セレッソ大阪 VS 川崎フロンターレ
〜 2005 J1 第31節 〜
日 時 | 2005年11月20日 14:00 | |||
試合会場 | 長居スタジアム (大阪府大阪市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 11,407人 | |||
試 合 結 果 | ||||
大 阪 | 0 | 前 半 | 0 | 川 崎 |
2 | 後 半 | 0 | ||
2 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
古橋 達弥 | 53分 | |||
森島 寛晃 | 57分 |
晩秋の長居公園、園内のいちょうも色濃く、落葉も間近
いちょうに近づくと、銀杏が枝から落ちる音
冬景色の到来はもうすぐのようだ
キックオフの時刻が近づくにつれ、ホーム側ゴール裏は鮮やかに染まる
だが、好調さを保つ割には、サポーターの人影もまばら
セレッソは良いチームだと思うのだが
大阪は依然と野球が中心、サッカーが馴染み難い街なのだろうか
日陰で肌寒さが強まる中、選手達が挨拶に訪れてくれた
マルクス選手(背番号11)が警告累積による出場停止の中
セレッソを相手にどんな勝負を挑むのだろうか
寒空の下、多くのサポーターが遠路長居に集結
熱烈な声援と数多のゲートフラッグと共に、待望のキックオフ
未だ無敗のセレッソを下し、上位進出へ弾みをつけるぞ!
フロンターレが早速セレッソを攻め立てる
中盤の選手も積極的に前線へ絡み、セレッソにプレッシャーを与える
フロンターレは左サイドに旋回、セレッソからフリーキックのチャンスを得た
中村選手(背番号14:MF)が繰り出すボールに
我那覇選手(背番号9:FW)と箕輪選手(背番号5:DF)が
シュートのチャンスを狙う
戸惑いを隠せないセレッソに対し、フロンターレは攻撃の手を緩めない
守備の選手も長身を生かし、中盤で果敢に空中戦を挑む
箕輪選手と寺田選手(背番号13:DF)が
長身を生かしたヘッドで、セレッソを圧倒
序盤の勢いで、フロンターレが先取点を狙う
アウグスト選手(背番号4:MF)が密集地帯に、ドリブル突破を図る
だが、勢いが強すぎた余り、セレッソの選手と接触し激しく転倒
大きく宙を舞ったアウグスト選手、不安定な体勢で地面に叩きつけられた
ピッチに崩れ落ちたアウグスト選手を、不安げに見つめるサポーター
試合はまだ始まったばかり、アウグスト選手の復帰が切に望まれる
アウグスト選手が搬出され、セレッソが数的優位に立つ
じわじわと前進を図るセレッソに、フロンターレも再三カットを狙う
程なくアウグスト選手がピッチに戻ると、暖かい拍手が沸き起こる
セレッソが優位な時間帯、酒本選手(背番号17:MF)のクロスに
アウグスト選手が力強いスライディング、転倒のダメージは感じさせない
中盤では西澤選手(背番号20:FW)が、卑しくボールをキープ
背後には森島選手(背番号8:FW)の気配
語るまでもなく、この二人のコンビネーションは要警戒
・・・とと思いきや、西澤選手から森島選手へ鮮やかな連携
森島選手のスピードに慌てたフロンターレ
原田選手(背番号35:MF)が警告を受け、嫌な位置でのピンチを招く
セレッソのフリーキックを得るも、幸運にミスに終わった
フロンターレが猛然と反撃開始
中盤以降でセレッソのプレッシャーに遭遇するも
素早いパスワークを交え、前線へ駆け上がる
右サイドを大きく旋回し、今野選手(背番号18:MF)からアウグスト選手へ
シュートの体勢に入ろうとするが
セレッソの厳しい守備が立ちはだかり、思うように動けない
何とか我那覇選手(背番号9:FW)まで繋いだものの
最後はセレッソに潰されてしまった
対するセレッソも、下村選手(背番号23:MF)がミドルシュート
これは精度が低く、フロンターレに脅威を与えない
フロンターレはセレッソの攻撃を断ち切り、ジュニーニョ選手の突破力に託す
セレッソの厳しい守備に遭遇しつつも
ゴールライン際へとドリブルで迫り、厳しい角度ながらもシュートを繰り出す
我那覇選手もゴールへの意欲が強い、左からのクロスに至近距離の一撃
これは吉田選手(背番号22:GK)のファインセーブに阻まれ
惜しくも先制ゴールには至らない
だが、続けてコーナーキックのチャンス到来
高まる先制ゴールの気配に、サポーターの声援にも熱が帯びる
原田選手のキックにあわせ、低いうなり声を響かせる
原田選手の鋭いキックに、寺田選手が渾身のヘッド
高さでは完全に競り勝つも、セレッソの圧力にタイミングを狂わされた
セレッソのカウンターが炸裂するも、フロンターレの守備は慌てない
伊藤選手(背番号2:DF)が抜群のポジショニングで
セレッソの縦パスに体を挟み、冷静にバックパスで難を逃れた
直後、セレッソにコーナーキックを与えてしまうも
フロンターレは即座に大きくクリア
前線へ押し戻そうとするセレッソに対し
箕輪選手が強力なヘッドで逆に押し返す
箕輪選手の勢いに乗じ、フロンターレが一気に攻撃を仕掛ける
セレッソも必死の守備で踏みとどまり、手に汗握る激しい攻防戦
苦境のセレッソではあるが、フロンターレの守備の隙を狙い
大胆なミドルシュートを繰り出す
それでもシュートの精度は低く、目立った脅威には至らない
セレッソに対し優位に試合を進めるフロンターレ
ピッチの冷え込みが増しつつも、応援は快調に響く
先制ゴールまで後一歩、サポーターの期待も高まるばかり
セレッソを再三崩しにかかるも、後一歩押し切れないフロンターレ
・・・と、フリーの森島選手にパスが通ってしまった
森島選手の攻撃に、ピッチ上に緊張感が走る
酒本選手から古橋選手(背番号9:FW)に繋がりかけるも
フロンターレも中村選手(背番号14:MF)がインターセプト
フロンターレも一気にカウンターを狙うも、セレッソの勢いに突破はならず
森島選手の動きもキレが増し、原田選手も警戒に入るものの
テクニックでは一歩上手、森島選手に巧みに振り切られ
フロンターレのゴール正面へと折り返されてしまった
最後はセレッソがシュートで締めくくる
相澤選手(背番号28:GK)が懸命にゴールラインにボールを逃がすも
セレッソがコーナーキックの場面と、不安定な状況から脱出ならない
苦境の時間が続いたものの、フロンターレも程なく反撃開始
素早いコンビネーションからピッチを広く繋ぎ、セレッソのゴールへ接近を図る
左サイドに振られたパスを受け、アウグスト選手がドリブルからクロスを放つ
大堀カメラマンもパスの先にレンズを向け
絶好のシャッターチャンスを狙っているかのようだ
セレッソの反撃も断ち切り、追加攻撃を仕掛けるフロンターレ
アウグスト選手が豪快に左足を振り抜いたものの
ボールにジャストミートしなかったのか、大きく右側にそれてしまった
対するセレッソも、西澤選手が持ち前の貪欲さでボールに絡む
直後、フロンターレはジュニーニョ選手のカウンターで
一気にセレッソゴールに詰め寄ったものの・・・
カメラが突如エラー発生、絶好の場面を撮影出来なかった(恥)
前半も間もなくロスタイム
セレッソのコーナーキックを前に、応援にも緊張感がほとばしる
直前にはジュニーニョ選手や我那覇選手のコールが響き
先取点への強い意欲を引き立てる
サポーターの真摯な願いが通じたのか
フロンターレの攻撃が実を結び
最後の場面でコーナーキックのチャンスを掴み取った
寺田選手が力強いヘッドで、セレッソゴールに襲い掛かる!
・・・が、渾身の一撃はクロスバーを叩いてしまった
前半戦はこのまま両者無得点で終了
フロンターレの好機も多かっただけに、ノーゴールは悔やまれた
セレッソのマスコット、ロビー君とダンスを踊るのは
「ハムリンズ」なる4人?組
これでハムを食いたくなるか、いや分からない・・・
さぁ、後半開始の時が迫る
前半の勢いを保てば、勝利はおのずからついてくる
勝利への強い気持ちと共に、応援が再開された
ジュニーニョ選手に縦パスが託された
一気の突破・・・と思いきや、側面には柳本選手(背番号3:DF)の姿
うまいポジショニングから、パスをカットされてしまう
続けて長橋選手(背番号20:MF)のクロスが炸裂
今野選手がセレッソゴール正面に走り込むものの
セレッソの手堅い守備が勝り、序盤の不意打ちは成功しない
それでもフロンターレは粘りを効かせ、中盤からボールを押し戻す
細かい連携は今野選手から我那覇選手へと繋ぎ
我那覇選手のシュートはブルーノ選手(背番号2:DF)に接触し、ゴールラインを割った
さあ、フロンターレにチャンスが到来
原田選手のコーナーキックは、箕輪選手の頭を狙う
これはセレッソに動きを読まれ、セットプレーからの先取点には至らない
セレッソも程なく反撃開始
気のせいか前半よりも空間を生かしたプレーが目だつ
セレッソは右サイドを深く攻め込み、厳しい角度ながらもクロスを繰り出す
続けて左サイドからチャンスを狙うものの
中村選手が鮮やかに奪取、一気のカウンターで逆襲を図る
我那覇選手の突破はブルーノ選手の好守に阻まれるも
続けて今野選手からジュニーニョ選手へ
シャープなドリブルからシュートを繰り出すものの
この場面はミスキックで終わってしまう
フロンターレが優勢に攻撃を仕掛けるも、なかなか先取点を奪えない
・・・あら?守備が手薄になったと思いきや
セレッソが箕輪選手からボールを奪い取ってしまった!
セレッソの貪欲さが一気に爆発、古橋選手が猛スピードで前進を図る
寺田選手が懸命に戻るものの、豪快なシュート許してしまった
相澤選手の反応も及ばず
古橋選手のシュートが、フロンターレゴールに突き刺さる
一瞬の油断から生じた失点、遂に均衡が打ち破られてしまった
だが、まだリードは1点だけだ
沸き立つ場内をよそに、フロンターレのサポーターは動揺を見せない
応援を一瞬たりとも切らさず、強い意志で応援に挑む
リスタート後の不意打ちを狙いたいところだが
勢いづくセレッソが右サイドを展開
対するフロンターレも、左サイドからジュニーニョ選手がセンタリング
今野選手らが詰め寄るものの、吉田選手ががっしりとセーブ
まずい!フリーの森島選手にパスが渡ってしまった
手薄なフロンターレの守備を見逃さず
一気のドリブルでフロンターレゴールへ急接近
なす術も無く、至近距離からの一撃を浴びてしまった
僅かな間に、2失点を食らったフロンターレ
窮地に立たされるも、この程度でサポーターの気持ちは揺るがない
途切れぬ声援とほとばしる気迫、セレッソから逆転勝利を奪い取れ!
長橋選手のクロスを発端に、コーナーキックのチャンスが到来
アウグスト選手が低く身構え、鋭いキックを繰り出した
待望の場面を期待するも、ゴールには至らない
ジュニーニョ選手も冷静さを欠きつつあるのか
激しいジェスチャーで憤りをあらわにする
左寄りからの低いクロスに、我那覇選手がシュートの体勢
しかし、セレッソのスライディングが一瞬早く立ちはだかる
是が非でもゴールが欲しいフロンターレ、フッキ選手
(背番号19:FW)を投入し、突破力にすべてを託す
フッキ選手を筆頭に猛然と攻め立てるフロンターレ
セレッソゴール付近は緊迫の様相
・・・おい、アップ中の森選手(背番号25)がエキサイトしてどうする!?
訳も分からぬ間に、森選手が退場を命じられた
不可解な退場劇に愕然、せっかく訪れた反撃ムードに
冷水を浴びせられた格好だ
唯一の救いは、ピッチ上に11人の選手が残った事
厳しい状況には変化は見えぬものの、我那覇選手の闘志は揺ぎ無い
長橋選手のパスを受け、中村選手がシュートを放つ
だが、シュートの精度は悪く、セレッソゴールをとらえない
フッキ選手も攻撃意欲は旺盛であるが
気持ちが先走っているのか単調なドリブルが多い
これではセレッソの堅守の餌食
攻め切れぬフロンターレをよそに、セレッソがしたたかに反撃に移る
中盤の西澤選手の存在は実にいやらしい
試合状況を冷静に見極め、無理なく攻撃を組み立てる
意地を見せたいフロンターレは、アウグスト選手が気迫のクロス
ボールはセレッソの選手を直撃、コーナーキックのチャンスを得た
コーナーキックからフッキ選手が粘りを見せるも、セレッソの選手に奪われてしまう
それでもフロンターレは、セレッソからボールを奪い戻すや
我那覇選手が左サイドを前進、低いクロスを繰り出した
逆サイドからアウグスト選手が飛び込むものの、ゴールを奪えない
写真ではゴールを割ったようにも見えるのだが、単なる錯覚だろうか
ジュニーニョ選手もドリブルから活路を見出そうとするも
セレッソの守備は集中力を切らさない
ブルーノ選手の手足が伸び、ジュニーニョ選手の動きが止まる
後半も残り時間が限られるが、セレッソの運動量に低下は感じない
森島選手の動きも衰えは見えず
無理なくボールをキープ、巧みに時間の消費を図る
後がなくなりつつあるフロンターレ、セレッソゴール付近の混戦を
我那覇選手が強引に突破を図りシュートを狙う
しかし、この場面もセレッソの集中力が途切れず
柳本選手が強力なスライディング、寸前で立ちはだかる
ふと気がつくと、アウェイ側のトラックと観客席に
係員が厳重に配備されていた
不慮に備えての事であろうが、異常に監視されているかのようで
これもアウェイの洗礼だろうか
2点リードのセレッソは冒険を避け、完全にカウンター一本狙い
黒部選手(背番号10:FW)の一撃に、冷や汗をかかされた
フロンターレにゴールの気配が見えぬまま、後半もロスタイムを迎えつつある
セレッソに一矢報いるべく、最後の応援に突入する
フッキ選手も懸命にゴールを狙うものの
セレッソの堅守を前に気合が空回り、全く歯が立たない
セレッソはロスタイムをじっくりと消費、したたかなパスワークで焦りを誘う
フロンターレに反撃の糸口を与えぬまま、勝利の瞬間を迎えた
力戦及ばず、好調セレッソの勢いに屈してしまった
リーグ戦も残り3試合、何れも侮れない相手との勝負が待つが
気持ちを早々に切り替えて、3連勝を目指し共に戦おう
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・箕輪・寺田 MF:原田・中村・長橋・今野・アウグスト FW:我那覇・ジュニーニョ SUB:吉原・佐原・森・久野・フッキ |
<フロンターレの選手交代> |
原田>佐原(61分) 今野>フッキ(65分) |