熊谷に引き続き、初訪問のフクダ電子アリーナ
サッカー専用スタジアムらしくコンパクトな外観
何となくだが、野球場のたたずまい
サッカー専用スタジアムだから当然だが、ピッチとの密着感は格別
アイポイントが低めの仙台スタジアム（現ユアテックスタジアム仙台）
と書けば適当な例えだろうか
ピッチに選手たちが登場、ゴール裏の一角を埋め尽くすサポーターは
一斉に立ち上がり、盛大な拍手で出迎えた
平日のゲームとは信じがたい人数、戦いに向けて熱気も十分
開場前の雨もやみ、応援に専念出来る環境が整った
ゴール裏の熱気が高まる中、キックオフの時を迎えた
ナビスコ杯準決勝の前哨戦、首位奪回を狙うためにも負けられぬ一戦だ
出だし好調のフロンターレ、中村選手（背番号14：MF）が千葉のファウルを誘う
フリーキックの場面はマルコン選手（背番号6：MF）の左足が炸裂
強烈な一撃は、千葉のGK立石選手（背番号1）の正面を突く
千葉も立ち上がりから飛ばしてきた、フロンターレの守備は冷静に対応
羽生選手（背番号22：MF）のサイド攻撃は、森選手（背番号19：MF）がカバーリング
ハース選手（背番号10：FW）への縦パスは
伊藤選手（背番号2：DF）がヘディングで弾き返す
千葉に対し、積極的にプレスをかけるフロンターレ
マルコン選手のロングスローが、千葉ゴール付近へ到達
ゴール前の空中戦には谷口選手（背番号29：MF）が参加
この場面は千葉がクリアするも、序盤からプレッシャーを与える
中盤をかき乱すフロンターレ、「走る」サッカー本家の千葉を運動量で翻弄
ボールはサイドをチェンジ、黒津選手（背番号24：FW）から谷口選手へと託された
谷口選手が側面に流したボールを、中村選手が真正面から豪快なシュート！
中村選手の一撃が、千葉ゴールに深く突き刺さる！
開始早々の先制ゴール、最高の展開にサポーターも大興奮
お〜〜、ナカムラ〜〜、ケンゴ〜〜、ナカムラ〜〜
お〜〜、ナカムラ〜〜、ケンゴ〜〜、ナカムラ〜〜
失点で千葉も目覚めたようだ、運動量を武器に攻勢を強めてきた
羽生選手の突破は要注意、一瞬でも目を離そうものなら危険を招いてしまう
この場面は佐原選手（背番号3：DF）がクリア
川崎が誇るダブルボランチ、絶妙のコンビネーションで突破を図る
だが、千葉の警戒心も相当なもの
中盤のマークも実に厳しい、この場面はボールを奪われてしまう
試合の流れは千葉に傾きつつある
巻選手（背番号18：FW）を筆頭に、意欲的な攻撃を見せ付ける
守るフロンターレも集中力を確保、千葉の攻撃に積極的に対抗
選手の守備意識も高く確保、好守で千葉に決定機を与えない
だが、千葉のコーナーキックの場面が到来、フロンターレゴール前に緊張感が走る
ゴールを死守すべき、必死の形相の選手たち
ゴール裏のサポーターも気勢を強め、千葉の攻撃に立ち向かう
千葉のコーナーキックからフロンターレがカウンターを狙うが
箕輪選手（背番号5：DF）のロングパスは、前線の黒津選手へは繋がらない
続けて中盤は激しい攻防戦、互いに活発にピッチを駆け回る
ピッチ全体がバイタルエリア・・・、なようにも錯覚しそう
千葉が貪欲に前線へ浮上、目まぐるしく変貌する状況に
フロンターレの守備もいささかの乱れは隠せない
阿部選手（背番号6：MF）のミドルシュートが、フロンターレゴールをしたたかに襲う
この戦いは日本代表のレギュラー確保への布石でもある
我那覇選手（背番号9：FW）もトップ下で奮闘
千葉のマークに遭遇しつつも、ボールを巧みにキープ
千葉の堅守に苦しみつつも、伊藤選手のロングパスで左サイドを一気に前進
続くコーナーキックの場面、マギヌン選手（背番号11：MF）の
キックは我那覇選手を狙ったようだが、千葉のクリアに阻まれた
なおもフロンターレの攻勢が続く、マルコン選手のスローインからゴール前の攻防戦
最後は中村選手とマルコン選手のコンビで千葉ゴールに襲い掛かるも
マルコン選手のシュートは、千葉ゴールの枠を外れた
フロンターレの攻撃が途絶えるや、千葉が一気に攻め上がる
一瞬にして窮地に立たされたフロンターレ
必死の守備で対抗するも、巻選手のクロスがフロンターレゴールを襲い掛かる
続く千葉の猛攻撃、絶体絶命の場面を耐え抜いたフロンターレ
直後にカウンターで千葉ゴールに迫るものの、追加点には及ばない
続けて中盤の攻防戦、試合の主導権は掴むべく火花を散らす
千葉がハイボールを交えてきた、高さが武器のフロンターレ
一対一の競り合いでは易々と引き下がらない
熱くなりがちな状況でも、伊藤選手は冷静さを保ち続ける
この場面も着実にカバーリング、千葉の攻撃を断ち切った
力で優位に押す千葉に対し、フロンターレは千葉の隙を狙ったカウンターで対抗
マギヌン選手が中盤から飛び出し、シャープなクロスを繰り出すが
後を追う我那覇選手には繋がらない
時間が経過すれど、千葉が依然として試合を支配気味
展開の速さに、フロンターレの守備は焦点が定まらない
フロンターレも何とか前進を図るものの、千葉の厳しいマークに阻まれてしまう
そんな間に坂本選手（背番号2：MF）がフロンターレゴールへ猛接近
相澤選手が決死の飛び出し、失点だけは免れた
いささか劣勢なフロンターレだが、追加点が欲しい時間帯
中村選手のショートコーナーは森選手を経由
中村選手がすかさずクロスを披露、箕輪選手が飛び込むもボールには届かない
千葉が即座に猛反撃、坂本選手のクロスがフロンターレゴールを襲い掛かる
続く巻選手の突進は防いだものの、苦境のフロンターレを更に攻め立てる
フロンターレが一旦大きく戻すも、千葉のカウンターに屈してしまう
ハース選手の同点シュートが炸裂、同点に追いつかれてしまった・・・
失点を取り戻すべく、フロンターレが反撃体勢に入る
谷口選手と中村選手が中盤の突破、だがこれはファウルの判定
同点追いつかれたサポーター、気持ちを沈める事無く応援を続行
懸命の応援に逆らう如く、ハース選手がペナルティエリアに侵入を図る
フロンターレも我慢の時間帯、前半終了間際の失点は許してはならない
前半もロスタイムに突入、伊藤選手が大胆な攻撃参加
右サイドを軸に千葉ゴールに接近を図るも、千葉の堅守に阻まれてしまう
千葉も時間がある限り、攻撃の手を緩めること無く
フロンターレを攻め立てた
観る者を熱くさせる好ゲーム、前半は1-1の同点で折り返す
ハーフタイムは瞬く間に終了、興奮が冷め遣らぬまま後半開始の時を迎えた
ゴール裏の絶叫に引き寄せられるように、谷口選手が粘り越しの突破を図る
3試合振りに復帰の森選手、低い体勢で右サイドを果敢に駆け上がる
山岸選手を振り切り、ボールを折り返し
続く好機を演出、我那覇選手が混戦からシュートを狙う
フロンターレの攻撃は小休止、中盤を基点とした主導権の掴み合い
前半同様、ピッチ上は激しい競り合いで目が離せない
この時間帯の主導権を握ったのはフロンターレ
マギヌン選手のショートコーナーから左サイドを細かく繋ぐ
マギヌン選手のクロスは、混戦の谷口選手をとらえるも
千葉の堅守に遭遇、谷口選手の動きは封印された
フロンターレの攻撃は止まらない
千葉のクリアボールを取り戻すや、即座に反撃に移る
中村選手のパスに森選手が反応、細かいドリブルで繋ぎ谷口選手へ託す
すきあらば千葉も反撃を見せる
フロンターレの守備は安定度を保ち、千葉の攻撃を弾き返す
中村選手がすかさずロングパス、手薄な千葉の隙を突くも
ストヤノフ選手がスライディング、簡単にはチャンスは生まれない
千葉のサイドの守備に隙が発生、フロンターレが左サイドを駆け上がる
黒津選手からマギヌン選手へとボールは渡り
最後は我那覇選手へパスを繰り出すも
我那覇選手は慌てたのか、シュートは千葉ゴールの上方を通過
我那覇選手のシュートはミスに終わるも、流れは明らかにフロンターレ
中村選手が豪快なドリブル突破、センターラインを一気に駆け抜ける
千葉のスライディングに遭遇するも、続くスローインから千葉ゴールの混戦に突入
黒津選手が懸命にボールをキープするも、千葉の圧力に屈してしまった
この程度でフロンターレの流れは途切れない
中村選手のパスを基点に、黒津選手が再び千葉ゴールに迫る
最後は森選手のシュートが炸裂
直後にシュートを連発し、サポーターは大興奮！
ユースケオーレ〜、ユースケオーレ〜
ユースケオーレ〜、ラーララーラララ〜
フロンターレの攻撃は止まらない
サポーターの絶叫に引き寄せられるように、千葉ゴールへと怒涛の攻撃を披露
千葉のDFが一瞬止まった隙を、中村選手が大胆な中央突破
ゴールライン際から豪快に右足を振り抜き、ボールは捨て身の立石選手に激突
間髪入れずに我那覇選手らが続々と攻撃参加
千葉ゴールを容赦なく脅かす
フロンターレの長き攻撃も終え、千葉がじわじわと反撃開始
長時間の攻撃でフロンターレ守備は散漫と思いきや
好守の切り替えは早く、大きな乱れは見受けられない
千葉のセットプレーの場面も、相澤選手がフリーキックを冷静にキャッチ
後半も佳境の時間帯に突入
森選手のクロスに谷口選手がヘディングシュート
是が非でも勝利が欲しいサポーター
連戦の疲れを気力で振り飛ばし、懸命の声援でピッチに鋭気を送る
マギヌン選手がサイドアタックを披露
だが直後のゴールライン際の攻防で負傷、ピッチの外に搬出された
ピッチ上の選手が一人減ったフロンターレ
千葉はこのチャンスを待ち構えていたのか、突如攻撃態勢を強めてきた
圧力を強めて続々と攻撃参加、続くコーナーキックから
フロンターレゴール前は緊迫の攻防戦に突入する
直後にフロンターレが致命的なミスを犯す
連携の乱れから千葉にボールを奪われ、巻選手にフリーでシュートを放たれる
無人のフロンターレゴールを目掛け、抵抗の術も無くボールが転がる・・・
誰もが失点を覚悟したが、ボールは幸運にもポストに直撃
辛くも命拾いのフロンターレ、だが危機が去った訳では無い
続く千葉のセットプレー、渾身の空中戦でゴールを守り抜く
千葉の猛攻を耐え抜いたフロンターレ
マギヌン選手のドリブルで起死回生のカウンター、中盤を一気に通過する
黒津選手を経由し我那覇選手がお返しの一撃
シュートは立石選手が弾き、コーナーキックの場面に突入
中村選手のショートコーナーはマギヌン選手に託された
マギヌン選手のクロスを、箕輪選手がヘディングシュートを狙う
千葉のクリアボールを森選手がカット、間髪を入れずにクロスを繰り出した
ゴール前に残っていた箕輪選手、巻選手と激しい攻防戦
後半も残り時間は刻一刻と減少
千葉の攻撃意欲は高く確保、一向に衰えを感じない
対するフロンターレも、勝利への執念は絶やさない
鋭い眼光とともに、中村選手のフリーキックが炸裂
黒津選手に代わり、鄭選手（背番号16：FW）を投入
関塚監督も勝負を仕掛けてきた
アマル監督就任後、ホーム初勝利を目指す千葉
凄まじき執念は一向に衰えず、フロンターレを最後まで苦しめる
気迫のシュートがフロンターレゴールを襲う、相澤選手が必死のセーブ
目まぐるしい攻防戦は最後まで途切れない
手薄な千葉の隙を狙い、箕輪選手もシュートを繰り出した
白熱の攻防戦はロスタイム寸間近
満身創痍の90分間は、両者ドローで幕を閉じるのか・・・
そんな思いが過ぎった矢先、千葉ゴール前で鄭選手が粘りのキープ
ボールを後方に戻し、マルコン選手がすかさずクロスを繰り出した！
谷口選手の劇的ヘッドが、千葉ゴールへと吸い込まれた！
土壇場の決勝ゴール、サポーターは狂喜乱舞
たにぐちひろゆき〜、オオタニグチ〜
タニグチ〜、タニグチ〜、オオタニグチ〜
最後まで千葉を攻め立てるフロンターレ、千葉に反撃の余地を与えない
程なく試合終了の瞬間が到来、劇的勝利にゴール裏は歓喜に包まれた
激闘を戦い抜いた選手たち、一様に満面の笑みがこぼれていた
ナビスコ杯準決勝へ加速をつける勝利、満足感は実に高い
最後は中村選手と谷口選手が揃って挨拶
両者とも日本代表初選出は惜しくも逃したが
更なるレベルアップで次なるチャンスを狙って欲しい