アビスパ福岡 VS 川崎フロンターレ

〜 2006 J1 第11節 〜



日   時 2006年5月3日 15:00
試合会場 東平尾公園博多の森球技場 (福岡県福岡市)
天   候 晴れ
観 客 数 11,810人
試  合  結  果
福   岡 0 前  半 2 川   
1 後  半 0
     
     
     
1 2
得   点   者
金古 聖司 84分   21分 我那覇 和樹
      33分 我那覇 和樹


弾幕の下

博多の森は絶好の観戦日和
場内は強風が舞い、ゴール裏の横断幕も宙に浮く




屋台村

博多の森の楽しみと挙げれば、バックスタンド裏の屋台村
「食」にこだわるスタジアムが増えつつあるが
博多の森はその中でも、先駆者的存在を誇る




串焼き

中でも個人的にお気に入りは、写真の豚バラの串焼き
塩コショウの単純な味付けながら、脂のコクがたまらない




福岡サポーター

J1復帰後リーグ戦今だ1勝と、不調にあげく福岡サポーター
最前列の横断幕には「よか試合だけで満足や?」
「いいげん勝たんか!」
と、厳しいメッセージが刻まれていた




福岡サポーター

だが、選手紹介と共にサポーターが一斉に揺れ出した
熱狂的な応援も、博多の森の醍醐味のひとつである




フロンターレサポーター
フロンターレサポーター

川崎から彼方離れた地も、GWのおかげか結構なサポーターが集結
反対側のゴール裏からも、サポーターの声援は確実に届いていた
強い日差しの下、試合開始の時を迎えた




森選手

実力に勝るフロンターレが、福岡に対し先制攻撃
右サイドを深く攻略、森選手(背番号19:MF)の動きも極めてシャープ




箕輪選手
谷口選手

縦の突破を図る福岡だが、フロンターレの守備は落ち着きを保つ
危なげない守備で福岡に決定機を作らせない




中盤の攻防
谷口選手
我那覇選手

福岡のクラウジオ選手(背番号36:FW)に、フロンターレが一斉に襲い掛かる
すかさずボールを奪い取り、谷口選手(背番号29:MF)の素早いパスが炸裂
福岡の背後を狙い、我那覇選手が一気に前進を図る




クラウジオ選手
クラウジオ選手

続く攻撃で福岡に圧力を加えたフロンターレだが
箕輪選手(背番号5:DF)が浮き球の処理を誤り
クラウジオ選手にボールを奪われ、ドリブルで急襲を受けてしまった
ここは森選手が追い付き、辛うじて危機を食い止めるも
福岡の爆発力も決して侮れない




アレックス選手

福岡にはもうひとり、侮れぬ選手がいる・・・
かつてフロンターレに在籍したアレックス選手(背番号3:DF)
J2の世界で飛躍的に進化を遂げたその男は
左サイドをすっと駆け上がるや、強烈な弾丸シュートを繰り出した!




相澤選手

凄まじい一撃は、フロンターレゴールへと猛迫
相澤選手(背番号28:DF)が必死に弾き返すのが精一杯
余りの速度に、カメラのフォーカスも追随の余地がない




薮田選手

薮田選手(背番号9:MF)もミドルシュートで後に続く
フロンターレの守備は福岡の選手との距離感が微妙にずれている




福岡ゴール前

試合は徐々に激しさを増し、両者の攻防がピッチを沸かす
マルクス選手(背番号11:MF)のフリーキックから
福岡ゴールへと詰め寄るフロンターレ




田中選手

対する福岡も意欲的にシュートを放つ
田中選手(背番号27:FW)の一撃はゴール枠をそれたが
一瞬でも油断しようなら、容赦なくシュートが襲い掛かる




アレックス選手

アレックス選手が積極的に攻撃参加、低い姿勢でフロンターレにプレッシャーを与える
かつての来日直後のあどけない姿から、ここまでたくましく進化しようとは
一体誰が想像できただろうか




サポーター

福岡の攻勢を前に、フロンターレは苦しい状況が続く
ゴール裏のサポーターは力強く腕を振り、選手に英気を注ぎ込む




ゴール前の攻防

フロンターレゴール付近では、緊迫の攻防戦が続く
ゴール前を必死に固めたフロンターレが、ここは無失点で切り抜けた




中村選手
黒津選手

中盤の攻防戦を制し、フロンターレが逆襲開始
谷口選手の守備から中村選手(背番号14:MF)とボールが渡り
一気に最前線の黒津選手(背番号24:FW)と託された
黒津選手が低いクロスを折り返し、反対側から我那覇選手が飛び込むも
福岡の選手が遮り、後一歩届かなかった




佐原選手
我那覇選手

攻撃の流れは、完全にフロンターレへと傾いた
中盤では佐原選手(背番号3:DF)が素早いチェック
最前線の選手も盛んにボールに絡み、福岡に更なる圧力を加える




マルクス選手
我那覇選手
我那覇選手

福岡を攻め立てるフロンターレに、歓喜の瞬間が訪れた
コーナーキックを水谷選手(背番号1:GK)が弾いたこぼれ球を
マルクス選手がすかさずクロス、我那覇選手がヘッドで押し込んだ!




サポーター

待望の先制点に、ゴール裏のサポーターも喜びに沸く
西日を側面に浴び、熱き応援が続行された




フロンターレの守備

サポーターが喜びに浸る間に、福岡が奇襲を仕掛けてきた
ペナルティエリア前後でピッチ上の選手達に、慌てる素振りは見られない




アレックス選手
箕輪選手

だが、アレックス選手の存在が引っかかる・・・
フロンターレの選手がマークに入らぬ間に、サイドを鋭く突破を図らた
続けてクラウジオ選手が隙間に割り、箕輪選手の背後を突かれてしまう




相澤選手

至近距離から、クラウジオ選手のシュートが炸裂!
絶体絶命のピンチも相澤選手が勇敢に立ちはだかり
強力なシュートを弾き返す




ゴール前の攻防

相澤選手の闘志に触発され、福岡を攻め立てるフロンターレ
セットプレーから何度もチャンスを伺うが
福岡もゴール前を固め、なかなか追加点を奪えない




相澤選手
相澤選手
相澤選手

福岡が再び攻め返し、コーナーキックのピンチを迎えてしまう
ゴール前に危険なこぼれ球が転がるも
相澤選手がすかさず飛び出し、がっちりと押さえつけた




箕輪選手
佐原選手
マルコン選手

ゴール前の危機は去ったものの、依然として福岡が優位な状況
フロンターレの選手は守備に集中、我慢の時間帯に突入する




箕輪選手
我那覇選手

福岡のセットプレーを凌いだフロンターレ、箕輪選手が前方に大きくクリア
ボールは風に乗って、福岡ゴール前まで到達
・・・と、福岡の選手がボールをお見合い、水谷選手が慌てて応対するも
福岡のもたつきを我那覇選手が見逃さない




我那覇選手
我那覇選手
サポーター

腕を封印された水谷選手は、我那覇選手の敵ではなかった
あっさりとボール奪い取り、無人のゴールへと難なく押し込んだ
福岡のミスから2点目をゲット、サポーターのボルテージも急上昇




中盤の攻防

2失点で苦しい立場の福岡、左右にボールを振りチャンスをうかがう
フロンターレもしっかりと追随、福岡に隙を与えない




箕輪選手
箕輪選手

福岡の攻勢に対し、フロンターレは着実に守り抜く
箕輪選手が体格の違いを見せ、福岡の攻撃を弾き返す




伊藤選手
伊藤選手
伊藤選手

伊藤選手(背番号2:DF)もポジショニングの良さが光る
クラウジオ選手に背後から回りつき、すかさずボールをカット
こぼれ球を全力で追いかけ、タッチライン際で見事食い止めた




佐原選手
佐原選手

佐原選手も落ち着いていた、福岡の選手の正面を塞ぎ何度もチャンスを封印
このまま前半は2点リードで終了






ハーフタイムと言っても、特段何もなし
コーラ生誕120周年、はい私もコーラ愛飲者です(笑)




後半開始

ハーフタイムも過ぎ、程なく後半開始のホイッスル
黒津選手と谷口選手のコンビで、福岡に先制攻撃を挑むフロンターレ




福岡の攻撃

福岡も体制を立て直したのか、すかさず中盤に浮上
両サイドにボールを散らし、積極的な動きでフロンターレに揺さぶりをかける




黒津選手

フロンターレはカウンターを披露、黒津選手がシュートを繰り出した
しかしボールの勢いは弱く、福岡にダメージを与えない





マルクス選手
マルクス選手

フロンターレは立て続けに前線にパスを送るものの
福岡の厳しい守備に、行く手を遮られてしまう
マルクス選手の指示にあわせ、サイドから攻略を図るものの
最後はそのマルクス選手へのパスも繋がらない




相澤選手
マルコン選手
我那覇選手

福岡のコーナーキックの危機を耐えたフロンターレ
相澤選手からマルコン選手へとボールを繋ぎ
マルコン選手が左サイドにロングパスを繰り出す
我那覇選手が抜け出し、金古選手(背番号4:DF)を振り切りクロスを放つが
逆側へ走りこんだマルクス選手には届かず、苦い表情を浮かべる




我那覇選手
我那覇選手

2点を決めた我那覇選手に、福岡の警戒心は極めて強い
アレックス選手がマークに入り、前半の勢いは封印されてしまう




黒津選手

ならば黒津選手に期待したいが、こちらも厳しい守備に遭遇
ドリブルでペナルティエリアに侵入を図るも
金古選手に背中を突かれ、ピッチに崩れ落ちてしまう




中村選手
アレックス選手

福岡の厳しいマークに、フロンターレの攻撃は決定力を欠く
中村選手のパスは森選手に達するも
アレックス選手が側面から妨害、ボールをタッチラインに逃す




ゴール前の攻防
マルクス選手

スローインから狭いエリアを繋ぐフロンターレ
ポストプレーで弾いたボールが、マルクス選手に・・・届かない




福岡のカウンター

苦境を耐え抜いた福岡が、怒涛のカウンターに突入
メインスタンド前の日陰のエリアを、クラウジオ選手がドリブルで駆け上がる




福岡のシュート
相澤選手

クラウジオ選手のクロスを、宮崎選手(背番号7:MF)が押し込んだ
誰もが失点を覚悟した場面であったが
相澤選手が決死のセーブ、瀬戸際でゴールを守り抜いた!




サポーター

続く福岡のコーナーキックのピンチを凌いだフロンターレ
相澤選手のゴールキックに合わせ、うなり声を上げる




中盤の攻防

ゴールキックのセカンドボールを奪うべく、中盤では激しい空中戦
ピッチ上では選手が交錯するシーンも増え、試合は激しさを増してきた




中盤の攻防

我那覇選手に対する福岡のマークは、依然として厳しいもの
これだけ密着されてしまうと、追加点の気配も遠のくばかり




黒津選手
黒津選手

縦パスに黒津選手が飛び出そうとするも、金古選手のマークに遭遇
福岡の徹底した守りに、フロンターレは活路を見出せない




マルクス選手

ならば、得意のセットプレーはどうか?
マルクス選手のコーナーキックは、水谷選手の手中へと吸い込まれてしまった




マルコン選手
我那覇選手

では、マルクス選手の左足に望みを託せ
スルーパスが我那覇選手に到達・・・と思いきや、オフサイドの判定に泣く




テセ

攻め切れぬ状況が続く中、ピッチサイドにテセ(鄭選手 背番号16:FW)の姿
激しくジャンプを繰り返し、気合を高めているかのようだ




福岡の攻撃
フロンターレの守備

ピッチに鄭選手が投入されるも、僅かな間が福岡にチャンスをもたらす
福岡が再び猛攻に転じる、セットプレーを基点に波状攻撃へと突入する
フロンターレもここは我慢の時間帯、一丸となりゴールを死守に入る




テセ
テセ

攻めろテセ!、カウンターで一気に駆け上がれ!!
・・・て、パスは何処へ消えた??
福岡の守備が手薄だっただけに、ここは豪快さが欲しかった




福岡の攻撃
福岡の攻撃

フロンターレも惜しいクロスがあったが、再び福岡の猛攻
フロンターレゴール前では、互いの意地が交錯
攻める福岡、守るフロンターレ、この攻防はどちらに軍配が上がるのか




福岡のゴール
福岡のゴール

緊迫の攻防戦は、福岡の意地が上回った
金古選手が強引に押し込み、福岡が1点を取り戻した




サポーター

1点差に迫られたフロンターレだが、サポーターの気持ちに揺るぎは見られない
後半も残すは僅か、気合を入れ直し最後の応援に突入する




マルクス選手

福岡の攻撃を弾き返し、フロンターレが逆襲に転じた
マルクス選手がライン際で粘り、残り時間をじわりと費やす




中村選手
中村選手
中村選手

だが、いたずらに時間を過ぎ去るだけではない
箕輪選手のフリーキックを福岡の選手がこぼした隙を
中村選手がすかさず奪いにかかる




テセ
テセ

テセも終了間際までピッチを駆け回る
ゴールライン際ではホベルト選手(背番号8:MF)を振り切り
バランスを崩しながらも、気迫でクロスを繰り出した




試合終了
試合終了

試合はこのまま終了、福岡の追随を振り切り勝利を得た
苦しい一戦を制した選手達には、安堵の表情がうかがえた




相澤選手
相澤選手


サポーターの声援の迎えられ、相澤選手が再びゴール裏へ
・・・と、初めは断っていたものの
サポーターの熱意に押され、その手にはメガホンが・・・




相澤選手
相澤選手

挨拶を終えた相澤選手に、ソフトバンクの帽子が差し伸べられた
戸惑いの表情を浮かべつつも、かぶりながらピッチを後にする
ジュニーニョ選手と寺田選手が怪我で欠き、苦しい一戦をものにしたのは
相澤選手の素晴らしいセーブとしても過言ではないでしょう



<フロンターレの出場メンバー>
GK:相澤
DF:伊藤・箕輪・佐原
MF:森・中村・谷口・マルコン・マルクス
FW:我那覇・黒津
SUB:吉原・井川・鬼木・原田・西山・今野・鄭
<フロンターレの選手交代>
黒津>鄭(75分)
マルクス>井川(88分)



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