川崎フロンターレ VS 東京ヴェルディ1969
〜 2005 ヤマザキナビスコカップ 〜
日 時 | 2005年6月4日 18:04 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 雨のち曇り | |||
観 客 数 | 6,982人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 東 京 |
1 | 後 半 | 1 | ||
1 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
黒津 勝 | 65分 | 71分 | 山田 卓也 |
フロンターレは3週間ぶりのホームゲーム
久々の等々力であるものの、開門前の雰囲気に
いつもの熱気は感じない
ただでさえ観客数が振るわないヤマザキナビスコカップ
予報では雨模様であるが、何とか天気は持ちこたえ
多くの観客が足を運んでくれるのだろうか
開門後、しばらくすると大粒の雨が降り始める
強い風と凄まじき豪雨に、視界もおぼつかない
一過性に思えた豪雨だが、一向に衰えない
メインスタンド側からGゾーンのサポーターを見ると
雨粒に妨害されご覧のとおり、人影の判別も難しい
それでも、Gゾーンに集結したサポーターには
「ナビスコ杯だから」の甘えは存在しない
ほとばしる熱気と共に、試合開始の時を迎えた
ヴェルディはワシントン選手(背番号9:FW)が
豪雨を切り裂き、中央突破を図る
開始直後の先制パンチに対し、伊藤選手(背番号2:DF)と
箕輪選手(背番号5:DF)が守備に入る
フロンターレはジュニーニョ選手(背番号10:FW)が
山根選手(背番号6:MF)のパスを受け逆襲
ヴェルディのDFはフラットに守り、ジュニーニョ選手の行く手を遮る
フロンターレのGKは、J1初スタメンの相澤選手(背番号28:GK)
低いボールをキャッチに入るが
DFとの連携が乱れたのか、取りこぼしてしまう
町田選手(背番号15:FW)に詰め寄られ、危機一髪の様相
初舞台の緊張なのか、動きが幾分ぎこちない
町田選手は誰もが知るマチなのだが
今は当然ヴェルディの選手、容赦無くフロンターレに襲い掛かる
中盤での空中戦では、伊藤選手のファウルを誘い
ヴェルディのフリーキックを演出
雨は幾分弱まるも、やむ気配は見せない
劣悪な状況ではあるが、熱狂的なサポーターには関係ない
雨にひるむ素振りも見せず、普段の勢いで声援を送る
ヴェルディが再び攻勢を強め、コーナーキックを得た
こぼれ球を狙う今野選手(背番号18:MF)に
平野選手(背番号22:MF)が突っ込む
今野選手は勢いで転倒、ボールは大きく弾むものの
直後フロンターレが拾い、カウンターで逆襲に転じる
ヴェルディが右サイドから左サイドへ展開
ライン際からクロスを放つが、この場面は箕輪選手がクリア
直後、クロスを狙う町田選手が
勢い余り、相澤選手の頭を蹴ってしまったらしく
水分を大量に含んだピッチに、相澤選手が頭を抱えて倒れ込む
ヴェルディの攻撃は小休止、中盤で一進一退の攻防
寺田選手(背番号13:DF)の守備の直後
ボールは空高く舞い、長き空中戦へと突入する
空中戦を経て、再びヴェルディが攻勢を強める
ワシントン選手が寺田選手を振り切り
フロンターレゴール正面へ舵を切る
慌てて他の選手が守備に入り、辛うじて食い止めたものの
こぼれ球を町田選手に拾われ、シュートを許してしまう
フロンターレの危機と共に、サポーターの緊張感も急上昇
声援には鋭さが増し、打楽器を激しく打ちつける
シンバルの表面とドラムの皮に、微細な水しぶきが舞い上がる
フロンターレも決して手をこまねいてはいないのだが
決定的な攻撃の形は見えてこない
黒津選手(背番号24:FW)の突破もいまひとつ
左サイドでは、アウグスト選手(背番号4:MF)が
積極的に駆け上がり再三クロスを放つものの
前線の選手にはどうも呼応しない
空を覆う圧雲に、僅かながら晴れ間がのぞく
だが、等々力上空には変化が見られず
依然として大粒の雨が降り止まない
両者共に決定機には乏しいものの、運動量は豊富である
林選手(背番号4:MF)と今野選手が、激しい応酬
当然ながら、ワシントン選手には徹底マーク
だが、フロンターレのサイドの守備が徐々に甘くなり
ヴェルディの素早い両サイドからの攻撃に
守備は安定度を欠き、乱れが生じる
そして、山田選手(背番号2:MF)に一撃を許してしまう
誰もが失点を覚悟したが、辛うじてフロンターレゴールから外れた
大雨の影響か、ゴール裏の大旗は本数が限られる
大量の水分を含んだ旗は
相澤選手のゴールキックと同時に、盛大な水しぶきを上げながら
一斉に垂直へと掲げられた
寺田選手が、膝を痛そうにピッチに倒れる
古傷の再発が心配されるも、ここはプレーに復帰
さあ、フロンターレが徐々に反撃体勢に突入
・・・ん??、絶好の場面でデジカメが誤動作誘発!
<みなさまに嬉しいお知らせ>
カンチ君の一眼デジカメ(キヤノン様 EOS 20D)が
大雨でマイクロドライブとの不具合病を誘発し
途中から全く記録が出来なくなりました(爆)
よって、撮影は10分間中断
マイクロドライブを交換し、ようやく復帰するや
フロンターレの好機は去り、ヴェルディがフリーキックのピンチを迎える
緊迫の場面は、相澤選手がキャッチで対処
守備陣との意思疎通も、かなり図られた印象
直後、両者無得点のまま前半終了
後半開始頃には、雨も小降りとなり
屋根の下に退避していたサポーターも
徐々にではあるが前へ移動、Gゾーンの熱気もちょっぴりアップ
後半開始直後に、フロンターレがフリーキックのチャンスを掴む
ボールは中盤まで押し戻されるが
ジュニーニョ選手が即座に反撃、右サイドのドリブル突破を披露
対するヴェルディは戸田選手(背番号6:DF)が
渾身のスライディングで対抗
ジュニーニョ選手のスローインから
長橋選手(背番号20:MF)を経由し、アウグスト選手がシュート
鋭い眼差しの先には、ヴェルディゴールを見据えている
後半に突入すれど、アウグスト選手の運動量は保たれている
この場面もサイドアタックを試み、コーナーキックのチャンスを掴み取った
Gゾーンを見渡すと、相当のサポーターが戻ってきた
絶好の場面をサポーターも嗅ぎ取ったのか
期待感と声量は急上昇、一体感溢れるコールが響き渡る
レッツゴー、レッツゴー!
レッツゴー、レッツゴー!
高まる期待と共に、アウグスト選手のコーナーキックが炸裂!
・・・が、ボールは敢え無くヴェルディの選手正面へ
ヴェルディは鬱憤を晴らすべく、即座にカウンターで大逆襲
瞬く間に攻め込まれたフロンターレ、逆にコーナーキックのピンチを迎えてしまう
危険な場面が到来するも、守備の集中力はなおも保たれ
この場面はヴェルディにゴールを許さない
雨はほぼ降り止み、盛大な手拍子が鳴り響く
Gゾーンにいつもの熱気が戻ってきた
ジュニーニョ選手のサイドチェンジに、長橋選手が対応
低く身構え、中央にラストパスを供給
中村選手(だったか?)のシュートを華麗に演出
フロンターレは両サイドの攻撃から、ヴェルディを揺さぶる
正面からは山根選手(背番号6:MF)がシュートを放ち
ヴェルディに一層の圧力を加える
ヴェルディも時折反撃するが、攻撃は持続しない
ワシントン選手への厳しいマークも維持され
ヴェルディに付け入る隙を与えない
ヴェルディの反撃を封じ、一方的に攻め立てるフロンターレ
中村選手(背番号14:MF)のフリーキックに続き
左サイドからアウグスト選手が、鋭いクロスを放つ
クロスボールは、ヴェルディゴール正面に落下
そこには黒津選手の姿、ヘッドで強烈に叩き込む!
黒津選手のヘッドがヴェルディゴールを揺らし、均衡を切り裂いた
会心の一撃が決まり、滑り込んでガッツポーズ
劇的ゴールに、サポーターも大興奮
くろつ、まさるゴール
くろつ、まさるゴール
ヴェルディを倒し、決勝トーナメントへ突き進め!
この1点が、黒津選手の闘志に火をつけた
ヴェルディのバックパス?に対し
ボールを奪取すべく、猛然と駆け上がる
ピッチ上は更にエキサイト、選手の興奮も最高潮
主審の判定に対し、アウグスト選手が興奮した表情で
異議をとなえているように見える
選手の興奮に比例してか、ボールは縦横無尽に動き回る
ヴェルディの選手も目を覚ましたのか、俄然動きが激しくなる
フロンターレはジュニーニョ選手が、左サイドを深くえぐるものの
直後、ヴェルディの急襲を食らってしまう
速攻からフリーキックを得て、最後は山田選手がダイビングヘッド
サポーターから「オフサイド」の声が漏れたものの
ヴェルディのゴールが認められてしまう
試合は振り出しに戻るも、残り時間は十分
ヴェルディを再び突き放すべく、気迫の応援が再開された
雨は完全に止み、Gゾーンのサポーターは更に増え
応援に厚みが増し、サポート体勢は整った
中盤からのパスは、ジュニーニョ選手に託された
相馬選手(背番号7:MF)を巧みにかわし
中央にボールを折り返し、シュートを演出
関塚監督も激しい身振りを交え、ピッチに指示を送る
関塚監督の熱いハートが、選手達の心に響くのだろうか
アウグスト選手の運動量が心配なところだが
動きに変化は見られず、左サイドの突破力は十分
厳しい視線で前線を見据え、パスの供給先を見定める
今野選手のシュートから、コーナーキックのチャンスを掴む
セットプレーのチャンスは逃すものの
フロンターレは攻撃の手を緩めず、長橋選手もクロスを炸裂
ヴェルディもコーナーキックから、空中戦でゴールを狙う
高い打点に守備に遅れが生じるも
この場面は守備陣が踏ん張り、辛うじて凌ぎきった
フロンターレも猛然と反撃体勢
アウグスト選手が混戦を突き破るべく
大胆なドリブルからヴェルディのファウルを誘う
絶好の場面に、サポーターの気持ちも自然と高まる
決勝ゴールを呼び込むべく、声援の厚みと鋭さが増す
レッツゴー、レッツゴー!
レッツゴー、レッツゴー!
アウグスト選手が低い体勢から、左足を強烈に振り抜いた
サポーターの願いを乗せた一撃は
空気を切り裂き、ヴェルディゴールへと急接近
だが、ヴェルディも高木選手(背番号21:GK)が
意地のパンチでゴールを死守
絶好の場面であったが、決勝ゴールには至らなかった
残り時間も残り僅か、箕輪選手も積極的に攻撃参加
空中戦からゴールを狙うものの、ヴェルディも厳しい守備で対抗
黒津選手が右サイドから回り込み、ヴェルディのファウルを誘う
続けて中村選手がフリーキックを放つが、これもゴールには直結しない
後半もロスタイムに突入、オーロラビジョンには3分と表示された
アウグスト選手が再びフリーキックからゴールを狙うが
ヴェルディゴールを最後まで割る事は無かった
そして、試合終了の時を迎えた
引き上げる選手達、一様に釈然としない表情で
サポーターの元に向かう
勝利は逃したものの、サポーターからは暖かい拍手が多く見られた
ナビスコ杯の予選リーグは2位をキープ
決勝トーナメント進出に関し、微妙な情勢に変化は無いが
次節で勝利を飾り、望みを繋ぎたい
・・・え、途中から発色が変になったり
レンズが曇ったりで、いつも以上にダメ写真のオンパレード
腕が悪くてごめんなさい
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・箕輪・寺田 MF:山根・中村・長橋・今野・アウグスト FW:黒津・ジュニーニョ SUB:吉原・佐原・相馬・フッキ・飯尾 |
<フロンターレの選手交代> |
なし |