ジェフユナイテッド市原・千葉 VS 川崎フロンターレ
〜 2005 J1 第18節 〜
日 時 | 2005年7月23日 18:34 | |||
試合会場 | 市原臨海競技場 (千葉県市原市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 4,993人 | |||
試 合 結 果 | ||||
千 葉 | 1 | 前 半 | 0 | 川 崎 |
0 | 後 半 | 0 | ||
1 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
巻 誠一郎 | 31分 |
市原臨海競技場は、2003年の天皇杯以来の訪問
開門直後に場内を襲った強い地震に、サポーターは驚かされるも
試合は平常どおりに開催、横断幕の装着も順調に進む
出入口に壮観に並んだ横断幕
配色、バランス共に素晴らしい
チームは強くなるも、相変わらず貧弱な千葉サポーター
それを隠す?訳では無いのだろうが
ビッグフラッグの迫力はなかなかのもの
試合開始に近づくや、フロンターレサポーターもご覧の迫力
臨海の不敗神話を打ち砕くべく、熱き90分間がスタートを切った
フロンターレは開始直後から、千葉両サイドを盛んに狙う
特に左サイドからの突破が、頻繁に繰り返される
千葉も徐々に反撃開始、攻撃の安定感も高い感触
水平にボールを動かす千葉に対し、寺田選手(背番号13:DF)が背後から接近
この場面は佐藤選手(背番号7:MF)から、ボールを奪取
序盤のフロンターレの守備は、ひとまず安定
千葉のスルーパスに、伊藤選手(背番号2:DF)が反応
パスコースに素早く回り込み、ボールをカット
だが、それもつかの間、千葉が早くも実力差を見せ付ける
中盤のハース選手(背番号:FW)のパスを受け
羽生選手(背番号22:MF)がシュートを放つ
千葉は続けて左サイドを突破
ロングクロスをハース選手がトラップするや
フロンターレに強烈なシュートをお見舞い
シュートは際どく外れ、幸先の失点は辛うじて免れた
両者の実力差は徐々に広がり、千葉が明らかに試合を支配
洗練された組織的な動きから
ボールを巧みに繋ぎ、フロンターレの隙を盛んに突く
巻選手(背番号18:FW)がシュートの体勢に入るも
この場面は寺田選手(背番号13:DF)が、正面に立ち構える
右足を伸ばし、千葉のファウルを誘い出す
千葉の攻撃を凌ぎ、左サイドを攻め上がるフロンターレ
アウグスト選手(背番号4:MF)を攻撃の軸に
千葉にプレッシャーを盛んに浴びせる
この場面は今野選手(背番号18:MF)が
千葉のミスを見逃さず、ボールを奪い最後はシュート
無骨な臨海のゴール裏は、応援本能を呼び起こす
ジャンプと同時に鉄骨の床が大きく共振
足元に弾力が伝わり、興奮の度合いは更に高まる
フロンターレは執拗に左サイドを攻め続け、コーナーキックのチャンスを得る
原田選手(背番号35:MF)の放ったボールに
箕輪選手(背番号5:DF)が高いヘッドで先取点を狙う
再びコーナーキックの場面を得るも、千葉にクリアを許してしまう
それでもフロンターレはすかさずボールを奪取
最後はジュニーニョ選手(背番号10:FW)にボールを託し
ペナルティエリア直前でシュートで締めくくる
対する千葉も左サイドを果敢に突破
ロングクロスを繰り出すものの、寺田選手がヘッドでクリア
続けて両者が空中戦でもつれるも
高いボールは相澤選手(背番号28:GK)がしっかりとキャッチ
千葉は中盤のハース選手が攻撃の要
不安定なフロンターレの守備をあざ笑うが如く放たれた
冷静なスルーパスは、絶妙のコースを描く
巻選手が後方から飛び出し、急角度からシュートを放つ
千葉の鮮やかな連携が、フロンターレを徐々に窮地に陥れる
危機続発のフロンターレに、ゴール裏から熱き魂を送る
再三のピンチを払拭するべく、激しい躍動を延々と繰り返す
フロンターレは徹底した左サイド攻撃
深々と千葉サイドに攻め上がるものの
ジュニーニョ選手に対するマークが実に厳しく、得点の気配は漂わない
千葉のスピードに反応が鈍いフロンターレ、再び巻選手をフリーにしてしまう
巻選手がシュートの体勢に入るや、フロンターレも周囲から数名の選手が接近
巻選手に厳しく詰め寄り、この場面での失点は何とか防いだ
千葉の圧力に押されがちなフロンターレ
ゴール裏を埋め尽くすサポーターは、反撃の機会を信じている
切なる願いがピッチに届くべく、気持ちを込めた応援が続く
だが、千葉の優位に変化は見られない
山岸選手(背番号16:MF)の背後から
谷口選手(背番号29:MF)が近寄るも
千葉の攻撃は冷静さを保ち、虎視眈々と隙を狙う
フロンターレも中盤までボールを戻したものの
千葉にボールを奪われ、速攻を許してしまう
坂本選手(背番号2:MF)が低いパスを繰り出し
直後、フロンターレは窮地に陥ってしまう
千葉の速い揺さぶりに、フロンターレの守備は崩れてしまった
最後は巻選手が豪快な一撃
相澤選手の懸命のセーブも及ばず、フロンターレゴールを揺らしてしまう
千葉に痛恨のゴールを喫してしまうが
サポーターの気持ちに揺るぎは無い
フロンターレの逆転劇を引き出すべく、激しい応援が再開された
フロンターレの攻撃は依然として、左サイドを激しく攻める展開
伊藤選手も中盤から先にポジションを上げ
ヘッドで最前線にボールを供給
続けて谷口選手が、千葉の守備網を華麗に突破
最後はフリーの体勢からシュートを繰り出したものの
その勢いは弱く、櫛野選手(背番号17:GK)の正面
だが、攻撃の勢いは徐々に潰えてしまう
千葉の圧力に屈し、DFラインでボールを苦し紛れに回す
千葉の選手がボールを奪取に入るや
寺田選手がたまらず、安直なバックパス
この場面は辛うじて相澤選手が蹴り出すも
後一歩遅かったら、千葉の選手に奪われてしまい
痛恨の失点を喫していたかも知れない
千葉の巧みな動きに幻惑されつつ、前半終了を迎えた
フロンターレは終了間際にカウンターのチャンスを掴むも
後一歩詰めが甘く、惜しくも同点には届かなかった
このまま一方的にやられてなるものか
後半開始と共に、ゴール裏の一角は青く染まる
暗黒の夜空の下、熱気溢れる応援が再開された
逆転ゴールを固く信じ、ゴール裏は熱気で充満する
千葉の不意を狙い、ジュニーニョ選手が猛然と突破
しかし、千葉の守備陣も慌てる素振りは見せず
ジュニーニョ選手を取り囲み、先制攻撃は潰されてしまう
(・・・にしても、よくぞファウルにならなかったものだ)
千葉の反撃も早々に断ち切り、再び攻め上がるフロンターレ
前半同様にディフェンス陣の積極性も高く
この場面でも伊藤選手がカウンターを恐れる事無く(?)
中盤前方へポジションを上げ、パスコースを見定める
千葉の厳しい守備に阻まれつつも
長橋選手がサイドアタックを仕掛ける
この場面は阿部選手(背番号6:MF)が
果敢なスライディングで行く手を遮る
・・・と思いきや、ここは長橋選手の気迫が勝った
すかさずボールを奪い戻すや、阿部選手を振り切り鋭いクロス
千葉ゴール正面へ、絶好のボールが供給される
千葉の選手は誰もいない・・・絶好の場面も
タイミングがずれてしまい、誰も詰め切れない
最後はジュニーニョ選手がこぼれ球をシュートするが
千葉のDFに当たり、惜しくも同点には及ばない
千葉も1点リードで、到底満足には及ばない
コーナーキックの場面から混戦にもつれ込み
空中戦からシュートを狙い、フロンターレを突き放しにかかる
流れを引き寄せたいフロンターレは
今ひとつ冴えが見えない今野選手に代わり
マルクス選手(背番号11:MF)を投入
マルクス選手がピッチに登場するや
サポーターの熱気は急上昇
逆転への筋書きを引き出すべく
マルクス選手の応援歌を熱唱するサポーター
サポーターの熱気に呼応するかのように
フロンターレは両サイドを攻め立てる
左サイドからは原田選手が、冷静に見据えてクロスボールを供給
このボールは千葉がクリアするも、こぼれ球をマルクス選手が拾う
高く繰り出されたパスに、黒津選手が果敢に空中戦を挑む
千葉の選手が、ピッチに倒れている
すぐさま担架が搬入されるも、なかなかプレーが再開されない
千葉の時間稼ぎと勘ぐったフロンターレサポーターは
ピッチに向けて、激しいブーイングを浴びせ続ける
しばしの中断を経て、ようやくプレーが再開された
千葉に一旦反撃を許すも、フロンターレが再び攻勢に転ずる
千葉の厳しい守備に手を焼きつつも
巧みに繋ぐフロンターレ、最後は黒津選手がミドルシュート
ジュニーニョ選手も積極的に前進を図るものの
千葉の徹底マークに苦しめられる
反面、他の選手に対するマークは甘くなり
密かに得点の気配が漂ってくる
その気配を、谷口選手が見逃さない
フリーの体勢でパスを受けるや
千葉の不意を狙い、ミドルシュートを繰り出す
強烈な弾丸シュートは、千葉ゴールへと急迫
しかし、僅かにコースが高くポストに嫌われてしまい
この場面も後一歩で同点に追い付けない
フロンターレはここ数試合、長い攻撃の直後に
カウンターで失点する場面が少なくなかった
この日は攻撃が途切れても守備の集中力は途切れず
千葉の反撃を速やかに潰す
クロスを繰り出す箕輪選手(背番号5:DF)の姿から
突発性難聴の悪影響は微塵も感じさせない
このボールに、谷口選手がダイビングヘッドを試みた
千葉の攻勢は限られるも、少ないチャンスを見逃さない
右サイドの深い位置からパスを繰り出し、ハース選手がシャープな一撃
フロンターレの守備は乱れたものの
相澤選手がファインセーブで失点を食い止めた
程なくして、フロンターレにフリーキックのチャンスが到来
得点の気配を嗅ぎつけたサポーターは
一気に気合を高め、激しく跳躍を繰り返す
この重役を担うのは、もちろんマルクス選手
サポーターの雄叫びと共に放たれた一撃は
絶妙のコースを描き、千葉ゴールへと迫り来る
ボールの落下点を目掛け、箕輪選手が駆け上がる
だが後一歩及ばず、ボールは櫛野選手の手中
千葉のファウルを絡めた時間稼ぎに、切迫した雰囲気がゴール裏に漂う
そんな状況ではあるが、フロンターレは更に攻撃色を強める
寺田選手も積極的に空中戦に参加、貪欲な姿勢を見せ付ける
千葉のファウルを誘発し、再びセットプレーのチャンスを掴む
マルクス選手が集中力を高め、鋭いキックを繰り出した
千葉ゴール前の密集をかき分け、アウグスト選手が突進
気迫でボールを押し込みにかかるが、逆に警告を受けてしまった
白熱の勝負は瞬く間に時が過ぎ去る
後半も残り時間は僅かとなった
サポーターも余力を振り絞り、最後の応援に突入する
サポーターの気迫に応えるように
ピッチ上の選手達も総攻撃に突入
千葉の選手にユニフォームを掴まれながら
アウグスト選手がサイドをドリブル突破
中盤で徹底的にマークをされつつも
ジュニーニョ選手は判断力を失わず、パスの供給先を見定める
千葉の一瞬の隙を突き、長橋選手が低く突破を図る
残り時間が切迫した中、サポーターの願いを託し
泥臭い体勢から、ラストパスが託された
大混戦の中、ジュニーニョ選手が気迫でねじ込むが
櫛野選手が決死のセーブ
こぼれ球を更に押し込みを図ったが
後一歩でゴールラインを割れなかった
千葉のゴールを割る事無く、非情のタイムアップ
憔悴した表情で、挨拶に訪れる選手達
ゴール裏からは拍手・歓声・罵声が飛び交い
サポーターの様々な思いが、複雑に交錯
0-1の敗戦は悔やまれる限り、後半は途中から千葉を圧倒しただけに
せめて勝ち点1は欲しかった・・・
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:谷口・原田・長橋・アウグスト・今野 FW:ジュニーニョ・黒津 SUB:下川・鄭・久野・マルクス・我那覇 |
<フロンターレの選手交代> |
今野>マルクス(54分) 原田>久野(76分) 黒津>我那覇(81分) |