夕刻の等々力陸上競技場、この時期の週末にナイターは珍しい
幸いにも肌寒さは感じず、観戦には適した状況
甲府の選手紹介、オーロラビジョンにはフロンターレを解雇された
茂原選手（背番号33：FW）の名前が浮かぶ
かつての戦友をねぎらうかのように、フロンターレサポーターからは
拍手と茂原選手のコールが沸き起こる
試合開始の時を迎えた、青新聞を堂々と広げ、選手を出迎える
前回の対決では不覚を食らっただけに、是が非でも勝利を掴みたい
攻撃的布陣の甲府、左サイドを深くえぐり
早々にコーナーキックのチャンスを得た
優勝候補のチームをも沈めた攻撃陣、油断は絶対に禁物
甲府のユニフォームに袖を通した茂原選手を確認
波乱万丈の時を経て、かつてのチームメイトとの対決に
どんな思いをはせているのであろうか
攻撃が持ち味の両者、試合は早々に派手な様相を帯びてきた
石原選手（背番号7：MF）がシュートを繰り出すも
吉原選手（背番号1：GK）の正面を突いた
対するフロンターレも攻撃意欲は十分だ
中村選手（背番号14：MF）がドリブルで一気に浮上
得意のミドルシュートを繰り出したが、インド戦のように華麗には決まらない
ピッチ上では激しい攻防戦、茂原選手は好守で闘志を見せる
フロンターレは寺田選手（背番号13：DF）がマークを担当
茂原選手の動きを封じ、甲府に攻撃機を与えない
ただ、DFとGKの連携が乱れ、甲府にバックパスを奪われかけたのはいただけない
甲府は守備も安定、フロンターレのカウンターを封じ込めた
すかさず甲府がカウンターの体勢、バレー選手（背番号16：FW）のクロスは
藤田選手（背番号10：MF）に到達
フロンターレのマークが抜けたところを、シュートを繰り出されてしまう
フロンターレもじわりと反撃開始
左サイドから右に展開、密集地帯を斜めに切れ込み
甲府の守備のミスを誘い、コーナーキックのチャンスを得た
絶好のチャンスに、谷口選手（背番号29：MF）が空中戦に挑むも
甲府の堅守に阻まれ、決定的なチャンスには至らない
フロンターレは森選手（背番号19：MF）の動きが冴える
守備面では茂原選手の行く手を遮り
ロングクロスの精度は高い、逆サイドのマルコン選手を確実にとらえた
両者の攻防戦は激しさを増す、甲府の攻撃にフロンターレはいささか押され気味
杉山選手（背番号32：DF）のオーバーラップに
マルコン選手（背番号6：MF）がスライディングに入るも
ボールはゴールラインを割り込み、甲府にコーナーキックを与えてしまった
フロンターレゴール付近に緊張感が走る
危険を察知したゴール裏の大旗が、左右に小刻みにゆれ
甲府に無言の圧力を加える
コーナーキックからのボールは林選手（背番号31：MF）の頭を狙うが
箕輪選手が対抗、高さで林選手の動きを封印
続けてビジュ選手（背番号20：DF）がこぼれ球を拾いに入るも
バランスを崩してしまい、ボールはゴールラインを割り込んだ
ゴールキックから反撃開始のフロンターレ、サポーターも一気呵成の声援を送る
茂原選手には厳しいマークで対抗、自在にプレーは許さない
甲府の乱れに乗じ、フロンターレがボールを奪取
カウンターで前線に一気に浮上、一旦は阿部選手(背番号1：GK）の
手中にボールがおさまるが
直後に甲府ゴールに再接近、我那覇選手（背番号9：FW）がシュートの体制に入る
我那覇選手の繰り出したシュートは、甲府ゴールへと流れ込んだ
待望の先制ゴールに、場内は一気にヒートアップ！
・・・が、歓喜の直後に最大のピンチが到来
バレー選手の突破を許したフロンターレ、強烈な一撃を食らってしまう
吉原選手（背番号1：GK）が飛び出し、フロンターレゴールはがら空き同然
だが、シュートは箕輪選手が辛うじてクリア、瀬戸際で失点だけは免れた
甲府のコーナーキックからの攻撃を防いだフロンターレ
反撃体制に移ろうとするが、ここは不安定さを垣間見せる
その隙を甲府が攻め立てる、フロンターレの守備は幾分乱れるも
甲府に決定的なチャンスを与えず、体を張ってゴールを守り抜く
両者の激しい攻防が続く、空中戦は互角の戦いを演ずる
かつてのJ2時代とは信じ難い戦いが、目の前で繰り広げられる
甲府サイドを深く攻めるフロンターレ
我那覇選手へのマークを筆頭に、甲府も粘り強く守り抜く
甲府の攻撃の軸はバレー選手、フロンターレも最警戒の布陣で対抗
前半も佳境の時間帯に突入、寺田選手の奮闘が光る
自ら突破を仕掛け、甲府からセットプレーを奪い取る
中村選手のフリーキックでプレー再開、空中戦を仕掛け場内を沸かせる
激しい攻防は延々と続く
甲府にファウルを献上したフロンターレ、残り僅かでありながら守勢を強いられる
・・・あああっ！何てヴァン君はかわいいのだぁぁぁあ！
・・・いかん、試合に集中せねば
前半終了間際に両者チャンスを掴むも、得点機には至らない
フロンターレが1点リードで前半終了
・・・あぁ、ヴァン君のしっぽを掴んで見たい
頼む、思いっきり引っ張らせてくれ！（爆）
ヴァン君のしっぽを掴めぬまま、後半開始の時を迎えた
Gゾーンも青く熱く染まり、ピッチ上にエールを送る
早速ケンゴが浮上、インド戦の鮮烈さの再現なるか
・・・が、ここは遠征お疲れ様なのか、甲府の守備網に捕まってしまった
だが、直後に見せ場が到来
谷口選手がピッチに転倒、フロンターレがセットプレーのチャンスを得た
ボールを蹴るのは中村選手、鋭いボールはマルコン選手のヘッドをとらえた
甲府に対し攻勢を強めるフロンターレ
ジュニーニョ選手も復帰明けとは思えぬ、力強いドリブルを見せる
甲府ゴールに何度も迫ったが、甲府の激しい守備が待ち受ける
だが、追加点は間近に迫っていた
背後からのパスを受けた我那覇選手、一瞬の隙を見逃さず
斜め角度からボールを蹴り込んだ
ボールは甲府ゴールへと吸い込まれ、2点目をゲット！
選手もサポーターも大興奮、応援の中心部には水しぶきが舞う
場内が歓喜に染まる中、フロンターレは次なる手を仕掛けてきた
森選手がサイドをじわりと浮上、前方を見据えて強烈なシュート！
甲府も攻撃的な姿勢を維持、フロンターレはバレー選手に対し警戒心を緩めない
茂原選手にもマークを徹底、甲府の攻撃の芽を潰す
甲府の反撃を凌いだフロンターレ、ジュニーニョ選手が怒涛のカウンター！
ドリブルで中盤を一気に突破、甲府の選手を振り切りに入る
直後、甲府の選手の手が、ジュニーニョ選手の画面を直撃
ジュニーニョ選手は苦悶の表情と共に、ピッチに崩れ落ちた
ジュニーニョ選手の闘志が導いたコーナーキック、応援は俄然ヒートアップ
マギヌン選手（背番号11：MF）のキックに
マルコン選手が空中戦を挑むが、このチャンスは逃してしまった
高まる熱気に引き寄せられる如く、ジュニーニョ選手がペナルティエリアに侵入
阿部選手を引き寄せ、得意の角度からシュートを繰り出すも
ボールはポストの外側を通過、惜しくも追加点は得られない
甲府も試合を諦めてはいない、隙あらばぐいぐい浮上を図る
だが、最前線の連携は乱れを隠せない
フロンターレの守備に慌ては不要、堅実な守備でピンチを断ち切る
後半も半分以上を経過、応援にも余裕が生じたのか、タオルを豪快に振り回す
甲府はボールを左右に繋ぎ、攻撃の隙を探しているが
フロンターレの守備は集中力を保ち、易々とシュートを許さない
吉原選手も安定度は高い、手中におさめたボールは絶対にこぼさない
出場停止明けのマギヌン選手も気合を絶やさない
空中戦を競り合い、そして甲府ゴールへと急接近
我那覇選手もボールのキープ力を維持、インド遠征の疲労を微塵も感じさせない
甲府は打つ手が乏しくなってきた
激しい当たりからフロンターレのファウルを誘い
セットプレーで活路を見出そうとするも、決定的な形に持ち込めない
2点リードを確保するも、フロンターレの姿勢に変化は見られない
バックラインを中盤まで引き上げ、積極的にボールを供給
谷口選手とバレー選手が交錯、直後にボールはゴールラインを割った
高まる声援の中、ショートコーナーを中村選手がシャープに振りぬく
甲府も必死に反撃に出るも、クロスボールは箕輪選手がヘッドで弾き返す
ジュニーニョ選手も鋭い眼光、猛然と甲府ゴールへ迫る
後半も残された時間は僅かである
甲府も攻勢を強めるが、フロンターレはキーマンの茂原選手を封印
混戦にもつれ込むもフロンターレは慌てない
吉原選手も堅実なセーブ、DFとの意思疎通も万全なようだ
甲府は攻撃の形が崩壊、もはやゴールを奪うのは困難なようだ
フロンターレの勝利はほぼ確実、時間が過ぎ去るのを待つだけ
終了間際に決定機を得たが・・・、頭に影に隠れて撮影失敗
甲府の反撃を振り切り、試合は程なくタイムアップ
ほぼ3ヶ月ぶり（間違え＞5/17の大分戦以来だった・・・）
の完封勝利に、場内は歓喜で包まれた
無失点の立役者、吉原選手がこの日の「お立ち台」
安定感が高いセーブは、見るものの信頼を引き寄せた
次は強敵浦和戦、浦和の攻撃陣は手ごわいが、無失点で頼んだぞ！