川崎フロンターレ VS 清水エスパルス
〜 2006 J1 第10節 〜
日 時 | 2006年4月29日 15:00 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 雨のち曇り | |||
観 客 数 | 11,149人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 1 | 清 水 |
1 | 後 半 | 1 | ||
2 | 計 | 2 | ||
得 点 者 | ||||
ジュニーニョ | 21分 | 2分 | 斉藤 俊秀 | |
マルクス | 63分 | 86分 | チョ ジェジン |
開門前の等々力陸上競技場、どんよりとした圧雲が空を覆いつくす
試合の時間帯は降水確率が高い、何とか持ちこたえてくれぬものか
メインスタンド裏では三浦市の物産展の準備中
準備中で忙しいところ、無礼ながらも旬の食材を撮ってみた
泥つきの巨大大根は一本100円、開門後は飛ぶように売れていた
物産展にはご覧の行列、普段は静かなメインスタンド裏も賑やかだ
今回一番人気の「とろまん」を食してみる
味は悪くはないのだが、マグロの食感は???
いや、余りの来場者で物産展は一時パニック状態
私が入手したのは蒸し具合が弱く、本来の味には程遠かったか
場内は一時期強い雨に見舞われるも、キックオフ直前には弱まった
苦手とする清水から初勝利を飾るべく
「打倒!オレンジDAYS」が戦いの火蓋を切る
立ち上がりは清水が右サイドを攻め立てる
好調の清水のけん引役、チョ選手(背番号18:FW)に対し
谷口選手(背番号29:MF)と伊藤選手(背番号2:DF)が止めに入るも
チョ選手の足技が勝り、コーナーキックを与えてしまう
開始直後のコーナーキック・・・、昨年(2005/05/14)の対決が脳裏をかすめる
激しいブーイングの中放たれたキックに対し
斉藤選手(背番号2:DF)が佐原選手(背番号3:DF)を弾き飛ばし
強烈なヘディングシュート、鋭い一撃がフロンターレゴールに襲い掛かる
斉藤選手のヘディングシュートは、呆気なくフロンターレゴールへと突き刺さる
出鼻をくじかれたフロンターレ、昨年の悪夢の再来なのか
だが、序盤の失点程度では怖気ない
フロンターレが即座に反撃開始、左サイドを主体に攻め立て
流れるような攻撃から、マルコン選手(背番号6:MF)の左足が炸裂
クロスボールは逆サイドのマルクス選手(背番号11:MF)がシュート
反撃意欲が旺盛なフロンターレ
サポーターの声援もなかなか熱い、悲願の初勝利を挙げるべく
自然に声援が高まっているかのようだ
続けてのフロンターレのコーナーキック、佐原選手が空中戦に挑む
清水に失点を喫したミスを挽回すべく、気迫が遠目からも感じられる
切り替えの早い清水に対し、伊藤選手も守備で奮闘
だが、清水のドリブルのスピードに遅れてしまう
最後はファウルを犯し、清水にフリーキックを献上してしまう
フリーキックのピンチはしのいだものの、清水の攻勢がなおも続く
谷口選手もここは守備中心
早いチェックを仕掛け、清水の中盤にプレッシャーを与える
清水の攻勢に手を焼くフロンターレ、反撃の機運は高まらない
マルコン選手のスローインから、一気に突破・・・をもくろむも
清水の守備に阻まれてしまい、安易な手段は通用しない
中盤の中村選手(背番号14:MF)が、右サイドにパスを繰り出した
森選手(背番号19:MF)の突破を引き出すものの
好守の切り替えが素早い清水には、容易く通用しない
攻撃が中途半端なフロンターレに対し、清水が危険な縦パスを繰り出す
伊藤選手の背後にボールが落下、チョ選手が抜け出しシュートの体勢
絶体絶命のピンチも佐原選手が決死のスライディング、辛うじてコーナーキックへ逃れた
直後の清水のコーナーキック、佐原選手がここでも守備に奮闘
2度と失点を喫さぬよう、強い意志が感じられた
本格的な反撃に移りたいフロンターレ、前線のジュニーニョ選手へ託す
だが、清水の守備はジュニーニョ選手をマーク、易々とチャンスを与えない
その後マルクス選手のフリーキックの場面
清水のクリアボールを拾ったフロンターレ
サイドチェンジからジュニーニョ選手の足元へ繋ぐ
・・・と、清水のマークが離れた隙に、意表を突いたキックを放つ
予想外の一撃は滑らかに伸び、清水ゴールへと吸い込まれた
ジュニーニョ選手の劇的ゴールに、場内は歓喜の渦に包まれた!
ジュニゴ〜〜ル、オーオオオー
ジュニゴ〜〜ル、オーオオオー
打倒オレンジ!に向け、闘志が再び高まってきたぞ
同点に追いついたフロンターレ、ピッチ上の選手達も鋭さが増してきた
兵藤選手(背番号13:MF)の縦パスに対し、
マルコン選手の左足が伸び、見事なパスカット
フロンターレの背後を狙う清水に対し、佐原選手が中央で待ち受ける
体を張った気迫の守備、枝村選手(背番号16:MF)と頭突きになり
ピッチへ崩れ落ちてしまったものの、程なく立ち上がり戦線復帰
清水のフリーキックの場面を迎えるも、マルコン選手がヘッドで弾き返す
自慢のDF陣にも劣らぬ高さ、守備力もマルクス選手の武器のひとつ
中盤では谷口選手の守備が依然と光る
マルキーニョス選手(背番号17:FW)の足元にまとわり付き
トラップしたところに足を伸ばし、見事にボールを奪取
攻撃的な守備で清水の勢いを弱めた
反撃に転じたフロンターレ、低いクロスボールに
我那覇選手(背番号9:FW)が気迫のダイブ
サポーターの熱気も高く保たれ、勝利への執念は揺るぎない
清水のカウンターに対し、マルコン選手の左足が待ち構える
焦点が定まらなかった伊藤選手も、ようやく安定感が戻ってきた
森選手のドリブルも輝きを増してきた
清水の守備を巧みに振り切り、深い角度からクロスを繰り出した
清水ゴール前の混戦から、マルクス選手がシュートを放つ
鋭くカーブを描いた一撃は、西部選手(背番号21:GK)に弾かれた
だが、続けてコーナーキックのチャンスが到来
高まる熱気と声量につられ、我那覇選手が空中戦でゴールを狙う
清水もセットプレーを交えて反撃に移るものの
フロンターレの守備を崩すには至らない
右サイドを素早くつなぎ、前進を図るフロンターレ
最後は中村選手が得意のミドルシュートを繰り出した
前半もロスタイムに突入すると、清水が攻勢を強めてきた
チョ選手も意欲的にシュートを放ち、簡単には終わらせてくれないようだ
前半終了間際に清水がドリブルで攻め立て
フロンターレはコーナーキックの危機を迎えてしまう
この場面もサポーターは集中、緊迫の応援で選手と共に立ち向かう
サポーターの気迫が通じたのか、清水のコーナーキックは
ファーサイドに流れ、程なく前半を終了
前半は互角の展開、後半の圧倒を期待したい
心配された雨も、知らぬ間に降り止んでいた
程なく後半開始の時を迎え、場内に熱気が戻ってきた
打倒オレンジ!を完遂すべく、残る45分の戦いが始まった
後半も立ち上がりは清水が支配
中村選手が即座にパスカット、鋭いパスから反撃ののろしをあげる
清水のマークに難儀するも、フロンターレが左サイドを浮上
センターサークル付近のマルクス選手にボールを繋ぎ
スルーパスで清水の隙を狙ったものの
飛び出した我那覇選手の前に、山西選手(背番号3:DF)が進路を塞ぐ
続けてジュニーニョ選手が前進、清水の厳しいマークに苦しみつつも
右サイドに低いパスを放ち、パスを受けた森選手がクロスを繰り出した
森選手のパスは予想外に伸び、逆サイドのマルコン選手に達する
左足を強く振り抜き折り返したボールに
清水ゴールを目掛け、谷口選手が正面から飛び出した
更にはジュニーニョ選手が、左サイドの裏の突破に成功
ゴールライン際から低いクロスを繰り出すが
我那覇選手の直前で、清水の選手が割って入った
清水も攻撃の手を緩めない、攻撃の要マルキーニョス選手が
厳しい角度ながらも意欲的にシュートを放つ
悪天候ながらも、反対側ゴール裏1階席はご覧の熱気
遠路駆けつけてくれた清水サポーターに感謝すると共に
試合の展開も早く、手に汗握る好ゲームを演出
清水の攻勢を前に、フロンターレが劣勢の時間帯が続く
中村選手もポジションを下げ、左右のパスで突破口を探す
ピッチ上では手探りの様相だが、応援の熱気は高くキープ
フロンターレサポーターは躍動感溢れる応援を披露、ピッチ上の選手に奮起を促す
・・・とピッチに目を戻すや、ジュニーニョ選手が浮き球を供給
もたつく清水のDFの側面から、マルクス選手が割り込み右足でボールを叩きこむ
マルクス選手の一撃は、清水ゴールのネットを揺らす
一瞬にして訪れた逆転劇に、場内は興奮に包まれた
打倒オレンジ!へ向け、準備は一気に整った
場内の興奮が冷めやらぬ中、ジュニーニョ選手がドリブルから奇襲攻撃
清水の猛反撃に対し、フロンターレも体を張って守り抜く
森選手が、中村選手が、清水の攻撃を頭部で食い止める
試合が一層激しさを増す中、ジュニーニョ選手にアクシデント
腹部と眉間を押さえつつ、担架に搬出されピッチを後にする
プレーに戻ることなく原田選手(背番号15:MF)と交代
詳細は一切分からぬも、容態が心配だ
清水のシュートを浴び、フロンターレは危険な場面を迎えてしまうも
直ちに反撃体勢を整えた
森選手も運動量の低下は見られず、積極的にサイドへと飛び出しを図る
谷口選手も前半の鬱憤を晴らすかの如く、混戦に勝負を挑む
森選手のキレを前に、清水の守備も後手に回る
鋭い抜け出しで兵藤選手のファイルを誘い、フリーキックのチャンスを掴む
高まるサポーターの熱気を受け、マルコン選手の左足が炸裂!
攻撃の手を緩めぬフロンターレ、清水のファウルを再び誘発し
マルクス選手のフリーキック
大きく弧を描いたボールは、西部選手の手先をすり抜けた
・・・が、ボールは鈍い音と共にゴールポストを直撃してしまう
フロンターレの攻撃が清水を圧倒、黒津選手(背番号24:FW)も触発され突破を図る
残念ながら続くセットプレーは生かせぬも
箕輪選手の守備も攻撃的、清水に付け入る隙を与えない
・・・が、清水の猛攻を前に、フロンターレの守備が突如浮き足立つ
マルキーニョス選手の至近距離のヘディングシュートを
相澤選手が辛うじて弾き返すが、最後はチョ選手に押し込まれてしまった
何てこった、逃げ切れぬ弱みがまたもや露呈してしまった・・・
だが、試合時間はまだ残っている
サポーターの気持ちも揺るぐ事無く、気迫の応援が続行された
幾度とセットプレーを仕掛けるフロンターレ
気迫で清水を圧倒するも、どうしてもゴールを奪えない
清水の反撃を断ち切り、黒津選手から森選手へ起死回生のパス
森選手が一気にドリブル突破、最後は中村選手にパスを供給
シュートを引き出しセットプレーで決勝点を奪いにかかる
何度もセットプレーの場面を迎えたフロンターレ
清水ゴール前に長身の選手を続々と送り込むが
何が邪魔をするのか、どうしても清水からゴールを奪えない
力戦も空しく、試合はこのままタイムアップ
清水からの初勝利は今回もお預け、オレンジの完食には至らなかった
苦手なチームを克服しない限り、真の強者とは言えないのだろうが
勝ち点を得た事を前向きにとらえ、次節の福岡戦に挑みたい
新応援歌を背中で聞きつつも、一度も振り向かずにピッチを後にした森選手
うーむ、やはりクールだなぁ
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・佐原・箕輪 MF:マルコン・中村・谷口・森・マルクス FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:吉原・鬼木・井川・西山・原田・今野・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
我那覇>黒津(62分) ジュニーニョ>原田(69分) |