サンフレッチェ広島 VS 川崎フロンターレ
〜 2006 J1 第7節 〜
日 時 | 2006年4月8日 15:04 | |||
試合会場 | 広島ビッグアーチ (広島県広島市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 7,418人 | |||
試 合 結 果 | ||||
広 島 | 1 | 前 半 | 3 | 川 崎 |
0 | 後 半 | 0 | ||
1 | 計 | 3 | ||
得 点 者 | ||||
森崎 浩司 | 30分 | 4分 | 黒津 勝 | |
13分 | 谷口 博之 | |||
20分 | 黒津 勝 |
長旅を経て広島ビッグアーチに到着、訳あって開門には間に合わず
西国なのでとうに桜が散っていたと想像したが
満開は過ぎ去ったものの、ちょうど見頃の花見日和
場内に入ると、電光掲示板にはアウェイサポーター歓迎の表示
開幕から不振にあえぐ広島であるが、表面的にはピリピリさは感じがたい
だが、の
横断幕を見ると、内に秘めた切迫感が伝わってくる
中盤を中心に、怪我人続出のフロンターレ
ピッチの傍らには西山選手(背番号31:MF)の姿
やがて選手紹介がなされ、記念すべきJ1初スタメン
広島ユース出身の西山選手、古巣相手にいかなる勝負を挑むのか
遠路であろうと、フロンターレサポーターは何処までも付いて行く!
・・・と意気込むも、アウェイゴール裏を一望するとご覧の通りの閑散
折からの強風にあおられ、横断幕が随所でめくれている
それでも、遠路駆けつけたサポーターの気合は十分
バンテーラを中心に、熱きサポーターが一斉に集結
日頃の疲れと強烈な日差でクラクラしそう
程なくキックオフの時を迎えた
春の陽気に誘われるように、フロンターレが果敢な立ち上がり
谷口選手(背番号29:MF)がスライディングで、広島にプレッシャー
J1初スタメンの西山選手だが、特に違和感は感じない
豊富な運動量を武器に、広島の選手に密着
強風の勢いに乗り、決定的なチャンス到来
中村選手(背番号14:MF)が広島の隙間を突き
ドリブルで一気に前進、広島の選手を引き寄せるや
ゴールライン際でクロスを繰り出した
手薄な広島ゴール正面に飛び込んだのは、黒津選手(背番号24:FW)
片足で軽く蹴りこんだボールは、広島ゴールへと吸い込まれた
開始直後の先制ゴールに、ゴール裏は歓喜に包まれた
く・ろ・つ、まさるゴール、く・ろ・つ、まさるゴール
く・ろ・つ、まさるゴール、く・ろ・つ、まさるゴール
黒津選手の先制ゴールで、フロンターレの選手は勢いに乗る
西山選手の突破に触発され、左サイドが攻撃の主体
中央へ盛んにパスを折り返し、広島の守備を慌てさせる
勝ち点3に飢えた広島も、徐々に反撃体勢を整える
駒野選手(背番号5:DF)の突破に西山選手がファウル、セットプレーを与えてしまう
広島のフリーキックから放たれたボールが、フロンターレゴールへと急接近
フロンターレゴール前の守備は若干乱れるも
相澤選手(背番号21:GK)が腕を伸ばし、パンチでクリア
広島のチャンスを弾き返したフロンターレ、怒涛のカウンターで広島ゴールへ急迫
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)が広島の選手ともつれて転倒
フロンターレがお返しとばかりに、セットプレーのチャンスを得た
キックの準備に入るマルクス選手(背番号11:MF)の背中に
サポーターは熱い声援を送り込む
マルクス選手の芸術的なキックに、下田選手(背番号1:GK)は一歩も動けない
広島から2点目をゲット!・・・と喜ぶもつかの間
キックの直後に反則を取られ、ゴールは幻と消えた
一難去った広島が、再び攻勢を強めてきた
コーナーキックのピンチ等を迎えるが、守備面でもフロンターレが優位に立つ
スピード・高さ・当たりの強さ、あらゆる点で広島に勝っている
広島の攻撃を絶ち、フロンターレが前線に浮上
スピード感豊かなパスワークで広島を翻弄・・・と
谷口選手が全身をひねり、意表を突いたミドルシュート!
意外性溢れる一撃は、広島ゴール隅へと吸い込まれた
早くも広島から2点ゲット、選手もサポーターも笑みがこぼれる
さぁ、この勢いで広島を圧倒するぞ!
だが、2失点で広島の選手がようやく目を覚ます
森崎(浩:背番号7:MF)の得意のスルーパスから
フロンターレの守備は乱れ、コーナーキックを与えてしまった
続けてベット選手(背番号6:MF)が混戦からシュート
広島の反撃に、フロンターレゴール付近に緊張感が走る
だが、フロンターレは早々に攻め戻す
両サイドから盛んにクロスを放ち、広島ゴールに圧力を加える
写真の直後にジュニーニョ選手がクロス、谷口選手がヘディングシュートを狙う
直後の広島の反撃を即座に断ち切り
前線でフロンターレが優位にボールを回す
先取点を叩き出した黒津選手も、積極的に広島ゴールへと詰め寄る
・・・と、広島のクリアボールをマルクス選手が奪い
浮かしたパスが黒津選手の頭上、ボールがゆっくりと落下する
ゴールに背を向けた黒津選手、気迫のオーバーヘッドシュート!
ボールは下田選手の指先をかすめ、広島ゴールのネットを揺らす
渾身の3点目に、サポーターも興奮の雄たけびを上げた
く・ろ・つ、まさるゴール、く・ろ・つ、まさるゴール
く・ろ・つ、まさるゴール、く・ろ・つ、まさるゴール
3失点で窮地に追い込まれた広島、一心不乱にフロンターレを攻め立てる
服部選手(背番号17:MF)のサイドアタックに
井川選手(背番号4:MF)が追いつき、スライディングでカット
フロンターレは大量リードの反動か、徐々に守備が大雑把になってきた
右サイドから森崎選手に易々と突破を許し、ノーマークからクロスを許してしまう
広島は空中戦では不利と判断したのか、低い体勢から突破を仕掛ける
箕輪選手(背番号5:DF)がスライディングで、広島の攻撃を阻止
それでも広島の左右の揺さぶりに、徐々にバランスを崩してしまう
寺田選手(背番号13:DF)がファウルを犯し警告を受け
ゴール真正面からフリーキックの危機を迎える
危機到来にサポーターも集中力を高め、相澤選手にエールを送る
相澤!相澤!
この場面は広島の執念が勝った
森崎(浩)選手が放った一撃は、フロンターレの壁を通過
逆を突かれた相澤選手が、懸命のセーブを見せたものの
ボールが一足早く、フロンターレゴールへと吸い込まれてしまった
1失点を喫したフロンターレ、にわかに雲行きが怪しくなってきた
広島の中央突破に釣られてしまうや、駒野選手のサイドアタックに後手の対応
広島の背後を狙い、黒津選手が縦パスに再三飛び出しを見せる
広島も黒津選手を要警戒、厳しいプレッシャーでシュートを許さない
低く鋭いサイドアタックが着目される西山選手だが、守備でも奮闘
体をうまく挟み込み、駒野選手からボールを奪取成功
だが、直後のパスは広島の選手の正面を突いてしまった
前半も残り時間が限られる
こう着状態を打破すべく、熱心に声援を送るサポーター
強い日差しに眩しさを覚えるも、声を枯らし跳ね続ける
フロンターレもコーナーキックからチャンスを演出したが、決定機には持ち込めない
直後広島の攻撃が炸裂するが、高さではフロンターレに一日の長
前半も残る時間は僅か、無失点で切り抜けられるか
ロスタイムに突入するや、フロンターレが突如選手交代
黒津選手がピッチを去り、原田選手(背番号15:MF)が投入された
直前の接触プレー(?)で、担架で搬出された黒津選手
一度はピッチに復帰したが、負傷によりプレー続行不可と判断されたようだ
その原田選手が、早速ミドルシュートを見せてくれた
力強い一撃は、惜しくも下田選手の正面
程なく前半を終了、後半で派手な得点劇を見せてくれるか
ピッチを去り行く選手たちに、声援を送るサポーター
西山選手には特に熱狂的、引き上げる姿に向かい
何度も何度もコールを送った
ハーフタイムに入れど、場内の強風は衰えない
猛烈な突風に、横断幕を安定させる重りまで宙を舞う始末
試合中もまくれた横断幕を、サポーターが何度も修正
私も撮影の片手間にお手伝い、千頭いるかも例外なく強風に煽られた
横断幕を修正する間に後半開始、フロンターレが立ち上がりの奇襲攻撃
井川選手が広島の選手を振り切り、ドリブルで最前線へと駆け上がる
井川選手のクロスに、中村選手がヘディングシュートを狙う
ボールは一足速く通過したのか、頭で叩けなかった
広島も程なく反撃に移る、左右への素早いパスワークで
フロンターレに守備の焦点を絞らせない
広島のクロスボールに対し、寺田選手がヘッドでクリア
やや乱れがちな守りではあるが、空中戦では依然として優位に立つ
フロンターレは前線のジュニーニョ選手(背番号10:FW)に縦パスを供給
広島も守備を立て直したのか、体を押し付けて弾き返す
西山選手もサイドにパスを繰り出すが、前線の選手には繋がらない
試合会直後の爆発力は影を潜めたフロンターレ
追加点の気配は薄れつつあるのだろうか
対する広島はスローインから前線へ浮上
寺田選手のマークがぶれたところを、上野選手(背番号9:FW)がシュートを放つ
このシュートは明らかなミスキック、ぼてぼてのボールがゴールラインを割った
ボールの支配率は広島が勝っているのか
盛んにパスを回し、フロンターレに揺さぶりを与え続ける
広島はフリーキックからのこぼれ球を拾い、服部選手がシュート
ボールはフロンターレゴールを揺らしてしまう
しまった・・・、1点差へと詰め寄られたか
だが、直前に広島が反則したようで、幸運にも失点は免れた
仕切り直しのフロンターレはボールをゆっくりと繋ぎ、箕輪選手がサイドチェンジ
左サイドはジュニーニョ選手と西山選手のコンビで崩しにかかる
ここは広島の厳しいマークが立ちはだかり、西山選手が潰されてしまう
前半の勢いは影を潜めたフロンターレ、広島の攻勢に守勢の時間帯
場面は広島のフリーキック、フロンターレゴール前の混戦はボールが盛んに飛び交う
広島に決定機は与えぬも、ぎこちないプレーは歯がゆいばかり
フロンターレの攻勢を引き出すべく、熱心な応援が続く
強い日差しと風が和らぐ気配は見えぬものの
長旅の疲れを感じさせぬ声援が響く
直後、西山選手が飛弾選手(背番号26:MF)と交代しピッチを去る
59分間の力闘に、サポーターから惜しみない声援が送られた
フロンターレは2点リードではあるものの、雰囲気的に安全圏には程遠い
追加点を切望したいところであるが、攻撃のリズムは依然として乱れたまま
打開点が見出せないフロンターレだが、中盤で広島のファウルを誘う
マルクス選手のフリーキックに、飛弾選手が気迫の飛び出しを見せた!
ラインを切れそうなボールを止め、飛弾選手が中央へ巻き返しを図る
一度は広島の選手にボールを奪われるも
取り戻すや強引に突破を仕掛け、コーナーキックのチャンスをもぎ取った
飛弾選手の闘志溢れるプレーに、サポーターも沸き立つ
こぶしを小刻みに突き上げ、飛弾選手にエールを送る
飛弾!飛弾! 飛弾!飛弾!
サポーターの声援に乗り、マルクス選手のコーナーキックが放たれた
中村選手がシュートを繰り出し、続く攻撃ではマルクス選手がシュート
絶好の場面が連続したが、マルクス選手のシュートは下田選手がキャッチ
追加点はなかなか手に届かない
対する広島も怒涛のカウンター、フロンターレのファウルを誘い出す
駒野選手のフリーキックは、フロンターレの壁をすり抜けてしまうが
相澤選手が堅実にキャッチ、易々とゴールを許さない
いい加減に追加点が欲しいフロンターレ・・・だが、単調な攻撃に泣く
ジュニーニョ選手のドリブルに頼れど、広島の守備が絡みつく
前線の選手は手薄な状況、ゴールの気配は遠のくばかりか
両者とも決定機が訪れぬまま、時間だけが流れてゆく
飛弾選手の突破も広島の選手に囲まれ、一瞬にして潰えてしまう
中盤では中村選手や谷口選手が、左右にボールを回しているが
どうも攻撃の形が見えてこない
フロンターレがもたつく間に、負けられぬ広島が攻勢を強める
この場面もフロンターレは瀬戸際で食い止めるものの
試合の流れは広島に傾いたまま、2点リードが信じ難い状況
選手を広島ゴールへと引き寄せるべく、腕を前方に突き出すサポーター
その気持ちがピッチ上の選手に伝わったのか
フロンターレが徐々に前進開始、中盤の攻防戦で広島に圧力を加える
広島のバックパスに、中村選手が猛然と詰め寄った
ジニーニョ選手(背番号4:DF)のクリアボールにひるむ事無く
真正面でクリアボールを弾き返す
こぼれ球を目掛け、中村選手が一直線に駆け上がる
慌てた吉弘選手(背番号18:DF)の顔面パンチ?を誘い出し
絶好のポジションでフリーキックをゲット!
中村選手の溢れる闘志に、サポーターのボルテージは最高潮
マルクス選手がキックの準備に入るも、原田選手にバトンタッチ
鋭いキックは広島ゴールをとらえぬも、続く空中戦ではヘディングシュートを狙う
気がつけば、後半も残り時間は僅かとなった
両者とも攻撃の手は緩めぬものの、得点の機運は高まらない
サポーターはピッチを凝視し、勝利の瞬間を待ちわびつつも
最後の最後まで声援と絶やさない
互いに決定機を迎えぬまま、試合終了の時を迎えた
広島に3-1で勝利!・・・の筈だが、圧倒したのは前半20分までか
いささか物足りなさは残るも、勝利は勝利
上位浮上に向けて、アウェイで貴重な勝ち点3をゲット
大きな声援で選手を見送るサポーター
これで終了・・・と思いきや、西山選手のコールが沸き起こる
西山!西山!西山!西山!
サポーターの声援に応え、西山選手がスタッフと共に登場
メガホンを手渡され、どんなパフォーマンスが飛び出すのか?
何を話したかは余り覚えていませんが
「遠くまで来てくれてありがとう」などなど、オーソドックスなコメント
レギュラー奪取を目指し、爆発を期待するぞぉ〜
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:井川・中村・谷口・西山・マルクス FW:ジュニーニョ・黒津 SUB:吉原・佐原・鈴木・原田・今野・飛弾・我那覇 |
<フロンターレの選手交代> |
黒津>原田(44分) 西山>飛弾(59分) マルクス>我那覇(85分) |