台風一過の残暑が厳しき、等々力陸上競技場
クソ暑さを紛らわすために、付近の池の鴨をバードウォッチ
これで暑さも退散・・・するわけない
夕闇と共に、僅かながら周囲に涼しさが舞う
・・・にしても、夏休み最後の一戦にしては
空席が多いのは悩みどころ
大旗に近づけば、多少なりとも涼を得られるか
・・・んな訳ないので、そそくさと試合開始のホイッスル
先制攻撃を仕掛けたのは広島
対するフロンターレはパスに慌てる事無く
寺田選手（背番号13：DF）が豪快に蹴り返す
中盤では早くも主導権争い
競り合いを制したフロンターレが右サイドに展開
早々にコーナーキックのチャンスを得る
空中戦では広島に優位な状況
先ずはガウボン選手（背番号10：FW）に注意すれば
高い位置での危険性は大幅に低下
成長著しい谷口選手（背番号29：MF）が、積極的に空中戦に挑む
広島のファウルを誘い、絶好の位置でのフリーキック
この場面は、マルクス選手（背番号11：MF）のシェアなキックが炸裂
寺田選手が落下点に突入を図るも
広島の堅守に、先制ゴールは奪えない
Gゾーンも幾分の隙間が確認されるも
早くも熱気溢れる応援を披露
腕を天に高々と突き上げ、ピッチに魂を注ぎ込む
ジュニーニョ選手（背番号10：FW）が左寄りに進路を選ぶ
大きく深く旋回し、最後は厳しい角度からシュートを放つも
ボールの勢いは弱く、下田選手（背番号1：GK）がキャッチ
対する広島の攻撃力が、じわじわと向上
集中して畳み掛ける広島の攻撃に対し
フロンターレの守備は不意を突かれたのか、幾分の乱れが生じる
サイドへ逃げる広島に対し、フロンターレがファウルを犯す
セットプレーのピンチが到来と共に、大旗が小刻みに左右へと揺れる
眼前の危機に対し、フロンターレが守備に集中
広島もこぼれ球を拾い、何度も押し込みを図るものの
この場面はフロンターレの守備力が勝った
さぁ、ここから仕切りなおし
相澤選手（背番号28：GK）のゴールキックの動きにあわせ
サポーターは低いうなり声をあげ、腕を力強く振り回す
アウグスト選手（背番号4：MF）のフリーキックから
空中戦に挑むフロンターレ
ヘディングシュートはボールの芯をとらえなかったのか
ゴールラインを割り込み、折角のチャンスは生かせなかった
その後もチャンスは到来するも、先制ゴールの気配は薄い
ガウボン選手にボールが渡るや、フロンターレの選手が一気に取り囲む
この男は広島の得点源、絶対に自由を許してはならない
攻撃に入る谷口選手に対し、広島の厳しい守備が待ち受ける
警戒される裏返しには、谷口選手の確かなる成長がある
大木選手（背番号20：MF）のパスが
要警戒のガウボン選手にフリーで渡る
フロンターレの選手が一気に取り囲み、この場面も守り抜いたものの
試合の主導権は、徐々に広島へと傾きつつある
広島が左サイドの手薄な空間にパスを繰り出す
危険な予感が漂うものの、背後から中村選手
（背番号14：MF）が猛ダッシュで追いついた
最後は広島の連携ミスにも救われ、このピンチも凌ぐ
前線ではマルクス選手と谷口選手の連携が光る
マルクス選手のポストプレー（だったか？）からボールを託され
左側に展開しクロスを繰り出し、広島ゴールを脅かす
この時間帯は伊藤選手（背番号2：DF）の守備が冴える
的確なポジショニングで、広島のパスコースを再三見抜き
ボールを前方へ押し戻す
広島の脅威はガウボン選手の迫力に限らない
森崎選手（背番号8：MF）を自由にさせると
危険なスルーパスが繰り出されてしまう
森崎選手のロングパスが、左サイドにオーバーラップした
駒野選手（背番号5：DF）に届く
続けての鋭いクロスから、フロンターレゴールは一触即発の危機に陥る
なおも攻撃の手を緩めない広島に
アウグスト選手（背番号4：MF）も懸命に守る
だが、ここはアウグスト選手がファウルの判定
不適な笑みを浮かべ、サポーターに人差し指を突き刺してのアピール
この表情は余裕の表れか、それとも判定に呆れ果てたのか
だが、この場面は笑う余裕は存在しない
広島がセットプレーから圧力を加え、フロンターレゴールを脅かす
押し寄せる危機に、サポーターの緊張感も急激に高まる
ゴールを死守すべく、盛大な声援をピッチに送る
フロンターレがクリアを試みるも、こぼれ球は広島に奪われてしまう
ガウボン選手が折り返したボールに対し
広島が強烈なシュートを浴びせる
フロンターレも反撃に転ずるも、攻撃が雑で流れを変えられない
アウグスト選手も必死の形相でボールを追うが
踏ん張りが利かず、クリアボールはタッチラインを割り込む
ガウボン選手に伊藤選手がまとわり付く
しつこく絡み、ボールが浮いた隙を狙い
最後は谷口選手が体を預け、辛うじて危機から脱出する
・・・と思うのは早計、森崎選手が中盤から起死回生のロングパス
一気に最前線の空きスペースへと達し
あわやピンチ・・・と覚悟したが、辛うじてゴールラインを割ってくれた
両者得点を奪えぬまま、前半を終了
湿度が下がる気配も見えぬまま、後半開始の時が迫る
Gゾーンは集積度が更に上がり
前半以上の熱気を予感させる
広島の不意を突くかの如く、フロンターレが先制攻撃を披露
マルクス選手からジュニーニョ選手
更には黒津選手（背番号24：FW）へと素早くボールを繋ぐ
縦への突破を図る黒津選手に、広島の選手が引っ掛けてしまう
フロンターレに早くも絶好のチャンスが到来
マルクス選手がボールを念入りにセットし身構える
鋭い視線は広島ゴールを見据えているのか
緊迫感がじわじわと高まる中、主審の笛が鳴り響く
・・・と、側面からアウグスト選手が、意表を突いた一撃で驚かす
直後、広島にカウンターを浴びてしまう
服部選手（背番号17：MF）が放ったボールが、寺田選手を腹部を直撃
寺田選手はその場で崩れ落ちてしまい、心配させたものの
程なく立ち上がり事無きを得た
左サイドを攻め立てたフロンターレは、フリーキックのチャンスを掴む
続けて狭い空間を細かく繋ぎ、次なるチャンスを探し出す
・・・と思考を巡らせる間も無く、ジュニーニョ選手が隙間を突破
低いクロスを繰り出し、広島の守備を慌てさせる
積極的に突破を図るジュニーニョ選手が
広島の選手と交錯し転倒
ここはジュニーニョ選手が足を絡めたと判断されたのか
不覚にも警告を受けてしまった
それでも、フロンターレがフリーキックのチャンス
アウグスト選手が低く身構え、鋭く左足を振り抜いた
チャンスの連続にサポーターの期待感は一気にアップ
腕を力強く振り、声援も一気にヒートアップ
レッツゴー！レッツゴー（どんどん）
レッツゴー！レッツゴー（どんどん）
サポーターの力強い後押しを受け
マルクス選手のコーナーキックが炸裂
広島ゴール前は混戦になだれ込むも
後一歩押し切れず、逆に広島にカウンターを許してしまう
無人の空間を目指し、広島が一気にドリブル突破
絶体絶命のピンチと思いきや、箕輪選手（背番号5：DF）が
猛ダッシュで追いかけ、捨て身のスライディングでタッチラインに逃れる
辛うじて危機を乗り切ったつもりが
その考えが甘い事を思い知らされる
直後のリスタートから、佐藤選手（背番号11：FW）が
空中戦を制し、渾身のヘディングシュート
至近距離からの一撃に、抵抗の余地は残されていなかった
ボールはゴール右隅へと吸い込まれ、痛恨の失点を喫してしまった
だが、この程度で感傷に浸るのは早い
まずは同点、そして逆転を信じ、白熱の応援が再開される
試合再開と同時に、ジュニーニョ選手が左サイドを急襲
鋭いクロスを繰り出し、広島ゴールを脅かす
中村選手も得意のボレーシュートを繰り出す
失点でフロンターレの闘志に火がついたのか
大胆な攻撃の連続で、広島を脅かす
一度は広島に押し戻されるも、即座に攻撃再開
中盤でパスを受けたジュニーニョ選手が、ドリブルで前進
混戦はマルクス選手が技巧を披露
不安定な体勢ながら、ボールはあくまで前を目指す
この場面は黒津選手のプレーが光った
コーナーキックの空中戦に続き、背後からのスルーパスに見事に対応
だが、惜しくもオフサイドの判定を受けてしまう
それでも、フロンターレの積極性は一向に衰えない
途中交代の原田選手（背番号35：MF）が
積極的にパスを繰り出し、多様な攻撃を演出
左サイドからアウグスト選手が飛び出し、気迫の一撃
ボールは広島ゴールへと吸い込まれ、同点ゴールをゲット！！
だが、これは非情にもオフサイドの判定
悔しさが滲み出るも、フロンターレの攻勢は誰の目にも明らかだ
熱気と興奮が渦巻く中、フロンターレが更に攻撃を仕掛ける
素早いパスワークから、ジュニーニョ選手が直線突破
・・・と見せかけスルー（したらしい）
そして、外側からマルクス選手の姿
最後は冷静にボールを叩き、同点ゴールを決めた！
待望のゴールに沸き立ち、歓喜のサポーター
2階席も含め、一体は青一色で染め上がる
興奮冷めやらぬ中、試合はとうに再開されていた
追加点を狙うフロンターレが広島を急襲
アウグスト選手の低いクロスに、マルクス選手が飛び込みを図る
一呼吸おく間も無く、ジュニーニョ選手が追随
ドリブルは広島の守備に転倒するも、ゴールへの執念は十分
広島に反撃の機会を奪うべく、フロンターレは圧力を緩めない
長橋選手（背番号20：MF）が、服部選手のパスを鮮やかにカット
我那覇選手（背番号9：FW）も、周囲の選手に触発されたのか
俄然動きが目立ってきた
ジニーニョ選手（背番号4：DF）のマークにも関わらず
マルクス選手へと滑らかなパスを供給
広島もコーナーキックの機会を掴み、決勝点を狙う
この場面は空中戦から執拗に押し込みを図るも
最後は相澤選手（背番号28：GK）が冷静にセーブ
こうなると、我那覇選手のゴールを見たい
その期待に応じるかのように、ミドルシュートを披露
かつてJ1昇格を共に戦った茂原選手（背番号34：MF）が
攻撃の基点を探すべく、左右にパスを繰り出す
フロンターレは前方をしっかりガードし、隙を与えない
残された時間も限られた中、フロンターレが決勝ゴールを奪えるか
原田選手からのパスを受け、中村選手がシュート（だったか？）
アウグスト選手もシュート性の一撃を放つ
試合が終了に近づくつれ、攻撃は更に大胆さを増す
やはり最後はジュニーニョ選手・・・の期待も
広島が警告覚悟の守備、足を引っ掛けられてしまった
白熱の勝負は最後まで決着がつかなかった
内容的には雑な部分も少なくなく
僅かな決定力の上積みがあれば、勝利を飾ったかも知れない
それでも、結果的に着実に勝ち点を稼いだ部分は
ある意味重要なところかも知れない