バンコク・ユニバーシティ VS 川崎フロンターレ

〜 AFC CHAMPIONS LEAGUE Group F 第6節 〜



日   時 2007年5月23日 18:00(現地)
試合会場 Royal Thai Army Stadium (タイ バンコク市)
天   候 曇り
観 客 数 ?(1,500人ぐらい???)
試  合  結  果
バ ン コ ク
(タ  イ)
1 前  半 1 川   
0 後  半 1
     
     
     
0 2
得   点   者
エカパン 41分   18分 原田 拓
      65分 西山 貴永


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ACL予選グループ最終戦、バンコク・ユニバーシティとのアウェイ戦を迎える
バンコク市の中心部から車で30分程の移動
目的地のRoyal Thai Army Stadiumへ到着




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雨期のバンコクはまさに灼熱地獄(それでも涼しい方らしいが)
応援中に水分補給は必須、大量の水はまさに「命の水」




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程無くしてチケットを入手、記念品としても十分な出来栄えである
・・・としたいところだが、フロンターレが何故か旧マークとなっていた




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開門時刻を迎え、応援準備に取り掛かる
空を見上げると付近に積乱雲の塊、遠方から雷鳴がかすかに響く
横断幕を観客席の最前列に一旦は取り付けるも
濡れてしまい飛行機の搬送に支障になりかねぬため
一旦取り外し、天気の心配がないのを確認の上再設置

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大漁旗はスタンド入り口を覆うように設置
日本では消防法絡みで到底許されぬも、ここでは特にお咎めは無かった




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半ばやりたい放題なところもあるが、暑さ以外にもアウェイの洗礼が存在した
トイレは薄暗く汚く、破損状況も相当のもの
特に大便器は大半が使えない有様
日本の地方のスタジアムでも、ここまで酷いのは珍しい




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消化試合につきフロンターレは主力選手を温存、控え選手主体の布陣
遠路バンコクまで駆けつけたサポーター、観客席の雰囲気も和やかであるが
試合となれば血が騒ぐ、勝負への意気込みは高い




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メインスタンドの一角は、青き雰囲気に包まれた
現地在住の富士通関係者を主体に、多くの方が応援に加わってくれた




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ピッチ上に両チームの選手が登場、キックオフの時を迎えた
消化試合ではあるが、ホーム等々力での引き分けの借りを必ずや果たしたい




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前線はテセ(鄭選手 背番号16:FW)と
久木野選手(背番号23:FW)のツートップ、テセが積極性を見せつける
バンコクも両サイドを機敏に駆け上がるが
最終ラインには井川選手(背番号4:DF)の姿、バンコクの攻撃を弾き返す




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久木野選手も自らをアピールすべく、バンコクゴールへと力強く駆け上がる
フロンターレは大橋選手(背番号24:MF)のシュートは外したものの
続けて飛騨選手(背番号18:MF)のコンビで右サイドを浮上
ライン際で粘りを利かせ、コーナーキックのチャンスを得た




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コーナーキックにテセが頭から飛び込むが、相手GKが寸前でクリア
バンコクの中盤は機敏なプレー、西山選手(背番号12:MF)らが絡むも
容易くボールを離さず、サイドチェンジも軽快に決めてきた




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バンコクの攻撃を食い止めたフロンターレ、右サイドを重点的にドリブル突破を図る
ところが攻撃が単調過ぎたか、テセが潰されてしまう




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直後にバンコクの反撃を受ける
右サイドへのカウンターを止められず、ロングクロスを放たれた
逆サイドからバンコクの選手がヘッドを狙うも
飛騨選手(背番号18:MF)が体を張った守備、このピンチを免れた




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ピンチを凌いだフロンターレ、再び右サイドの突破を仕掛けた
テセが相手選手と接触し転倒、フリーキックのチャンスを掴んだフロンターレ
原田選手(背番号15:MF)のキックが炸裂・・・、ピントがずれた




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原田選手のキックはバンコクゴールの左下に突き刺さり、先制点をゲット!
待望のゴールに、選手もサポーターも笑みを浮かべた




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1点リードを得たフロンターレに対し、バンコクが激しい競り合いを見せる
厳しい体の寄せに、フロンターレの選手はリズムを乱される




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バンコクが右サイドを攻め立てる、鈴木選手(背番号25:DF)が背後からチェックに入る
バンコクの選手の行く手を遮り、ボールをゴールラインへと着実に逃す




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バンコクが続けてサイド攻撃を仕掛ける
この場面は鈴木選手が振り切られるも、西山選手がフォローに入る
反撃に転じたいフロンターレであるが
テセの動きがもうひとつ振るわず、中盤でバンコクに捕まってしまう




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バンコクが左サイドを突如浮上、佐原選手(背番号3:DF)の対応が遅れてしまう
バンコクの選手がフロンターレゴールへ接近するも
相澤選手(背番号21:GK)が果敢に飛び出し、ボールを押さえこんだ




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うだる暑さの影響なのか、フロンターレのリズムは振るわぬまま
久木野選手もバンコクのマークに苦しみ、思い描いたプレーに持ち込めない




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バンコクの容赦ないプレッシャー、激しいプレスにフロンターレの選手は苦しむ
混沌とした流れを打破すべく、サポーターも懸命に声援を送る




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暑さで思考回路も振るわぬのか、フロンターレの攻撃は単調な流れに陥る
テセへのロングボールはスピード感も鈍く、ドリブル突破もバンコクに阻まれる
両サイドの攻撃も振るわぬまま、対するバンコクの攻撃も中盤止まりで
試合は混迷の度合いを増してきた




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不意を突かれたフロンターレ、バンコクが左サイドからクロスを繰り出し
ゴール正面の選手がヘディングシュートを放ってきた
フロンターレは佐原選手がクリア、こぼれ球は西山選手が蹴り戻す




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歯切れの悪い試合展開に、関塚監督は頻繁に声を荒げる
関塚監督の喝が功を奏したか、右サイドを飛騨選手が一気に駆け上がる
バンコクのファウルを誘いだし、PKのチャンスをゲットしたぞ




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PKを蹴るのはテセ、サポーターの声援の後押しを受け、キックが炸裂!
・・・が、相手GKのファインセーブに阻まれてしまった
よもやのPK失敗に、テセもサポーターも頭を抱え込む




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絶体絶命のピンチを凌いだバンコクが、怒涛のカウンターを仕掛ける
不意を突かれたフロンターレ、コーナーキックの危機を招くが
バンコクのミスに救われ、この危機は何とか逃れた




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続けてバンコクが右サイドに展開、ボールを粘り強くキープ
フロンターレは原田選手が懸命に体を寄せ、ボールをゴールラインへと追いやった




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フロンターレの攻撃は依然と工夫に乏しき、これでは決定機は遠いまま
佐原選手が負傷のフロンターレ、薗田選手(背番号8:DF)を投入




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フロンターレは選手交代がリズムを乱したのか
原田選手が背後からボールを奪われてしまった
続けてバンコクが右サイドから折り返し、鋭いクロスを放ってきたぞ




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ロングクロスにバンコクの選手が、冷静にヘディングシュートを放つ
強烈な一撃はフロンターレゴールに叩き落ち、同点ゴールを喫してしまった




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よもやの失点にフロンターレは動揺を隠せぬのか
リスタート直後にバンコクのカウンターを食らってしまう
手薄な右サイドからクロスボールが放たれるも
ボールの精度は低く、相澤選手がしっかりとキャッチ




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バンコクが優位さを保ったまま、前半は1-1で折り返す
消化試合かつ控えメンバーが中心と言えども、この流れは頂けぬ




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ハーフタイム中の観客席、前半の応援を終えたサポーターがぐったりと座り込む
日本では考え難い暑さに、体力の摩耗も想像を超える




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ピッチ上に選手たちが戻ってきた、サポーターも立ち上がり後半がスタート
このままでは絶対に終わりたくない、最後は勝利で締めくくりたい




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先制攻撃を仕掛けたのはバンコク、前半と同様に右サイドを攻め上がる
対するフロンターレもボールを奪い取り、スルーパスでバンコクの裏を狙う




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バンコクが右サイドを急襲、フロンターレは井川選手が捨て身の守備に挑むも
コーナーキックの危機を招いてしまった
失点のピンチを迎え、フロンターレゴール前は緊迫感に包まれるも
ゴール前をしっかりと固め、バンコクに得点の形を作らせない




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相澤選手のゴールキックで試合再開、フロンターレも即座に反撃に移る
西山選手のサイドチェンジは飛騨選手へ達し
中央へボールを折り返すも、バンコクゴール正面にフロンターレの選手は不在であった




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両者の激しい攻防は続く、井川選手がファウルで警告を受けた
バンコクにセットプレーを献上するも、フリーキックは反れて危機には至らず




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対するフロンターレも左サイドを駆け上がる
バンコクの選手が危険なプレーを頻発、過酷な攻防戦は収まる気配を見せない




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試合は再び混迷の時間帯、フロンターレの攻撃は勢いが強まるも
バンコクも激しいマークで立ち向かう
サポーターも大量の汗を流しつつ、懸命に叫びそして跳ねる




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互いに消耗の度合いが増しつつも、フロンターレが流れを掴みつつある
縦パスにテセが混戦から抜け出そうとするが
背後からバンコクの選手が妨害、決定的な形には持ち込めない




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だが、フロンターレはコーナーキックのチャンスを得た
原田選手のキックに、薗田選手が貪欲にヘディングシュートを狙う




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バンコクの反撃を早々にかわしたフロンターレ、久木野選手が正面から強行突破を図る
バンコクゴールにあと一歩と迫るが、最後は行く手を阻まれてしまった




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灼熱地獄は一向に和らぐ気配を見せぬ、主審の判断で給水時間が確保された
僅かな合間を縫って、関塚監督がピッチに指示を送る




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試合再開と同時にバンコクが攻め込むも、河村選手がカット
カウンターに転じたフロンターレ、パスを受けたテセが右サイドから旋回
繰り出されたクロスボールに、西山選手が気迫のダイビングヘッド!




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西山選手のシュートが鮮やかに決まり、バンコクを再び突き放す
劇的なゴールに選手もサポーターも大興奮、勝利へ向けて気持ちが高まった




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こうなるとテセのゴールが見たい
サポーターもテセを煽るべく、テセの応援歌を交えてきた
テセも持てる力を振り絞り、サポーターの期待に応えているかのようだ




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バンコクを攻め立てるフロンターレ、スローインのボールは西山選手がキープ
中央へ折り返したボールを、テセが振り向きざまに豪快なシュート!
ボールはバンコクのクロスバーの上を通過、惜しくも追加点には至らない




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試合は消耗戦の度合いが増すも、フロンターレは攻撃の手を緩めない
途中交代の養父選手(背番号20:MF)も貴重な実戦機会を生かすべく
攻守に奮闘を見せ、バンコクにダメージを与える




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憔悴の度合いが激しいバンコクであるが、貴重なセットプレーのチャンスを得た
だが、疲労で集中力も失せたのか、ボールは外側に大きく反れてしまった




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疲労で緻密さは失せつつも、フロンターレはゴールへの意欲を絶やさない
ピッチ上で奮闘する選手たちに、地元の観客もLフラッグを大きく振り回す
後半もロスタイム前後の時間帯、テセが強引に滑り込んで
(養父選手のシュートのこぼれ球を狙い)シュートの体勢に入るも
バンコクの選手の妨害に遭遇




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死闘はロスタイムに突入、勝利は間近になれど、緊張感は途切れない
試合中に幾度と声を荒げた関塚監督であるが
交代で引き上げる西山選手に、笑みを浮かべて握手で出迎えた




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程なく試合終了の瞬間を迎えた、グループリーグの最終戦を勝利で締めくくった
灼熱の戦いを終えた選手とサポーター、ひとつとなり喜びを分かち合う




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西山選手がサポーターの前に出向き、メガホンパフォーマンス
ごっつあんでーす!のあいさつに続き
遠路駆けつけたサポーターに感謝の言葉を述べた
勝利の余韻に浸るサポーター、ここでしか得られない充実感に充ち溢れていた






ACL予選リーグも無事に終了、9月の決勝トーナメントが今から待ち遠しい
どこの国で戦おうと、どんな危険が待ち受けようと、絶対に応援に駆け付けるぞ!!
(その前に有給とれるかな?)



<フロンターレの出場メンバー>
GK:相澤
DF:佐原・井川・鈴木
MF:河村・西山・原田・飛騨・大橋
FW:久木野・鄭
SUB:植草・薗田・養父・木村・都倉
<フロンターレの選手交代>
佐原>薗田(41分)
大橋>養父(66分)
西山>木村(89分)



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