川崎フロンターレ VS アルビレックス新潟
〜 2005 J1 第26節 〜
日 時 | 2005年10月1日 15:02 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 11,468人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 0 | 新 潟 |
2 | 後 半 | 0 | ||
3 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
谷口 博之 | 32分 | |||
ジュニーニョ | 66分 | |||
我那覇 和樹 | 89分 |
打倒オレンジ大作戦 Part2
第2ラウンドの対戦相手は、J2時代からの宿敵アルビレックス新潟
箕輪選手(背番号5:DF)がフロンターレ初の日本代表に選出
チームも3連勝と波にのり、好材料に気合も高まるばかり
箕輪選手らを応援すべく、特製の横断幕を制作に入る
メッセージが決定すると、手際よく作業に移る
青黒のスプレーを巧みに操り
白の生地は、瞬く間に横断幕へと変貌を遂げる
箕輪選手の横断幕が、完成に近づく
後に真ん中に日の丸を挟み、作業終了
他にも横断幕を2本制作、今回の没はこれとこれ(笑)
絶好の快晴のもと、多くの観客が訪れた
選手が練習でピッチに登場するや
盛大な歓声が沸き、大小多くの旗が一斉に揺れる
新潟戦に相応しき闘志が、場内に充満している
3連敗と窮地に立たされた新潟サポーター
アウェイ側ゴール裏はオレンジ一色で埋め尽くされ
サポーターの熱気と切迫感が、ひしひしと伝わってくる
さぁ、激戦は間もなくキックオフを迎える
・・・??、Gゾーンの中心部一帯から
オレンジの風船が浮かび上がってきた
3、2、1・・・、パーン!
カウントダウンと共に、オレンジの風船が一斉に割られた
仰天のパフォーマンスに驚嘆の間も無く
熱戦の90分間がスタートを切った
キックオフの不意を狙ってか、新潟が先制攻撃
対するフロンターレは、安定した守備で前方にクリア
守備陣は箕輪選手に触発されたのか
立ち上がりの不安は一切感じられない
フロンターレも速攻を仕掛け、早くも新潟ゴールを脅かす
続けてエジミウソン選手(背番号10:FW)と
伊藤選手(背番号2:DF)がライン際の攻防
この勝負は伊藤選手が巧みなボールコントロール
体をうまく回し、ボールを鮮やかに奪い取る
中盤の攻防を経て、フロンターレは右サイドを深く展開
長橋選手(背番号20:MF)のクロスを
マルクス選手(背番号11:MF)が頭で合わせた
苦境の新潟も即座に反撃開始
フリーキックのチャンスを掴み、こぼれ球を拾い突破口をうかがう
上野選手(背番号11:FW)がパスを繋ぐと見せ掛け
自ら左サイドを突破、フロンターレに強烈なシュートを浴びせる
マルクス選手のフリーキックを基点に、両サイドを攻め分けるフロンターレ
対する新潟は厳しいチェックでフロンターレに対抗
激しい攻防からピッチ上に選手が転倒
宿命の対決に相応しく、徐々に緊迫の様相を帯びてきた
新潟が攻勢を強め、コーナーキックのチャンスを掴む
同時にフロンターレはピンチの時間帯に突入
危機から脱するべく、サポーターの声援にも力がこもる
フロンターレゴール前の攻防は、空中戦にもつれ込む
高さでは一歩勝るフロンターレ、箕輪選手が空中戦を制す
ジーコが惚れ込んだ(らしい)高さが、遺憾なく発揮
だが、安堵はほんの一瞬であった
クリアボールは新潟に拾われ、ゴール前の混乱を突かれてしまう
混戦の間に生まれた空間を、エジミウソン選手が突進
相澤選手(背番号28:GK)が飛び出すもクリアに失敗
無人のゴールを狙い、エジミウソン選手がシュート
誰もが失点を覚悟した場面、幸運にもボールはポストに激突
跳ね返りのボールを、続けてヘッドで押し込むものの
寺田選手が一足早くゴール前へと回り込み
エジミウソン選手のシュートを瀬戸際でクリア
このクリアボールはエジミウソン選手が拾い、執拗に攻め立てる
だが、最後はアウグスト選手(背番号4:MF)が背後からプレッシャー
エジミウソン選手のミスを誘い、何とか危機を断ち切った
フロンターレがようやく反撃開始、続けて中盤の攻防戦に突入
新潟の激しいプレーに、谷口選手(背番号29:MF)も顔をしかめる
新潟が攻勢を強めるものの、セットプレーのチャンスをことごとく潰す
程なくフロンターレが反撃開始
中村選手(背番号14:MF)の中盤からのパスを受け
アウグスト選手が左サイドを前進
オレンジ一色に埋め尽くされたアウェイゴール裏を対面に
鋭いクロスを繰り出した
両者の攻防が続くものの、徐々にフロンターレが優位に傾く
新潟はファウルが増加傾向、先ずは中村選手のフリーキック
続けて、マルクス選手が鮮烈な一撃
これは新潟の壁に激突、得点の形には至らない
フロンターレの攻撃を凌いだ新潟は、左サイドを軸に反撃開始
新潟の連携にフロンターレの守備は浮き足立つも
この場面はアウグスト選手がフォロー
あたりの強さを存分に発揮、新潟に厳しく対抗
なおも新潟が粘りを効かせるも
寺川選手を伊藤選手と谷口選手が取り囲む
プレシャーを与え、ボールを奪取成功
さぁ、ここから一気に反撃だ!
・・・が、直後に思いもよらぬ光景が
谷口選手が顔面を抱え、ピッチでもがき苦しんでいる
寺川選手の悪質な行為に、観客席から怒声が響く
寺川選手にイエローカードが掲げられたものの
両チームの選手がもみ合い、一触即発寸前の険悪な事態
谷口選手のコールが響き渡る中、試合が再会された
フロンターレは右サイドを攻略し、箕輪選手のスローイン
ゴールまでの距離は長いものの
箕輪選手は折り返したボールを受けるや、迷う事無くクロスを繰り出した
ライン際の僅かな隙間に、谷口選手が飛び込んだ
ボールが見えない・・・が、狭い角度からの一撃は
新潟ゴールに突き刺さり、先制ゴールをゲット!
宿敵新潟から、先取点をもぎ取った!
この時を待っていたかとばかりに、サポーターは大爆発
先制ゴールの勢いを武器に、追加点を狙うフロンターレ
試合再開と同時に、フロンターレの猛攻が披露
アウグスト選手のクロスに反応、ヘッドで新潟のゴールを襲う
新潟は縦パスを繰り出し、エジミウソン選手が追随
だが、伊藤選手が一歩先に回りこみ
体をうまく預け、ボールを奪取成功
フロンターレはカウンターから逆襲を狙ったものの
連携が崩れて新潟が再度逆襲
寺川選手に対し、アウグスト選手が背後からファウル
新潟にセットプレーを与えてしまった
眼前の危機を前に、毅然と立ち向かうサポーター
相澤選手(背番号28:GK)の名を連呼
フロンターレゴールを死守すべき、熱い声援がピッチに響く
サポーターの願いがピッチに届き、危機から脱出
一気に攻勢を強め、新潟に圧力を加えるフロンターレ
一旦は中盤に押し戻されかけるものの
谷口選手の負傷による途中交代の佐原選手(背番号3:DF)が
高さを生かし、前線へ押し戻す
この後も両者が攻防を繰り返すものの
両者ゴールを奪う事無く前半が終了
新潟に1点のリードを得るも、まだ気が抜けぬ試合状況
残り45分間の英気を養うべく、僅かな休息の間を迎えた
心地よい緊張感が確保されたまま、後半開始の時を迎える
立ち上がりは両者様子見の展開・・・と思いきや
中盤では中村選手がボールをキープ
動きを止めず、パスコースを冷静に見定めている
長橋選手(背番号20:MF)へとボールが託され、サイドアタックが炸裂
鋭いクロスを繰り出し、コーナーキックのチャンスが到来
場面はマルクス選手のフリーキック
箕輪選手が落下点を目指し走り出す
しかし、ボールはコースを反れたのか新潟の守備網に落下
萩村選手(背番号3:DF)が前方にクリアし
セットプレーからの得点は奪えない
夕日を正面に受け、新潟サポーターが絶叫
風の流れの影響か、それとも不振による心理的要因か
声援の迫力もうひとつ、当初の予想には届かない
対するフロンターレサポーターも、快調に応援を続行
この季節のこの時間帯、夕日の角度と照度が絶妙で
美しい応援風景が楽しめる(・・・て、試合を観ろ)
場面は新潟のフリーキック
高いボールがフロンターレゴールに接近するも
相澤選手が両腕を伸ばしパンチング
新潟のチャンスが続くものの、最後は相澤選手がボールをキャッチ
ボールは中村選手の足元へ転がした
中村選手はしっかりとした視線で前を見据え
中盤付近からロングパスを繰り出した
ジュニーニョ選手がロングパスに反応
不安定な浮き球を巧みにコントロール
マルクス選手にパスを供給し、チャンスを演出
箕輪選手と上野選手の攻防戦
新潟の攻勢はパターンに乏しく
時間の経過と共に、目だった機会は減少の一途
新潟とは逆に、フロンターレの攻撃は優位さを増す
新潟のプレッシャーも弱まり、マルクス選手の攻撃は自由度を増す
ボールの保持時間も長くなり、プレーに大胆さが見えてきた
ジュニーニョ選手も余裕が生じたのか、シュートチャンスを連続
浮き足立つ新潟を尻目に、フロンターレが試合を優位に運ぶ
この状況をカメラマンの大堀さんも感じ取ったのか
撮影ポジションを変更
他のカメラマンが椅子に腰掛けるのに対し
直接地べたに腰を下ろし、シャッターチャンスを狙う
(角度を下げる事で、被写体の迫力を増す意図か?)
さすがオフィシャル歴が長いだけあり、その読みは見事的中
我那覇選手がポストで繋ぎ、絶妙のボールを供給
マルクス選手が右足を振り抜き、痛快な一撃!
カメラマンの位置で撮影したら、迫力満点の一枚間違えなし(多分)
新潟も必死に反撃を試みるも、攻撃は単調で
前線の決定力が明らかに欠如
単調な空中戦に挑んでも、箕輪選手には通用しない
新潟の攻撃を断ち切り、ボールはジュニーニョ選手へ
新潟の守備が手薄と見るや、怒涛のドリブルで一気に前進
新潟のDFを振り切り、新潟ゴールへと急接近
得点への興奮が渦巻く中、ジュニーニョ選手は冷静さを保っていた
野澤選手(背番号21:GK)の動きを見据え
着実に新潟ゴールへと蹴りこみ、2点目をゲット!
待望の追加点に、場内は更に活気付く
ゴール裏の大旗も盛大に揺れ、ジュニーニョ選手を祝福
メインスタンドもLフラッグで青く染まる
宿敵新潟からの勝利に向け、場内の熱気は急上昇
窮地へと追い込まれた新潟は、前線に複数の選手を押し上げる
幾度とセットプレーのチャンスを得るものの
決定力は依然乏しく、得点の気配は遠のく一方
新潟の度重なる猛攻を、無失点で切り抜けたフロンターレ
キックのタイミングに合わせ、前面に腕を突き出すサポーター
フロンターレも守備の集中力が途切れたのか
新潟に付け入る隙を与えてしまう
セットプレーからフロンターレゴール前の攻防戦に突入
それでも空中戦の強さを存分に発揮、新潟のチャンスを断ち切った
ピンチの後にチャンスあり、カウンターで追加点を狙いにかかる
アウグスト選手が手薄な左サイドを突破
ゴールライン付近で急旋回、新潟の隙をうかがう
続けてジュニーニョ選手が俊足を飛ばす
ドリブルから強烈なシュート!、新潟に更なる圧力を加える
フロンターレは攻撃の時間が長くなるが、守備も安定
新潟の反撃も短時間で済ます
中村選手がすかさず前線へフィード、新潟に付け入る隙を与えない
後半も残り僅かな時間帯に突入
ジュニーニョ選手の背後から、新潟は危険なスライディング
フロンターレの優位を前に、新潟の焦りは明白
新潟も一矢報いるべく、コーナーキックからゴールを狙う
フロンターレゴール付近は混戦になだれ込むが
最後は相澤選手がキャッチ、新潟に付け入る隙を与えない
ボールは一気に我那覇選手へ届く
新潟の守備はがら空き同然、野澤選手が得点を阻止すべく
決死の飛び出し・・・あら?、ここはペナルティエリアの外
勇敢な飛び出しと思いきや、明白なハンド
主審がゆっくりと野澤選手に接近
野澤選手を諭すように、堂々とレッドカードを掲示
新潟は選手の交代枠を使い果たしていた
GKの投入は不可能となり
菊池選手(背番号36:MF)がGKのユニフォームを着用
即席のGKで、残る戦いを強いられる羽目に
新潟の退場劇により、俄然優位となったフロンターレ
試合は最後の時間帯に突入、盛大な拍手をピッチに送る
数的不利に立たされた新潟に、逆襲の力は残されていなかった
フロンターレはとどめを刺すべく
マルクス選手がヘディングシュートを放つ
ボールはポストを叩いたものの
リバウンドを我那覇選手が押し込んだ
試合を決定付ける3ゴール、新潟の息の根を完全に止めた
ここで駆け足でメインスタンドへ移動
勝利を確信したサポーターは、アバンテの応援で盛り上がる
応援したい気持ちをぐっとこらえ、試合終了を待ちわびる
程なく、試合終了を迎えた
均等に3ゴールを決め無失点、申し分ない試合内容に満足
・・・お、例の横断幕がスタンバイOKな様子
先ずは箕輪選手へ横断幕が掲げられた
世界の舞台で全力を尽くせ!ミノ
続けてオールスターに選出された、ジュニーニョ選手へのメッセージ
ジュニぃ〜、大分でも存分に活躍してくれ!
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:中村・谷口・長橋・アウグスト・マルクス FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:下川・佐原・森・今野・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
谷口>佐原(39分) 長橋>森(87分) 寺田>久野(89分) |