2000年の惨敗が未だ記憶に鮮明な、ヤマハスタジアムが本日の舞台
5年ぶりの訪問のこの日、駒ヶ根市有志による和太鼓の音色が
我々をもてなすか如く、場内を包み込む
その前にはこんな横断幕が登場
低迷が長期化する磐田、藤田選手もチームを去り
残る名波選手（背番号7：MF）に、精神的柱を期待する声であろうか
対するアウェイ側のゴール裏
狭い一角は開門と同時に
フロンターレサポーターが一斉になだれ込む
選手がピッチに登場する頃には
ゴール裏はフロンターレサポーターで埋め尽くされた
久々の実戦を目前に、Gゾーンさながらの熱き雰囲気
さあ、待望のキックオフ！
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレ〜〜
試合開始と同時に、凄まじい攻防がピッチ上で展開
素早くボールを回す磐田、対するフロンターレも
不意を狙われる事無く即座に反応
箕輪選手（背番号5：DF）が長身を生かした守備を披露
ボールをキープするアウグスト選手（背番号4：MF）に
福西選手（背番号23：MF）がすかさず絡む
ホームの磐田が攻守に渡り、激しいプレーで迎え撃つ
磐田の先制攻撃をかわし、フロンターレはカウンターで逆襲
中盤から左サイドへ展開、深いエリアから
センタリングを繰り出し、磐田ゴール前でヘッドで落とす
このボールは日本代表、川口選手（背番号1：GK）の手中
一瞬でも隙を見せようものなら、磐田が見逃すはずはない
右サイドの空きスペースに太田選手（背番号17：MF）が飛び出す
アウグスト選手の懸命のスライディングも及ばず
低く鋭いクロスが、フロンターレゴールを襲い掛かる
その後はフロンターレがフリーキックのチャンスを得るも
絶好のシーンを生かす事無く、磐田が再度逆襲へ
福西選手やグラウ選手（背番号8：MF）が
ミドルレジにも関わらず、積極果敢にシュートを放つ
ジュビロの猛攻に苦境続きのフロンターレ
唯一の反撃手段はカウンター、今野選手（背番号18：MF）が
一直線で磐田サイドへ駆け上がる
このまま一気にシュート・・・の願いが託されるも
最後は鈴木選手（背番号2：DF）に詰め寄られる
クロスで繋ぎに入るが、ジュニーニョ選手（背番号10：FW）のシュートは
相手選手に当たってしまった
福西選手のシュートが、フロンターレゴールを辛くもかすめた
磐田の猛攻に冷や汗の連続であるが
直後のゴールキックは冷静に腕を振り
反撃へののろしをあげるサポーター
試合開始から10分以上経過したが、磐田の優位に変化は見えない
この時間にフロンターレは度重なる警告を受け
判定面でも苦しい戦いを強いられる
磐田のロングパスが、ゴールラインを割るのを
見届ける寺田選手（背番号13：DF)
・・・と、背後からグラウ選手が猛接近
寺田選手を強引に押し倒し、警告を受けた場面に
ゴール裏のサポーターは怒りをあらわにする
磐田の厳しさが増す一方、フロンターレのカウンターも磨きがかかる
ジュニーニョ選手から中村選手（背番号14：MF)と渡り
左サイドに進路を進み、クロスボールを繰り出す
絶妙のパスに、黒津選手（背番号24：FW）がヘッド
至近距離のシュートは、川口選手が必死に弾く
だが、フロンターレはコーナーキックのチャンスをゲット
長く逆サイドに繰り出されたボールに
今野選手がダイレクトボレー・・・のつもりが、華麗なる空振り
徐々に攻撃が形成されつつあるフロンターレ
ゴール裏のコアゾーンに移動すると、サポーターの熱き鼓動に圧倒
アーレー、アーレー
アーレー、フロンターレー
アーレー、アレアレ〜
アーレー、アーレー
サポーターの声援を励みにするかのように
伊藤選手（背番号2：DF）が磐田の波状攻撃を阻止
この時間帯も厳しい局面が続くものの
ゴール前をしっかりと固め、磐田に決定的なチャンスは与えない
磐田の猛攻を凌ぎ切り、得意のカウンターに転ずる
縦パスに対し、ジュニーニョ選手がうまく抜け出した
磐田の守備が乱れる間に、一直線に磐田ゴールへと突き進む
ジュビロの守備をかわし、ジュニーニョ選手が冷静な一撃
ボールは磐田ゴールの右隅へと転がり込み
待望の先制ゴールをゲット！
磐田からもぎ取ったゴールに、大興奮のサポーター
ゴール裏は深い感慨と歓喜で埋め尽くされた
試合再開と共に、失点を喫した磐田が激しい攻撃
ラフプレーの続発に、ゴール裏のサポータからは厳しい声援が響く
この程度でフロンターレは乱れない
中盤の混戦から、フロンターレがボールを奪い取る
谷口選手（背番号29：MF）から中村選手へと渡り
豪快なミドルシュートを繰り出す
1点を追う磐田が、中盤以降を徐々に支配
磐田の個人能力の高さに対し、フロンターレも懸命にまとわり付き
自在なプレーを許さない
グラウ選手が背後を狙い突破を図るが、箕輪選手が立ちはだかる
左足でボールをかき出し、大きく前方へクリア
前半も残り時間は少なくなってきた
磐田の猛攻に対し、この場面は徹底した守備固め
今野選手も粘りの守り、完全に守備に専念し逃げ切りを図る
緊迫の攻防を前に、サポーターも懸命に声を枯らす
間もなくロスタイムに突入、磐田の猛攻から逃れられるのか？
フロンターレの守備は、最後まで集中力が途切れなかった
磐田の猛攻を耐え抜き、前半を無失点で折り返す
リードは僅か1点だが、良い雰囲気で後半を迎えられそうだ
磐田戦の初勝利を目指し、後半の応援がスタート！
バモバモかわさ〜、バモバモかわさ〜
バモスかわさ〜、バモスかわさ〜
ゴール裏はコアゾーンを中心に、凄まじき熱気が充満する
1点を追い掛ける磐田が、早々に攻撃を仕掛けてきた
西選手（背番号11：MF）のドリブルに
フロンターレは距離を保ち守備の体制
磐田は直後のコーナーキックを生かせぬも
今度は左サイドを突破、一歩抜け出し低く鋭いクロスを繰り出す
危険なボールがフロンターレゴールを横切るも
磐田も最後は詰め切れず、辛うじて失点を免れた
反撃の機会が乏しいフロンターレ
磐田の一方的な攻勢に、否応無く守勢を強いられる
厳しい局面に突入してしまうが、ゴール裏のサポーターは
懸命に声援を上げ、反撃の機会を引き寄せる
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜〜
かわさ〜〜〜かわさ〜〜〜
バモかわさ〜〜〜
時間の経過と共に、磐田の攻撃は更に厚みを増す
グラウ選手が一瞬の隙を狙い、フロンターレゴール前を駆け回る
磐田の圧倒を前に、フロンターレは前半以上にチャンスが乏しい
長き逆境を耐え抜き、ようやく訪れたカウンターの機会
黒津選手から今野選手に託され
最後は長橋選手がクロスを放つ
しかし、この場面は冷静さを欠いたのか
長橋選手のクロスはタイミングが悪く、誰にも対応しない
続けてジュニーニョ選手が攻撃参加
しかし磐田の守備も固く、突破を図れない
それでもここは、フロンターレに訪れた僅かなチャンス
ジュニーニョ選手のロングパスに、黒津選手が反応
副審がオフサイドの旗を揚げたものの
主審の判定ミスによる見逃し？に救われ、右サイドへ展開
長橋選手が再度クロスを放ち、磐田への圧力を強めるフロンターレ
狭い空間を細かく繋ぎ、磐田の守備を崩しにかかるものの
ジュニーニョ選手の突破は通用せず、この機会を逃してしまう
直後に磐田の速攻を許し、フリーキックのピンチが到来
絶体絶命の危機に、ゴール裏のサポーターは気持ちを高める
心をひとつにし、相澤選手（背番号28：GK）のコールを熱唱
磐田の鋭いフリーキックが、フロンターレゴールへ急迫
相澤選手が懸命に弾き返し、ゴールを死守
チャンスを一度逃したものの、磐田の猛攻は止まらない
なおも一方的に、フロンターレを激しく攻め立てる
厳しい局面に守備一辺倒のフロンターレ
磐田の圧力に、この場面の耐え抜くことは可能なのか？
こぼれ球を拾い、ジュニーニョ選手が反撃体勢
危険な場面が続出したが、辛うじて危機を断ち切った
フロンターレベンチを見渡すと、金髪の選手が登場間近
大分から期限付移籍の原田選手（背番号35：MF）が
その全貌をあらわにしようとしている
今野選手と交代し、原田選手がピッチへ飛び出す
ゴール裏からは盛大な声援と拍手
原田選手への期待の高さをうかがわせる
原田選手がピッチに登場するも
フロンターレは次なる危機に襲われる
高いボールにグラウ選手と伊藤選手が競い合う
両選手の跳躍力は、やはり凄い
この局面ともなれば、ジュニーニョ選手の突破力が唯一の頼り
しかし、磐田のマークも甘くはなく
直線突破も、田中選手（背番号5：DF）の
スライディングに阻止されてしまう
フロンターレは続けてフッキ選手（背番号19：FW）を投入
左サイドから突破を仕掛けるが
試合巧者の磐田、そうは簡単に崩せない
だが、流れは確実にフロンターレに傾きつつある
今までの鬱憤を晴らす如く、攻勢へと転ずるフロンターレ
原田選手も移籍から日が浅く
ボールへの絡みは少ないものの
中盤ではそこそこ溶け込んでおり、表面上は違和感は少ない
磐田ゴール前の混戦に、谷口選手も絡む
狭い空間にボールが激しく飛び交うが
フロンターレーがボールをキープ、じわじわと磐田に圧力を加える
右サイドには箕輪選手がオーバーラップ
最後は自らクロスを放つ
絶好の場面到来に、ゴール裏の応援も俄然活気付く
磐田の猛攻を耐え抜き、敢然と立ち向かうフロンターレ
サポーターの気持ちは高揚、声援にも自然と力がこもる
ジュニーニョ選手のマークが厳しい今、フッキ選手に期待が高まる
磐田もフッキ選手の突破に警戒心を絶やさず
この場面は服部選手（背番号6：DF）が回り込む
磐田の反撃も短時間で留まり、フロンターレが右を展開
長橋選手から中村選手へとパスが繋がり
中村選手が前方へロングパスを供給
パスに呼応するかのように、フッキ選手が飛び出した
磐田の守備は手薄な中、ゴールへ向けて走り出す
そのままペナルティエリアへと侵入
磐田の守備がもたつく間に、狭い角度から強烈なシュート！
低い一撃は川口選手の下をすり抜け
磐田ゴールへと華麗に吸い込まれた
決まったぞ！フッキ選手の初ゴール！
フロンターレゴール裏が興奮に包まれる中、試合が程なく再開
残り時間も少なく追い込まれた磐田が、必死の反撃開始
・・・と、バックスタンドを見渡すと
試合を見放したと思しき観客が続々と退席
地元の観客からすれば、弱小のフロンターレに敗戦を喫するとは
直視出来ないほどの屈辱なのか
磐田が必死に正面突破、ファウルから素早いリスタート
慌てたフロンターレから再びファウルを誘い、フリーキックのチャンスを得た
この場面は名波選手が、芸術的なキックを叩き込む
残り時間を僅かにし、磐田に1点を取り返されてしまう
嫌な予感が脳裏を過ぎるも、この日のフロンターレは違った
懸命に攻める磐田からボールを奪い、前線へ大きくフィード
その後もボールをキープ、アウグスト選手焦る磐田のファウルを誘い
したたかに残り時間を消費
遂に訪れた、勝利の瞬間！
足掛け5年、長い道のりの末、磐田から初勝利を得た
挨拶を済ませ去るフッキ選手の背後から
サポーターが盛大にコールを送る
フッキ選手は誰の声援が分からなかったようだが
長橋選手が指差して教えていた
最後はジュニーニョ選手が歓喜のポーズ
長期低迷中とは言え、磐田から貴重な勝利
この一戦を勢いに、上位浮上を目指せ！