川崎フロンターレ VS ジュビロ磐田
〜 2006 J1 第23節 〜
日 時 | 2006年9月17日 19:04 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場(神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 雨 | |||
観 客 数 | 15,482人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 1 | 磐 田 |
2 | 後 半 | 3 | ||
0 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
我那覇 和樹 | 15分 | 18分 | 福西 崇史 | |
ジュニーニョ | 51分 | 57分 | カレン ロバート | |
我那覇 和樹 | 88分 | 78分 | 中山 雅史 | |
87分 | 前田 遼一 |
待望のOBドリームマッチ当日を迎えた
記念すべき一戦を前に、等々力の上空はどんよりとした雲で覆われる
何とか天気が持ってくれぬかと、気持ちばかりがやきもきする
残念ながら雨は降り始めてしまったものの、OB戦の魅力が失われる事は無い
程なくピッチ上に往年の選手たちが集結
OB選手の横断幕も随所に掲げられた
バックスタンドの特設ステージに移動したOB選手達
それを懐かしそうに見守るサポーター、古いレプリカ姿の人も少なくない
降りしきる雨の中、白熱の一戦が開始された
25分ハーフのOBドリームマッチは、瞬く間に終了
10年の歳月と共に、新たな歴史が刻まれてゆく
フロンターレの歴史はこれからも続く、ずっといつまでも・・・
さて、懐古なムードに浸るのはここまで
この日の相手は難敵の磐田、未だホームでの勝ち星が無い
前日に上位のチームが揃って勝利
リーグ戦の優勝を狙うためにも、勝ち点3が必須である
横断幕も取り替えられ、臨戦態勢は整った
降り止まぬ雨を吹き飛ばす如く、サポーターの気合も十分
だが、スターティングメンバーの顔ぶれは予想外
中村選手(背番号14:MF)もマギヌン選手(背番号11:MF)もベンチスタート
選手起用に不可解さが残りつつも(温存策らしいが)、試合開始の時を時を迎えた
開始直後から磐田が意欲的に攻め立てる
太田選手(背番号17:MF)の鋭いミドルシュートで
フロンターレはいきなりコーナーキックの危機を迎えてしまう
スタメンに復帰の寺田選手(背番号13:DF)を筆頭に
フロンターレは早くも守勢を強いられてしまう
前に出たいフロンターレ、だが磐田の切り返しは極めて早い
左サイドから危険なクロスが、フロンターレゴール前へ急接近
伊藤選手(背番号2:DF)が前方に弾き返すものの
こぼれ球を福西選手(背番号23:MF)がすかさずシュート
戸惑うフロンターレをよそに、磐田のサイド攻撃が止まらない
森選手(背番号19:MF)は磐田のスピードに屈し、幾度と振り切られてしまう
フロンターレも直後にフリーキックのチャンスが到来
しかし、原田選手(背番号15:MF)のキックから、有効なチャンスに繋がらない
大粒の雨でピッチの視界は悪化の一途
そんな状況であるものの、箕輪選手(背番号5:DF)を筆頭に
この日もDFも積極的に攻撃に絡む
左サイドを攻め立てたフロンターレ
マルコン選手(背番号6:MF)を軸に磐田の隙を狙うものの
連携が今ひとつかみ合わず、磐田が逆襲を仕掛けてきた
フロンターレが磐田からボールを奪取、カウンターで一気に前線へフィード
最前線のボールを今野選手(背番号18:MF)が懸命に追いかけたが
川口選手(背番号1:GK)が勇敢な飛び出し、ボールはクリアされてしまう
磐田のスピードに手を焼きつつも、フロンターレも攻撃の手を緩めない
マルコン選手(背番号6:MF)のシャープな一撃は、磐田ゴールの上方を通過
磐田の積極的な攻勢を前に、フロンターレの守備は揺さぶられる
磐田が右サイドを深くえぐる、菊池選手(背番号8:MF)に
原田選手がスライディングを仕掛けるも
クロスを封じるには至らず、最後は福西選手にシュートを狙われる
不甲斐ない守備に不安を覚えるも、フロンターレが前線に浮上
ジュニーニョ選手のキープから、ボールは今野選手を経由
磐田ゴールを横切るパスを、我那覇選手(背番号9:FW)が豪快に右足を振り抜く
我那覇選手の強烈な一撃が、磐田ゴールに突き刺さった
苦しい中で生まれた先制ゴールに、場内は俄然ヒートアップ
先制ゴールを皮切りに、フロンターレが本領発揮
・・・の願いも裏腹に、試合の主導権は磐田が握ったまま
素早い連携にDFの対応は軒並み遅れ
太田選手の飛び出しを食い止められず、フリーの体制でシュートを許してしまう
カレン ロバート選手(背番号22:FW)のドリブルを寺田選手が追随
しかし、この場面も振り切られてしまい、ゴールライン際からクロスを許してしまう
ボールはフロンターレゴール正面、太田選手が再度シュートを繰り出す
絶体絶命の場面を迎えてしまうが、相澤選手(背番号21:GK)らの奮闘で
この危機は無失点で切り抜けた
フロンターレの守備に隙が多いのか、磐田の選手は自在にシュートを狙う
フロンターレも反撃の機会はあれど、中村選手が不在の影響からか
磐田のペナルティエリア付近での判断が鈍く、そこを磐田に狙われてしまう
ピッチ上を激しくボールが動く、互いに好機を演出し主導権を狙う
磐田は太田選手のスピードがとにかく脅威
太田選手の高速ドリブルに、有効な対策が見出せないフロンターレ
原田選手のスライディングも届かない、呆気なく交わされてしまった
やがて劣勢に立たされたフロンターレ、磐田のコーナーキックのピンチを迎えてしまう
ゴールを絶対に死守すべき、サポーターの声援に緊張感がほとばしる
ゴール前の攻防戦は何とか守り抜くも、磐田にこぼれ球を拾われてしまう
磐田の度重なる圧力に、フロンターレの守備は苦境を隠せない
一度はピンチを脱したフロンターレだが、磐田のカウンターが襲い掛かる!
要警戒の太田選手が一気に前進、誰も彼を止められない
太田選手の鮮烈な一撃が、フロンターレゴールを窮地に陥れる
こぼれ球を福西選手が押し戻す
ボールはネットの上に乗ったかに見えたが、ゴールの枠内に入っていた
前半も残り少ない時間帯、磐田に同点へと追いつかれてしまった
この得点を発端に、試合の流れは完全に磐田へと傾いてしまう
カレン ロバート選手が豪快なドリブルを披露
フロンターレも瀬戸際で食い止めるものの、明らかに劣勢は否めない
磐田を再度突き放すべく、フロンターレも意欲的に攻撃を披露
だが、それは諸刃の剣、DFが浮上したスペースを磐田は見逃さない
フロンターレの両サイドは半ばがら空き同然
磐田のサイド攻撃に、再三窮地を迎えてしまう
前半はドローで終了、磐田の猛攻を辛うじて耐え抜いた
しかし・・・太田選手のスピードに全く対抗の術が無い
このままでは一方的にやられかねない、不安を抱きつつ状態でハーフタイムに突入
一旦は雨は小降りになれど、再び雨音が激しさを増す
ゴール裏の大旗も水分を含み、振り手の体力を消耗させる
肌寒さで身震いを感じつつ、後半開始の時を迎えた
フロンターレは今野選手を下げ、中村選手を投入し勝負を仕掛ける
おっ、我那覇選手がドリブルで前線に駆け上がる
・・・あれ!?ピントが全然合わない、知らぬ間にMFに切り替わっていた
雨と身震いでカメラの操作もままならない・・・て、単なる操作ミス
AFに戻し撮影続行、大雨でピントを合わせるのも苦労の連続
谷口選手(背番号29:MF)のシュートは・・・、惜しくもクロスバーを直撃
続けて森選手がサイドを浮上、磐田ゴール前の我那覇選手を狙いクロスを放つ
先制攻撃が磐田にダメージを与えたのか、フロンターレが優位に試合を進める
大粒の雨をもろともせず、サポーターの声援も熱気を帯びてきた
川口選手の好セーブが立ちはだかるも、攻撃の手を緩めぬフロンターレ
森選手のシュートを皮切りに、コーナーキックのチャンスを掴み取る
絶好機を迎えたフロンターレ、ジュニーニョ選手が貪欲に磐田ゴールを狙う
最後はもつれたところを押し込み、逆転ゴールをゲットしたぞ!
泥臭いゴールにサポーターも大興奮、豪雨の中タオルを豪快に振り回す
ジュニゴール〜、オーオオオー!
ジュニゴール〜、オーオオオー!
場内を覆う大粒の雨、肉眼では逆サイドの把握が困難
辛うじてファインダー越しで見つめると・・・、磐田の攻撃が牙をむく
フロンターレが窮地を迎えているのだろうか
無失点で切り抜けるのを願うべく、シャッターをひたすら切りまくる
マルコン選手のサイドアタックは不発に終わったフロンターレ
直後磐田が反撃に展じクロスが炸裂、詳細は把握困難なものの
歓喜に浸る磐田のサポーターが目に飛び込んできた
ううむ、敢え無く同点を喫してしまったか・・・
試合は振り出しに戻ったのみ、ジュニーニョ選手の突破力に託したい
だが、磐田の守備はジュニーニョ選手を的確にマーク
得意の突破力は封じ込まれ、追加点の気配は乏しい限り
逆に磐田がカウンターで猛反撃、ロングクロスを福西選手が豪快なヘッド
相澤選手が懸命のセーブで対抗、辛うじてゴールは守り抜く
フロンターレは最終ラインの攻撃参加がなおも旺盛
箕輪選手がゴールライン間近まで浮上、大胆なオーバーラップを披露
森選手のクロスにマルコン選手がヘディングシュートを狙うが
磐田の守備も固く、容易くシュートは放てない
川崎が誇るダブルボランチ、谷口選手と中村選手のコンビが光る
・・・と思いきや、中村選手が途中交代の影響からか、何故か連携がぎこちない
フロンターレは寺田選手に代わり、米山選手(背番号8:DF)を投入
磐田も中山選手(背番号9:FW)を投入、ベテラン同士の対決も注目
磐田の守備の隙に乗じ、ジュニーニョ選手が低い姿勢の突破を図る
一気にシュートの体勢に持ち込むものの
金選手(背番号20:DF)のスライディングに、最後はバランスを崩してしまった
一時期は小康状態であった雨が、再び勢いを増してきた
しかし・・・、太田選手の底知れぬ運動量にはただ脱帽
この選手に「消耗」の言葉は存在しないのか?
頼むから誰か止めてくれ〜
磐田の攻勢にフロンターレは厳しい時間帯
苦境を覆すべく、サポーターは懸命に声援を響かせる
何とか一矢報いたいフロンターレ
この直後に中村選手がシュートを繰り出すも、磐田ゴールをとらえない
そんな間に磐田の猛反撃、誰か!太田選手を止めてくれ!!
太田選手のシュートは相澤選手が弾くも
跳ねたボールが前田選手(背番号18:FW)に接触
ボールはそのままクロスバーを直撃
ああああっ!ゴンゴールがフロンターレゴールに突き刺さる・・・
こぼれ球ををダイビングヘッドで押し込み、中山選手らしい泥臭い一撃が決まった
何てこった、フロンターレは逆転を喫するとは
ゴンゴールに場内は騒然となるも、応援は即座に再開された
劣勢に立たされたフロンターレだが
ピッチ上の選手を信じ、サポーターは力強い声援を送る
磐田の勢いを前に、窮地へと立たされたフロンターレ
選手間の連携が乱れつつも、懸命に磐田ゴールへと前進を図る
途中交代のマギヌン選手が磐田のファウルを誘い
フリーキックのチャンスをゲットしたぞ!
同点に追いつく最高のチャンス、高まる声援を前にマルコン選手のキックが炸裂!
ここは川口選手がファインセーブ、だがフロンターレにはコーナーキックのチャンスが続く
絶好の場面は終わらない、サポーターのボルテージも最高潮に到達しつつある
ゴール前の混戦は、川口選手がセーブで難を逃れた
尚も攻撃の手を止めぬフロンターレ、森選手が鋭いクロスを繰り出すが
これも川口選手がファインセーブ、どうしてもゴールを奪えない
圧巻のセーブの連続、川口選手にはまさに「神」が宿っている
残り時間も僅かとなってしまった
窮地へ立たされたフロンターレ、決死のパワープレーに突入
箕輪選手も前線へ参加、あらゆる選手が無我夢中で攻めるものの
磐田も激しい守備で対抗、どうしても同点ゴールを奪えない
必死のフロンターレをあざ笑うが如く、磐田のカウンターが牙をむく
呆気なく4点目を奪われたフロンターレ、もはやこれまでであろうか・・・
違う、試合はまだ続いている
リスタート直後に我那覇選手が、電光石火のゴールを決めた!
磐田に1点差に詰め寄った、勝負はまだ終わっていない
守勢の磐田を猛然と攻めたフロンターレ、最後のビッグチャンスが到来
中村選手のフリーキックは放物線を描き、箕輪選手の頭上に落下
劇的ゴールが磐田ゴールに突き刺さる!
・・・つもりが無情のオフサイド、同点ゴールは幻と化す
劇的ドラマはここまで、フロンターレは最後まで食い下がるも
磐田ゴールを割る事無くタイムアップを迎えた
磐田に手痛い黒星、選手層の薄さや采配面の不可解さ(?)も露呈
3位に転落し首位争いは正念場を迎えた
快進撃に冷や水をさす敗戦に、苦汁をなめさせられた思いである
まぁ、今年初のゴンダンスの方が屈辱かぁ・・・
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:森・谷口・原田・マルコン・今野 FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:吉原・井川・米山・中村・松下・マギヌン・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
今野>中村(45分) 寺田>米山(63分) 原田>マギヌン(70分) |