川崎フロンターレ VS ヴァンフォーレ甲府

〜 第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会 5回戦 〜



日   時 2006年12月9日 13:00
試合会場 香川県立丸亀競技場(香川県丸亀市)
天   候
観 客 数 3,881人
試  合  結  果
川    1 前  半 2 甲   府
1 後  半 3
     
     
     
2 5
得   点   者
ジュニーニョ 6分   29分 ジョジマール
鄭 大世 78分   36分 藤田 健
      64分 倉貫 一毅
      67分 ジョジマール
      85分 須藤 大輔


香川県立丸亀競技場
屋根

小雨が舞う中、瀬戸内海を渡り丸亀競技場へと到着
'99年以来の訪問となるが、外観も大胆な湾曲の屋根も
'99年の記憶から何ら変化なし




ゴール裏
バックスタンド

思えば、'99年はゴール裏のメインスタンド横のエリアで応援したなぁ
・・・と回顧の念に浸る前に、サポーターは続々とバックスタンドへ移動
雰囲気はさながらGゾーン、ここでも川崎の応援スタンスを貫く




今野選手
大型掲示板
甲府サポーター

ピッチ上に選手たちが登場、今季限りで引退の
今野選手(背番号18:MF)にも笑顔が見れる
大型掲示板には巨大な文字が表示され、選手と監督が紹介
反対側ゴール裏には甲府サポーターの姿、臨戦態勢は整った




サポーター
サポーター
試合開始

仙台への切符をつかむべく、戦いは静かにスタート
'99年ではヴェルディに敗れた地、7年越しの借りを今ここで果たすぞ!




ジョジマール選手
マルコン選手

バレー選手が退団した甲府であるが
ジョジマール選手(背番号34:FW)が気になる存在
甲府の先制攻撃を凌いだフロンターレ、無難に前進を図る




中盤の攻防
杉山選手

だが、甲府の30番コンビ?が、中盤でしたたかに待ち受ける
茂原選手(背番号33:FW)も守備に積極的
フロンターレは呆気なく、ボールを奪われてしまった






甲府は藤田選手(背番号10:MF)がセンタリングを繰り出してきた
箕輪選手(背番号5:DF)がクリアするも
こぼれ球を石原選手(背番号7:MF)がシュート
フロンターレゴール付近に、早くも緊張感が漂いつつある




森選手
ジュニーニョ選手

累積警告の出場停止が解け、久々復帰の森選手(背番号19:MF)がクロスを放つ
ゴール前のジュニーニョ選手(背番号10:FW)に焦点を定めたようだが
甲府の選手が寸前でクリア、ここは絶好機には至らない




マギヌン選手
シュートは惜しい
中村選手
ジュニーニョ選手

甲府からセットプレーを得たフロンターレ
マギヌン選手(背番号11:MF)のキックから、甲府ゴールを窮地に誘う
続けて中村選手(背番号14:MF)のコーナーキック
鋭く放たれたボールは、ジュニーニョ選手がドンピシャのヘッド!




フロンターレが先制点
フロンターレが先制点
フロンターレが先制点

ジュニーニョ選手のヘディングシュートは、甲府ゴールに突き刺さる
早々の先制ゴールに、選手たちは歓喜のポーズ
遠路駆けつけたサポーターも、もちろん大喜びだぁ




中盤の攻防
森選手

先制点にもフロンターレは集中力を保つ
中盤の攻防戦は、伊藤選手(背番号2:DF)と中村選手のコンビでボールを奪取
フロンターレは続けて右へ展開、森選手がミドルシュートを披露




箕輪選手
伊藤選手
茂原選手

1点ビハインドの甲府であるが、攻撃姿勢に何ら変化は見られない
ここは守備に集中したいが、微妙にマークの甘さが気になる
・・・注意せねば、茂原選手のクロスも冴えているようだ







ジョジマール選手には佐原選手(背番号3:DF)が対応
甲府への流れを食い止めるべく、フロンターレも積極的に前を目指す
黒津選手(背番号24:FW)が再三飛び出しを図るが
甲府も研究しているのか、黒津選手へのパスを幾度とカット




マルコン選手
中盤の攻防
甲府のミス

フロンターレが再三攻め込むものの、甲府の最終ラインを崩せない
試合は小康状態に突入、ピッチが濡れた影響からか
大胆なプレーは互いに影を潜め気味
細かいミスも少なくない、リーグ戦と比較すると緊迫感は薄れがち




伊藤選手
甲府の攻撃
箕輪選手

ジョジマール選手へはフロンターレのマークが行き届く
甲府は左サイドへ方向転換、フロンターレも追随し突破口を与えない
杉山選手のロングクロスは、箕輪選手が得意の高さで弾き返す




サポーター
攻防


甲府がシュートシーンを演出したが、オフサイドの判定に救われた
反撃体制を整えたいフロンターレだが・・・、攻撃に普段の強さが感じない
中村選手も存在感はいまひとつ、ボールの散らし具合も中途半端




藤田選手
ジョジマール選手
吉原選手

甲府の攻撃は意図が明快、徹底的に左サイドを崩しにかかる
ジョジマール選手のシュートは、吉原選手(背番号1:GK)が
好セーブを見せたものの、続けてコーナーキックの危機が迫る




ジョジマール選手
甲府が同点
甲府サポーター

この場面は守備に集中・・・だが
フロンターレは危険な選手を自由にしてしまった
甲府のコーナーキックは、ジョジマール選手の頭を確実にとらえた
ジョジマール選手のヘディングシュートが鮮やかに決まり
試合は振り出しへと戻ってしまった




伊藤選手
黒津選手
寺田選手

リスタート後も甲府が左サイドを浮上、フロンターレはゴール前を確実に防御
対するフロンターレは右サイドに展開、寺田選手(背番号13:MF)も
黒津選手へロングパスを繰り出すが、甲府の選手に進路を阻まれた




ジュニーニョ選手
阿部選手

ジュニーニョ選手が右サイドに展開、甲府のマークを引き離しシュートを放つ
甲府のGK阿部選手(背番号1)がファンブルしたものの
こぼれ球はあと一歩で届かず、阿部選手の手中に納まる




林選手
森選手
森選手

トップ下の甲府は運動量が武器、前後左右に駆け回る
「バイタル」なプレーに、フロンターレの守備は対応が遅れてしまう
森選手が茂原選手の袖口を掴んだのか
茂原選手が転倒、嫌な位置でフリーキックのピンチを迎えてしまう




藤田選手
吉原選手
甲府の2点目
甲府の2点目

不穏な気配が漂う中、藤田選手のフリーキックが炸裂
吉原選手が懸命にセーブを試みるも・・・、ボールはフロンターレゴールへと吸い込まれた
甲府がよもやの逆転、甲府サポーターはもちろん大興奮




サポーター

立場が逆転のフロンターレ、元旦決戦を目指すにはここで負けられない
逆転劇を引き出すべく、懸命に声を枯らすサポーター




杉山選手
林選手
ジョジマール選手
佐原選手

サポーターの声援に乗り、攻撃の波に乗りたいフロンターレだが
甲府の堅守とちぐはぐな攻めで、試合の主導権を掴めない
マルコン選手は足元が落ち着かないのか、守備も振るわない
佐原選手はライン際で長く粘ったが・・・、甲府にスローインを献上




寺田選手
倉貫選手
吉原選手

前半も残り時間が限られる、是が非でも同点にしたいフロンターレ
だが、試合の流れは甲府に傾いたままである
倉貫選手(背番号8:MF)の突破に、フロンターレの選手はたじろいてしまう
直後にコーナーキックを与えてしまい、危険な時間帯を迎えてしまう






マギヌン選手


ジュニーニョ選手が甲府ゴールへ迫る、しかし甲府の守備網に捕まってしまう
倉貫選手の復帰明けとは信じ難いパフォーマンスに苦しみつつも
フロンターレはマギヌン選手が一気に抜け出し、阿部選手を引き寄せシュート?を放った
甲府ゴールは無人同然、こぼれ球に黒津選手が飛び込むが
ボールには僅かに及ばず、同点ゴールは奪えなかった




倉貫選手
倉貫選手
倉貫選手
前半終了

倉貫選手の個人技に最後まで苦しめられるも、前半はこのまま終了
ホーム側ゴール裏の芝生席は、気がつけばご覧の密集状態
プレー中は、中村選手らの声援も盛んに飛び交っていた
日本代表が誕生し、知名度・注目度が上がった賜物であろう
・・・と、ジュニーニョ選手の惜しいループシュートがあった筈だが、いつだったか思い出せない(恥)




選手たち
選手たち
サポーター

雨足が強まる中、選手たちは一様に険しい表情を浮かべながらピッチに戻ってきた
厳しい局面を打破すべく、サポーターは力強い応援が再開する
後半からはマギヌン選手に代わり、今野選手(背番号18:MF)が投入




佐原選手
森選手
茂原選手

佐原選手が気迫のスライディング、甲府からボールを奪い取った
続けて森選手のサイドアタック・・・だが、甲府の選手が側面から忍び寄る
この場面は茂原選手に軍配、呆気なくボールを奪われてしまった




今野選手
黒津選手
津田選手

今野選手の闘志が早くも炸裂、渾身の表情を浮かべ
黒津選手へスルーパスを供給
黒津選手が絶好の位置からシュート・・・を繰り出すも
津田選手(背番号3:DF)の妨害にあい、シュートは阿部選手の正面を突く




甲府の守備
ジュニーニョ選手
黒津選手

黒津選手が再三飛び出しを図るも、甲府も容易くボールを渡さない
甲府のカウンターを絶ち、フロンターレもカウンターで大逆襲
絶好のパスに黒津選手がシュートを放つも・・・、クロスバーに嫌われた




黒津選手
森選手
マルコン選手

トップ下の混戦から抜け出したフロンターレ
黒津選手が再度シュートを放つが、甲府のガードに邪魔される
ならばと森選手が右サイドを浮上、マルコン選手へクロスを繰り出すが
マルコン選手のヘッドは、甲府ゴールのサイドネットを揺らす




黒津選手
寺田選手
ジュニーニョ選手
マルコン選手

攻撃の手を緩めぬフロンターレ、黒津選手がポストを交える
寺田選手もポジションを引き上げ攻撃参加、ジュニーニョ選手がトラップして
サイドのマルコン選手へボールを叩く
マルコン選手の左足が力強く振り抜かれ、甲府に更なる圧力を加える




ジュニーニョ選手
中村選手
甲府の反撃

フロンターレの攻撃は尚も続く、中村選手もエリアを広げ、サイドからクロスを放つ
しかし、甲府に決定的なダメージは与えられず
甲府もじわじわと反撃体勢、倉貫選手のマークの甘さが気になる




大型掲示板

ここで予断だが、個人的には丸亀の大型掲示板は好みである
文字主体で選手名をも切り捨てる大胆さ
ソリッドな表示に、何故か萌えてしまう




中村選手
今野選手
今野選手

中村選手が絶妙のスルーパス、今野選手が魂のシュートを放つ
揺ぎ無い闘志に、サポーターからは拍手が沸き起こる




フロンターレのファウル

今野選手の直向さに応えたいフロンターレ、だがゴール正面で痛恨のファウル
前半の失点シーンを髣髴させる、絶体絶命のピンチを迎えてしまう




甲府のフリーキック
吉原選手

緊迫の空気が流れる中、甲府のフリーキックが炸裂
ボールはゴール枠をとらえたが、吉原選手が決死のセーブではじき出す
同じ失敗は繰り返すものかと、フロンターレゴールを懸命に守り抜いた




倉貫選手
甲府の3点目
甲府の3点目

だが、甲府にカウンターのリバウンドを狙われてしまった
ボールはノーマークの倉貫選手へ、ドリブルで繋ぎ一気にシュート
誰も止める術がないまま、甲府に痛恨の3点目を献上
許されぬ形から痛恨の失点を喫してしまった




飛弾選手
中村選手

窮地へと追い込まれたフロンターレ、飛弾選手の突破で活路を開けるか
直後、フロンターレが貴重なセットプレーをゲット
サポーターの願いを託し、中村選手のフリーキックが炸裂!




寺田選手

甲府ゴールは混戦に突入、寺田選手がヘッドでゴールを狙う
対する甲府は厳しく対抗、3人がかりで寺田選手の動きを封印




甲府の4点目
甲府の4点目
甲府サポーター

直後、フロンターレに更なる悲劇が待ち受ける
甲府がカウンターで猛反撃、フロンターレが止める術もないまま、右サイドを一気に浮上
そして石原選手の鋭いクロスが、フロンターレゴールへと繰り出された
最後はジョジマール選手に押し込まれ、まさかの4失点・・・




サポーター
黒津選手

絶望の淵へと立たされたフロンターレ、サポーターも悲痛の叫びを上げる
ここは意地でも一矢報いたい、マルコン選手のクロスに
黒津選手が飛び込むが、あと一歩届かなかった




石原選手

3点をリードしながら、甲府は攻撃の手を緩める気配はない
甲府の勢いを前に、フロンターレの守備は修正が間に合わない
石原選手が冷静にシュート、甲府の選手に自在なスペースを与え過ぎなのか




黒津選手
寺田選手
飛弾選手

フロンターレの直向さをあざ笑う如く、時間だけが刻一刻と流れ行く
このまま敗れ去ってしまうのか、国立の桧舞台に辿り着けぬまま
丸亀の地で再び力尽きてしまうのか・・・




ジュニーニョ選手

幾度と攻め立てるフロンターレ、マルコン選手のクロスに
ジュニーニョ選手が密集地帯に突入し、至近距離からシュート



中村選手


フロンターレが甲府からコーナーキックをゲット、このチャンスは何としてもモノにしたい
コーナー付近を細かくボールを繋ぎ、中村選手のクロスは・・・
フロンターレの選手には無常にも届かず、阿部選手が手中に収めた




テセ
テセ
サポーター

もはやこれまでなのか・・・、だがこの男は諦めていなかった
直後にテセ(鄭選手 背番号16:FW)が、ボールを冷静に流し込んだ
甲府ゴールに振り向くことなく、急いでセンターサークルに戻る選手たち
サポーターもまだまだ諦めていない、応援を一瞬たりとも停止しない




テセ
テセ
飛弾選手

元日決戦の夢は諦めない、テセがひたすら甲府ゴールへと駆け上がる
飛弾選手もサイドを駆け上がる、最後まで勝負を捨てていない





甲府の5点目
甲府の5点目

・・・が、ひたむきな闘志は実を結ばなかった
茂原選手の鋭いクロスに、須藤選手(背番号9:FW)がヘッドで叩き込む
ボールが急角度で変わり、吉原選手が呆然と見送る中
フロンターレゴールへとボールが吸い込まれてしまった・・・




箕輪選手
今野選手
黒津選手

フロンターレの選手は最後まで止まらない
最後の最後の一瞬まで、可能性がある限り戦い抜く
しかし、劣勢下で3点差は余りに重かった
窮状を覆す力は、もはや残されていなかった




試合終了
試合終了
試合終了
試合終了

程なく試合終了、主審の笛が鳴り響くと同時に
フロンターレの2006年の戦いが幕を閉じた
全大会ベスト4の夢は、残念ながら達成出来なかったが
1年間戦い抜いた選手たちに、拍手と健闘を称えたい
リーグ戦2位と飛躍を遂げたフロンターレ、来年こそ今の夢を果たしたい
更にはタイトル奪取、そしてアジアへの挑戦・・・と、今後も夢は尽きません



最後に私事で恐縮ですが、今年も1年間お疲れ様でした
これからも当然ながら、フロンターレを全力でサポートします
ずっとずっといつまでも、魂が燃え尽きるその瞬間まで・・・



<フロンターレの出場メンバー>
GK:吉原
DF:箕輪・佐原・伊藤
MF:森・寺田・中村・マルコン・マギヌン
FW:ジュニーニョ・黒津
SUB:植草・井川・原田・飛弾・今野・西山・鄭
<フロンターレの選手交代>
マギヌン>今野(45分)
森>飛弾(61分)
佐原>鄭(69分)



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