川崎フロンターレ VS アレマ・マラン
〜 AFC CHAMPIONS LEAGUE Group F 第5節 〜
日 時 | 2007年5月9日 19:00 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場(神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 9,453人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 0 | マ ラ ン (インドネシア) |
2 | 後 半 | 0 | ||
3 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
中村 憲剛 | 3分 | |||
中村 憲剛 | 70分 | |||
原田 拓 | 80分 |
ACL第5戦、日本初の決勝トーナメント進出をかけ
インドネシアのアレマ・マランとの対戦
仕事帰りに競技場に直行、アウェイ側入口はさすがに閑散としていた
本日はアウェイ側での観戦を決め込んでいた
ピッチを見渡すと、マランの選手は誰もいなかった
僅か12選手での来日、控えメンバーはGK一人のみの布陣
背後の2階席を見渡すと、マランを応援する集団を確認
日本語も頻繁に飛び交っており、恐らく在日の方であろう
アウェイ側ゴール裏にも、フロンターレサポーターの力強い声援が伝わってきた
歴史的瞬間を目の当たりにすべく、キックオフの時を迎えた
フロンターレは村上選手が欠場、ピッチには河村選手(背番号6:MF)の姿を確認
マランのプレッシャーを軽くいなす
先制攻撃を仕掛けてきたのはフロンターレ
マギヌン選手(背番号11:MF)がマランの選手を巧みに交わし
ドリブルで左サイドを浮上、シャープなクロスを繰り出した
マランも反撃に出るが、河村選手がガードに入る
フロンターレがスローインから、すかさず逆襲に挑む
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)が力強いドリブルで右サイドを浮上
クロスボールは中村選手(背番号14:MF)へ
マランゴール前の混戦を、右足をシェアに振り抜いた
中村選手のシュートが見事に決まり、フロンターレが先制点をゲット!
幸先の良い滑り出しに、場内は大きな歓声に包まれた
先制ゴールで勢いを得たフロンターレ、マランに対し積極的にプレスを仕掛ける
マギヌン選手がシャープなクロスを放ち、ジュニーニョ選手がバックヘッドを狙う
勢いが止まらぬフロンターレ、ジュニーニョ選手が混戦の突破を図る
マランはジュニーニョ選手からボールを奪取、左右にボールを振り隙を狙うものの
程無くフロンターレがボールをカット、簡単に突破は許さない
マランがロングボールを繰り出すが、箕輪選手(背番号5:DF)がクリア
ボールは中村選手に繋がるや、大胆なサイドチェンジを仕掛けてきた
逆サイドにはマギヌン選手が構える、胸でボールをトラップし
豪快なドリブルでマランゴールへと一気に突き進む
マギヌン選手が放ったクロスを、テセ(鄭選手 背番号16:FW)がヘディングシュート
これは惜しくも相手GKの正面を突いた
マランに厳しいプレッシャーを与えるフロンターレ
谷口選手(背番号29:MF)がスライディングでプレッシャーを加え
マランの選手のミスを誘い、ボールはラインを割り込んだ
続けてジュニーニョ選手が足技を披露、マランの選手を華麗に抜き去りクロスを放つ
マランのクリアボールを谷口選手が押し込むが
いささか距離も遠く、マランゴールを捕えない
谷口選手が攻撃的な布陣、ジュニーニョ選手のクロスから続けてのシュート
この一撃も決められず、膝を付いて軽く悔しさをにじませた
直後のマランの反撃を止めたフロンターレ
伊藤選手(背番号2:DF)も大胆な攻撃参加に踏み切る
続けてコーナーキックの場面、チャンス到来に場内は熱気を帯びる
フロンターレの選手がマランゴールを立て続けに狙うが、この場面は詰め切れない
マランの攻撃は単純明快、前回の対決同様、シンプルにサイドを狙う
事実上交代枠が無いだけに、負傷時も懸命に治療に勤しむ・・・のか?
決勝トーナメント進出の可能性が僅かに残るマラン
技術面の差異は明確だが、堂々と勝負を挑んでくる
マランの激しいチェックを前に、フロンターレの攻撃は小休止
マランに行く手を遮られるも、フロンターレはセットプレーのチャンスを得た
中村選手が繰り出したキックに
マランゴール正面から、ジュニーニョ選手が強引にヘディングシュート
優位に試合を運ぶフロンターレ、だがマランも黙ってはいない
ロングボールからのこぼれ球から鋭いシュートを許すが
ここは川島選手(背番号1:GK)がファインセーブ、ゴールを絶対に明け渡さない
一瞬のピンチを防いだフロンターレ、中村選手も完全復活を感じさせる
だが、直後にマランが右サイドへ展開
この場面にフロンターレは粘り強い守備で対抗
サポーターもピンチから逃れるべく、力強い声援をピッチに送る
マランの攻撃を耐え抜いたフロンターレ、右サイドのカウンターを狙うが通用しない
両者の勢いは少々ダウン、様子見の時間帯に突入する
フロンターレがボールをじっくりと繋ぐ
右サイドに振ったボールは森選手(背番号19:MF)へ託され
高精度のセンタリングを繰り出した
ジュニーニョ選手がヘディングシュートを放つが
僅かにマランゴールの外を通過、決定的なチャンスを逃してしまう
試合はフロンターレ支配するも、フリーキックのチャンスを逃すなど決定機は限られる
対するマランも執念を見せつける、空中戦を経由して再び右サイドへ展開
狭い角度から鋭いシュートを放つ、ここも川島選手のセーブで阻む
ピンチが続くフロンターレ、マランの攻撃はなおも止まらない
フロンターレはゴール正面、嫌なポジションでファウルを献上してしまう
嫌な場面を迎えてしまうも、マランのフリーキックは大きく反れた
ピンチを凌いだフロンターレ、勢いを取り戻しマランを攻め立てる
マギヌン選手のフリーキックに、箕輪選手が空中戦に挑みヘディングシュートを放つ
フロンターレが攻勢を強めるも、引き気味のマランの守備網に遭遇
マランは時折ロングボールを繰り出すが
守備重視で攻撃への参加は控えめ、フロンターレは際立ったピンチを招かない
攻撃の手を緩めぬフロンターレであるが、それ以上にマランの守備固めが顕著
フロンターレはマランに揺さぶりをかけるべく
アウトサイドをボールを回し
中村選手がミドルシュートを繰り出した
しかし、眼前には数多のマランの選手、ゴールには届かない
フロンターレが時間の限り攻め立てるも、マランの守備を崩し切れなかった
前半は1-0で終了、フロンターレの優位は明白だが、一切の油断は禁物である
ハーフタイム中のピッチの模様
手前のマラン側は人影も無く、寂しげな空気が漂っていた
ふろん太君が眼前より登場するも、素通りされてしまった
後半開始を前にし、まっ先に登場したのはフロンターレの選手
中村選手が円陣の中で、何か熱く語りかけていた
サポーターは応援を再開、ピッチに戦いの舞台が戻ってきた
後半も先制攻撃を仕掛けたのはフロンターレ
マランは引き気味の布陣で対抗、ゴール前を徹底的に固めて攻撃を弾き返す
マランはロングボールを供給、中盤まで一気に戻す
森選手があわや抜かれそうになるも、ここは競り合いを制する
フロンターレは右サイドから仕掛けるも、マランの守備が立ちはだかる
マランもサイドを軸に反撃を試みるが
フロンターレDFも慌てない、しっかりとした守備でマランの反撃を断ち切る
じりじりと隙を窺うフロンターレだが、一瞬の油断を招いてしまったか
マランに右サイドを一気に突かれ、危険なクロスボールがフロンターレゴールに迫る
ここは箕輪選手がクリア、直後にこぼれ球をシュートされるも
川島選手がセーブで締め、難を逃れた
1点では到底物足りぬ、フロンターレもじわりと反撃に移る
だが周囲にはマランの選手だらけ
これだけ守備固めを徹底されると、簡単にはゴールを割れそうもない
マランも一瞬の隙を見逃さない、素早い繋ぎからカウンターを仕掛けてきた
マランの選手が前線に飛び出すも、伊藤選手が側面からカバーリング
マランの選手をサイドに追い込み、危険の芽を刈り取った
フロンターレもカウンターでマランゴールに急迫
ジュニーニョ選手がシュートの体勢に入るが・・・、これは空振り気味に終わったのか
中盤では緊迫の攻防、互いに譲らぬ戦いに突入
マギヌン選手も厳しいプレッシャーに遭遇
フロンターレは河村選手に代わり、原田選手(背番号15:MF)を投入
早速左サイドからクロスが炸裂、ゴール前のボールに箕輪選手が詰め寄った
逆サイドのこぼれ球を森選手がキープ、マランへの圧力を緩めない
原田選手の投入で活気づいたフロンターレ、マランに揺さぶりを加えファウルを誘発
盛大な声援の後押しを受け、原田選手が渾身のキックを放つ
ボールはマランの壁を突破、マランのGKが必死にボールを逃す
その後のコーナーキックの好機を逃したフロンターレ
マランの反撃に遭遇するも、落ち着いた守りで対処
直後に反撃のフロンターレ、最前線の選手が繋ぎ、ボールは右サイドのテセに渡る
バランスを崩しつ力強い一撃を放つも、マランのGKがキャッチ
フロンターレがボールを押し戻す、ボールの繋がりも戻りつつある
原田選手のクロスを、谷口選手がヘディングするが
ボールは高く浮いてしまい、マランゴール上のネットに乗る
長旅を経たマランの選手に、鈍さが垣間見える
対するフロンターレも疲労感はピークかも知れぬが
攻守に渡り積極性をキープ、マランへの圧力を更に高める
フロンターレは右サイドへ展開、森選手がボールをキープし
谷口選手が中央へ折り返す
パスを受けたのは中村選手、マランの選手に左右を挟まれつつも
力強いドリブルでマランゴールへ急接近、シュートの体勢に入った!
中村選手のシュートは、マランゴールへと転がり込んだ
勝利を引き寄せる2点目、待ち侘びた追加点に場内は歓声で包まれた
オ〜〜〜、なかむら〜、ケンゴ〜、なかむら〜
オ〜〜〜、なかむら〜、ケンゴ〜、なかむら〜
窮地へと追い込まれたマラン、奇襲からドリブルの突破を狙う
対するフロンターレは箕輪選手と森選手で挟みうち
息のあった守備で、マランからボールを奪い取る
フロンターレは黒津選手(背番号7:FW)を投入
マランにとどめを刺すべく、立て続けにシュートを放つ
原田選手の動きも冴えを見せる
トップ下のバイタルエリアで盛んに攻撃に絡む
一方的になりつつある展開に、サポーターの気合も俄然アップ・・・しているようだ
再三の好機を掴んだフロンターレ、森選手とマランの選手が交錯シーン
主審にアピールする森選手に、あわや・・・の場面を心配したのか
場内からは盛大なユウスケ!コールが沸き起こった
(写真で振り返る限りでは、冷静さは確保したかに見えたが)
マランの選手も懸命に攻めようとするが、運動量の低下は明白だ
マランゴール前へと一気に迫ったフロンターレ
ジュニーニョ選手のクロスは、マランの選手がクリアしたかに見えたが
ボールは原田選手に渡り、そのまま豪快に蹴り込んだ!
試合を決定づける3点目に、場内は俄然ヒートアップ
悲願の決勝トーナメント進出はもう目前だ!
闘志が薄れたマランに対し、波状攻撃を仕掛けるフロンターレ
残り時間も10分を切っている、歴史的瞬間の到来を待つのみだ
電光掲示板の表示が消えた、終了間際にはアバンテの応援に突入
そして・・・主審の長い笛がピッチに鳴り響いた
ACL決勝トーナメント進出が決定、歴史的快挙の瞬間だ!
日本初の偉業に、場内は割れんばかりの拍手で包まれた
激闘を終えた選手たちとサポーター、くす玉とウォーターシャワーで
歴史的偉業の達成を分かち合った
アジアの頂点を目指し・夢のクラブ世界NO1を目指し
全力で戦えフロンターレ!
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:川島 DF:箕輪・寺田・伊藤 MF:中村・谷口・河村・マギヌン・森 FW:ジュニーニョ・鄭 SUB:相澤・佐原・井川・落合・原田・大橋・西山・黒津・久木野 |
<フロンターレの選手交代> |
河村>原田(58分) 鄭>黒津(70分) 寺田>佐原(74分) |