1なのにちょっと寂しい



エジミウソン選手のシュート

新潟はエジミウソン選手が粘り、混戦からシュート
エジミウソン選手に対する対応が、いささか遅い感じも受ける



ジュニーニョ選手の突破

時間の経過と共に、フロンターレの攻撃力は低下の一途
ジュニーニョ選手の突破も単調に見えるのか、そうは簡単に通用しない



フロンターレがファウル

次の一手がどうしても見出せないフロンターレ
そんな間に新潟が一気に押し戻し、鈴木選手がゴールを背にしてパスを受ける
そこにフロンターレの選手が背後から接近するや
鈴木選手がオーバーアクションに倒れる
きな臭い倒れ方にも関わらず、主審の判定は新潟のフリーキック



気持ちを入れ替えて応援

不可解な判定に、サポーターは不満の声を漏らす
だが、絶体絶命の危機を前に
不平ばかり述べても始まらない
気持ちを即座に入れ替え、ゴールを死守すべく熱き声援を送る



フリーキックのピンチ

新潟はこの場面でアンデルソン リマ選手(背番号7:MF)を投入
ゴールに視線を構えるリマ選手、その傍らでは
両チームの選手が激しい駆け引き
1分、2分、3分・・・経過すれど、プレーは一向に再開されず
その間にも背後からは、新潟サポーターの絶叫が響く
その声援はフロンターレの選手の集中力をそぎ
無意識の間に心を蝕むかのようだ



リマ選手のフリーキックが決まる

異様な空気が充満する中、ようやく主審からキックの指示
集中力を保ち続けたリマ選手が、空気を切り裂く強烈な一撃
吉原選手の反応も遠く及ばす
フロンターレゴールに深く突き刺さってしまう・・・





新潟スタジアムは、オレンジの絶叫で包まれる
まさかの失点劇、このまま圧倒的な力に押し潰されてしまうのか



応援再開

だが、勝負はまだ終わっていない
最後まで諦めてなるものかと、サポーターの気迫がほとばしる
残された僅かな時間、逆転を信じて全力勝負!



アウグスト選手が倒された

逆転勝利を目指し、ピッチ上の選手も反撃開始
左サイドをアウグスト選手が猛然と突破を仕掛ける
新潟のファウルを誘い、フリーキックのチャンスを掴んだ



壮絶な空中戦

中村選手のフリーキックから、壮絶な空中戦に突入
寺田選手がヘッドで押し込むが、これは野澤選手の正面



ジュニーニョ選手のシュート

後が無いフロンターレは、都倉選手(背番号27:FW)を投入
ジュニーニョ選手が都倉選手へパス・・・と見せかけ
新潟ゴールへとシュートを繰り出す



ジュニーニョ選手がオーバーヘッドを狙う

守備固めの新潟に対し、フロンターレは最後の総攻撃
谷口選手からのパスを基点に、新潟ゴール前は激しい攻防戦
ジュニーニョ選手が浮き球を狙い、オーバーヘッドシュートの体勢!



シュートは入らない

勇敢に挑んだシュートは、ふわりと弧を描き新潟ゴールへ
だが、ゴールの枠をとらえる事無く
程なく試合終了の時を迎えてしまった





激戦を終え、申し訳無さそうに深々と頭を下げる選手たち
実力面では拮抗していただけに
肝心の場面で場内の雰囲気に飲まれ
集中力が途切れたのが痛い
だが、次節の大分戦も間近に迫る
敗戦を引きずらずに、次の勝負に挑んで欲しい



<フロンターレの出場メンバー>
GK:吉原
DF:伊藤・鄭・寺田
MF:中村・谷口・長橋・アウグスト・マルクス
FW:ジュニーニョ・黒津
SUB:相澤・佐原・相馬・久野・都倉
<フロンターレの選手交代>
マルクス>相馬(79分)
鄭>都倉(85分)



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