川崎フロンターレ VS FC東京
〜 2005 J1 第14節 〜
日 時 | 2005年7月6日 19:05 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 13,118人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 東 京 |
0 | 後 半 | 0 | ||
0 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
(なし) |
曇り空の等々力陸上競技場
入口前には、西城秀樹ファンと思しき女性が散見
私も仕事をサボり(有給ですが)、日中からパパラッチ状態で粘るも
いつまでも延々と待てど、西城秀樹は現れず
パパラッチを諦め、スマイル・スタジアムの準備のため開門前の場内へ
準備終了に近づくと、場内に派手な音色が流れ
ハーフタイムショーのリハーサルが開始
そこには西城秀樹本人の姿、1年ぶりの生ヒデキ
オープンカーに乗車し、正面の姿を失礼ながら撮影
偶然とは言え、ポロシャツ姿を崇めるとは実に幸運
運は天候にも味方する
圧雲の隙間から日差しがこぼれ、雨の心配は一掃された
アウェイ側ゴール裏には、沢山のFC東京サポーターが駆けつけた
平日にも関わらず多くの来客に、感謝の言葉以外浮かばない
熱戦の時が間近に迫る
選手入場直前にはフロンタールズのダンスが披露
真夏のヒデキショーに相応しき選出、後は勝利を飾るだけ
サポーターも気合満点でキックオフを演出
ビッグフラグと巨大タペストリー風の横断幕
(デカ幕が正式名称とのこと)が盛大になびく
日没と共に、熱き90分間の戦いがスタート
開始早々、アウェイの東京が先制攻撃を仕掛ける
日本代表、加地選手(背番号20:DF)が
ドリブルから強烈にサイドを切り裂く
対するフロンターレは反応が遅れたものの
ゴール前をしっかりと固め、得意のクロスを封印
だが、スピードでは東京が一歩上手
ダメと見るや、すかさず逆サイドに切り返す
深い位置から戸田選手(背番号13:FW)がクロスを放つものの
ここは相澤選手(背番号28:GK)が冷静に対応
東京は徹底したサイド攻撃が武器
間髪を入れずに、石川選手(背番号18:DF)が後に続く
この場面は今野選手(背番号18:MF)が、側面から対抗
東京の序盤の攻勢を未然に防ぐ
フロンターレはカウンターから逆襲に入るが
ジュニーニョ選手が出場停止では、前線のキープ力も半減
即座に東京が攻め返し、フロンターレのファウルを誘発
度重なる危機に、サポーターの緊張感も自然と高まる
ゴールを死守すべく、ゴール裏の大旗が盛大に揺れる
東京は混戦から、こぼれ球を今野選手(背番号6:MF)がシュート
至近距離の一撃は相澤選手が弾き返し
フロンターレが程なく反撃へ転ずる
ようやく訪れた攻撃の機会、中村選手(背番号14:MF)が低く身構え
虎視眈々と突破口を探す
東京の長き攻勢を耐え、フロンターレに反撃の気配が漂う
サポータも空気の変化を見逃さず
力強く腕を振り、懸命の声援をピッチに送る
サポーターの力強い声援の後押しから
フッキ選手(背番号19:FW)がサイド突破を狙う
東京が鋭いスライディングで対抗するが、これはファウル
フロンターレは素早いリスタートから、更に深く展開を図る
決定力が乏しいフロンターレに対し、東京は再びセットプレーを得た
一度は寺田選手(背番号13:DF)がクリアするも
東京は執拗にサイド攻撃を仕掛ける
この場面は谷口選手(背番号29:MF)が冷静に対処
だが、東京は石川選手が大胆なミドルシュートを繰り出すなど
攻撃のバリエーションを増やし、フロンターレに更なる圧力を与える
危険な時間帯を察知したサポーターは
声量を更にアップ、ピッチ上の選手に英気を送る
東京のコーナーキックを凌ぎ切り、フロンターレが一気に反撃開始
最前線では谷口選手が、東京の選手に囲まれながらも脅威の粘り
東京のファウルを誘い、久々にフリーキックのチャンスが到来
我慢を強いられたサポーターは、この場面を見逃さない
先制ゴールを願う気持ちが、熱き声援を呼び起こす
レッツゴー、レッツゴー!
レッツゴー、レッツゴー!
だが、この場面も決定力を欠く
セットプレーに続き、右サイドを切り崩しにかかるものの
東京の堅守を前に、攻撃の形は崩れてしまう
最後はフッキ選手に託したが、東京の圧力に屈し
敢え無くゴールラインを割ってしまった
攻撃面では振るわないフロンターレだが、守備に乱れは見られない
東京の左サイドアタックも、寺田選手(背番号13:DF)が
鮮やかなスライディングを披露
ボールはラインを割り、続けてフリーキックの場面を迎えるも
東京への密着マークが功を奏し、失点を招く危機を回避
選手の気分転換を促すのか、応援も適宜変化を加える
軽快な打楽器の音色が響き、サポーターの声量も豊富
平日のナイターではあるが、熱気溢れる応援
アーレー、アーレー
アーレー、フロンターレー
アーレー、アレアレー
アーレー、フロンターレー
東京は今野選手が、斜め角度からシュートを繰り出す
相澤選手の反応も優れ、低い一撃をゴールの外に弾き返す
続けての東京のセットプレーも振り切り
カウンターからフリーキックのチャンスを掴む
だが、この日はアウグスト選手(背番号4:MF)が不振
キックにも精彩さを欠き、先制ゴールには遠く及ばない
両者共に決定力に乏しく、得点の気配は一向に漂わない
・・・と、中盤からフッキ選手飛び出し、ドリブルで一気に前進
ここはシュートだ!・・・の願いも空しく
この場面はボールをキープし過ぎ、最後は沈黙
時間は脈々と流れ去り、ロスタイム突入も目前
東京のサイド攻撃もいささか単調
この場面は伊藤選手(背番号2:DF)が、石川選手を抑えた
フッキゴール、フッキゴール!
フッキフッキフッキフッキ
フッキフッキゴール!
フッキ選手の2試合連続ゴールを願い、盛大なコールが沸き起こる
最後はコーナーキックから得点機が巡るも
この場面も決められず、前半は両者無得点で折り返す
さあ、お待ち兼ねのハーフタイムに突入
トラックにはバックダンサーが一斉になだれ込み
真夏のYMCAショーのスタート
メインスタンドから西城秀樹がバックスタンドへ移動
50歳とは思えぬ軽快な動きに、盛大な拍手が沸き起こる
バックスタンド前に到着すると、場内の熱気は最高潮
サポーターも一緒に、白熱のYMCA!!
オープンカーに飛び乗り、場内を後にする
最後まで派手なアクションで、前半の沈滞ムードは一掃だぜぇ
ヒデキから元気をもらったところで、後半開始を迎える
サポーターも活力が復活、盛大な声援が観客席に響き渡る
フロンターレー、フロンターレー
フロンターレー、オオ〜〜
試合再開と同時に、東京は大胆なロングキック
大きく右サイドに放たれたボール、予想外の攻撃に
慌てたフロンターレは、直後にフリーキックピンチを迎えてしまう
緊迫の場面を迎えるも、石川選手のフリーキックは壁に激突
こぼれ球をすかさず東京がシュート、精度を欠き難を逃れた
不意打ちを食らったフロンターレも、速攻から東京のファウルを誘発
フリーキックの場面、フッキ選手の一撃は
転々とゴールラインを割ってしまう
・・・ように見えたが、東京の選手に接触、コーナーキックのチャンスを得る
長身のDFもセットプレーに参加、東京のゴールをねじ込みにかかる
フロンターレはコーナーキックを連発するも
不思議と空中戦を制せず、先取点の奪取には至らない
ボールが不安定に動く中、今野選手が縦に飛び出す
ゴールラインぎりぎりでクロスの体勢に入るものの
最後はバランスを崩し、待望のチャンスは一旦潰える
だが、この時間帯はフロンターレが明らかに支配
狭い密集地帯ではあるが、フッキ選手と
今野選手のコンビネーションで活路を見出す
東京の右サイド攻めに苦しむも、フロンターレの勢いは止まらない
アウグスト選手がDFの影から、意外性を狙ったループシュート
ふわりと浮いた一撃は、惜しくもネットに乗ってしまう
だが、土肥選手(背番号1:GK)を慌てさせるに十分
フロンターレの攻撃のリズムは一向に途切れない
ボールを得た中村選手、低い体制から東京ゴールへと突進を図る
そのまま一気に詰め寄り、強烈な一撃を披露
圧倒的に攻め立てるフロンターレ、いよいよ先制点が目前だ〜
・・・が、一方的展開に水をさす事態が
寺田選手が2枚目の警告を受け、よもやの退場処分
まさかの判定に、サポーターも動揺を隠せない
フロンターレは即座に佐原選手(背番号3:DF)を投入
守備力の確保を図ったものの、事態は急変
東京が猛然と攻め立て、一気に苦戦へと突き落とされる
厳しい局面を迎えた今、サポーターに出来るのは全力の応援
東京の圧力に屈っしてたまるか!
腕を盛大に振り回し、ピッチ上の選手にエールを送る
東京の激しいサイド攻撃を凌ぎ
フロンターレはカウンター一本でチャンスを狙う
フッキ選手がドリブルを仕掛けるものの
金沢選手(背番号17:DF)の密着マークに、突破を図れない
長橋選手(背番号20:MF)も積極果敢に攻撃参加
右サイドに逃げてチャンスを伺うものの
東京の守備を前に、チャンスの演出には至らない
東京が左右に大きく展開、幅広い攻撃エリアから
フロンターレの守備を崩しにかかる
フロンターレは両サイドの守備をある程度放棄
ゴール正面を徹底的に固め、人数の少なさを必死にフォロー
東京の猛攻を一丸で耐え、前進を図るフロンターレ
谷口選手が懸命にボールをキープするが
東京も粘り腰の守備で徹底対抗
選手達には俺達がついている!
選手を勇気付けるために、サポーターが熱唱
どんな時も、俺達、そうさ心くじげない
青と黒の〜、誇り胸に〜
さあ行こうぜ、川崎、いつも俺達と共に
ぶちかませよ〜、Just Going Now
サポーターの熱き願いが、ピッチ上の選手に届く
1人少ないながらも大胆さを取り戻し
東京ゴールへ果敢に攻め立てる
無心で攻めるフロンターレが、コーナーキックを掴み取る
サポーターの熱き魂と共に、中村選手の鋭いフリーキックが炸裂
度重なるチャンスに、サポーターも俄然ヒートアップ
腕を力強く突き上げ、興奮の舞台へと突入
コーナーキックの混戦から、箕輪選手がオーバーヘッドの体勢
残念ながらファウルの判定を受けてしまうが
貪欲にゴールを狙う姿に、サポーターからは熱狂的な拍手が起こる
プレー再開後も、フロンターレの攻める姿勢に揺るぎは見られない
長橋選手が縦に抜け出し、激しく転倒
気迫の突破から、フリーキックのチャンスを掴み取る
混戦から箕輪選手が再び飛び出す
渾身でボールを押し込むものの、相手選手に当たってしまう
こぼれ球を黒津選手が追いかけるが、ゴールラインを割ってしまう
黒津選手は頭を抱え、悔しさを滲ませた
だが、フロンターレのチャンスは途切れない
サポーターは身を乗り出し、熱狂的な声援をピッチに送る
アウグスト選手の左足が、強力に振り下ろされた
勝利への執念を凝縮した一撃が、東京ゴールへと急迫する
東京のカウンターを食らうものの、猛然と攻め立てるフロンターレ
サイドへと逃げるボールを、フッキ選手が懸命に追い掛ける
茂庭選手(背番号2:DF)に行く手を阻まれてしまうが
フッキ選手は外側から足を懸命に伸ばし、最後まで執念を燃やす
フロンターレは土壇場で、原田選手(背番号35:MF)を投入
だが、この交代が微妙に歯車を狂わせたのか
東京に流れを引き寄せてしまい、最後で苦境を迎えてしまう
終了間際に東京に攻め込まれたものの
辛うじてゴールを死守、程なく試合終了を迎えた
リーグ戦2連勝は飾れなかったが
退場者を出しながら、貴重な勝ち点1を手に入れた
勝ち点以上に得たものは多く
最後まで戦い抜いた選手達に、惜しみない拍手を送りたい
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:谷口・中村・長橋・今野・アウグスト FW:フッキ・黒津 SUB:吉原・佐原・相馬・原田・飯尾 |
<フロンターレの選手交代> |
今野>佐原(61分) 谷口>原田(87分) |