川崎フロンターレ VS 横浜F・マリノス
〜 2006 J1 第17節 〜
日 時 | 2006年8月12日 19:04 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場(神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 20,144人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 1 | 横 浜 |
0 | 後 半 | 0 | ||
1 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
我那覇 和樹 | 16分 | 2分 | 田中 隼磨 |
真夏の祭典、「沖縄フェスタ」 in 等々力陸上競技場
しかし開門前後からご覧の雷雨、時として凄まじき雷鳴が響く
観客スペースのブルーシートも一瞬にして水浸し
観客を場内への誘導役、某フロンターレ氏の表情も途方に暮れていた
しばらくすると雨も小降りとなった、騒がしい雨音は過ぎ去り
場内から優しい歌声が響いてきた
沖縄県出身の安次嶺奈菜子さんのミニコンサート、さっそくお邪魔してみるか
いい声です、素直に癒されます、ハイ
野郎や電車ばかり撮っていたので、ポートレート向けのレンズを忘れたのは痛い
Lレンズでも28-300mmで撮っては
女性の美しさが全く引き出せぬ(反省)
メインスタンド側に戻り、遠目からフロンタールズのダンスを堪能
気が付けば夕日が場内に差し込む、雨の心配は過ぎ去ったようだ
前座のフェスタも無事終了、来たるべく戦いに向け
場内の緊張感もじわじわと高まってきた
ピッチに選手たちが登場すると、日本代表に選出された
我那覇選手(背番号9:FW)に、横断幕が掲げられた
日没を迎えた頃、オーロラビジョンには選手紹介が流された
先の大分戦で退場処分となった関塚監督に代わり
高畠コーチが指揮を執る
本来の指揮官も不在、選手状態も万全とは言い難いが
満員の場内の熱気に、何ら揺らぎは感じない
白熱のムードと共に、神奈川ダービーは火蓋を気って落とされた
・・・何てこった、開始早々出鼻をくじかれたフロンターレ
田中選手(背番号7:MF)のクロスボールは
フロンターレゴールへと斜めから流れ込み、無情にも先制点を喫してしまう
この1点でフロンターレのリズムは乱れてしまう
左サイドを浮上の横浜、山瀬選手(背番号10:MF)のクロスは
栗原選手(背番号30:DF)がトラップ、強烈なボレーシュートをお見舞いする
立ち上がりの急所を突かれたフロンターレ、すかさずカウンターで逆襲開始
一気に前線までボールを繋ぎ、我那覇選手がシュートを繰り出すが
ボールは榎本選手(背番号1:GK)がキャッチ
ダービーマッチの雰囲気に相応しく、序盤から激しい応酬合戦
横浜の速攻に懸命に食らいつくフロンターレ
マギヌン選手(背番号11:MF)が繰り出したパスに
中村選手(背番号14:MF)がミドルシュートを放つ
横浜の攻撃は、オシムジャパンのコンビが光る
山瀬選手のパスに山田選手が反応、再びサイドを崩しにかかる
対するフロンターレは伊藤選手(背番号2:DF)がカット
追加点を阻止すべく、守備も徐々に形を成しつつある
試合は更にペースアップ、互いに攻撃の手を緩めない
フロンターレはマギヌン選手がシュートを放てば・・・
横浜は坂田選手(背番号11:FW)が鋭い一撃、
オシムジャパンの生存競争を賭け、フロンターレゴールを脅かす
試合は横浜が優位な状況、積極的な攻撃を前に苦戦気味のフロンターレ
・・・が、横浜の中盤が乱れ、連携ミスが発覚
フロンターレが横浜のボールを奪取
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)がドリブルの体勢に入る
すかさず我那覇選手へパス、横浜の最終ラインを軽く突破
ドリブルで最前線へ駆け上がった我那覇選手、榎本選手と一対一の対決
我那覇選手は冷静であった、榎本選手をあっさりといなし
横浜ゴールへとボールを流し込んだ
同点に追いついたフロンターレ、神奈川ダービーを制すべくボルテージは急上昇
同点に追いつかれた横浜だが、攻撃に緩みは見られない
フロンターレはマグロン選手(背番号8:MF)をなかなか捕まえ切れず
程なくして劣勢に逆戻り、ダブルボランチの二人も散々振り回される
マルケス選手(背番号19:FW)の存在も侮れない
マギヌン選手が不得手な守備に入るも、最後は伊藤選手がフォロー
しかしクリアが中途半端、直後に上野選手(背番号6:MF)の一撃を浴びる
劣勢を覆すには、サポーターの熱い声援も武器となる
「沖縄フェスタ」で長時間滞在した影響による疲労は、傍目には感じ難い
主力を欠いたフロンターレの守備、横浜の攻勢を前に再び乱れが表面化
伊藤選手もピッチ上を奔走、守備の取りまとめに苦慮の痕
横浜にサイドの甘さを突かれてしまった
マルケス選手がフロンターレの背後に抜け出し
ドリブルで一気に浮上、シュートは相澤選手の股間をすり抜けてしまう
よもやの失点を覚悟したが、横浜の攻撃はオフサイドの判定
理屈はともあれ命拾い、ほっと胸をなでおろす
辛うじて命拾いのフロンターレ、右サイドを一気に浮上
巧みなコンビネーションからペナルティエリア内に侵入
森選手(背番号19:MF)横浜DFと接触し転倒するも
主審は試合を続行、ファウルの判定は得られない
横浜の勢いも若干弱まる、フロンターレの攻撃は空中戦を交える
だが、横浜の選手は跳躍力がさすが
箕輪選手や寺田選手が不在な中、空中戦はいささか分が悪い
田中選手の攻撃力はかなりの脅威、無人の空間があらば見逃さない
田中選手のクロスボールは、フロンターレゴール前に落下
佐原選手(背番号3:DF)が体を押し寄せ、横浜のヘディングシュートを阻止
試合は徐々にこう着状況へ、フロンターレも好機は生み出すも
肝心な場面での決定力が乏しく、我那覇選手の存在感も薄くなりつつある
ピッチサイドでは高畠コーチが仁王立ち、如何なる戦術を練っているのか
自慢のダブルボランチもいまひとつ振るわない
特に谷口選手(背番号29:MF)の鈍さが気になる
その後も両者はスピードを生かし、濡れたピッチを積極的に攻め立てる
フロンターレはジュニーニョ選手や谷口選手がシュートを放ったものの
横浜を脅かすには至らず・・・なので、手抜きで前半は終了
お待ちかねのハーフタイム、恒例の西城秀樹ショーが開催
メインスタンドで曲を披露し、バックスタンドへダッシュで移動
同時にバックダンサーがトラックに登場、YMCAヤングマンショーの始まりだぁ〜
等々力の夜にYMCAの熱唱が響く
場内が一体となり、後半の逆転へ準備が整った
興奮冷めやらぬ中、後半開始の時を迎えた
熱狂的な応援の後押しを受け、マギヌン選手が力強いドリブルを飛ばす
フロンターレの先制攻撃に「待った」をかけるは
ベテランの平野選手(背番号13:MF)
心憎いポジショニングでボールをクリア
中村選手のドリブルも絶妙の距離感を保ち
横浜ゴールの寸前でボールをカット、絶好のチャンスを潰されてしまった
対する横浜も反撃開始、セットプレーを幾度と交えフロンターレゴールを脅かす
中澤選手(背番号22:DF)も積極的に空中戦に参加
日本代表からの引退を発表しているが、実力は未だトップクラス
我那覇選手VS中澤選手、新旧日本代表の攻防戦
我那覇選手のドリブルをシャットアウト、先ずは中澤選手に軍配
だが、我那覇選手は諦めない、ボールを奪われた後も中澤選手を追撃
ライン際のクリアの際、中澤選手にプレッシャーを浴びせた
我那覇選手のプレッシャーが功を奏した
横浜のクリアは中途半端、森選手が背後から厳しいマーク
横浜からボールを奪い取ったフロンターレ、森選手が渾身のクロスを放つ
マギヌン選手も後に続く、米山選手からの折り返しをシャープに一振り
ただ、横浜のゴール枠からは外れてしまう
ジュニーニョ選手には中澤選手が対抗、高度な守備能力には舌を巻く
怪我の問題は抱えるが、日本代表への復帰が嘱望される
ジュニーニョ選手がサイド突破、横浜のファウルを誘いフリーキックのチャンスをゲット
絶好の場面に場内は沸き立つ、Gゾーンに限らずゴール裏からも盛大な声援が上がる
高畠コーチが見守る中、中村選手のフリーキックが炸裂
横浜ゴール前の混戦は、フロンターレが圧力を高めるも
横浜の決死の守備を崩せず、逆にカウンターを食らってしまう
横浜の急襲を耐えたフロンターレ
横浜ゴール付近の密集地帯を、ジュニーニョ選手と
マギヌン選手のコンビで切り裂く
最後はマギヌン選手がシュートを繰り出すが、ボールは榎本選手の正面
奮闘を続ける選手たち、蒸し暑さ故か運動量の低下があらわとなる
厳しい時間帯に差し掛かる中、森選手のサイド攻撃は勢いをキープ
中村選手も後に続く、代表入りをアピールすべく
攻撃的にサイドへ旋回、鋭いクロスを繰り出した
ボールはマギヌン選手の頭をとらえるも、横浜ゴール枠をとらえない
(ゴールポストに激突したらしいが、記憶に無い)
この日も観客は2万人を突破
5千人にも満たぬJ2時代を振り返れば、まさに隔世の感
個人的な感慨はよそに、ピッチ上では最大のピンチを迎えていた
横浜のコーナーキックから、フロンターレゴール前は大混戦へともつれ込む
決勝点を狙う横浜、ゴールを必死に守るフロンターレ
両者の意地が激しく激突、凄まじき緊迫感がピッチを支配
あわや失点・・・のシーンもあったが、横浜のオフサイドに救われた
横浜の長い攻撃を耐え抜いたフロンターレ
鬱憤を晴らす如く猛反撃を期待するも
ピッチ上の選手たちは憔悴しているのか、突破力も影を潜めつつある
得点の気配が希薄な中、後半もロスタイム目前
我那覇選手と交代投入の鄭選手(背番号16:FW)
唯一の交代投入だけに、余力は残されていると信じたい
後半もロスタイム目前、ジュニーニョ選手が最後の力を振り絞り
サイドを一気に浮上、ライン際から渾身のクロスを繰り出した
ボールの先にはマギヌン選手、ボールは横浜の選手に接触
そのままゴールラインを割り、コーナーキックのチャンスを得たぞ
後半終了間際に訪れた、最後のチャンス
マギヌン選手の背中に向け、熱狂的な声援を送るサポーター
多くの願いが渦巻く中、シャープなキックが繰り出されたが
横浜ゴール前の混戦を制し切れず、決勝点は幻と消ゆ
横浜から決勝点を奪えぬまま、試合終了の時を迎えた
90分間の激戦を終え、疲労困憊の選手たち
終了直後の一瞬の安堵感を除けば、表情は一様に険しかった
勝ち点1は満足に及ばないのか、選手からは無念さが伝わってきた
同点ゴールを決めた我那覇選手、険しい表情のままサポーターの元へ
サポーターが用意した「お立ち台」はあっさりと断り
サポーターが掲げ打横断幕を背に、静かにピッチを後にしました
2試合連続のドロー、首位の座から転落のフロンターレ
次節のアウェイ新潟戦、新潟スタジアムでは未だ勝利を挙げていない
首位戦線に踏み留まるかの局面、まさに「修羅場」の一戦になりそうです
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・佐原・米山 MF:森・中村・谷口・マルコン・マギヌン FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:吉原・井川・飛弾・原田・今野・鄭・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
我那覇>鄭(72分) |