川崎フロンターレ VS アビスパ福岡
〜 2006 J1 第31節 〜
日 時 | 2006年11月18日 14:04 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場(神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 12,871人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 福 岡 |
2 | 後 半 | 1 | ||
2 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
我那覇 和樹 | 60分 | 80分 | 田中 佑昌 | |
谷口 博之 | 88分 |
晩秋の等々力緑地、日陰に入ると寒さがこたえる
かの東京戦がはるか彼方と錯覚すべく
木々は深く色づき、冬の足音が迫っている
巷では優勝争いから脱落したかの評だが、まだまだ諦めない
オーロラビジョンには、東京戦後の選手メッセージが次々に登場
心憎い演出に、場内の雰囲気は否応無く高まる
この日のGゾーンも青く燃え盛る
巨大横断幕にかぶさるように、「NEVER GIVEUP」の文字が並ぶ
サポーターからは「関塚フロンターレ!」の声援が飛び出した
対する福岡も背水の陣、J1残留へ負けられぬ一戦
「残留」の巨大横断幕が、強い印象
選手入場と共に、ビッグフラッグとLフラッグが一斉になびく
優勝争いに生き残るべく、過酷な90分間がスタートを切った
主力選手が4人出場停止のフロンターレだが、福岡に先制攻撃
我那覇選手(背番号9:FW)のポストプレーから
谷口選手(背番号29:MF)が豪快な一撃、攻撃の口火を切る
サポーターの後押しを受け、中村選手(背番号14:MF)のフリーキック
ボールは低い弾道を描くが、ここは誰かを直撃してしまう
フロンターレは福岡を早くつぶしにかかる、今野選手(背番号18:MF)の動きも積極的
福岡はホベルト選手(背番号8:MF)が好守の要
中村選手との攻防戦、早くもつば競り合いを演ずる
福岡は全体的に引いた布陣だが、攻撃意欲は決して低くない
左サイドへのスルーパスに、アレックス選手(背番号3:DF)が一気に飛び出す
かつてはフロンターレに在籍、チームを去りし後J2の世界で鍛えられ
J1へ昇格した今も、着実な進化が見受けられる
出場停止のジュニーニョ選手(背番号10:FW)に代わり
黒津選手(背番号24:FW)がスタメンで登場
福岡の背後をすり抜けを狙うも、厳しいマークに動きは抑制気味
序盤のフロンターレの守備、寺田選手(背番号13:DF)が高さで福岡を圧倒
逆サイドからの低い突破に、寺田選手らの反応が遅れてしまうが
こぼれ球は吉原選手(背番号1:GK)が処理
左サイドの守備が手薄なフロンターレ
福岡はサイドチェンジから、吉村選手(背番号15:DF)が
ミドルシュートを放ってきた
福岡の攻勢を受けるフロンターレ、守備だけではつまらない
中村選手のロングパスに、黒津選手が飛び出しを図るも
ボールの伸びが長く、福岡の水谷選手(背番号1:GK)の手中
福岡はアレックス選手が再三浮上、豪快なミドルシュートを繰り出した
対するフロンターレも、福岡ゴール前へ選手が続々と攻めあがる
黒津選手に続き、西山選手(背番号31:MF)がクロスを放つが
谷口選手と僅かにタイミングが合わなかった
佐原選手(背番号3:DF)と古賀選手(背番号14:MF)の攻防戦
福岡の攻撃を完全に断ち切れず、福岡がスローインからリスタート
布部選手(背番号6:FW)に、伊藤選手(背番号2:DF)が背後から圧力
最後は西山選手がスライディング、福岡の得点機を寸前で潰す
しかし、試合の主導権は福岡に傾く
写真には無いが(単に取り損ねただけだが)
シュートがクロスバーに激突するなど、失点の瀬戸際へと追い込まれる
主力が大量不在とは言え、この試合内容はいただけない
遅ればせながら森選手(背番号19:MF)が右サイドを浮上
冷静に見据えてクロスを放つも、最前線の選手に渡らない
福岡が優位な状況の間をぬい、中村選手がロングクロスでサイドチェンジ
・・・が、ボールの勢いが強過ぎたのか、西山選手が追いつかない
何となくだが、中村選手のパスの精度が微妙にずれている印象を受ける
福岡から主導権を奪えぬフロンターレ、守備の時間が大半を占める
福岡の攻撃に後手の対応が目立つものの
吉原選手のセーブは安定、派手な飛び出しは見せぬが無難に守る
福岡の攻撃を耐え抜いたフロンターレ
谷口選手も守備から攻撃態勢へと切り替える
中盤の厳しいチェックに遭遇しつつも、右サイドへパスを繰り出した
森選手が前線に浮上、ボールは中村選手へ託された
中村選手のパスを西山選手がスルー?するも
猛ダッシュでライン際で追いついた
続けて低い姿勢のドリブル、福岡に対し突破を仕掛ける
ようやく攻撃の波に乗ったフロンターレ
中村選手のスルーパスに、我那覇選手が反応
得意の角度から軽快なシュートを繰り出すも、水谷選手がセーブ
その水谷選手であるが、なかなかボールを蹴らずに時間稼ぎ
サポーターは激しいブーイング
フロンターレの選手たちは、精神に微妙な影響を及ぼしたのか
福岡に右サイドを細かくつながれ、最後はコーナーキックを献上してしまう
押し迫る危機を目前に、観客席に緊張感がほとばしる
福岡のコーナーキックは、吉原選手がしっかりとセーブ
吉原選手が素早くボールを投げ、フロンターレがカウンターで逆襲開始
西山選手のクロスに、我那覇選手がオーバーヘット気味のシュートを放つ
試合の主導権はフロンターレへと傾く・・・つもりも、どうも後が続かない
中村選手も代表戦の疲労が残るのか、プレーに精彩を欠く
福岡の守備網にはまる場面も少なくない
こう着状況が続く中、佐原選手の守備は安定度が高い
空中戦では高さを存分に生かし、福岡を圧倒
吉原選手との呼吸もばっちり・・・て、お互いに長いから当然か
攻撃面ではイマイチ?な中村選手も、最後は守備で奮闘
競り合いで地面に倒れこむも、すかさず立ち上がり寺田選手のフォロー
ロスタイム間際に中村選手がミドルシュートを繰り出すも
決定機も乏しいまま、前半が程なく終了
え・・・、個人的に悩んでいるのは
ゴール裏の大旗を撮ると、写真が軒並み傾いてしまう
傾くくせが一向に直らない、誰かいい対策を教えて(爆)
そんなところで後半開始、ゴール裏からも横断幕が飛び出した
この時点で、名古屋VS浦和は両者無得点であるが
他会場の途中経過は蚊帳の外、今は眼前の勝負に集中するのみ
後半開始早々、代表コンビが早速魅せてくれた
中村選手の縦パスと共に、我那覇選手が急加速で福岡ゴールへと迫る
ここは僅かにボールが長く、水谷選手が押さえ込んだ
後半開始から僅かであるが、激しいプレーが少なくない
福岡の中村選手(背番号22:MF)のキックが、寺田選手のわき腹を直撃!
これは痛い・・・と心配したが、寺田選手は笑顔で立ち上がりプレー再開
中村選手へのマークは相応に厳しい、スルーパスの前後に激しいチャージ
中村選手が転倒、苦悶の表情を浮かべる
中村選手が程なく立ち上がる、自らのフリーキックでプレー再開
最前線では黒津選手がボールをキープ
幾度と福岡の裏を狙うが、福岡の選手が詰め寄り窮屈さを強いられる
中村選手に対し、福岡が徹底マークで動きを封印
攻撃の基点が封じ込められたフロンターレ、攻撃の形が見出せない
他の選手も攻撃に加わるも、福岡の厳しい守備に苦しめられる
フロンターレの隙を突き、福岡が突破を図ってきた
中央から右に旋回、宮本選手(背番号2:DF)がシュートを放つ
シュートの勢いは弱く、吉原選手がしっかりと腹におさめた
フロンターレが一気にカウンターを仕掛けた
黒津選手が福岡の最終ラインを抜け出した・・・つもりが
オフサイドの判定に泣かされた
続けて左サイドを深く攻める、対する福岡も守備の人数を増やし
この場面も最後はクリア、得点の香りはなかなか漂わない
福岡が攻勢を強めてきた、フロンターレゴール前に緊張感が走る
だが、単調なクロスはフロンターレの「壁」には通用しない
黙々とボールを弾き返し、福岡の攻撃を耐え凌ぐ
福岡の猛攻を耐え抜いたフロンターレ
伊藤選手のクリアボールは、我那覇選手へと繋がった
宮本選手を巧みに交わし、鮮やかなパスを繰り出した
それに呼応したのは黒津選手、福岡の隙間をぬうように
一気に前線へと飛び出した!
黒津選手の突破に対し、千代反田選手(背番号2:DF)がたまらず反則を犯した
千代反田選手にイエローカードが掲げられ、PKのチャンスをゲット
キッカーは果たして誰なのか・・・、どうやら我那覇選手のようだ
我那覇選手がボールをセットするや、場内は一気に沸き立った
我那覇選手は集中力を高めるべく、肩を上下に揺らし大きく深呼吸
我那覇選手のPKは、福岡ゴールへと吸い込まれた
忍耐の末の先制ゴール、場内は大きな歓声に包まれた
均衡状態が崩れたピッチ上、福岡が激しいプレッシャーを浴びせる
ホベルト選手のファウル、黒津選手が苦悶の表情で崩れ落ちる
福岡が左サイドから鋭いクロス
続けてのコーナーキックから、フロンターレを激しく攻め立てる
J1残留へまさに窮地の福岡、フロンターレゴールを意地でこじ開けにかかる
次なるゴールを挙げるのはどちらなのか?
ピッチ上は激しい攻防戦、ゴールへの執念が激しく激突
フロンターレの両サイドは守りが幾分甘く、福岡にクロスを許してしまう
黒津選手も盛んに飛び出しを図るが、福岡の守備に阻まれてしまう
フロンターレの攻勢に引き付けられるかのように
サポーターは豪快にタオルを振り回す
ただ、組織的な攻撃は乏しく、福岡の壁を崩すには及ばない
福岡の選手と西山選手が交錯、福岡にフリーキックを与えてしまう
古賀選手のフリーキックは、フロンターレの壁の上をギリギリでかすめるも
フロンターレゴール枠の外を通過、辛うじて同点は免れた
福岡の攻勢は強まる一方、フロンターレにじわじわと重圧がかかる
福岡を突き放すべく追加点が欲しいものの
選手間の連携が整わず、ひとつひとつのプレーが生かされない
後半も残り時間は10分前後、福岡の執念が結実してしまう
田中選手(背番号27:FW)の同点ゴールを喫してしまった・・・
窮地へと立たされたフロンターレ、このままでは優勝の望みが絶たれてしまう・・・
福岡が逆転ゴールを狙ってくる、逆境を覆すべく声援を送るサポーター
我那覇選手が福岡ゴール前に飛び出すも、不覚にもファウルの判定
時間は刻一刻と流れ去る、福岡の流れを断ち切ったフロンターレが反撃体勢
選手の表情は緊張感に満ち溢れ、ゴールへの執念が滲み出す
残り時間はごく僅か、瀬戸際でフリーキックのチャンスが転がり込んだ
絶対に諦めるものかと、サポーターの声援が緊張感を帯びる
まさに最後のチャンス到来、中村選手と原田選手がボールを見据えた
原田選手がスルー、中村選手が続けて助走を開始
右足を強く振り上げ、強烈な一撃が炸裂!
こぼれ球は福岡ゴール前へ、我那覇選手が押し込む・・・前に
谷口選手の決勝ゴールが、ゴールネットを揺らしていた
土壇場の劇的ゴールに、場内は大興奮!!
最後まで攻撃の手を緩めぬフロンターレ、試合はこのまま逃げ切った
最後まで苦しみつつも、執念で勝ち点3を奪い取った
同時刻に開催された名古屋VS浦和戦は、浦和が敗退
首位との勝ち点差は4に縮小、逆転優勝の望みは大いにあるぞ
「あんたが大賞」の我那覇選手と谷口選手が、遅れて登場
2選手へ向け、Gゾーン前には「お立ち台」が二つ用意されたものの
メガホンパフォーマンスに応じたのは谷口選手のみ
我那覇選手がトラメガを握る姿は、二度と見られないのかなぁ(ボソッ)
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:吉原 DF:伊藤・寺田・佐原 MF:森・谷口・中村・西山・今野 FW:黒津・我那覇 SUB:植草・井川・飛弾・松下・原田・鄭・久木野 |
<フロンターレの選手交代> |
今野>原田(60分) 黒津>鄭(87分) 西山>井川(89分) |