ヴィッセル神戸 VS 川崎フロンターレ
〜 2007 J1 第2節 〜
日 時 | 2007年3月11日 16:03 | |||
試合会場 | ホームズスタジアム神戸(兵庫県神戸市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 14,664人 | |||
試 合 結 果 | ||||
神 戸 | 0 | 前 半 | 0 | 川 崎 |
1 | 後 半 | 1 | ||
1 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
レアンドロ | 61分 | 47分 | 村上 和弘 |
冷風が吹き荒れる兵庫駅前
インドネシア帰りの疲れは抜け切れぬまま
重い荷物を背負いつつ、強風をかき分けながらも
重い足取りで競技場へ
ホームズスタジアム神戸(神戸ウィングスタジアム)は
2001年の天皇杯以来の訪問
バックスタンドに屋根設置後の印象だが
かつてのイメージとは異なり、密着感が協調された
巨大横断幕を取り付けるサポーターの多くも、インドネシアからの帰国組
何となく動きが鈍く見えるが
彼らも疲労は残っているのだろうか
選手たちの疲労も気になるが、遠目からはうかがい知れない
インドネシアから帰国後、僅か3日後の強行日程
長旅の影響が、何しろ心配である
そんな間にも、キックオフの時刻を迎えた
疲労の言い訳も、この場となれば言い訳にもならぬ
意識もいささか薄れつつも、主審の長い笛が鳴り響く
ホーム初戦の神戸、開始直後から積極姿勢を見せる
田中選手(背番号18:MF)と村上選手(背番号26:MF)が競る
神戸が続けて右サイドを浮上、手薄なエリアからクロスを許す
中央へ折り返したボールは、寺田選手(背番号13:DF)がカット
神戸にボールを奪われかけるも
最後は中村選手(背番号14:MF)が切り返す
フロンターレが直後に速攻を披露
マギヌン選手(背番号11:MF)がミドルシュートを繰り出した
対する神戸も両サイドを効果的に攻め立てる
坪内選手(背番号3:DF)のクロスは森選手(背番号19:MF)に激突
ボールはゴールラインを割り、コーナーキックのピンチを迎えた
三浦選手(背番号17:MF)がコーナーキックを繰り出した
高く舞うボールは寺田選手がクリア・・・と思いきや
不用意なボールコントロールを狙われ、神戸にボールを奪取された
直後に神戸のクロスが炸裂、フロンターレゴール前に緊迫感が襲うも
最後は川島選手(背番号1:GK)が、安定感溢れるセーブ
・・・のはずが箕輪選手(背番号5:DF)と交錯、まさかのキャッチミス
ここは決定的な危機には陥らすに済んだものの
よもやのシーンに、疲労の心配が現実味を帯びてきた
神戸のフリーキックがミスに終わり、フロンターレも本格的に攻撃開始
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)がシュート性の一撃を放つ
箕輪選手が中盤に浮上、神戸の攻撃を早い時点で潰す
右サイドを展開のフロンターレ、折り返したボールを、村上選手が豪快な一撃
シュートは惜しくも榎本選手(背番号1:GK)に弾かれた
中村選手も後に続く、リズミカルな一撃は榎本選手の正面を突く
神戸も早々に逆襲体制、素早いボール回しに、フロンターレの選手も対応が鈍い
神戸に自由な空間を、与え過ぎの嫌いがある
互いに決定機を掴めぬも、フロンターレの攻撃も一定のリズムを保つ
森選手のクロスにマギヌン選手が飛び込むが
神戸の選手が渾身のクリア、あと一歩及ばなかった
三浦選手に対し、中村選手が的確なマークを見せる
シュート性の一撃も背中でブロック、神戸に主導権を握らせない
神戸の攻撃を食い止め、じりじりとフロンターレが反撃態勢へ
・・・しまった、箕輪選手の不用意なプレーを、三浦選手が見逃さない
そのままドリブルでフロンターレゴールへ急迫、シュートを許してしまう
神戸も攻撃の流れを掴んだようだ
左右にボールを振り、フロンターレの選手を引き離しにかかる
バイタルゾーンの空きエリアを、坪内選手に狙われてしまったが
シュートは大きく反らし、ここは命拾い
フロンターレも左サイドを浮上、神戸のファウルから素早いリスタート
ジュニーニョ選手が神戸ゴールへ急接近
軽快なシュートを繰り出すも、神戸の壁に阻まれた
神戸も中盤の競り合いを制し、ボッティ選手(背番号10:MF)が突破の体勢
谷口選手が止めに入ったが、肩口をつかみ押し倒してしまった
主審が高々とイエローカードを掲げる、この警告はいささか勿体ない
フロンターレが主導的にボールを回すも、決定機は限られる
中村選手も一生懸命走るものの、神戸の守りに隙が見いだせない
黒津選手(背番号7:FW)がディングシュートを放つも、神戸ゴールの枠の外
長旅の疲れに打ち勝つべく、声を枯らすサポーター
どうも攻め切れぬフロンターレ・・・、神戸にゴール前に詰め寄られてしまった
後方へのクリアボールは、川島選手がライン上で辛うじてセーブ
疲労困憊なので、一気に前半終了(恥)
選手たちはひたむきに頑張ってはいるが、やはり疲れは隠せないようだ
プレーの精度・緻密さ共に、普段の技量からは遠い印象を受けた
疲れたから、牛よこっちへ来て足をもんでくれ(笑)
・・・うむ、アウェイゴール裏の前でいつもUターンとは
牛のくせに何て臆病なのか
残る後半45分、気力で声を振り絞るだけだ
サポーターの声援に引き付けられるように、ジュニーニョ選手がじわりと浮上
神戸の選手の隙間を縫い、繰り出されたボールは
黒津選手の足元には、僅かに届かなかった
神戸の反撃を中盤で食い止め、フロンターレが再び前線へ
ジュニーニョ選手のドリブルから、村上選手へ絶妙のパス
・・・と、村上選手の弾丸ライナーがファインダーを一瞬に通過
シャッターを切った時には、ボールは神戸ゴールへと突き刺さっていた!
村上選手のJ1初ゴールに、選手もサポーターも歓喜に浸る
オ・オ・オ・オ、オ・オオ・オオ
むらかみ、かずひろ!
オ・オ・オ・オ、オ・オオ・オオ
むらかみ、かずひろ!
さぁ、神戸を一気に突き放せ!
・・・あららららっ!?、谷口選手がまたやってしまったか!?
ファウルを犯した谷口選手に、主審がイエローカードを突き出した
直後にレッドカードが掲げられ、よもやの退場処分とは・・・
急転直下の退場劇、フロンターレに暗雲がたちこめる
直後にコーナーキックのチャンスを得た神戸
豪快なヘディングシュートを、早速お見舞いする
フロンターレも攻撃の手を緩めぬが、神戸の守備陣も息を吹き返す
それでも直後にコーナーキックのチャンスが到来するも
中村選手からのキックから、好機に及ぶことは無かった
神戸の勢いが止まらない、数的不利に立たされたフロンターレは
ファウルで食い止めるのが精一杯
続けて三浦選手のフリーキック、絶妙のラインを描いたボールに
神戸の選手がダイビングヘッド、あわや失点の場面を招く
その後も神戸のシュートを食らったフロンターレ
何とか反撃に移るものの、明らかに攻撃の手が乏しい
マギヌン選手もさすがに疲れたのか、動きに鈍さが垣間見れる
攻撃の手を緩めぬ神戸を前に、ついに限界が到来
朴選手(背番号7:FW)の柔らかなクロスを
レアンドロ選手(背番号9:FW)がヘッドで押し込み
同点ゴールを喫してしまった・・・
厳しい局面へ立たされた、このまま逆転を喫してしまうのか
苦しい時こそ熱き魂を注げと、サポーターは懸命の声援をピッチに送る
苦しい局面を打破すべく、森選手が奇襲を仕掛ける
右サイドから一気に巻き込みを図るが
ペナルティエリア寸前で、坪内選手のスライディングに遮られた
ジュニーニョ選手が前線で孤軍奮闘
しかし、北本選手(背番号4:DF)らの妨害に遭遇
疲労の色が濃いフロンターレ、伊藤選手の動きも精彩を欠く
神戸に深く切れ込まれたフロンターレ
ボッティ選手の鋭いクロスは、川島選手が辛うじてセーブ
中村選手が起死回生のロングフィード、ジュニーニョ選手には届かない
ジュニーニョ選手も幾度とドリブル突破を仕掛けるものの
神戸の守備網に捕まってしまい、難局の打破には至らない
フリーの体制からシュートを放った場面もあったが
榎本選手の正面に終わった
あああっ!神戸のゴールが決まってしまった・・・
いや、直前に神戸の反則があったようだ
疲労でもはや状況すら理解不能、失点だけは免れたようだ
後半も終了目前、持てる力を振り絞り、最後の応援体勢
ピッチ上も両者の闘志が激しく衝突、遂にロスタイムに突入だ
・・・む、フロンターレが終了間際で、テセ(鄭選手 背番号16:FW)を投入
監督も勝利は二の次、安全策で勝ち点1を確実に狙うようだ
試合はこのままタイムアップ、神戸相手に1-1のドロー
単純に実力差を考慮すれば、勝ち点3が欲しい気持もありますが
過酷なインドネシア遠征の疲労が残る中
確実に引き分けでまとめたのは納得です
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:川島 DF:伊藤・寺田・箕輪 MF:谷口・中村・森・村上・マギヌン FW:黒津・ジュニーニョ SUB:相澤・佐原・井川・落合・大橋・鄭・我那覇 |
<フロンターレの選手交代> |
黒津>落合(52分) 森>井川(79分) マギヌン>鄭(89分) |