W杯中断期間明け、修羅場3の初戦はアウェイの鹿島戦
心配された雨も開門直前に上がり、応援の障壁は低くなった
3代目の「FORZA KAWASAKI」横断幕がお披露目となったが
設置位置の関係で全景が拝めないのは惜しまれる
平日のアウェイ戦ではあるが、多くのサポーターが駆けつけた
ピッチに登場した選手に向け、熱烈な声援と特製の横断幕を掲げた
「暫定」の文字が消えた首位のためか、サポーターにも十分な気合を感じさせる
来日初試合となる、マギヌン選手（背番号11：MF）の応援歌も披露された
キックオフ目前ともなると、ホーム側ゴール裏は真紅で染まる
・・・筈だがご覧の閑散さ、鹿島の熱狂振りは過去の歴史と化したのだろうか
ホームの熱気を再現すべく、熱き応援が開始された
タオルを力強く振り回し、ピッチ上の選手に鋭気を送る
試合開始早々、鹿島が先制攻撃を仕掛けてきた
ゴールデンルーキーの内田選手（背番号20：DF）、新人離れした攻撃参加を披露
寺田選手（背番号13：DF）を怪我で欠くフロンターレではあるが
開始直後の守備は安定、鹿島の攻撃を弾き返す
素早い切り替えしから、マギヌン選手へボールが渡る
一直線にセンターサークルまで駆け上がり、鋭いパスを繰り出した
事前の噂どおり、スピードは結構速そうだ
右サイドから森選手（背番号19：MF）がクロスを繰り出し、鹿島のDFが懸命にクリア
試合開始から僅かな時間ではあるが、フロンターレの攻撃の形は出来つつある
川崎が誇る自慢のボランチ、中村選手（背番号14：MF）も序盤から積極性を見せる
空中戦では高さに劣るものの、気迫で互角の競り合いを演出
鹿島が徐々に攻勢を強めてきた、内田選手のパスから
ファビオ サントス選手（背番号18：MF）がミドルシュート
小笠原選手（背番号8：MF）も遠目の位置から、不気味なボールを繰り出す
直後、鹿島がコーナーキックのチャンスを迎えた
フロンターレゴール前は混戦にもつれ込む、辛うじてボールを弾き返したと思いきや
こぼれ球を拾われるや、ヘディングシュートを浴びてしまう
早々の危機を招くが、相澤選手（背番号21：GK）がファインセーブを披露
最後は箕輪選手（背番号5：DF）が前方へクリア
フロンターレはカウンターから反撃を試みるが、攻撃は長続きしない
鹿島に対するマークも甘い、新井場選手（背番号7：MF）のスルーパスに
守備は連携が乱れ、一瞬冷や汗をかいてしまう
鹿島の優位なパスワークに、フロンターレの選手はリズムが狂いがち
ジュニーニョ選手（背番号10：FW）への起死回生のパスも、敢え無くカットされてしまう
今は我慢の時間帯、鹿島の猛攻を必死に耐え忍ぶ
試合はしばらく経過すれど、大勢には変化は見られない
ジュニーニョ選手の豪快なミドルシュートは、鹿島ゴールを僅かに外れた
鹿島の再三ゴール付近へと迫り、守備陣は緊張感から開放されない
柳沢選手（背番号13：FW）が突破を図った場面、森選手がファイルを犯してしまう
柳沢選手が転倒、嫌な局面でのフリーキックを迎えてしまった
この場面に危険を察知したサポーターは、拍手の力を強め
大きな声で相澤選手の名を連呼する
緊張感の高まりと共に、小笠原選手のフリーキックが炸裂
ボールは急落下しフロンターレゴールに接近するも
コースを僅かにそれ、失点には至らなかった
その後も鹿島の攻勢に、守備はほころびを隠せない
内田選手の突破に意表を突かれ、伊藤選手のマークがずれてしまうも
相澤選手が体を投げ出し、寸前でセーブ
長く守勢を強いられたフロンターレだが、ようやく好機が巡ってきた
中盤の密集地帯も積極的に突破を図り、最終ラインも中盤までせり上げる
攻勢を強めるフロンターレ、マルコン選手（背番号6：MF）の左足が火を噴いた
ロングパスに谷口選手（背番号29：MF）が反応
慌てた新井場選手がファウルを犯し、PKのチャンスをゲットしたぞ！
期待の渦の中、ジュニーニョ選手が冷静にPKを決めた！
待望の先制ゴールに、サポーターは歓喜を爆発させた
先制ゴールでフロンターレは俄然勢いづく
中盤からの強力なプレスで、鹿島の攻撃を寄せ付けない
すかさず前進を図り、鹿島ゴール付近で優位にボールを回し
再三にわたり好機を演出
対する鹿島も、徐々に反撃体制を強める
小笠原選手を基点にボールを回し、隙あらば前線へボールを供給
鹿島の積極性を前に、フロンターレの守備に再び乱れが生じつつある
・・・しまった、鹿島の鋭いスライディングがジュニーニョ選手を襲う
小笠原選手が完全にフリーの体勢、このパスは・・・まずい
嫌な予感が的中してしまう、ロングパスを柳沢選手が折り返す
続けてアレックス ミネイロ選手（背番号9：FW）がダイレクトに押し込み
鹿島に同点ゴールを喫してしまった・・・
鹿島に同点に追い付かれるも、サポーターの気持ちに揺るぎは見られない
瞬時に応援を再開、鹿島を突き放すべく力強く腕を突き上げる
ピッチ上の選手も失点の影響は感じない、追加点を狙うべく攻勢を強める
だが、不覚にも小笠原選手を倒してしまい、セットプレーの危機を招いてしまう
前半最大の危機を前に、サポーターの声援も緊張感を帯びる
小笠原選手のフリーキックは強いカーブを描き
フロンターレゴールをかすめながら、ゴールラインを割り込んだ
前半も残り僅かとなったその時、フロンターレに幸運が舞い込んだ
フェルナンド選手（背番号16：MF）がジュニーニョ選手にファウルを犯し
2度目の警告で退場処分、フロンターレが数的優位を得た
緊張の糸が途切れぬ中、前半終了の瞬間を迎えた
「修羅場」の言葉が相応しき攻防戦、後半も熱戦が予感される
熱戦の興奮が覚めやらぬ中、後半開始の時を迎えた
円陣を組む選手の背中から、勝利へかける確かな気持ちが感じられる
ジュニーニョ選手が果敢なサイド攻撃を仕掛ける
鹿島も新井場選手が執拗な守備、簡単には突破を許さない
だが、鹿島から即座にボールを奪取
森選手の正確なクロスは、マギヌン選手の頭をとらえる
痛快なダイビングヘッドに、ゴール裏からマギヌン選手の応援歌が響く
ラララララー、マギヌンゴール〜
マギヌンゴール、オ・オ・オ・オ〜
鹿島も早々に反撃に転じ、セットプレーのチャンスの機会
小笠原選手が繰り出したボールを、ヘッドで押し込もうとするが
フロンターレの選手が密着マーク、ボールは直接相澤選手の元へ
鹿島を圧倒したいフロンターレ、だが小笠原選手が鬱陶しい
我那覇選手（背番号9：FW）の存在感が薄いのは気になるところ
数的不利な鹿島であるが、1人少ない影響は余り感じない
フロンターレの攻撃が小休止するや、じわじわと反撃体勢に移る
・・・何だ？、はるか彼方で箕輪選手と内田選手が接触
内田選手が転倒、主審が即座に駆け寄るや・・・
あぁ、よもやのPKの判定とは！？
PKを担当するのはアレックス ミネイロ選手
相澤選手のセーブも及ばず、鹿島逆転を喫してしまう・・・
まさかの逆転を許してしまうも、ピッチ上の選手に揺らぎは感じない
マルコン選手がサイドアタックから前線へ浮上
内田選手を難なく振り切るや、豪快なシュートで反撃ののろしをあげる
マルコン選手の気迫に触発されたフロンターレ
続く中村選手のコーナーキック、谷口選手を経由しジュニーニョ選手へと繋がった
ジュニーニョ選手が前方を見据え、鋭いクロスを繰り出す
・・・と誰もが思いきや、予想に反し斜め後方へパス
意表を突いたパスの先には、谷口選手の姿
谷口選手は冷静であった、確実にボールを叩き込み、2点目をゲット
同点ゴールに、サポーターは大興奮だぁ〜
同点に追い付かれた鹿島も即座に反撃、コーナーキックのチャンスを獲る
得点直後で不安定な時間帯であったものの
ゴール前をしっかりと固めたフロンターレ、鹿島のセットプレーを見事封印
フロンターレは我那覇選手から鄭選手（背番号16：FW）へスイッチ
鹿島を突き放したいフロンターレ、関塚監督が勝負を仕掛けてきた
選手交代の意図が、ピッチ上の選手にも明確に伝わったようだ
フロンターレが一気に攻勢を強め、両サイドから鹿島を突き崩しにかかる
コーナーキックを交えつつ、鹿島に容赦なく襲い掛かる
高まる興奮の渦の中、マギヌン選手のコーナーキック
ファーサイドに流れたボールをマルコン選手が折り返し（クロスバーで顔が見えない・・・）
逆サイドから飛び出した谷口選手が、強烈なヘッド！
至近距離からの豪快なヘッドは、鹿島ゴールを強力に貫いた
劇的な逆転弾に、選手もサポーターも大興奮！
たにぐちひろゆき〜、オオたにぐち〜〜
たにぐち〜〜、たにぐち〜〜
オ〜たにぐち〜〜〜〜
谷口選手の逆転ゴールで、フロンターレの勢いが俄然アップ
運動量が落ちた鹿島の選手を尻目に、ピッチ上を縦横無尽に走り回る
ミドルシュートを次々と繰り出し、鹿島の息の根を止めにかかる
鹿島も何とか反撃に移るものの、数的不利の影響があらわとなる
アレックス ミネイロ選手も疲労からか精彩が失せ
渾身のクロスも相澤選手がキャッチ、一途の望みが絶たれてしまう
ピッチ上には松下選手（背番号17：MF）が途中交代で登場
こちらも挨拶代わりのミドルシュート、新天地での意気込みを感じさせる
後はこの男が決めるだけだ！
顔が見えん・・・が、鄭選手が振り向きざまに
豪快に右足を振り抜いた！！
勝負を決定付ける鄭選手の初ゴール、サポーターはもちろん大満足
タオルマフラーを豪快に振り回し、鄭選手を祝福する
鄭選手はその後のプレーで頭部を負傷するも、包帯姿でピッチに復帰
負傷もなんのその、初ゴールの勢いで積極果敢なプレーを披露
残された時間は守備に逃げる事無く、終始鹿島を攻め立てたフロンターレ
防戦一方の鹿島に反撃の隙を与えず、時間を確実に消費する
軽快なアバンテの応援と共に、程なく試合終了の時を迎えた
修羅場3の初戦はカシマスタジアムでの初勝利で締めくくった
目を赤く染めた鄭選手、立ち去ろうとした瞬間、相澤選手が合図を送る
サポーターの元に駆け寄りメガホンを受け取り、感謝の言葉を述べた
テセのメガホン姿もばっちりだ、これからもゴールを量産してくれ〜