川崎フロンターレ VS ジュビロ磐田
〜 2005 J1 第32節 〜
日 時 | 2005年11月23日 15:01 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 15,430人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 1 | 磐 田 |
0 | 後 半 | 1 | ||
0 | 計 | 2 | ||
得 点 者 | ||||
24分 | 前田 遼一 | |||
87分 | カレン ロバート |
等々力緑地の木々も落葉寸前、初冬の足音が聞こえてくる
・・・長居遠征の疲労が抜け切れず、どうも意味不明なアングルである
3日前に試合があったばかりなのに、もう次の試合なのかと改めて実感
慌しさばかりで休息の間もないが
磐田サポーターも勝負の舞台も、一国の猶予を与えてくれない
オーロラビジョンには、関塚監督の来季の契約更新が案内される
試合前の安堵を挙げればこの件と
谷口選手(背番号29:MF)の久々の復帰だろうか
慌しさから開放されぬまま、試合開始の時を迎えた
撮影後はGゾーンに駆け足で向かい、呼吸を意図的に荒げ
気合を無理矢理高揚させ、カメラ片手に応援開始
上昇気配の磐田が、早速攻撃を仕掛けてきた
中山選手(背番号9:FW)へのパスを
伊藤選手(背番号2:MF)がクリアに入るが
ボールは磐田の選手に渡ってしまう
続く福西選手(背番号23:MF)のスピードに
フロンターレの守備は反応が遅れる
絶妙のステップワークからシュートを繰り出すものの
相澤選手(背番号28:GK)がしっかりとボールを抑え込む
太田選手(背番号17:MF)が密集地帯をすり抜け
短いドリブルから軽快なシュート
序盤の磐田のスピードに、フロンターレの守備は乱れを隠せない
磐田がコーナーキックのチャンスを得るも、この場面は相澤選手がボールをキャッチ
ゴールキックの場面にあわせ、前方に腕を突き出すサポーター
フロンターレも速やかに反撃に転じ、フリーキックのチャンスを迎えた
マルクス選手(背番号11:MF)が放った高精度のボールに
前線の選手が空中戦を仕掛けるも、磐田のプレッシャーにバランスを崩す
太田選手のサイドアタックとクロスから、再びコーナーキックのピンチを招く
この危機は箕輪選手(背番号5:DF)も守備に集中
ペナルティエリア内の守りに若干の不安が脳裏を過ぎるも
この高さはやはりかなりの武器
フロンターレが磐田からボールを奪取、カウンターで先取点を狙いにかかる
最前線ではジュニーニョ選手(背番号10:FW)の突破力が肝だが
磐田の密着マークに遭遇、大きく転倒し突破は失敗
太田選手の度重なるサイドアタックに、マルクス選手が守備に入るも
背後から突き倒したのかファウルの判定を受けてしまう
マルクス選手は主審に対し興奮するも
冷静さをすぐに取り戻し、フリーキックも冷静に放つ
磐田ゴール付近の混戦から、フロンターレがシュートを繰り出した
フロンターレの攻撃意欲は十分ながらも、スピードに勝る磐田が
試合の主導権を握りつつある
前田選手(背番号18:FW)へのマークは中途半端
ペナルティエリア近辺から、痛快な一撃を許してしまう
肌寒い陽気であるものの、応援のコアゾーンは
半袖姿のサポーターが多数を占める
勝負に対する熱気が、レンズ越しに伝わるかのようだ
力強いサポートに相反するかのように、ピッチ上では苦境のフロンターレ
中村選手(背番号14:MF)も攻撃の基点となるパスを放つどころか
磐田の猛攻に守勢を強いられる
攻撃のリズムを掴めぬまま、磐田に先制点を許してしまった
前田選手を完全にフリーにさせ、痛恨のシュートを食らってしまった
まさかの失点劇に、声援も急に冷え込んでしまう
だが、磐田に対するリードは僅か1点
気持ちを入れ直すかのように、速やかに応援が再開された
不利な状況を覆すには、早急に同点ゴールが欲しい
フロンターレは磐田サイドに前進を図ったものの
磐田のマークに隙が見えぬのか、パスの供給先に苦慮
フロンターレの迷いをあざ笑うかの如く、磐田が左サイドを執拗に攻める
磐田の早い繋ぎとスピードに対し、フロンターレの守備は振り乱される
磐田のコーナーキックを控え、満員のゴール裏にも緊張が走る
大旗を懸命に水平に揺らし、磐田に視覚的プレッシャーを与える
危機を凌いだフロンターレは、速攻からコーナーキックのチャンスを得た
だが、磐田の堅守の前に、肝心のセットプレーは威力を発しない
磐田の厳しい攻撃に長く苦しむものの、再び反撃の時が到来
中村選手からアウグスト選手(背番号4:MF)に繋ぎ
続けてジュニーニョ選手へとボールを託し、磐田のファウルを引き出した
熱烈な声援と共に、マルクス選手のフリーキックが炸裂
だが、出場停止明けで他選手との呼吸が合わぬのか
チャンスを演出するどころか、磐田に呆気なくクリアされてしまった
磐田のセットプレーを凌いだフロンターレは
アウグスト選手を中心に、左サイドを突破
中央にボールを折り返し、久野選手がミドルシュートを放つ
決定力が乏しいフロンターレであるが、守備面の課題も改善されない
前田選手から太田選手に、易々とパスを許してしまうや
鋭いサイドアタックから、またもやコーナーキックの危機を迎えてしまった
ワンパターンなピンチの繰り返しに、苦悩は続くものの
サポーターに出来る事は、全力の応援で選手をサポートすること
コーナーエリアに向かう磐田の選手にブーイングを浴びせ
ゴールを死守すべき、相澤選手の名を連呼
苦境続きのフロンターレではあるが
ここでも高さでは磐田を圧倒、空中戦を制し瀬戸際でゴールを守り抜く
気がつけば、前半も残り時間は僅かとなった
久野選手のクロスに、我那覇選手(背番号9:FW)がヘッドでゴールを狙う
アウトサイドからのパスを受けたジュニーニョ選手が
追撃弾を放ったものの、川口選手(背番号1:GK)の正面に飛び
磐田のゴールに脅威を与えるには至らない
ゴールの気配が全く乏しいまま、前半を1失点で折り返す
あら?オーロラビジョンの曜日が間違えているぞぉ〜
・・・んな事しか着目できぬほど、寂しい試合内容に頭を抱えてしまう
こうならば後半の奮起に期待するだけだ
ピッチに登場した選手達は、すぐに円陣を組まずに
何かの確認を入念に行っているかのようだ
体感温度が一段と下がる中、後半開始の時を迎えた
得点への強い期待からか、外国人選手の名前を叫ぶサポーター
多くのサポーターの切なる願いは、ピッチ上の選手達に届くのであろうか
だが、期待とは裏腹に、試合状況に大きな変化は見られない
太田選手のサイドアタックに対し、特攻策は見出せぬのか
対するフロンターレも長橋選手(背番号20:MF)のサイドアタックから
ジュニーニョ選手へと繋ぐ
磐田は後半から名波選手(背番号7:MF)を投入
精神的な柱だけに(?)、妙に気になる存在ではある
久野選手の攻撃性に関しても、前半と差は感じない
この場面はコーナー付近で粘りが効かず
バックパスで後続に託したものの、程なく磐田にボールを奪われてしまった
フロンターレは磐田に対し粘り強く攻め立て
左サイドからフリーキックのチャンスを得た
だが、マルクス選手のキックは誰にも呼応せず
この場面も得点には遠く及ばない
中盤では磐田が支配的な流れ
磐田のきめ細かいパスワークに、フロンターレの対応は遅れてしまう
村井選手(背番号14:MF)のクロスは、中山選手のヘッドを狙う
箕輪選手が正面に立ちはだかり、瀬戸際でゴールを守り抜く
磐田の川口選手へのバックパスに、我那覇選手がチェックに入る
磐田の選手に粘り強く体を寄せ、執念でボールを奪い取る
絶好のチャンスを生かすべく、フロンターレは鮮やかな連携を披露
最後はジュニーニョ選手にスルーパスを供給するも
僅かに勢いが強く、川口選手が飛び出し大きくクリア
川口選手のクリアボールを前方に押し戻すフロンターレ
マルクス選手のスルーパスに、我那覇選手が飛び出しを図る
だが、側面から服部選手(背番号6:MF)が妨害
僅かにボールに届かなかった
時間の経過と共に、磐田の中盤は厳しさを増す
中村選手に対し、村井選手のスライディングが光る
おおっ!、谷口選手(背番号29:MF)が遂に戻ってきた
長期離脱の欲求を晴らすかのように
投入直後から積極果敢に攻撃に絡み
試合は活気の様相を帯びてきた
だが、即谷口選手の投入だけで、磐田の優位は変わらない
磐田の再三のコーナーキックの場面に
磐田サポーターのボルテージは急上昇
磐田の追加点を阻止すべく、フロンターレサポーターは声を枯らす
じわじわと寒さが増す中、熱狂的な声援をピッチに飛ばす
磐田のセットプレーを懸命に堪えたフロンターレ
長き忍耐の時を経て、一気のカウンターで怒涛の大逆襲
ボールを得たマルクス選手が、ジュニーニョ選手へ縦パスを繰り出した
ジュニーニョ選手が豪快なドリブルから、磐田ゴール正面へと折り返す
だが、ここは磐田の堅守に屈してしまう
ジュニーニョ選手が再び縦パスに飛び出すも、川口選手がキャッチ
だが、流れはフロンターレに傾きつつあるようだ
セットプレーでの汚名を晴らすかのように、マルクス選手もドリブルで駆け上がる
鋭い折り返しから、コーナーキックのチャンスを演出・・・は大嘘で
折り返しをジュニーニョ選手がシュートしていました(恥)
ビッグチャンスの予感に、サポーターも一気に勢いづく
熱狂的な声援の後押しを受け、マルクス選手のキックが炸裂!
寺田選手が果敢に空中戦へと挑む
磐田のプレッシャーに体制を崩してしまい
寺田選手のヘディングシュートは、ゴールラインを割ってしまう
なおもフロンターレが攻め立てるも、程なく磐田が逆襲に転ずる
先の仕返しとばかりに、コーナーキックからヘディングシュートを狙う
ジュニーニョ選手に対する磐田のマークは、依然として厳しい
中盤であろうと執拗に体を寄せ、フロンターレの攻撃を封じ込める
得点への活路を見出すべく、谷口選手が意欲的にミドルシュートを放つ
このシュートの勢いは弱く、磐田に脅威を与えない
だが、復帰戦への谷口選手の意気込みは本物だ
中村選手のパスを受け、再びミドルシュートを繰り出した!
目の覚める一撃は、磐田ゴールへ一直線
・・・が、鈍い激突音が響き、クロスバーに嫌われてしまった
こぼれ球をねじ込むべく、フロンターレの選手が猛ダッシュ
しかし、川口選手が一歩早く地面に押さえつけた
谷口選手の執念に触発されたかの如く
フロンターレが猛然と磐田に襲い掛かる
中村選手が、我那覇選手が、ジュニーニョ選手が・・・
だが、どうしても、どうしても寸前のところでゴールを奪えない
全力で攻め立てるフロンターレに、勝利の神は冷酷であった
試合終了間際にして、磐田が試合を決定付ける追加点を挙げた
フロンターレも一矢報いるべく、最後の最後まで闘志をあらわにする
だが、1点もゴールを挙げられぬまま、非情の時を迎えてしまった
懸命の戦いも空しく、ノーゴールと完敗であった
挨拶に訪れる選手達に対し、場内から暖かい拍手が起きた
リーグ戦が大詰めの今、決定力不足は深刻さを極めるのか
この悔しさは次節の東京戦で、必ずや晴らして欲しい
・・・て、今日もお疲れ様でしたのでいい加減でスンマヘン
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:中村・久野・長橋・アウグスト・マルクス FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:吉原・佐原・谷口・今野・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
久野>谷口(56分) 長橋>黒津(80分) |