川崎フロンターレ VS サガン鳥栖
〜 第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦 〜
日 時 | 2006年11月4日 13:04 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場(神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 5,026人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 鳥 栖 |
3 | 後 半 | 0 | ||
3 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
中村 憲剛 | 77分 | |||
鄭 大世 | 80分 | |||
ジュニーニョ | 89分 |
天皇杯の季節が到来、今年も日本一を目指しての戦いが始まった
場内はリーグ戦とは異なり、スポンサーの看板が撤去
いつも看板がある場所に、横断幕が次々と設置されている
アウェイ側には鳥栖サポーターの姿
ゲートフラッグには「田舎魂」と書かれているが
2年前と比較すると、横断幕も結構洗練された気が
天皇杯は閑散さが付きまとうが、熱きサポーターには関係ない
鳥栖の挑戦を受けるべく、丸亀行きの切符をかけた戦いがスタート
立ち上がりは鳥栖が攻勢を見せる
山口選手(背番号20:FW)が左サイドを浮上、早速クロスを繰り出した
中盤からも積極的にパスを供給、攻撃意欲も十分だ
フロンターレも早々に鳥栖を攻める
マギヌン選手(背番号11:MF)がドリブルで突破を図る
単独突破はさすがに無理があるのか、鳥栖の守備に捕まってしまった
歯切れが悪いフロンターレ、パスも乱れ鳥栖に奪われてしまう
鳥栖がすかさず速攻の体勢、長谷川選手(背番号26:DF)がオーバーラップを図るが
フロンターレは寺田選手(背番号13:DF)が対処
大型選手同士の攻防は、見ごたえ十分
フロンターレはサイドチェンジから左を前進
伊藤選手(背番号2:DF)が中村選手にパスを放つも
鳥栖の厳しいマークに、動きは制約される
それでも鳥栖の選手を振り払い、鋭いクロスを繰り出すも
ボールは我那覇選手(背番号9:FW)には届かない
中村選手がピッチを左右に走る、左前方へとパスを供給
マギヌン選手が懸命に追うも、ここも鳥栖の選手に囲まれた
鳥栖はすかさずカウンターを披露、上位チームに対しセオリー通りの戦術を見せる
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)がゴールライン付近へ浮上
クロスボールは鳥栖の選手にぶつかりゴールラインを割り込んだ
フロンターレはコーナーキックのチャンスを得た
マギヌン選手が意表を突いた、ショートコーナーを披露
マルコン選手(背番号6:MF)が鋭く左足を振り抜き、クロスを繰り出す
両サイドから圧力をかけるフロンターレ、鳥栖もゴール前を固めて対抗
鳥栖の攻撃は依然としてカウンターが主体
フロンターレは次々と鳥栖の攻撃を弾き返す
対するフロンターレも鳥栖ゴールへと迫る・・・のだが
寸前で鳥栖の堅守が待つ、ジュニーニョ選手の突破も通用しない
波に乗れないフロンターレ、鳥栖の素早い連携に、DFが浮き足立ってしまう
・・・しまった、山口選手が至近距離から鋭いシュートを繰り出した
シュートの直前に副審が旗を掲げた、ここはオフサイドの判定に命拾い
鳥栖のペースにはまり気味のフロンターレ、攻撃を促すべく腕を突き出すサポーター
中村選手も徐々に本領発揮、前後左右へとすかさずボールを散らす
ただ、前線はいただけない。マギヌン選手がドリブル突破を仕掛け
鳥栖の守備に捕まる場面も少なくない
右サイドに展開のフロンターレ、森選手(背番号19:MF)のクロスは鳥栖の選手に激突
クリアボール?を拾った中村選手がすかさずシュート
鳥栖の守備に苦しみつつも、最後は我那覇選手へ託したが
シュートはシュナイダー選手(背番号1:GK)の正面を突いてしまう
フロンターレは右サイドを前進、鳥栖からコーナーキックを掴み取った
サポーターの盛大な声援と共に、中村選手のフリーキックが炸裂
ボールは寺田選手の頭を狙うも、鳥栖の選手が体を押し付け
空中でのバランスを乱してしまう
鳥栖が中盤でボールをキープ・・・と思う間もなく、すかさず左サイドへと叩く
吉田選手(背番号13:MF)がライン際まで前進
サイドが手薄なフロンターレ、森選手がすかさずマークに入る
鳥栖がボールをじっくりとキープ、距離を保ちフロンターレゴール前をうかがう
フロンターレもマンマークで対抗するが
吉田選手が一瞬の隙を狙いクロスを繰り出す
このクロスボールに、山口選手が空中戦を仕掛けてきた
フロンターレは谷口選手(背番号29:MF)が対抗
山口選手の腕に手を沿えブロック、この危機を免れた
歯がゆい状況から逃れられないフロンターレ、いい加減に本領を見せて欲しい
マルコン選手のロングクロスに、谷口選手がヘッドで飛び込む
鳥栖も攻撃の手を止めない
それでもフロンターレは徐々に守備も安定、鳥栖のスピードにも慣れつつある
フロンターレも右サイドをすかさず浮上、我那覇選手がファウルで転倒
絶好のセットプレーの場面が到来、チャンスとばかりに意気込むサポーター
だが、このセットプレーも生かせない、攻撃は本調子とは言い難い
ピッチ上はこう着状態へ、そんな中鳥栖のプレーに荒さが増す
マギヌン選手とジュニーニョ選手が、接触プレーから続々と転倒
ジュニーニョ選手が倒された直後、素早いリスタートから
中村選手がシュートを放ったが、惜しくも鳥栖ゴールから外れてしまう
鳥栖はスピードが低下傾向、ここはフロンターレが付け入る隙
しかし、鳥栖は守備偏重、フロンターレの動きも鳥栖ゴール直前で封印される
ここまで手数が増えると、さすがのジュニーニョ選手も易々と突破は不能
我那覇選手の存在感も薄い、攻撃に絡む場面が実に少ない
鳥栖がワンツーで突破を図る、鳥栖の連携のスピードは想像以上
巧みなパスワークはなかなかのもの、カメラが全然追いつかない場面も
かつてJ2で対決した頃と比べると、実力は格段に増していた
圧雲の隙間から、強烈な日光が場内に差し込む
我那覇選手のシュートにあわせ、応援も熱気が帯びてきた
ピッチ上にも活況が戻ってきた、鳥栖のサイド攻撃は当然要警戒
フロンターレも反撃に転じ、セットプレーのチャンスが連続
マギヌン選手のコーナーキックに引き続き、中村選手が逆足でフリーキック
弾き返されたボールは箕輪選手がフォロー
ロングクロスに我那覇選手が飛び込む
至近距離から押し込んだボールは、鳥栖ゴールへ転がり込むも
僅かに外側を通過、惜しくも先制ゴールは奪えなかった
鳥栖も負けじと反撃体勢、高橋選手(背番号14:MF)のクロスが襲い掛かる
森選手が体を張ってシュートは阻止するも、こぼれ球を鳥栖に拾われてしまう
すかさず鳥栖がヘディングシュート、吉原選手も必死に防御
前半も残り時間は僅かであった、終了間際にジュニーニョ選手がシュートを放つが
鳥栖から先制点は奪えなかった
鳥栖の健闘が光った45分、反面フロンターレ的には不満が多い
相手のリズムに合わせる悪い癖が目立つ、フラストレーションが蓄積してしまう
そんなこんなで後半開始、強烈な日差しがまぶしくてたまらない
前半を互角に競った鳥栖サポーター、こちらも気合は十分なようだ
箕輪選手がファウルで転倒、フロンターレが早々のフリーキックのチャンス
中村選手のキックは谷口選手を狙うが
高橋選手の左腕が妨害、シュートの体勢に持ち込めない
混戦のこぼれ球は中村選手の元へ、豪快にシュートで締めくくる
鳥栖は後半からJ2日本人得点王、新居選手(背番号11:FW)を投入してきたぞ
裏を突かれるとやられかねない、バックラインからも緊張感が漂ってくる
鳥栖の攻撃をしのいだフロンターレ、中村選手が森選手にパスを繰り出す
廣瀬選手(背番号28:MF)が側面にまとわりつくも
一旦外側に逃れ、廣瀬選手のマークをうまくかわす
続けて谷口選手へパスを供給、シュートを繰り出し鳥栖ゴールを脅かす
フロンターレが優位な時間帯、だがこの2人は調子はイマイチ?
特にジュニーニョ選手が深刻
ボールのキープ力がいまひとつ、ここも鳥栖にボールを奪われてしまう
フロンターレが続けて正面突破を仕掛けるも、鳥栖の守りを崩すには至らない
ならばと中村選手の判断力が冴える
すかさず左サイドへパスを供給、マルコン選手の攻撃を巧みに引き出す
ピッチサイドには松本監督の姿
かつて指揮を執ったチームを、どのように見ているのだろうか
そんな間に鳥栖が攻勢を強める
フリーキックを皮切りに右サイドを攻める、フロンターレは忍耐の時間帯
強まる鳥栖の攻勢を前に、反撃を促すべく声援を送るサポーター
廣瀬選手の切れ込みに反応が遅れたフロンターレ
狭い角度ながらもシュートを許し、冷や汗をかかされた
程なくしてフロンターレは選手交代に踏み切った
連携面に難のある?マギヌン選手に代わり
原田選手(背番号15:MF)をピッチに投入
前線で我那覇選手がボールをキープ、袖を引っ張られながらも懸命に堪える
粘りが功を奏したのか、鳥栖からコーナーキックのチャンスを得た
先制点のチャンス到来に、俄然沸き立つサポーター
原田選手のコーナーキックに、寺田選手が果敢に空中戦を挑む
直後に中村選手がピッチに転倒、顔面を痛々しく覆っている
フロンターレが再びフリーキックの場面、原田選手のキックは金選手の顔面を直撃
両者痛み分けで、攻防戦が過ぎ去ったと言うべきか
一度はチャンスが潰えるも、マルコン選手一気のサイドアタック
斜めから繰り出された鋭い一撃は、シュナイダー選手が必死に弾き出す
直後のコーナーキックのチャンスは逃したフロンターレ
鳥栖のカウンターが襲い掛かるも、原田選手が好守備で食い止めた
逆にフロンターレが一気に浮上、森選手が冷静に前方を見据える
ジュニーニョ選手が高橋選手と交錯、またもやセットプレーのチャンスを得たぞ
中村選手の選択は意外にもショートコーナー、これは鳥栖には通用せず
鳥栖も即座にカウンター、新居選手がペナルティエリアへと迫る
新居選手にプレッシャーをかけるや、背後の選手へボールを逃がすも
鳥栖はその後が続かず、フロンターレに脅威を与えない
未だ先取点を奪えぬも、じわじわと攻撃の形を組み立てるフロンターレ
ジュニーニョ選手の足元がもうひとつ落ち着かぬが
谷口選手へ軽快にパスを供給、鳥栖から惜しくもファウルは得られず
後半も佳境の時間帯・・・、新居選手の動きにフロンターレが幻惑される
ゴール前の混戦から、濱田選手(背番号7:MF)にシュートを放たれてしまった
シュートはフロンターレゴールの外側を一気に通過、これは命拾い
直後に鳥栖のコーナーキック、更にはクロスがフロンターレゴールを襲う
ここは我慢の時間帯、高いボールを寡黙に弾き返す
鳥栖の猛攻を耐え抜いたフロンターレ、中村選手が左サイドを駆け上がる
鋭く見据えた視線の先は・・・、鳥栖ゴールを目掛け右足を振り抜いた!
中村選手のミドルシュートは、鳥栖ゴールへと突き刺さる
誰もが待ち侘びた先制ゴール、場内は歓喜に満ち溢れる
鳥栖もすかさず逆襲開始、だがフロンターレの守備は慌てず防御
フロンターレはすかさず左サイドへフィード、マルコン選手のスルーパスは
鳥栖のスライディングを誘発、コーナーキックのチャンスを得たぞ
原田選手のコーナーキック、鄭選手(背番号16:FW)が豪快なダイビングヘッド!
テセが歓喜の宙返り、勝利をぐっと引き寄せた
タオルを振り回すサポーター、そんな間にもフロンターレの猛攻は止まらない
マルコン選手が鳥栖ゴールに迫り、至近距離から強烈なシュートを浴びせる
試合の流れは完全にフロンターレ、集中力の切れた鳥栖にとどめを狙う
鳥栖の反撃も冷静に対処
残り時間もごく僅か、勝利も確実になりつつある
ジュニーニョ選手がダメ押しの3点目、これで勝負あった
サポーターも勝利を確信、両腕を力強く突き上げ最後の応援
程なく試合終了、激闘を終えた森選手がピッチに崩れ落ちた
鳥栖の挑戦に苦しみつつも、元日決戦へ向けて一歩を踏み出した
次の戦いの舞台は丸亀、日本一へ向けて力の限り応援しよう
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:吉原 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:森・谷口・中村・マルコン・マギヌン FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:植草・佐原・井川・原田・飛弾・今野・鄭 |
<フロンターレの選手交代> |
マギヌン>原田(61分) 我那覇>鄭(78分) |