飛行機と高速バスを乗り継ぎ、九州石油ドームへ到着
おや？、アウェイ側入口には何故か女子高生のアンケートを取る姿
「女子高生」に妙な妄想を抱いているのか
気持ち悪い笑顔を浮かべ、アンケートに答える川崎市在住の清水さん（32）
このアンケートは地元観光に関する調査で、極めて真面目なもの
九州石油ドームに改名後、初訪問となったわけだが
表面的は変化は乏しいが、随所に九州石油関連のロゴを発見
ゴール裏の片隅より全景を撮って見たが・・・、サポーターの実に少ない事
それでも2003年の天皇杯あたりと比較すると
何倍にも増えたものだなぁと、むりやり納得
くだらぬ嘆きはほどほどに、試合開始のホイッスル
先制攻撃を川崎が仕掛けるも、ナビスコ杯初の決勝リーグ進出を狙う大分が
開始早々から積極的な姿勢を見せる
対するフロンターレも攻撃が波に乗る、ジュニーニョ選手（背番号10：FW）と
谷口選手（背番号29：MF）の連携が冴え、大分のゴール付近へとひた迫る
大分の反撃を軽くいなし、ジュニーニョ選手が先制弾を放つ
シュートは左に低くそれてしまったが、幸先から大分を突き放しにかかる
早くも谷口選手が全開の予感
キレの良さは守備でも発揮、中盤で大分の選手に絡み
ボールを積極的に奪いにかかる
直後の速攻からコーナーキックのチャンスを得たフロンターレ
絶好の場面に少なきサポーターも、一気に気合を高めてきた
人数が少ないが一体感溢れる応援で、チャンスの場面を盛り立てる
残念ながらチャンスを生かせぬも、守備面での安定度も光っている
包帯姿の伊藤選手（背番号2：DF）が的確なポジショニング
大分の縦パスに先回りしクリア、大分に決定機を与えない
空中戦も豪快なジャンプを披露、負傷の影響は感じられない
大分から先制点を欲しいフロンターレ、素早いパスからジュニーニョ選手の突破に託す
対する大分は深谷選手（背番号4：DF）が徹底的にマーク
体を挟み行く手を遮り、易々とチャンスは訪れない
ピッチ上にボールが広く飛び交うも、両者とも得点の気配は薄れつつある
比較的おとなしい時間帯に突入・・・と思いきや
関塚監督は第四の審判に何かアピール、この日もなかなかの熱血ぶり
優位なフロンターレに隙が生じたのか、大分のサイドチェンジに反応が遅れた
手薄なエリアをトゥーリオ選手（背番号11：MF）がドリブルで一気に浮上
箕輪選手（背番号5：DF）をかわしシュートを放つが
距離も体勢も中途半端、ボールの伸びに精彩を欠いた
攻撃力では上手のフロンターレ、大分のファウルを誘い素早いリスタート
大分の守備の乱れに乗じ、我那覇選手（背番号9：FW）がシュートを放つ
なおも攻撃の手を緩めぬフロンターレ
中村選手（背番号14：MF）の柔らかなパスに森選手（背番号19：MF）が反応
一直線に抜け出すや、ライン際でクロスを繰り出した
逆サイドへと伸びたボールを、ジュニーニョ選手がヘッドで合わせた
この一撃は踏ん張りが利かず、惜しくもゴールラインを割ってしまった
大分はトゥーリオ選手の突破に託すが、伊藤選手が確実に守り抜く
続けて縦パスを繰り出し、フロンターレの背後を突きにかかるも
マルコン選手（背番号6：MF）が巧みなオフサイドトラップ（だろう）、頭脳的な守備も光る
そろそろ本格的な攻撃を見せて欲しい
相澤選手（背番号21：GK）のゴールキックにあわせ、腕を突き上げるサポーター
時折ボランチの中村選手（背番号14：MF）と
谷口選手らの応援を交え、ピッチ上の選手を盛り立てる
サポーターの応援が通じたのか、中村選手が早速見せてくれた
大分ゴール前の狭い角度に潜り込み、至近距離から渾身の一撃
ボールはゴールポストに跳ね返り、真正面には我那覇選手（背番号9：FW）が
詰めていたが、僅かにタイミングが合わなかった
このチャンスを逃さぬと、フロンターレが大分に総攻撃体勢
谷口選手のシュート（クロス？）は、西川選手（背番号1：GK）が弾き
こぼれ球をジュニーニョ選手が押し込もうとするが、これも僅かに届かない
なおも大分を攻め立てたフロンターレだが、絶好の得点機を逃してしまう
直後に大分が反撃体勢、猛攻の後で大味な流れになりがちな場面も
川崎が誇る大型DFたちが、体を張って大分への流れを阻止
ただ今売り出し中、梅崎選手（背番号21：MF）のシュートに谷口選手がスライディング
一丸となった守備で、大分に決定機を与えない
フロンターレはカウンターを狙うものの、縦への突破は大分に阻止されてしまう
大分への流れを防ぐべく、マルコン選手も魂のヘッドで守備に奮闘
総じてフロンターレが優位な状況だが、攻撃面ではいささかちぐはぐさが残る
有利な中にも忍耐の時間帯、攻める選手たち、守る選手たち
立場は違えどそれぞれの分野で、我慢の時をぐっとこらえる
やもすると、一瞬のミスが命取りになりかねない
マルコン選手がヘディングのクリアをミス、ボールを後ろに反らしてしまった
大分の選手にこぼれ球を狙われるが、こちらもトラップミスで
ボールはゴールラインを割り、辛うじて命拾い
しばらく時間が経過すれど、互いに先制点の気配は乏しい
前半も残り時間が気になり始めたところで、マルコン選手が汚名返上のカウンター
谷口選手と中村選手が前線で攻撃に積極参加、大分にじわじわと圧力を加える
ボールはフリーのマルコン選手へ託された、どんな選択肢を見せるのか
・・・と、厳しい角度ながらも体をひねり、左足を鋭く振り抜いた！
マルコン選手の豪快な一撃は、大分ゴールへと突き刺さる！
こう着状態を打ち破る先制ゴールに、選手もサポーターも喜びをあらわにする
このまま一気に大分を突き放せ！
リスタート直後の猛攻から、ジュニーニョ選手がペナルティエリア内に侵入
深谷選手に袖を握られ転倒するも、PKは献上ならず
まさかの判定に関塚監督を筆頭に、熱きスタッフがトラックへと飛び出した
前半はこのまま1点リードで終了
フロンターレが優位な状況に、サポーターも伸びやかに腕を伸ばす
ハーフタイム中は名物？の、風船飛ばし
カウントダウンと共に一斉に青い風船が宙を舞う・・・筈だが
どうも迫力不足、写真を見ても余り写っていなかったりする
ハーフタイムも瞬く間に過ぎ去り、後半開始の時を迎えた
人数ではホームのサポーターに圧倒的に劣るものの
気持ちでは絶対に負けていない、勝利を信じて応援が再開された
前半の勢いを維持したいフロンターレだが、立ち上がりは大分が前線に浮上
序盤のピンチは狭いエリアに谷口選手が守備に奮闘
ゴール前では寺田選手（背番号13：DF）が立ちはだかる
反撃体勢に移りたいフロンターレであるが、中盤で大分にボールを奪われてしまう
危ない場面は少ないものの、大分の攻勢に尻つぼみの時間帯
攻撃の手を緩めぬ大分が、フリーキックのチャンスを掴む
トゥーリオ選手の選手のロングキックは、箕輪選手が無難に弾き返す
決定的なピンチは迎えぬも、大分の攻撃ばかりではつまらない
徐々にフロンターレも反撃体勢、ジュニーニョ選手からマルコン選手へ
パスを託したが、ここは大分の選手がカット
ならばと自らサイドへ抜け出したジュニーニョ選手
圧倒的なスピードで三木選手（背番号2：DF）の追随を振り切った
最後はシュートで締めくくるが、ボールの勢いは弱く西川選手の正面を突く
一旦大分に攻め戻されるも、ブラジル人トリオで反撃体勢のフロンターレ
リズムは悪くは無いものの、大分も体を張った守備で阻止にかかる
それでも、フロンターレの勢いは大分を徐々に蝕む
谷口選手が果敢なサイド突破、大分からファウルを誘い
フリーキックのチャンスを掴み取る
高まる追加点の気配共に、マルクス選手のフリーキックが炸裂！
大分ゴール前はこぼれ球を狙い、混戦になだれ込む
マルコン選手が浮き球をヘディングの体勢に入るも
深谷選手の強い寄せに、バランスを崩してしまった
フロンターレは我那覇選手に代わり、黒津選手（背番号24：FW）を投入
直後の大分のスローインの場面、選手交代の一瞬の「間」に危ぶまれるも
マルコン選手がヘッドでボールを弾き、ゴール前に危機を持ち込ませない
大分の反撃を断ち切ったフロンターレ、怒涛のカウンターで一気に中盤を突破
そのまま一気に突っ走るか、いやジュニーニョ選手が急停止
大分の選手を手前に引き寄せ、森選手に軽くパスを供給
森選手のクロスにマルクス選手が真正面から飛び出した
大分は西川選手が果敢に飛び出し、左足がマルクス選手のすねを直撃
マルクス選手と西川選手の交錯シーンに目を奪われる間に
黒津選手が冷静に無人のゴールへと押し込んだ
2点目に喜ぶサポーターを前に、痛みで苦しむマルクス選手
一瞬負傷の不安が過ぎるも、程なくピッチに復帰
2点リードで俄然優位のフロンターレ、足を蹴られたジュニーニョ選手がお返しのスルーパス
絶妙のタイミングで黒津選手が抜け出し、大分を瀬戸際まで脅かす
大分も何とか反撃に移ろうとするも、フロンターレの勢いと止めるには至らない
マルコン選手が表情を引き締め、大分の選手に睨みをきかせる
大分のファウルに対し、森選手がエキサイト
一触即発の気配に、ゴール裏のサポーターも「落ち着け！」と声がかかる
以前の森選手であれば興奮して退場確実な場面も
程なく冷静さを取り戻し、戦線に復帰
苦しい状況の大分は、「悩めるエース」高松選手（背番号13：FW）を投入
巧みなボールコントロールからシュートを再三繰り出すも
その精度は低く、フロンターレゴールの枠には収まらない
フロンターレは佐原選手（背番号3：DF）を投入、守備体勢の強化を狙う
大分のセットプレーのピンチの場面も、ゴール前に選手が集結
体格の利を生かした固い守備で、大分にゴールを明け渡さない
大分を優位に攻め立てるフロンターレ、興奮の最中ロスタイムを迎えた
・・・と、電光掲示板の「5分」の表示に、サポーターは一瞬どよめく
試合も肝心であるが、予想外のロスタイムの長さに
帰りの便が心配になってきた
流れ去る時間を気にしつつ、最後の応援に突入する
大分の追撃を振り切り、勝利をおさめたフロンターレ
選手の挨拶が終わるや、「撤収！」の声と同時に大急ぎで撤収作業
カメラの機材をバックに詰め込み、千頭いるかも大急ぎで梱包
逃げるように空港へ直行、当観戦記も最後は逃げ足でさようなら