大分トリニータ VS 川崎フロンターレ
〜 2006 J1 第16節 〜
日 時 | 2006年7月29日 19:04 | |||
試合会場 | 九州石油ドーム(大分県大分市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 20,873人 | |||
試 合 結 果 | ||||
大 分 | 1 | 前 半 | 1 | 川 崎 |
0 | 後 半 | 0 | ||
1 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
トゥーリオ | 43分 | 25分 | 中村 憲剛 |
梅雨明けの大分は絶好の観戦日和
・・・いや、ドームだから天候は無関係
逆に日差しが強烈過ぎて、試合前から疲れが蓄積しそう
長梅雨の日照不足の悪影響か、ピッチコンディションは最悪の部類
2003年のマーロン選手の負傷が、脳裏をかすめてしまう
何故に大分のホーム側とすれば、名物のだんご汁をゲットするため
・・・あれ!?これってだんご汁じゃ無かったの??
500円にしてはボリュームもあるし、味は良いので不満は無いけれど
川崎から最も遠い大分であるが、かなりのサポーターがゴール裏に集結
依然として空席が目立つゴール裏ではあるが
これでもJ2時代と比べれば、着実に人数は増えている
長旅の疲れを吹き飛ばすべく、キックオフの瞬間を迎えた
開始直後のフロンターレ、中村選手(背番号14:MF)が力強いドリブルで前線に浮上
大分の守備を切り裂き、ファーストシュートを繰り出した
先制攻撃を食らった大分だが、機敏さを見せ付ける
中盤での積極的なボール回し、ピッチ上では早くも激戦を予感させる
ボールを活発に繋ぐ大分、トゥーリオ選手(背番号11:MF)が
豪快なミドルシュートを繰り出した
好調さのおかげか、大分のプレーには躍動感はが感じられる
フロンターレもすかさず反撃開始
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)が正面からシュートを繰り出した
続けて左サイドを浮上、大分ゴール正面付近で
大分がたまらずファウル、フリーキックのチャンスを得た
中村選手のフリーキックは大分ゴールの右側へ
飛弾選手(背番号26:MF)が飛び出しを図ったものの
中村選手の意図が通じなかったのか、ボールはゴールラインを割り込んでしまった
荒々しいピッチ上で、両者が激しい競り合いを演ずる
フロンターレは素早いリスタートから、我那覇選手(背番号9:FW)が一気に前進
ゴールライン際でシュートを繰り出すが、大分の選手に衝突
続けてマギヌン選手(背番号11:MF)のコーナーキック
大分ゴール前は混戦に突入、こぼれ球をボールを拾ったフロンターレが
左右にボールを繋ぎ、大分から再びファウルを誘い出す
この場面もキッカーは中村選手、低く鋭いボールが大分ゴールへと急迫
だが、ボールは外にそれ、大分のゴール枠には収まらなかった
先制点のチャンスは過ぎ去るも、サポーターの声援は力を増す
長旅の疲れも何のその、灼熱の夜に熱き声援が響く
ピッチ上では選手が交錯する場面が多くなってきた
主審もプレーを止める回数が徐々にアップ
・・・いや、誰とは言いたくないが、この主審では先が思いやられる
大分がリズム良く、フロンターレを意欲的に攻め立てる
正面からの空中戦、素早いパスワークなどを交える
フロンターレの守備はじわじわと蝕われ、コーナーキックの危機を招いてしまう
コーナーキックのピンチは辛うじて耐え抜くも、大分が左サイドを徹底的に攻める
フロンターレも粘りの守備で対抗、体を寄せ付け大分の攻撃を断ち切った
我慢の時間を耐えたフロンターレ、ジュニーニョ選手のドリブルが爆発!
我那覇選手と共に大分ゴールへと詰め寄るが
大分の守備陣も必死に抵抗、意地でゴールを許さない
最後は我那覇選手がファウルを犯し、先制点には届かない
フロンターレが優位に攻撃を仕掛けるも、大分も一発逆転を狙ってくる
ロングパスからラファエル選手(背番号9:FW)が強引な突破を図る
フロンターレは伊藤選手(背番号2:DF)がすかさず戻り、行く手を遮る
大分のスローイン、谷口選手(背番号29:MF)と
トゥーリオ選手が激しく競り合う
ひとつひとつのプレーに、緊張感がひた走る
ラファエル選手に佐原選手(背番号3:DF)が詰め寄るも、振り切られてしまった
すかさず森選手(背番号19:MF)がラファエル選手に追走
ボールが一瞬流れた隙に体を挟み込み、ラファエル選手をシャットアウト
続けてラファエル選手のファウルを誘い、絶体絶命のピンチをしのぐ
大分の攻撃もひと段落、そろそろ先制点が欲しくなる
我那覇選手(背番号9:FW)のゴールもいい加減に見たい
中盤から加速を強めたフロンターレ、マギヌン選手が
ペナルティエリアに侵入し、絶妙のクロスを繰り出した
我那覇選手の気迫が爆発、渾身のヘディングシュート!
・・・が、ボールはクロスバーを直撃
だが、中村選手がこぼれ球を見逃さなかった
至近距離からボールを押し込み、待望の先制ゴールをゲット!
サポーターも大興奮、中村選手にエールを送る
オ〜〜、なかむら〜〜、ケンゴ〜〜、なかむら〜〜
オ〜〜、なかむら〜〜、ケンゴ〜〜、なかむら〜〜
中村選手の先制ゴールで、フロンターレの攻撃は輝きを増す
大分の反撃を弾き返し、一気に前線へと駆け上がる
ボールはマギヌン選手から飛弾選手、斜め角度からシュートを繰り出した
飛弾選手のシュートは西川選手(背番号1:GK)の指先をかすめ
大分ゴールの右隅へ転がるも、惜しくも枠から外れてしまう
先制点を献上した大分であるが、攻撃意欲は旺盛
梅崎選手(背番号21:MF)がセンターサークル付近を一気に駆け上がる
フロンターレの守備は反応が遅れた、飛弾選手が背後から慌てて追随
1点を巡る緊迫の攻防戦、ピッチ上は一層熱気を帯びる
森選手が激しく転倒、セットプレーのチャンスは中村選手なシャープな一振り
大分の積極性も、フロンターレに引けを取らない
大胆な正面突破の連続に、DFも安堵の瞬間が無い
主審の判定に対し、互いの監督が激しくアピール
特に関塚監督はかなり熱い、幾度も腕を広げ、必死に抗議しているかに見えた
気が付けば前半も終盤に突入、ゴールが欲しい大分が圧力を強めてきた
フロンターレも追加点を奪うべく、我那覇選手が前線で体を張る
最後はジュニーニョ選手がクロスを放つが、ゴールには及ばない
サポーターの願いが通じ、リードを保ち後半へと折り返せるか・・・
だが、箕輪選手(背番号5:DF)が大分の選手を倒してしまった
トゥーリオ選手のフリーキックの場面、前半最後のピンチを迎えた
不規則に動くボールは、気が付けばゴール前の混戦をすり抜けてしまった
棒立ちの選手が見送る中、ボールはフロンターレゴールへと
呆気なく吸い込まれてしまった・・・
同点を喫したフロンターレ、前半終了間際に大分ゴールへと詰め寄った
マギヌン選手が猛然と飛び込むが、大分が寸前の位置で防御
程なく前半を終了、終了間際の失点は余りに痛い
ハーフタイム恒例、大分サポーターによるジェット風船飛ばし
初めのうちは「おぉ、すごいなぁ〜」と見えた光景も
何度も繰り返されると、いささか見飽きてきたのは気のせいか
それはともあれ後半開始、のっけから激しい攻防戦
大分のボールに相澤選手(背番号21:GK)が慌てて反応
開始直後からの緊迫感に、前半以上の激戦を予感させる
対するフロンターレはマギヌン選手のキックでゴールを狙う
再三に渡りセットプレーの機会が到来するが
味方の選手とフィットせず、決定的なチャンスには到達しない
大分が攻勢を強めてきた、連携もばっちりで選手間の意思疎通は明確に見える
大分のスピード感溢れる攻撃に、フロンターレの守備は揺さぶりを食らうも
シュートを封印すべく、必死にまとわり付く
次なるゴールを決めるべく、両者の激しい攻防が続く
試合の主導権はどちらにも傾く事無く、ピッチ上の熱戦は繰り広げられる
場面は大分のフリーキック、強烈なキックがフロンターレゴールに襲い掛かる
大分の選手が空中戦を仕掛けるが、相澤選手がしっかりとキャッチ
対するフロンターレも負けてはいない
マギヌン選手のクロスに谷口選手(背番号29:MF)が
ヘディングシュートを放つが、惜しくも西川選手の正面
我那覇選手から交代した鄭選手(背番号16:FW)も
積極的にボールに絡んでいる
蒸し暑いピッチはフロンターレの動きを徐々に蝕む
その変化を大分の選手が察知したのか、更に攻勢を強めてきた
サイドから厳しいクロスを連発、コーナーキックも交え
フロンターレは苦境の時間帯に突入、大分の猛攻を懸命に耐え凌ぐ
攻め手が乏しいフロンターレ、マギヌン選手の突破力に望みを託す
大分は上本選手(背番号22:DF)がガード
手に汗握る攻防戦は、一瞬たりとも目が離せない
このチャンスを逃さぬと、中村選手が割って入る
ゴールライン際で粘り、飛弾選手へとボールを折り返す
ボールを受けた飛弾選手、至近距離からクロスを繰り出すが
ゴール前の選手と呼吸があわず、シュートには到達しない
両者共に決定的な場面を決められず、後半も半ばを経過
・・・お、ジュニーニョ選手が上本選手と激しく接触
警告に相応しき場面であるが、主審はカードを出す気配が無い
ベンチ脇は騒然とした空気・・・
え!?関塚監督がよもやの退席処分???
立て続けに上本選手にイエローカード、この試合2枚目で退場が命じられた
今度は大分の選手が猛抗議、主審に激しく詰め寄った
釈然としない判定の連続、場内はブーイングの嵐
状況が把握しきれぬまま、試合はとうに再開していた
大分を突き放す絶好のチャンスとばかりに
10人となった大分に猛然と襲い掛かるフロンターレ
波乱含みの状況に、ピッチから目を離さないサポーター
数的優位に立ったはずのフロンターレであるが
大分のカウンターに対応が遅れがち、まずい守備も少なくない
疲労の影響なのか、果てまた指揮官を失った影響なのか
マギヌン選手が豪快なドリブル突破、大分ゴールへと一直線に迫る
大分の徹底した守備意識、FWのトゥーリオ選手も守備に入る
強烈なスライディングに、マギヌン選手は行く手を遮られてしまう
後半も残り時間は限られる、大分のゴールをこじ開けるべく猛然と攻めるフロンターレ
テセが、黒津選手(背番号24:FW)が、ジュニーニョ選手など・・・
続々と大分ゴールに詰め寄るが、大分も必死の守備で必死に抵抗
攻勢を強めるも、どうしても決勝点を奪えないフロンターレ
ジュニーニョ選手のミドルシュートも、クロスバーに嫌われてしまうとは・・・
大分も終了間際のカウンターで絶好機を得たが、相澤選手がゴールを死守
試合終了の瞬間と共に、複数の選手がピッチに崩れ落ちた
灼熱の90分を戦い抜いた選手たち、もはや余力は残されていなかった
数的不利ながらも勝ち点をもぎ取った大分サポーター
だが上本選手の退場処分に、喜びどころか怒りが爆発
ホームゴール裏からは盛大な「家本辞めろ!」コールが響く
激戦を戦い抜いた選手たち、その表情は憔悴しきっていた
数的優位に立ちながら勝ち点3を得られなかったのは無念
退席処分となった関塚監督の処分も気になるが
今は十分に休息し、過酷な夏を勝ち抜くための体力を戻して欲しい
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:箕輪・佐原・伊藤 MF:森・中村・谷口・飛弾・マギヌン FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:吉原・米山・井川・原田・今野・鄭・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
我那覇>鄭(57分) 飛弾>井川(64分) 森>黒津(81分) |