曇り空の九州石油ドーム
初夏の陽気を想像したが、半袖では案外肌寒い
遅れること開門30分後に到着、応援準備は整っていた
応援団のメンバーはもぬけの殻であるが
おそらく名物？の団子汁を堪能しているに違いない
怪我人や出場停止が続出、まさに大分は緊急事態
ゴール裏には横断幕が皆無なばかりか、クラブを批判する弾幕も確認
聞くところによれば応援放棄も辞さないようで
選手が登場しても無言の抗議、異様な光景が広がっている
対するフロンターレは、選手とサポータ共に活気付く
ACLの予選突破も決め、リーグ戦も2位と好順位
更には我那覇選手（背番号9：FW）の出場停止も解け、好材料も重なっている
さぁ、試合開始の時を迎えた
下位さまよう大分を下し、首位を目指して戦うぞ！
沈黙を破り応援を始めた大分サポータ、やはりサポートの血が騒ぐのか
反面ピッチ上は、静かな立ち上がりを見せた
先制攻撃を仕掛けたのは大分、ボールをシンプルに繋ぎフロンターレゴールに迫る
大分のカウンターに対応が遅れたフロンターレ
いささか危険なシーンを招いてしまう
フロンターレのクリアボールを拾った大分、すかさず右サイドをえぐりにかかる
復帰直後の我那覇選手、ここは体を張った守備に挑む
フロンターレも反撃体制に入るものの、大分は早くも守備重視の姿勢
中盤より下に人数を割き、フロンターレの攻撃を潰しにかかる
大分が力強い攻撃、再び右サイドを攻め立てる
谷口選手（背番号29：MF）がフォローに入るものの、大分にコーナーキックを献上
緊迫の場面を迎え、大分は深谷選手（背番号4：DF）らが空中戦に挑むも
高いボールは川島選手（背番号1：GK）がキャッチ、この危機を免れた
フロンターレも大分に対抗する如く、右サイドを浮上
大分は守備の人数を増やし、ジュニーニョ選手（背番号10：FW）の前に立ちはだかる
ジュニーニョ選手がドリブルを図った場面、大分の深谷選手がファウルを犯した
フロンターレがフリーキックのチャンスを掴んだ
マギヌン選手（背番号11：MF）のキックに、寺田選手（背番号13：DF）らが詰め寄るも
大分DFが体を挟み込み、寸前でボールを押し込めない
フロンターレの左を担うのは黒津選手（背番号7：FW）
大分はフロンターレの左を弱点と睨んだのか、右サイド攻撃を繰り返す
フロンターレは守備が手薄になりがちだが、ここもフォローを怠らない
大分の攻撃を凌いだフロンターレ、中村選手のパスを機転に大分サイドへ駆け上がる
ボールを細かく繋ぎ、我那覇選手の復帰ゴールへ導く
・・・が、我那覇選手は試合勘が鈍っているのだろうか
全体的に冴えがいまひとつ、この場面も大分に捕まってしまった
とは言え、直後にジュニーニョ選手との連携からシュートを放ったが
惜しくも大分ゴール枠内には収まらず
好機を逃したフロンターレであるが、大分への対応は幾分落ち着いてきた
大分のバックパスの乱れを見逃さず、マギヌン選手がドリブルで一気に浮上
一気に攻め立てたい場面であるが、最後は大分の堅守に遮られた
試合は似たような流れが続く、大分の右サイド攻撃は見事な徹底ぶり
フロンターレも中盤までは比較的スムーズであるが
大分ゴール前でブレーキがかかり、先制点の気配は薄い
不慣れな左サイドに手を焼いていた黒津選手だが、ここは力強い突破を見せた
大分の選手を振り切りドリブルで浮上、クロスは惜しくも決まらない
フロンターレの左はなおも手薄であるが、立ち代りで選手がフォローに入る
だが、大分の戦術には迷いは皆無、徹底さが強固になりつつある
弱点を狙われたフロンターレは守備の比重が増え、苦しいムードが漂いつつある
大分のコーナーキックの場面、劣勢の連続にサポーターも危機感が高まる
この場面は何とか弾き返すも、大分の早いプレスに反撃もままならない
続けてフリーキックのピンチを招く、両FWもここは守備に集中
フロンターレも時折反撃を見せるも、大分の堅守に単独突破は通用しない
結局はチャンスを引き寄せられず、大分に押し込まれる展開に逆戻り
劣勢を脱するべく、関塚監督もピッチにしきりに指示を送っている
関塚監督の指示も通用しないのか、大分の優位さに変化は見られない
度重なるピンチの連続に、ゴール裏の緊迫感も高まるばかり
ここは大分がオフサイドを連発、相手のミスに辛くも救われた
何とか流れを引き寄せたいフロンターレだが、大分の引きこもり戦術にはまってしまう
ジュニーニョ選手が突破口を探そうとするも、ファウルで痛恨の警告を受けた
試合は単調な展開が続く、大分の攻撃は一辺倒だが
予想外に苦しむフロンターレ、村上選手が不在の影響は明白なのか
中盤の攻防はフロンターレが制する、右サイドへ進路を切り替えた
森選手（背番号19：MF）がドリブルからクロスを放つが
ボールの落下地点には誰もおらず、数少ないチャンスも生かせない
大分が中盤へ浮上、アウグスト選手（背番号10：MF）が
寺田選手（背番号13：DF）のスライディングを交わす
ボールはセルジーニョ選手（背番号9：FW）の足元へ、すかさずアウグスト選手へ戻す
・・・とアウグスト選手が、伊藤選手（背番号2：DF）を大胆に振り切り
至近距離からシュートを繰り出した
川島選手のセーブも及ばず、ボールはフロンターレゴールへと吸い込まれた
大分がよもやの先制点、場内は地元サポーターの声援で沸き起こる
ビハインドを背負い込んだフロンターレだが、まだ1点奪われただけだ
心機一転で反撃開始、ジュニーニョ選手が再三シュートを放ったものの
どれも精度は乏しく、大分ゴールを的確にとらえない
ピッチ上では両者の激しい攻防戦、大分の攻撃に目立った変化は感じない
にわかに苦しいフロンターレであるが、黒津選手も守備で奮闘を見せる
ここは中盤の攻防を制したフロンターレ
ジュニーニョ選手がサイドチェンジを仕掛けたが、逆サイドの我那覇選手へは届かない
大分の堅守に手を焼くフロンターレ、森選手のクロスも妨害されてしまう
依然として我那覇選手は精彩に乏しい、試合勘がどうも鈍っているのか
時間の経過と共に、ピッチ上の選手が興奮する場面も少なくない
大分のDFは守備に専念、かつての大分のサッカーが再現されたかのようだ
破壊力を見せ付けたいフロンターレであるが、ここまで引かれるとさすがに苦しい
ジュニーニョ選手へは三木選手（背番号2：DF）が対応
ドリブル突破も呆気なく潰されてしまう
前半も残り時間は僅かとなった、大分は無理な攻撃は控えつつあるかのようだ
対するフロンターレは攻撃の工夫がもうひとつ、ゴールの気配が乏しいまま
前半はこれで終わらない、大分が突如右サイドを突き、激しい攻防戦へと突入
フロンターレも守備の人数を増やし、大分の攻撃を潰しにかかる
山崎選手（背番号30：FW）が粘りのキープ、黒津選手と寺田選手で挟み撃つ
大分の圧力に耐えたフロンターレ、ジュニーニョ選手のドリブルで一気に前進を図る
背後から深谷選手が忍び、両者が激しく接触し転倒
プレーが止まり主審が近づく、・・・えぇっ？
ジュニーニョ選手の警告なのか！？
ジュニーニョ選手は2度目の警告、よって退場処分を課されてしまった
よもやの退場劇に選手は興奮、ピッチ上は騒然たるムードが包む
ジュニーニョ選手は怒りが収まらぬのか、ボトルを蹴っ飛ばしながらピッチを去った
・・・て、かつてのユースケと変わらんぞ
事態の整理もつかぬままプレーが再開
山崎選手に危険なシュートを食らったが、川島選手のセーブで追加点を阻止
フロンターレは直後にセットプレーの機会を得たが、決定的なチャンスには及ばない
前半は1点ビハインドで折り返す、引き上げる選手たちは未だ興奮気味なのか
何か言い争っているかのようだ
その後関塚監督が、退席処分になったのを知った
2年連続の九州石油ドームでの退席劇、昨年の悪夢が脳裏をよぎる
ジェット風船飛ばしをやり過ごし、後半開始が目前に迫る
サポーターも逆転を固く信じ、気合を入れ直す
ピッチ上に戻ってきた選手たちから、危機感が密かに感じられる
円陣を組む前に、入念に何かを話し合っていた
ベンチを改めて見渡したが、そこには関塚監督の姿は無かった
後半開始の時を迎えた、フロンターレは黒津選手をサイドからトップ下に移動
早速チャンスを迎えたフロンターレ、川島選手のゴールキックに黒津選手が走りこむ
得意の裏を狙ったが、後一歩及ばず大分に阻まれた
対する大分であるが、前半同様守備重視の布陣
フロンターレの攻撃をしっかりと断ち切り、シンプルなクロスを供給する
フロンターレが左サイドに展開、中村選手のスルーパスは
マギヌン選手を狙うが、大分に止められた
大分の攻撃は割りと単調ではあるが、最終ラインの後ろのスペースが気になる
大分がボールを押し戻す、斜め角度から走り込んだセルジーニョ選手が
谷口選手の守備を振り切り、フロンターレゴールの正面へ迫った
セルジーニョ選手の強烈なシュートが襲う、さすがの川島選手も全く動けない！
抵抗のすべも無く、痛恨の2点目を喫してしまった・・・
ゴールを決めたセルジーニョ選手に、派手なパフォーマンスまで決められる始末
大分サポータはもちろん大興奮、フロンターレは窮地へと追い込まれてしまった
諦めるのは到底早過ぎる、逆転勝利を目指して熱き応援が再開された
直後にセットプレーのチャンスを掴んだフロンターレ
マギヌン選手の絶妙なキックに、寺田選手がヘディングシュートを狙う
フロンターレは大分の反撃を中盤でカット
中村選手のフリーキックでプレー再開、マギヌン選手が左サイドを駆け上がり
コーナーキックのチャンスを再び掴み取る
マギヌン選手のショートコーナーから、中村選手がゴールライン際の突破を仕掛けた
直後のコーナーキックのチャンス、マギヌン選手が繰り出したボールに
黒津選手が渾身のヘディングシュート、後一歩で決まらない
絶好機を逃したフロンターレ、逆に大分のコーナーキックを招いてしまった
2点リードの大分はリスクを犯さず、大胆な攻撃は影を潜めつつある
一人少ない中、マギヌン選手が孤軍奮闘を見せた
左サイドを強引に突破を図り、コーナーキックを連発
しかし、マギヌン選手の闘志は得点には直結しなかった
大分はゆとりのボール回し、神経質なサイド攻撃は見る影も無い
何とか1点取り戻したいフロンターレは、中盤でボールを奪取
森選手から黒津選手へ託すも、ここはオフサイドに泣かされた
2点リードの大分だが無欲では無い、セットプレーの場面から追加点を決めにかかる
ピンチを凌いだフロンターレは、マギヌン選手がカウンターからシュートを放つ
守備も集中力を切らさない、寺田選手の高さは大きな武器である
フロンターレは左サイドから活路を探す
我那覇選手のポストから黒津選手へ託し、コーナーキックのチャンスを得た
マギヌン選手のキックは、ファーサイドの箕輪選手（背番号5：DF）には届かぬも
こぼれ球に黒津選手が食らいつき、執念をあらわにする
貪欲に攻め立てたフロンターレであるが、流れは大分に戻ってしまう
大分は悠々とカウンターを仕掛け、両サイドを軸に深々と攻め上がる
角度の乏しい位置からもシュートを放ち、フロンターレに容赦ない圧力を加える
マギヌン選手が懸命に走る、斜め角度からシュートを放つ
だが、これも下川選手の正面を突いてしまう
フロンターレは我那覇選手に代わり、テセ（鄭選手 背番号16：FW）を投入
大分の攻撃を断ち切るや、中村選手とテセのコンビで大分ゴールに迫る
しかし、福元選手（背番号31：DF）の守備が一枚上
チャンスが潰えたと覚悟するも、森選手がボールを奪還する
フロンターレは大分DFと距離を保ち、慎重にボールを繋ぐ
大分の隙を探すフロンターレ、中村選手が浮かしたパスを供給するも
下川選手が寸前のところでガード、かつての同士がゴール前に立ちはだかる
テセが力強い突破を図るが、三木選手の巧みなガードに阻まれた
守備面では大分のカウンターを黙々と弾き返す
写真にはないが、黒津選手がフリーでシュートを放つも
運も味方しないのか、またもや下川選手の正面を突いてしまった
厳しい局面が続くものの、懸命に声援を送るサポーター
大分に一矢報いるべく、テセと黒津選手が攻撃に挑むが
気合が先走り過ぎているのか、大分の堅守に軒並み阻まれる
大分も虎視眈々と追加点を狙う
カウンターからセルジーニョ選手がシュートを放ち、セットプレーの機会も逃さない
途中交代の金崎選手（背番号25：MF）、フロンターレに脅威を与える
スピード感あふれる突破を披露、疲れたフロンターレに揺さぶりをかける
ミドルシュートは緩やかなカーブを描き、フロンターレゴールの外側を辛くも通過
攻め手を止めぬフロンターレ、大分のファウルを誘い、フリーキックのチャンスを得た
中村選手が集中力を高めシュートを放つも、大分ゴールの枠外を通過
テセもミドルシュートで後に続くが、これも大分ゴールをとらえない
フロンターレは久木野選手（背番号23：FW）を投入、地元九州で勇士を見せられるか
前線に駆け上がったテセから、久木野選手へボールを託されるも
深谷選手が側面から妨害、全く仕事をさせてもらえない
後半も猶予は僅かである、マギヌン選手の奮闘も実らず、大分の逆襲を食らってしまう
リスクを犯して攻撃を仕掛けたフロンターレ、最終ラインにぽっかりとスペースが開いている
大分はそれを見逃さない、悠々とシュートを放ってくる
窮地に立たされたフロンターレ、マギヌン選手が振り向きざまの一撃を放つが
非情にも大分ゴールのポストを直撃
続けてこぼれ球を中村選手が狙うも、これも押し切れない
大分の逆襲を耐えたフロンターレ、中村選手が気迫のドリブルで一気に浮上
サイドにボールを振ったものの・・・、マギヌン選手が大分のDFに囲まれてしまった
倒れつつもボールをキープしようとするも、大分にクリアされてしまう
後半もロスタイムに突入、大分はもはやリスクを避け、ボールをじっくりとキープ
勝利を確信した大分サポーターは一斉にタオルマフラーを掲げ
勝利の瞬間を静かに待つ
試合はそのままタイムアップ、よもやの完封負けを喫してしまった
残念な結果となったが、リーグ戦は1/3程度が過ぎたのみ
結果は甘んじて受け入れるとして、次の戦いへ向けて気持ちを入れ替えましょう