川崎フロンターレ VS 京都パープルサンガ
〜 2006 J1 第29節 〜
日 時 | 2006年10月28日 14:04 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場(神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 晴れのち曇り | |||
観 客 数 | 10,505人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 0 | 京 都 |
1 | 後 半 | 0 | ||
2 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
我那覇 和樹 | 38分 | |||
マギヌン | 85分 |
この日の等々力はウエディングデー
フロンターレサポーターの新郎新婦がピッチに登場
新たな門出を祝い、場内は暖かい拍手で包まれた
等々力陸上競技場のアウェイ側には、京都サポーターが陣取る
J2降格を阻止すべく、瀬戸際の戦いを強いられる
J2降格を体験した者として、その心中や理解できる
だが、フロンターレも「優勝」の二文字、大きな目標を抱いている
巷での注目度は低い勝負かも知れぬが
熱きサポーターには無関係、目の前の勝負に集中するのみ
リーグ戦も残すは6試合、頂点に立つべく絶対に落とせぬ戦いが迫る
場内の熱気も急上昇、戦いの舞台は整った
試合は静かな立ち上がり、京都の先制攻撃を
いなしたフロンターレが、先ずは様子をうかがう
相手は最下位であるものの、慎重さがうかがえる
京都の布陣は引き気味を予想するも、意外にも積極性を見せる
フロンターレは左サイドを展開、マルコン選手(背番号6:MF)が
マギヌン選手(背番号11:MF)へパスを放つが、互いの呼吸は合わず
フロンターレが続けて左サイドを突く
マギヌン選手が京都のタックルに転倒
続くセットプレーのチャンスは、自らフリーキックを繰り出した
攻撃の手を緩めぬフロンターレ、右サイドを繋ぎ京都ゴールへと迫る
コーナーキックのからの空中戦を経由し
谷口選手(背番号29:MF)がジュニーニョ選手(背番号10:FW)へパス
京都の背後を突いたと思いきや、オフサイドの判定
フロンターレの攻撃は止まらない
マギヌン選手のパスがジュニーニョ選手に達したところを
手島選手(背番号32:DF)が腕を突き出し、京都がファウル
フロンターレは絶好の位置でのフリーキックを得た
サポーターの声援の後押しを受け
中村選手(背番号14:MF)がフリーキックを繰り出した
ここはボールが外側に流れ、京都ゴールに脅威を与えない
京都も攻撃姿勢をあらわにする
パウリーニョ選手(背番号10:FW)を軸とし、ボールを左右へ振り分ける
フロンターレは京都からボールを奪取
マギヌン選手が一気に前進を図るが、後に続く選手がいない
積極姿勢を貫くフロンターレ、高いボールにマルコン選手が飛び出し
コーナーキックのチャンスを掴む
京都ゴール前は混戦に突入、ゴール裏からの熱気を抱き
谷口選手(背番号29:MF)が飛び込むも、京都のプレッシャーにバランスを崩す
フロンターレはプレーが雑な気配、こぼれ球は京都に拾われた
一旦仕切り直しのフロンターレ、森選手(背番号19:MF)のクロスを
マルコン選手がヘッドで折り返す
再度コーナーキックのチャンスを得るも、ここも雑さが否めない
実力では優位に立つフロンターレだが、試合の主導権は不明確
その後の攻撃もボールを延々と繋ぐなど、ちぐはぐさが目に付いてしまう
京都の攻撃はミスが多い、この隙に先制点が欲しいフロンターレ
マギヌン選手がクロスを繰り出した
我那覇選手(背番号9:FW)が懸命に追うも、ここは繋がらない
中村選手も前後左右にパスを散らすが、後に続く選手がいない
京都もじわりと反撃体勢、パウリーニョ選手の動きに
フロンターレの守備は警戒心を絶やさない
時間が経過すれど、フロンターレの調子がどうも変だ
京都にいつしかお付き合いなのか
全体に緻密さが乏しく、攻撃にも大胆さが見られない
そんな間に京都が攻めてきた、中山選手(背番号15:MF)のスルーパスを
中払選手(背番号14:MF)がノーマークでシュートを放つ
グラインダー気味のシュートであったが、吉原選手(背番号1:GK)が冷静にキャッチ
ピンチを凌いだフロンターレ、そろそろ圧巻の攻撃を見せて欲しい
・・・が、未だパッとしない、我那覇選手へのマークが厳しいのは当然としても
不思議とちぐはぐな試合運びはいただけない
縦に飛び出したジュニーニョ選手も呼吸が合わず、思わず天を仰ぐ
我慢を強いられた京都が反撃開始、長いパスを交えて右サイドに展開
小原選手(背番号24:FW)が狭い角度ながらも、シュートを繰り出す
前半も30分以上は経過しただろうか、いい加減に先制ゴールが欲しくなる
マルコン選手が強力に左足を振りぬくも、西村選手(背番号26:GK)の正面を直撃
なおも歯切れが悪いフロンターレ、中村選手の動きも冴えに乏しい
フロンターレの攻撃を食い止めた京都が、カウンターを仕掛けてきた
ミドルレンジからのシュートを許すも、フロンターレゴールへは詰め寄られず
決定的なピンチには至らない
続くフロンターレの攻撃・・・、谷口選手のパスも繋がらない
歯がゆい状況から脱せないフロンターレ、フラストレーションが微妙に蓄積される
それでもジュニーニョ選手がファウルを誘発、セットプレーの機会が到来
前半も佳境の時間帯、ゴールを嘱望するサポーターが気合を込める
盛大な声援と共に、中村選手がフリーキックの体勢に入った
京都ゴール前は壮絶な空中戦に突入
中村選手のキックは大きく曲がる、ボールはどこに消えたのだ!?
気がつけば我那覇選手が、渾身のヘディングシュートを決めていた
ようやく訪れたゴールの瞬間、場内は盛大な歓声に包まれた
先制ゴールで目覚めたフロンターレ、ジュニーニョ選手が豪快なドリブル突破
京都ゴール直前で転倒するも、場内を俄然盛り立てた
京都も土壇場で逆襲に転じ、セットプレーのチャンスを掴む
最後のピンチも無失点で切り抜けたフロンターレ、前半は1点リードで折り返す
ハーフタイム中にオーロラビジョンに目を向けるサポーター
同時刻開始の磐田VS浦和戦の途中経過が映し出されると
場内は盛大な拍手、浦和が2点リードを喫しているぞ
首位浦和と勝ち点差を縮めるチャンス到来
ふろん太君も思わず気合が入る!?
程なく後半開始、円陣を組む選手たちの背中から気合がみなぎる
ゴールポストに向かう吉原選手の表情も、心地よい緊張感が漂う
無失点勝利へ向け、気合も十分と見た
京都が立ち上がりの不意を突いてきた
勢い良く突破を仕掛けるも、フロンターレは冷静に対処
フロンターレはアウトサイドから前線にパスを供給
試合の流れを手元に引き寄せる
・・・が、序盤のフロンターレはちぐはぐさが残るのか、攻撃に安定感が乏しい
対する京都も角田選手(背番号33:MF)がミドルシュートを放つが
吉原選手が冷静にキャッチ、守備に不安は感じない
直後にフロンターレにビックチャンスが訪れた
突破を図った谷口選手と京都の選手が接触
谷口選手が激しく転倒、至近距離からフリーキックのチャンスを得たぞ
絶好の場面到来に、俄然沸き立つサポーター
盛大な声援の後押しを受け、中村選手が右足を振り抜いた!
・・・が、中村選手のシュートはクロスバーを直撃
窮地の京都に対し、続けて猛攻を仕掛けたフロンターレだが
一瞬の隙を許し、京都に左サイドを突かれてしまう
渡邉選手(背番号22:MF)が鋭いクロスを放つが
ボールはフロンターレゴールを外れ、辛くも救われた
なおも京都が攻め立てる、この危機に寺田選手(背番号13:DF)が立ち向かう
的確なカバーと激しい競り合い、京都の勢いを徐々に弱める
京都の攻撃を耐え抜いたフロンターレ、カウンターで逆襲開始
中村選手がシャープなパスを繰り出し、ジュニーニョ選手が呼応し一気に飛び出す
危険を察知した西村選手が飛び出し、ジュニーニョ選手と激しく交錯
もつれた2人のもとに主審が駆け寄り、イエローカードが掲げられた
絶好の時間帯でPKをゲット!京都を突き放す絶好のチャンス
熱狂的なサポーターの声援と共に、ジュニーニョ選手のPKが炸裂!
・・・ああぁっっっ!!PKは外にそれてしまった
さすがにこれは考え過ぎだよぉ〜
息を吹き返した京都サポーター、フロンターレは劣勢へと転落するのか
不安が脳裏を過ぎるも、試合の大勢は変わらない
京都の反撃も短時間で断ち切り、フロンターレがじわじわと京都を攻める
1点リードの京都に対し、手を緩めぬフロンターレ
セットプレーの場面は、マルコン選手がシャープなキックを繰り出す
京都の攻撃も単発で抑え、ジュニーニョ選手も前線で奮闘
京都の厳しいマークを振り切り、強烈なミドルシュートを披露
京都は正面突破が厳しいのか、サイドから活路を見出す
パウリーニョ選手がクロスを繰り出すも、大きく流れてしまった
続けて右サイドから加藤選手(背番号27:MF)が浮上
京都の攻撃にもフロンターレは慌てない、体を寄せて突破を阻止
後半も中間点をとうに経過、応援の勢いも保たれる
この時間帯のフロンターレは前線が振るわない
ジュニーニョ選手へのマークも厳しく、自在なプレーは封印される
京都も闘志は廃れていない、パウリーニョ選手・加藤選手らが粘りの攻めを見せる
京都がコーナーキックの場面を迎えた
フロンターレゴール前は壮絶な空中戦になるも
必死に弾き返すフロンターレ、最後はこぼれ球を伊藤選手(背番号2:DF)がクリア
中盤のもつれから、フロンターレはファウルを犯してしまう
京都は石井選手(背番号17:MF)のフリーキック
フロンターレも集中力を切らさない、箕輪選手が決死のヘディングで空中戦に挑む
最後は吉原選手がキャッチ、簡単にはゴールを明け渡さない
・・・が、危機は完全に消え去らない、パウリーニョ選手に独走を許してしまう
吉原選手も引き出され、フロンターレゴールはがら空き同然だ!
ここは運にも救われた、パウリーニョ選手のシュートはサイドネットに突き刺さる
京都の攻撃ばかりではつまらない、いい加減に追加点が欲しくなる
この場面は森選手が魅せた、フリーでパスを受けるや、一気に京都ゴールへと迫る
至近距離からシュートを繰り出すが、西村選手の真正面
絶好の場面であったが、シュートは正直過ぎたか
程なくピッチには、黒津選手(背番号24:FW)が投入
直後のコーナーキックの場面、早速シュートに絡む
後が無い京都も攻撃の枚数を増やしてきた
勢いを増す京都の攻撃を前に、フロンターレの守備は正念場を迎えた
コーナーキックのピンチを迎えるも、観客席からは熱きサポートで立ち向かう
ピッチ上の選手も応えてくれた、京都の猛攻に苦しみつつも懸命に耐え凌ぐ
我慢を重ねたフロンターレに、待望の瞬間が訪れた
中村選手のスルーパスに、マギヌン選手が反応
京都DFの間を割って入り、京都ゴールにボールを流し込む
京都を突き放す劇的ゴール!中村選手が歓喜のガッツポーズ
我慢を強いられたサポーターも、喜びを一気に爆発だぁ〜
だが、勝負はまだ終わっていない
J1残留へ後が無い京都も必死の反撃
シュートを繰り出すパウリーニョ選手、その瞳は輝きを失っていない
ならば、フロンターレもゴールを守り抜くのみ
パウリーニョ選手の突破に対し、森選手が冷静な守備で食い止めた
終了間際で勝利を確信したサポーター
両腕を力強く突き上げ、アバンテの応援に突入だ!
京都の追撃を振り切り試合終了
暫定2位に浮上すると同時に、浦和が磐田に敗れたため
首位との勝ち点差は4に縮小、逆転優勝の可能性は一気に拡大
残り5試合も全力勝負、歓喜の時を迎えるべく共に戦おう
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:吉原 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:森・谷口・中村・マルコン・マギヌン FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:相澤・佐原・井川・原田・今野・鄭・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
マルコン>井川(72分) 我那覇>黒津(75分) マギヌン>原田(89分) |